VRキヴォトス   作:クジンシー

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あの感触を、もう一度。


VRキヴォトス R

 

 

"取り敢えず一段落かな"

 

 

机の上は相変わらず書類の山になっているが、目先の物を片付けて一息入れる。

こんなに書類を溜め込んだのは久しぶりである、サボっていただけだが。

 

 

"そう言えばアレが届いたのもこんな日だったっけ。"

 

 

視線の先にはVRキヴォトス

 

 

"今まで別の生徒ばかりだったけど1度呼んだ生徒も呼び出せるのだろうか?"

 

 

気になった先生は色々試してみる事に。

 

 

"うーん、ボタンが何個かあるけどよく分からないな。"ポチポチ

 

 

『そうそう、伝え忘れてました。』

 

 

"うわっ!ビックリした…"

 

 

『驚かせてしまったなら謝ります、録音とはいえ適当にポチポチ押してると流れる音声でして。ゴーグル左手のボタン、上から2番目を押してみてください。』

 

 

"これかな?"ポチッ

 

 

ヴォン という音と共に生徒のアイコンが浮かび上がる

 

 

『十字キーで動かし左手1番上のボタンで選択すればその生徒が来てくれるかも知れません、生徒によっては来ない可能性もありますが。』

 

 

"これだけ小型なら仕方無いけど十字キーが小さくてやり辛いな、良しカズサにしよう。"

 

 

 

 

選択してから数分後、右上にカズサのアイコンが浮かび上がってきた

 

 

 

 

カズサ「先生、居るよね?」

 

 

"どうぞ。"

 

 

カズサ「うーん」

 

 

"どうしたの?"

 

 

カズサ「本当に今日は用事がないんだよね、なんか先生に会いたくなっちゃって。」

 

 

"私もカズサに会いたかったよ。"

 

 

カズサ「前にも言ったけどさ。そろそろ勘違いする子、出てきちゃうよ?」

 

 

"例えば?"

 

 

カズサ「私とか。」

 

 

"好意を抱いくれてるって事で良いのかな?"

 

 

カズサ「……もしかして今まで私の気持ちに気付いてなかった?」

 

 

"そう感じた事はあんまり無いかな、"

 

 

カズサ「はぁ…だからあんな事皆に言ってるだ。これはちょっと分かってもらう必要があるかな。」

 

 

そう言うと先生に近付き唇を重ねる

 

 

カズサ「[ カズサのために全部投げ捨てて来たよ ]とか[ 20分くらい大丈夫だよ ]とか好きな相手とか恋人同士でしか言わないものなの。それを色んな子に言ってるんだからさ。」

 

 

先生を押し倒し馬乗りになり

 

 

カズサ「こうやって襲われても、それは先生が悪いの。分かった?」

 

 

"分かった、まさかそんな、んむ!?"

 

 

カズサ「んっ…ちゅっちゅぷっんー…」ぷはっ

 

 

カズサ「先生の口の中甘い、こんなスイーツ食べた事ないかも。」

 

 

そう言いながら先生の口の中を何度も蹂躙する

 

 

"カズサ、これ以上は。"

 

 

カズサ「自業自得って言ったよね?それに先生のココとっても苦しそうだし」カリカリ

 

 

カズサがここまで攻めてくるとは思わなかったので動揺する

 

 

カズサ「大丈夫、私に任せて。1回スッキリしよ?」スリスリ

 

 

これだけで達しそうになるが、これで出してしまっては情けないので必死に耐える。

 

 

カズサ「先生の顔も蕩けてきたね、それじゃ拝ませて貰おうかな」

 

 

ベルトに手をかけた時スマホの着信音が鳴る

 

 

カズサ「もしもし?え、時間?ウッソ!!うん、ゴメンすぐに行くから。はーい。」ピッ

 

 

カズサ「ごめん先生、スイーツ部との待ち合わせがあってさ。それまで少しあるから寄ったんだった。この埋め合わせは必ずするから。」

 

 

"うん、期待しないで待ってるよ。"

 

 

名残惜しそうに出ていくカズサを見てほっと胸を撫で下ろす。

 

 

"実際にそう思ってるのかな?流石に無いか"ハハハ

 

 

 

 

 

 

_________

 

 

 

 

 

カズサ(確かに美味しいけどさっきの味に比べると、なぁ。)

 

 

ヨシミ「どうしたの?あんまり好きな味じゃなかった?」

 

