心霊スポットで動画撮影しにきたらほんとに出てきちゃった   作:ムツヒロ

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ホラゲー苦手なのにキャラの可愛さにホイホイ釣られてプレイしてしまった。
怖かった(泣)


プロローグ

「N県堵替塚市にある、レジャーホテル『ホテル イザナミ』。見るからにお城のようなこの建物は、営業当時大人だけが足を踏み入れることの許された秘密の花園だった。かつては向かいにある遊園地『堵替塚ファンタジーランド』の威を借りて、大いに賑わったホテルだったが他県にできた大型テーマパークの煽りや立地の不便さ等で「堵替塚ファンタジーランド』自体の訴求力が失われるとともにこの『ホテル イザナミ』も、その輝きを失っていきオーナーたちの努力も虚しく次々を人々から忘れ去られたホテル。

借金を苦にしたオーナーは一人娘を道連れに無理心中、ホテルは営業停止し取り壊しになる・・・・・・・・・・はずだった。

このホテルに足を踏み入れた解体業者にはなぜか必ず不幸が訪れた。交通事故にあうもの、夜な夜な何者かに襲われたもの、精神を病んで病床にふせたものなど・・・・・・・・・・・

その結果、この『ホテル イザナミ』は現在もそのまま残されているのである。

噂によると、今もオーナーの霊がホテルを彷徨っており立ち入った者を呪い、そして殺してしまうらしい。

他の噂で三階の部屋に現れる幽霊というものがあり、もしかしてこのオーナーだったりしないだろうか・・・・・・・・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

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「そして今日我々は、その噂を証明するために廃墟となったこのホテルへと足を踏み入れた・・・・・・この動画を見ている方にお断りしておきたい。もし、あなたの身に何が起こっても我々は一切の保証をしない・・・・・・・もしかすると、この動画を再生しているあなたの後ろに今も・・・・・・・誰かの足音が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ、あぁ、だめだ笑っちゃった!」

 

 

「はい、カット」

 

 

俺はそう言うと持っているスマホを下げた。

 

 

「桜井よ~なに笑っちゃってんだよ?」

 

 

「ごめんごめん、心霊番組のナレーションっぽく語ってみようと思って真似したらあまりにも似てなくてつい笑っちゃった~♪」

 

 

「なんじゃそりゃ」

 

 

そんな笑うほど似てなかったか?逆に上手かったような気がするのだが・・・・・・・・こいつの笑いのツボがわからん。

 

 

「ここは編集で繋げるから続き撮って!」

 

 

「はいはい」

 

 

俺は再びスマホのカメラで撮影を続けることにした。

 

 

 

「ということで、みんなこんなな~♪ななチャンネルのななだよ~あたしのナレーションどうだったかな?みんな怖くなっちゃった?」

 

 

カメラに写っている赤髪のツインテールヘアーの少女、桜井奈々が視聴者に向けて恒例の挨拶をした。

 

 

「あっ!怖かったからってチャンネル解除しないでね!」

 

 

そこまで怖くなかったからチャンネル解除する人なんて多分いないだろ。

 

 

「なな、一人は寂しいよ・・・・・・・・・なんてね!」

 

 

ぶりっこみたいな感じで喋る桜井。こっちの方が笑いそうなんだけどな。

 

 

「さてさて、あらためて今日は!あたしたちの地元で心霊スポットとして名高い廃墟、『ホテル イザナミ』に来ていまーす!」

 

 

桜井の背後に聳え立つボロボロになった廃墟のホテル『ホテル イザナミ』は俺たちの地元では有名な心霊スポットでまぁ詳しいことは今から桜井が説明してくれる。

 

「地元では割と有名なんだけど、ここについての噂は本当に怖いものばかり!夜な夜な三階の部屋から白い幽霊が手を振ってるとか・・・・・・・・・、その部屋に飾られてる人形が動き出すとか・・・・・・・・・電気も通ってないはずなのに、蛍光灯がチカチカ点灯するとか・・・・・・・・・他にも~、ここを訪れた人は数日以内に不幸な事故に逢う・・・・・・・・とかとか!」

 

 

桜井がここにまつわる怖い噂を語っていく。おい、最後のやつやべーじゃねぇか!ここにきている俺たち不幸な事故に遭うぞ!?

