VRキヴォトス   作:クジンシー

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日々の疲れからかVRキヴォトスに手を伸ばしてしまう先生


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"つ、疲れた…"

 

 

前線で指揮を取り右へ左へ走り回り、やっとの思いで敵勢力を鎮圧したチームシャーレ。

 

 

"ヘルメット団は数の多さがね、、、"

 

 

誰に言うでもなく独りごちる。

椅子に座った先生の目に映ったのは例のゴーグルだった。

 

 

"ちょっと遊ぶだけ、ちょっとだけだから。"

 

 

自分に言い聞かせるように呟きながら装着する。目の前に広がるのは先程まで見ていた景色、再現力に改めて驚いていると右上辺りにヒナの顔アイコンが浮かび上がってきた。

 

 

 

 

ヒナ「……先生。」

 

 

"どうしたの?ヒナちゃん"

 

 

ヒナ「またそうやって……」

 

 

ヒナ「……完成したら取りに来てもらう予定だった資料を渡しに来た。」

 

 

"ありがとう、でも無理してない?"

 

 

"目の下のクマとか、凄いよ。"

 

 

ヒナ「そう言えば一昨日ぐらいからまともに寝てないかも。」

 

 

"少し休んでいったら?"

 

 

ヒナ「……うん、時間が出来たから気晴らしも兼ねて外出したし、そうさせてもらう。」

 

 

"取り敢えずシャワーでも浴びてスッキリした方がいいかも。"

 

 

ヒナ「ありがとう、そうさせてもらう。」

 

 

 

 

~シャワー~

 

 

ヒナ「ふぅ…シャワーだけでも生まれ変わった気分になる。汗はそれほどかかないけど数日同じ服着てるだけで…ね。」

 

 

ヒナ(でもシャーレに来てシャワーを浴びる理由はあるの?)

 

 

そう思ったが浴び始めてしまったものは仕方ない

 

 

ヒナ「……着替えが無い。」

 

 

流されるようにシャワーを浴びたもののここはシャーレ、勿論替えの服など持ってきてはいない。その時

 

 

"ヒナちゃん?"

 

 

ヒナ「わっ!せせせ先生!?」

 

 

"着替え持ってきてなさそうだったから適当に用意したよ"

 

 

ヒナ「あ、ありがとう。」

 

 

足音が聞こえなくなったので浴室から出るとワイシャツが置いてあった

 

 

ヒナ「……もしかしてこれって」

 

 

匂いを嗅ぐと案の定先生の香りがした

 

 

ヒナ「……着替えがないから、仕方なくだから。」

 

 

 

 

 

 

"ヒナちゃんごめん、準備が悪くて。"

 

 

ヒナ「ううん、ありがとう。」

 

 

"服は洗濯しておくから、その間仮眠室で休んだら?"

 

 

ヒナ「そうさせてもらう、この格好だと流石に帰れないから。」

 

 

 

 

 

 

ベッドに入るとほのかに先生の匂いがする

 

 

ヒナ「……私、今先生の匂いに包まれてるんだ…」

 

 

ウトウトしていると何やら物音が聞こえる

 

 

ヒナ(……誰?)

 

 

ゴソゴソ

 

 

ヒナ「……何してるの先生。」

 

 

"洗濯機を回してきたし、仮眠しようかなって。"

 

 

ヒナ「……先生。」

 

 

"ヒナちゃんに休んでもらいたい気持ちは本物だよ。"ナデナデ

 

 

ヒナ「ん……」ふぁ…

 

 

"毎日お疲れ様、シャーレに来た時ぐらいゆっくり休んで。"

 

 

ヒナ「……うん」スヤァ

 

 

 

 

その後洗濯が終わるまでヒナの香りを楽しんだ

 

 

 

 

ヒナ「……ん、あれ?」

 

 

隣を見ると先生は居らず綺麗に畳まれた制服が置いてある。

ワイシャツを名残惜しみつつ制服に着替えると仮眠室を後にした。

 

 

 

 

 

 

ヒナ「おはよう、先生。」

 

 

"おはよう、ゆっくり休めた?"

 

 

ヒナ「うん、纏まった睡眠は1ヶ月ぶりくらいかな。」

 

 

"休みたくなったらいつでも来ていいからね。"

 

 

ヒナ「ありがとう、それじゃまた。」

 

 

 

 

 

 

 

"ベッドに潜り込んでも怒られない、流石はVR"

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

ヒナ「……先生のワイシャツを着て先生のベッドで寝るなんて…」

 

 

ヒナ「あれ?先生と一緒に寝たって事は……////」

 

 

ヒナ「先生との赤ちゃんが出来ちゃったら、どうしよう…」

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

ヒナが帰った後ハスミのアイコンが浮かんできた

 

 

ハスミ「先生、最近お疲れではありませんか?お仕事は大切ですが根を詰め過ぎるのも良くないかと。」

 

 

"ありがとう、その手に持っているのは何?"