 

カズサ「いや、そんなことは無いんだけどさ。」

 

 

ナツ「ふふっ、これはきっと 恋 の悩みだね。」

 

 

カズサ「はぁ!?いきなり何いってんの!?」ブッ

 

 

ナツ「図星かな?」

 

 

カズサ「んなわけないでしょ!急に変な事言い出して、ったく」ぶつぶつ

 

 

カズサ(でも恋か、先生と一緒になるって事はスイーツ部の皆もライバルって事になるよね…)

 

 

 

 

 

_________

 

 

 

 

 

"1人目から大分グイグイくるタイプ選んじゃった。次は休憩枠、トキとかどうだろう?"

 

 

 

 

選択してから数分後右上にトキのアイコンが浮かび上がる

 

 

 

 

トキ「本日も失礼します、先生。」

 

 

"今日は遅めだね。"

 

 

トキ「整備に時間が掛かってしまいまして。」

 

 

"今お菓子持ってくるよ、飲み物は緑茶でいい?"

 

 

トキ「ありがとうございます、では私はクッションの完璧な配置を。」

 

 

程なくしてダラダラする準備が整った。

 

 

"そういえばトキって私の事どう思ってる?"

 

 

トキ「どう、とは?」

 

 

"元々の居場所を奪った極悪人、とか。"

 

 

トキ「あの時の言葉はそういうつもりで発したつもりはないです、それに先生に対してマイナスな感情はほとんどありません。」

 

 

"少しはあるんだ…"

 

 

トキ「ご自身の胸に手を当てて考えてみては?」

 

 

"うーん、それ以外には思い付かないけど、、、"

 

 

トキ「例えばとても優秀で、先生に好意的なメイドが居たとします。そのメイドに対して手を出すどころか何も感じていないような素振りを見せていたら…メイドはどう思うでしょうか?」

 

 

"つまりトキは私の事が好き、って事?"

 

 

トキ「先生は余程の朴念仁なのですね。仮にシャーレに居る事で有事へ迅速な対応が可能だとして、嫌いな相手と同じ空間で同じ時間を過ごしたいと思いますか?」

 

 

"思わないね。"

 

 

トキ「私の心を確認した、という事は手を出して下さるという事ですよね?」ズイッ

 

 

"えっ?"

 

 

トキ「なるほど、手を出すのではなく手を出される方がお好きなんですね。気付けなかった私の落ち度です。」

 

 

言うが早いか先生の後ろから抱きつく

 

 

トキ「先生の背中は広いですね」ポヨポヨ

 

 

"あの、トキさん、当たってます。"

 

 

トキ「当てています」ムギュムギュ

 

 

"あんまりこういうの良くないんじゃないかな?"

 

 

トキ「生徒の心を弄んでいる先生が言えた事でしょうか?」スリスリ

 

 

"乳首擦るのやめて!"

 

 

トキ「やめていいんですか?こちらの方は喜んでいますが。」サワ

 

 

"駄目だって!"

 

 

トキ「無理はいけませんよ、毎日生徒に囲まれて溜まっているのでは無いでしょうか?」ふー

 

 

"ッッッ!それは…くぁ!!"ビュルルル

 

 

さっきまで弄られていたせいで呆気なく達してしまう。

 

 

トキ「こんなにすぐ出してしまうなんて、相当溜まっているようですね。任せてください私は完璧なメイドなので先生が満足いくまでご奉仕させて頂きます。」

 

 

トキ「ぐちょぐちょになってしまったであろう下を脱がせますね、そうでなくとも履き続けて居ては気持ち悪いでしょうし。」

 

 

"ストップ、トキさん、待って…"

 

 

脱がせようと手を掛けた時手が止まる。

 

 

トキ「すみません先生、本日は特異現象捜査部の手伝いがあることを思い出しました。今から向かう場合時間がギリギリになってしまいますので、このままにしてしまう事をご容赦ください。」

 

 

言うが早いか出ていってしまった。

 

 

"助かった…"

 

 

 

 

 

_________

 

 

 

 

 

トキ「お待たせしました。」

 

 

ヒマリ「珍しいですね、トキが3分前到着とは。」

 

 

トキ「寄り道が思ったより掛かってしまいまして。」

 

 

ヒマリ「シャーレですか?あまり先生の事を虐めないで上げてくださいね。」

 

 

トキ「私はヒマリ部長と違って先生が喜ぶ事しかしていませんが。」

 

 

ヒマリ「私がいつ先生の事を虐めたと言うのです?ねぇエイミ?」

 

 

エイミ「いつもじゃない?」

 

 

ヒマリ「エイミ?」

 

 

 

 

 

_________

 

 

 

 

 

一先ず下半身を洗い着替える

 

 

"まさかトキまで積極的とは、次はもっとドライな感じの、ヒナとかどうだろう?"