 

 

「上げ始めたら、それこそきりがないんだけど、とにかく、怖い噂が絶えない場所なの!ちなみに一番有名な噂は、ホテルの前を歩いていると三階の窓から霊が手招きしてくるって話なんだけど・・・・・・・」

 

 

おい、まさか実際にその部屋に行くんって言わないよな?

 

 

「今日はなんと!実際にその部屋まで行ってみようと思いまーす!」

 

 

はいビンゴ!俺の予想は見事的中した!

 

 

「果たして本当に幽霊はいるのか!?調査してみんなにお届けするからね!お見逃しなくっ!あっ、ちなみにこの動画は全てヤラセなしの一発勝負!何かが起きても起きなくても、怒らないでね!」

 

 

いや、何も起きてほしくないんだけど・・・・・・・・・・

 

 

「それじゃあ早速、この廃墟を探索していきたいと思いまーす!途中で怖くなってななを一人にしたら・・・・・・・呪っちゃうぞ♪なーんて!」

 

 

こっちが呪いたいよまったく・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

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「じゃあ、ここで一旦カットして次は中に入ってから撮影よ!」

 

 

冒頭の紹介シーンを撮り終え撮影を一旦止める。

 

 

「杉元!どう?きれいに撮れてる?」

 

 

桜井が俺の横にきてスマホの画面を覗く。

あっ、自己紹介遅れてしまったな、俺の名前は杉元大吾。大学1年生になったばかりの野郎だ。

 

 

「ああ、撮れてる撮れてる」

 

 

「見せて見せて!」

 

 

「ほれよ」

 

 

桜井にスマホを渡しさっきまで撮影した映像見せた。

 

 

「サンキュー!わぁ~かわいく撮れてる~」

 

 

自分が映っている映像を見てそう言う桜井。ぶりっ子すぎるでしょ君。

 

 

「す、杉元君。大丈夫?」

 

 

俺の後ろから呼びかける声に振り向く。

そこには俺たちと一緒に撮影に来たメンバーの生駒美桜と白石梓がいた。

 

 

「あっ、うん、大丈夫。ちょっと疲れただけだから」

 

 

「ごめんね杉元君。奈々に付き合わせちゃって」

 

 

白石が申し訳なそうにそう謝る。

 

 

「いや、白石が謝らなくてもいいよ。俺が決めて付いてきたんだし・・・・・・・・・」

 

 

ななチャンネルのリーダー、桜井奈々とこの二人とは同じ大学でたまたま出会いそのまま交流していきつるむようになった。

俺は動画の撮影係でよく駆り出されあっちこっちに行っては桜井の企画した内容を動画撮影しそれをサイトに上げている。

はっきり言って動画内容は他の投稿者がやってるのとほぼ同じなんだが桜井や生駒や白石がかわいい&美人でチャンネル登録者数が一万人いてそこそこすごいチャンネルなのだ。

しかしリーダーの桜井は承認欲求モンスターでこれでもまだ少ないと言いもっとすごい動画上げてバズらせて登録者数をもっと増やそうとしているのだ。

 

 

「にしてもまさか心霊スポットで動画撮影するとはな・・・・・・・・」

 

 

今までは部屋の中とか近場のお店とかばかりだったけど初の野外撮影が心霊スポットになるなんて思わなかったよ。

 

 

「なんか不気味な雰囲気だね・・・・・・・・」

 

 

生駒が少し怯えてそうに見える。大丈夫、俺も少しビビってるからね。

 

 

「おーい!そこの三人!そろそろ中に入るわよ!!」

 

 

動画を見終えた桜井がでかい声で中へ入ろうとせがもうとしている。

 

 

「もう奈々ったら・・・・・・・・・・美桜、杉元君行きましょう。」

 

 

「う、うん・・・・・・・・」

 

 

「そうだな」

 

 

こうして俺たちは廃ホテルの中へと入ることにした。

まさかこのあとあんな恐怖体験をするなんて想像もつかなった・・・・・・・・・・・・・・・

 




ここから色々分岐ルートとか書いたりしていくんで頑張ります。
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