 

 

ハスミ「こちらですか?スイーツです、先生と一緒に食べようと思いまして。」

 

 

ハスミ「以前先生に[そのままのハスミがいいよ。]と仰って頂いたので…勿論気を付けてはいますよ?」

 

 

"気にする程の事かな?そのままでもいいと思うけど。"

 

 

ハスミ「こればかりは自分でないと分からないことなので。」

 

 

それにしても大きい。翼に目が行きがちだが、胸も立派だ。

 

 

"触ってみたいな、、、"

 

 

ハスミ「先生?」

 

 

"ごめん、考えが口に出ちゃって。"

 

 

ハスミ「触りますか?」

 

 

"いいの?"

 

 

ハスミ「ええ、大丈夫です。どうぞ。」

 

 

ハスミ(以前は勘違いで逃げてしまいましたからね、この大きな翼も先生が興味を持ってくださるなら…)

 

 

モミモミ

 

 

ハスミ「!?!?!?」

 

 

"凄い…凄く、凄い"モミモミ

 

 

ハスミ「あ、え?あ、あぅ…」

 

 

ハスミ(な、何が起きているのでしょう。確か先生は翼に興味があって…はっ、そのままでも良いとは胸の事で?!)

 

 

"してみたい事があるんだけど、いいかな?"

 

 

ハスミ「えっと、その、私に出来ることでしたら…?」

 

 

"お言葉に甘えて"

 

 

ハスミの胸に抱きつき顔を埋めた、少し汗の混じったいい匂いがする

 

 

ハスミ「ひゃっ!?」

 

 

"落ち着く…"スンスン

 

 

ハスミ「い、今は汗をかいているので、あまり嗅がないで頂けると!!!」

 

 

"とてもいい匂い、ここに住みたい…"

 

 

ハスミ(いつもと感じが違いますね…はっ!もしやお疲れなのでは!?シャーレというとても忙しい場所でお仕事をなさっていますし、疲れから誰かに癒しを求めるのも仕方ないかもしれません…先生が頼ってくださるなら日頃の恩返しも兼ねてここは!)

 

 

ハスミ「先生、好きなだけこうしていても宜しいですよ」ナデナデ

 

 

"住んでもいいの?"

 

 

ハスミ「さ、流石に住むのは厳しいでしょう。しかし、、、私がシャーレに居る間くらいはこうして休んで貰って構いません。」

 

 

"ハスミは優しいんだね。"

 

 

ハスミ「先生にはいつもお世話になっていますから。」

 

 

 

 

ハスミに頭を撫でて貰いながら幸せなひとときを過した

 

 

 

 

ハスミ「では先生、私はこれで失礼します。」

 

 

"わがままを聞いてくれてありがとう"

 

 

ハスミ「いえ、いつも聞いてもらってますから。それと」

 

 

"うん?"

 

 

ハスミ「あまり無理をしすぎないでくださいね、私だけでなく皆さんも心配してしまいますから。」

 

 

"分かった、気を付けるよ。"

 

 

何だか来た時より軽い足取りで帰って行った気がする

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

ハスミ「まさか胸に顔をうずめてくるとは、思いもしませんでした…」

 

 

ハスミ「それに、す、住みたいだなんて!こういう時どんな顔をすればいいか分かりません…」

 

 

ハスミ「でも先生は至って真剣な眼差しで仰ってましたし、、、いっその事シャーレで生活をすれば先生の望みを叶えられるんでしょうか?」

 

 

ハスミ「い、いえいえ何を考えているんでしょう。そもそも大人の方と生徒が同棲なんてそんな///」

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

ハスミが帰った後コーヒーを淹れていると、コタマのアイコンが浮かんできた。

 

 

 

 

 

コタマ「先生、ヘルメット団を撃退したお祝いを持ってきました。」

 

 

そう言いながらコタマが豪華な写真立てを渡してきた

 

 

"ちょっと失礼"

 

 

装飾の一部が盗聴器になっていた

 

 

"はい返品"

 

 

コタマ「……お疲れの先生ならそのまま受け取ってくれると思いましたが……仕方ありません。」

 

 

"コタマはそんなに私の声を録音したいの?"

 

 

コタマ「いえ、そういう訳では……無くはないです。」

 

 

"うーん、、、、"

 

 

"ちょっと耳を貸してくれる?"

 

 

コタマ「はい、こ、こうですか?」

 

 

"コタマ、いつもありがとう。コタマのお陰で助かってるよ"コソコソ

 

 

コタマ「!?!?!?」

 

 

コタマの耳元で囁いてみるとびっくりして固まってしまった

 

 

"もうコタマ無しじゃ生きていけないくらい、好きだよ。"コソコソ

 

 

コタマ「せせせ、先生!?」ピクンッ

 

 

"顔が真っ赤になったコタマも可愛いね、もっと好きになりそう"コソコソ

 

 

コタマ「あっ…あっ…!!」ゾクゾクゾク

 

 

コタマの反応についつい行為がエスカレートしてしまう

 

 

"可愛過ぎて食べちゃいたいくらい"ハムハム

 

 

コタマ「~~~~~~っ!!!」ガクッ

 

 

"だ、大丈夫?"