 

 

 

 

選択してから数分後右上にヒナが浮かび上がる

 

 

 

 

ヒナ「⋯⋯先生。」

 

 

"珍しいね、こんな時間に。"

 

 

ヒナ「お昼頃仕事が終わったの。部屋に戻ってシャワー浴びて仮眠して、今から学校に行こうと思ったけど先生の顔が見たくなって。」

 

 

"ヒナに頼って貰えてるのかな?"

 

 

ヒナ「⋯⋯そうかもしれない。」

 

 

"そしたらヒナは何かしてもらいたい事とかある?"

 

 

ヒナ「⋯⋯してもらいたい事、なんでもいいの?」

 

 

"他でもないヒナの頼みだから。"

 

 

ヒナ「またそんな事言って……でもしたい事はある。」

 

 

ヒナ「先生そこに座って?」

 

 

指示されるままソファに座るとヒナが上に座ってきた

 

 

ヒナ「えっと、その、後ろから抱きしめてほしい。片手で頭を撫でてくれると嬉しい、かも。」

 

 

言われた通り頭を撫でつつ抱きしめる

 

 

ヒナ「暖かい…」

 

 

"これだけでいいの?"

 

 

ヒナ「褒めてくれると、、、ううん、人に褒める事を強要するのは変だし、私は自分の出来る事をやってるだけだから、褒めて貰えるわけもないし。」

 

 

"そんなことないよ、ヒナは頑張ってる。"

 

 

ヒナ「先生…」

 

 

"誰よりも仕事を頑張ってる、前線に出て1番体を張ってて偉い。"

 

 

ヒナ「そう、かな。」

 

 

"ゲヘナを統率するなんて並の生徒では出来ないよ、それにヒナは周りの為に自分が傷付くのを恐れない、それは誰にでもできる事じゃないよ。あまりして欲しくは無いけどね。"

 

 

ヒナ「それはお互い様、先生も良く自分を投げ出してる。」

 

 

"似たもの同士なのかも、だから私の前ではこうやって甘えて良いからね"ナデナデ

 

 

ヒナ「⋯⋯うん。」

 

 

撫でながらヒナの頭を吸う、ほんのり香るシャンプーとヒナ特有の甘い匂いが混ざって幸せな気持ちになる。

 

 

ヒナ「⋯⋯先生、もしかして匂い嗅いでる?」

 

 

"この距離だからね、呼吸をするだけで漂ってくるよ。"

 

 

ヒナ「⋯⋯そう、それなら仕方無いか。」

 

 

ヒナ(今日はシャワー浴びた後だし、こうやって先生に包み込まれてる時間の方が大事。)

 

 

この後ヒナが満足するまでヒナを褒めた。

 

 

ヒナ「ありがとう先生、お陰でゆっくり出来た。」

 

 

"またいつでも来ていいよ、連絡貰えれば直ぐに行くし。"

 

 

ヒナ「先生が皆にそういう事言ってるのは知ってる、でも私だけに言ってくれたら、とも思ってしまう。」

 

 

ヒナ「でも先生はみんなの先生だから、今は我慢するね。」

 

 

そう言うとシャーレを後にした。

 

 

 

 

 

 

_________

 

 

 

 

 

ヒナ「おはよう、皆。」ツヤツヤ

 

 

アコ「委員長なんだかツヤツヤしてませんか?」コソコソ

 

 

イオリ「ゆっくり休めたとか?」コソコソ

 

 

アコ「正月休みでも無い限りあそこまでツヤツヤはしませんよ」コソコソ

 

 

ヒナ「どうしたの?」

 

 

アコ「い、いえ。お元気そうでなによりだな~と。」

 

 

ヒナ(きっと先生に甘えたお陰、5日ぐらい寝なくても頑張れる気がする…!)

