心霊スポットで動画撮影しにきたらほんとに出てきちゃった 作:ムツヒロ
あのホテルでの事件から一か月以上が経った。
俺のケガもほとんど治り腕の骨折ももう少しで完治しそうである。
あの後聞かせれた話によると桜井の友達はあの廃ホテルで桜井が来るの待っていたがいつまで経っても来ないため先に帰ってしまい連絡を何度もしても返事がなかったと言っていたとの事。
また俺たちが途中まで撮影してた動画もなぜかノイズが出て何が映ってるのかわからない状態だった。
写真も真っ暗な画像しか撮れておらず一体俺たちはどこへ迷い込んでいたのか・・・・・・・あの時、ホテルが何だったのか・・・・・・・・・結局何一つわからないままである。
「結構体張ったのになぁ・・・・・・・・・・・・・」
「なにぼそぼそ独り言ってんのよ?」
「いや、なんでも」
桜井に話しかけ誤魔化す俺。あのホテルのことはあんま話さないことにしているから気を付けないとな。
「で、どうすんだよ次の企画は?」
「うーん、それなんだけど中々決まらなくて~」
俺たちは今、生駒の家で次の動画の企画を考えていた。けど全然決まらなくて四苦八苦している。
「美桜、なんかいい案ない?」
「うーん・・・・・・・三人でチャレンジ企画的なの、とかは?皿に置かれた小豆を30秒間で誰が一番多く移せるとか」
「思ったより地味ね!?」
「往年のバラエティ感凄いわね・・・・・・・・」
「あんまウケなさそうだな・・・・・・・・・・・」
「だよね・・・・・・・・・・・・・・・」
ダメだしくらい凹む生駒。すまん、これじゃあまともな再生数でないと思うぞ。
「じゃあ、まだ案出してない杉元!!なんか出して!!」
「ええっ!?う、う~ん・・・・・・・・・・・あっ!じゃあこんなのはどうだ!?タピオカドリンクを胸の上に乗っけて飲むやつは!?」
一時期流行ってたやつだからこれはウケるでしょ!!
「胸の上に・・・・・・・?」
「ああ、そうだ」
白石と生駒はいい絵が撮れるぞ~チャンネル主の桜井は・・・・・・・・・・・まぁ、うん・・・・・・・・・・
「なに見てんのよ!!」
「あべし!!」
ケツをおもいっきり蹴られた!なんでわかったし!?
「い、痛てぇ~蹴ることはないだろ?」
「ふん!変な目で見るからよ!」
「そんな~」
「これはしょうがないわね・・・・・・・・・・・」
「杉元君が悪いよ・・・・・・・・・・・・・・」
二人も助けてくれないよ~悲しい!!
「この案も没ね・・・・・・・・ああもう!!全然決まらないわ!!」
「少し休憩しましょう」
「ケーキあるからそれ食べない?」
「ケーキ!?いいわね!」
「じゃあお茶も淹れるね」
生駒は台所へ行ってお茶とケーキの用意をしに行った。
「奈々、そういえばこの前の課題やったの?」
「うぇっ!?え、えっと・・・・・・・・・・・・・」
「やってないでしょ?」
「あ、梓~」
「手伝わないから」
「そ、そんな~」
白石と桜井のそんなやり取りを見ている俺。
ああ、いつもの日常に戻ったんだなと感じ俺はべランダに出て空を見上げた。そこには雲一つ無き綺麗な青色が広がっていた。
「きれいだな・・・・・・・・・・・・・・・・」
もう廃墟とか心霊スポットには行きたくないな。三人ももう行かないと思ってるはずだ。
「杉元君!ケーキとお茶持ってきたよ!」
「ああ、今行くよ!」
生駒に呼ばれ俺は部屋の中へ戻りケーキを食べ紅茶を飲み引き続き次の企画を考えたが結局決まらずその日は解散することになってしまった。
登録者数100万人までの道のりはまだまだ遠いなと俺は細々と感じたのであった。
はい、これでノーマルルートは終了です。
次からは各キャラのルートで書いていこうと思います。ホラーやムフフな描写が多くなる・・・・・・・かもしれないですね。