 

 

耳を甘噛みされたコタマはその場にへたり込んでしまった

 

 

コタマ「だ、大丈夫です。が……腰が抜けてしまいまして。」

 

 

コタマ「まさか先生にバイノーラルされるとは思いませんでした。」

 

 

"これくらいならいつでもやってあげるから、盗聴なんてやめよう?"

 

 

コタマ「取引ですか……確かにそれは素晴らしい提案ですが、この問題はそう簡単に決められるような事ではありません。ここは仕切り直しの為に出直してきます。」ゴトッ

 

 

"逃げるフリして置いていこうとしても駄目だよ。"

 

 

コタマ「それは戦利品として先生が受け取って、、、」

 

 

"返品。"

 

 

コタマ「流石は先生……盗聴はまたの機会になってしまいました。」

 

 

そう言うと写真立てを抱えて去っていった

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

コタマ「先生の声をあんな間近で聞けてしまうとは……」

 

 

コタマ「しかも好きだなんて、相思相愛ですね。」

 

 

コタマ「目を閉じればまだ先生の声が聞こえる気がしま……ひゃっ!」

 

 

コタマ「そう言えば耳を…耳を…」

 

 

コタマ「盗聴器を持っていけばもう一度して貰えるでしょうか?」

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

冷めてしまったコーヒーを片付けつつ時計を確認する。

15時を少し回っていたので先日買って置いたスイーツを準備していると、ハルナのアイコンが浮かんできた

 

 

 

ハルナ「ご機嫌よう、先生。」

 

 

ハルナ「たまたま通りがかったので、宜しければ一緒にカフェ等いかがかと思いまして。」

 

 

"ちょうどいいタイミングだね、座って"

 

 

ハルナ「?」

 

 

"私も今からお茶しようと思ってね"

 

 

ハルナ「いきなり来訪してスイーツまで、、、宜しいのでしょうか?」

 

 

"1人で食べるより2人で食べた方が美味しいからね"

 

 

"はい、コーヒーで良かったかな?"

 

 

ハルナ「ありがとうございます、、、どうしてお隣に?」

 

 

"それはね。はい、あーん"

 

 

ハルナ「!?!?」

 

 

"以前して貰ったから、そのおかえし。あーん"

 

 

ハルナ「あ、あーん」モグモグ

 

 

"美味しい?"

 

 

ハルナ「はい、今まで食べたものの中で1番美味しいですわ…」

 

 

ハルナは涙を流しながら喜んでいる、そんなに気に入ったのだろうか

 

 

"どれか食べたいのある?"

 

 

ハルナ「ではそこのたい焼きパフェを頂けると」

 

 

"これだね、あーん"

 

 

ハルナ「あーん」モグモグ

 

 

"ほっぺにクリーム付いちゃった、失礼"ペロッ

 

 

ハルナ「えっ?な、な、えっ??!?」

 

 

"はい、あーん"

 

 

ハルナ「あっ、あーん???」モグモグ

 

 

ハルナ(今先生が私の頬を舐めて?気のせいかしら…)

 

 

"美味しい?"

 

 

ハルナ「ええ、とても美味しいですわ」

 

 

"じゃあ、私も"モグモグ

 

 

ハルナ(かかか、関節キス!?)

 

 

"うん、美味しいね"

 

 

"次はどれ食べたい?"

 

 

ハルナ「で、ではそのタルトを…」

 

 

"はい、あーん"

 

 

ハルナ「あ、あーん」モグモグ

 

 

ハルナ(しかもそのスプーンで私にあーんを!!!私は夢でも見ているのでしょうか…)

 

 

 

それから仲良くスイーツを楽しんだ。

 

 

 

 

"美味しかったね"

 

 

ハルナ「ええ、とても贅沢な時間でした…」

 

 

ハルナ「あまり長居しては邪魔になるでしょうから、私はこの辺で失礼致しますわ。」

 

 

"いつ来てもいいからね"

 

 

ハルナ「ええ、ありがとうございました。」フラフラ

 

 

 

 

 

ふわふわとした足取りだったが大丈夫だろうか。

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

ハルナ「やはり好きな人との食事は格別ですわね、、、」

 

 

ハルナ「しかも[あーん]までして頂いて。」

 

 

ハルナ「関節キスに加え頬のクリームを///」

 

 

ハルナ「もしかしたら頬の件は幻覚かもしれませんが…」

 

 

ハルナ「確証を得る為定期的にシャーレへ参りましょう。」

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

"ちょっとだけと言いつつ結構遊んじゃったな……"

 

 

"さて、残った仕事を片付けよう"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『気に入って頂けたようで何よりです、何度も使っていただければ私も作った甲斐があるというもの。いえいえ、やましい気持ちはありません。先生の癒しになれば、それが私の願いでしてね。』

 

 

 

To Be Continued……

 

 

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