 

 

 

 

 

_________

 

 

 

 

 

"久しぶりにヒナ吸いを堪能した、そういえばそろそろ晩御飯の時間だしハルナを呼ぼう"

 

 

お米を炊いてから選択する。

数分後、右上にハルナが浮び上がってきた

 

 

ハルナ「夜分に失礼しますわ、先生。」

 

 

"こんな時間にどうしたの?"

 

 

ハルナ「先生と夕食を共にしたくなりまして。」

 

 

"丁度ご飯が炊けてるから食べていく?"

 

 

ハルナ「そんな、宜しいのでしょうか?」

 

 

"気になって買った商品があるんだ、温めるから少し待ってて。"

 

 

数分ほどで温まった物を盛り付ける。

 

 

ハルナ「この匂いは、もしや!?」

 

 

"そう、モツ煮込み。エンジェル24の新商品だね。"

 

 

ハルナ「私の好きな物を好きな御方と食べられるなんて…」

 

 

"いただきます。"

 

 

ハルナ「いただきますわ。」

 

 

ハルナ(とはいえコンビニのモツ、どれ程のお味か…)パクッ

 

 

ハルナ「美味しい!大根やコンニャクは柔らかくなるまで煮込んでありしっかり味が染み込んでいて、モツも負けないぐらい柔らかく煮込んでありますわ!」

 

 

"ハルナに喜んでもらえてよかった、美味しかったら後でハルナにも食べさせてあげようと思ってたんだ。"

 

 

ハルナ「では今日誘ったのは正解でした、先生と一緒にこの喜びを分かち合えたのですから。」

 

 

"もし美味しくなかったらシャーレを爆破される可能性もあったからね。"

 

 

ハルナ「例え美味しくなかったとしても爆破は致しませんわ。」

 

 

"どうして?"

 

 

ハルナ「そんな事をしたら二度とシャーレに招かれなくなるかもしれないでしょう?その場は耐えてみせます、先生との食事が私にとって最も究極の味に近いのですから。」

 

 

 

 

その後上機嫌なハルナと夕食を楽しんだ

 

 

 

 

ハルナ「久しぶりに楽しい食事でした。」

 

 

"もう少し入るかな?"

 

 

ハルナ「ええ、多少の余裕ならあるかと。」

 

 

"少し待っててね"

 

 

数分ほどで温めが終わる

 

 

ハルナ「これは、たい焼き!!」

 

 

"温めるたい焼きを買っておいたんだ、モツの件もあって呼んだ時に食べようと思って。"

 

 

ハルナ「正に至れり尽くせりですわ…」ほろり

 

 

"取り出した感じそれほど熱くは無いと思う、はいあーん。"

 

 

ハルナ「良いのでしょうか?」

 

 

"遠慮しないで、あーん。"

 

 

ハルナ「あーん」パクッ

 

 

ハルナ「これが究極の味…でしょうか。」モグモグ

 

 

"いい所のたい焼きだからね、満足して貰えると思ってた。あーん"

 

 

ハルナ「あーん」モグモグ

 

 

"結構あんこ入ってるね、ほっぺに付いてるよ"ペロッ

 

 

ハルナ「!?!?!?」

 

 

ハルナ(あの日の事は幻覚では無かったのですね)

 

 

ハルナは泣きながらたい焼きを楽しんだ

 

 

 

 

ハルナ「本日はありがとうございました。」

 

 

"お粗末さまでした。"

 

 

ハルナ「デザートまで頂いてしまって、この恩は必ずお返し来ますわ。」

 

 

"また食べに来てもいいからね。"

 

 

上機嫌でシャーレを後にするハルナを見送った

 

 

 

 

 

_________

 

 

 

 

 

ハルナ「幸せな時間でした。」

 

 

ハルナ「しかし私だけ楽しんでしまって、先生の迷惑になっていないでしょうか…」

 

 

ハルナ「また食べに来てもいいとは仰っていましたが、、、」

 

 

ハルナ「もう一度だけ、次を最後に…」

 

 

 

 

 

_________

 

 

 

 

 

"ハルナは美味しそうに食べるから一緒に食べてて気持ちがいい、でもハルナは迷惑してないかな…"

 

 

"それに変な力が働いてこちらに足を向けさせてるようだし、あまりこの機能は使わないようにしよう。"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『特定の生徒を呼び出す機能、それは先生の好感度によって左右されます。つまり来る生徒は全員先生に好意を寄せているという事ですね。まさか先生自身が気づいていないとは思いませんでしたが…』

 

 

 

to be continued⋯⋯

 

 

 

 

 

 

 

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