心霊スポットで動画撮影しにきたらほんとに出てきちゃった 作:ムツヒロ
三人の中で一番好きな子なんで書くの楽しみです!!
時系列は杉元君が誰かに電話をかけるところからです。
拘束
「生駒に電話してみるか・・・・・・・・・・・・・・・・」
着ぐるみ野郎から先に逃がしたけどどうなったのか心配だ。
<プルルルルルル>
「生駒・・・・・・・・・・・・・・・」
無事でいてくれよ・・・・・・・・・・・・・・・・
『・・・・・・・・・・・も、もしもし・・・・・・?』
「生駒!俺だ、杉元だ!」
『杉元君!?』
「大丈夫か!?」
『う、うん・・・・・・・!大丈夫!』
「良かった~」
生駒は無事なようで一安心した。
「今どこにいる?」
『今、2階の205号室にいるよ』
「わかった。今から向かうからそこを動くんじゃねぇぞ」
『う、うん・・・・・・・・・』
通話を終え俺は急いで205号室へ向かうことにした。
「杉元君無事でよかった・・・・・・・・・・」
着ぐるみから私を逃がすために囮になってくれた杉元君が無事なのを確認し安心する私。
「杉元君と合流したら梓ちゃんたちとも早く合流しなきゃ・・・・・・・・・・」
あの刃物を持った着ぐるみがまだ動き回ってると思うし奈々ちゃんはこのこと知らないと思うから早く教えなきゃ・・・・・・・・・・・
「一応、外の様子見てこよっと・・・・・・・・・・」
私は廊下の様子を見に行こうとドアノブを掴んでドアを開けようとした。けど・・・・・・・・
「あれ?開かない・・・・・・?鍵が掛かってる!?」
さっき私このドアから入ってきたのに・・・・・・・・・・・・他に出口は・・・・・・・・・・無いよね。ドアなんて部屋に何個もあるわけないし・・・・・・・・・
「えっと、鍵は・・・・・・・なにこれ?」
緑色のカバーが付いてて開けられない。
「何か、これを外せるものがあれば・・・・・・・・」
私は部屋中をあちこち調べカバーを外せそうな物がないか探してみた。
「あったのはハンガーとハサミくらいか・・・・・・・・・・・」
どれも外せれそうにないよね。どうしよう・・・・・・・・・・・・・
「あっ、まだお風呂場の方見てなかった」
まだ調べていないお風呂場の方を見に行き中を調べる。
「あれ、排水溝の中になにかある・・・・・・?」
排水溝の中に何か光る物が見える。けど蓋をどうやって外そう・・・・・・・?
「あっ、ハンガーなら!」
ハンガーの曲がってるところ蓋の隙間部分に引っ掛けてみることにした。
「やった!これで開けられそう!」
なんとか引っ掛かり私は力を込めて蓋を外した。
「よいしょ!」
<ガラン!>
蓋が外れこれで中の物が取れると思ったその時だった。
「!?」
排水溝の中からなにか黒い物体が飛び出してきてそして
「きゃああああああああっ!?」
黒い物体の正体は髪の毛のようなものでそれが私の体に絡まりついた。
「いや、なにこれ・・・・・・・!?髪の毛・・・・・・っ!?やだっ・・・・・・・・気持ち悪い・・・・・!」
髪の毛は私の手足や体、さらには首にまで巻きついてきた。
「や、やめてっ!あぅっ!」
立ち上がろうとしたけど髪の毛に足を引っ張られ尻餅をついて転倒してしまった。
「いたたっ・・・・・・・・・・・んぐっ!!」
髪の毛はさらに締め付ける力を強くしていき私の体に激しい痛みが生じた。
「早く・・・・・・・・早くなんとかしないと・・・・・・・きゃぁっ!!」
足首に巻きついた髪の毛が私の両足を力任せに開脚させていきピンク色の下着を見せつけるかのような格好を強いられた。
こんな格好誰かに見られたら恥ずかしいと思い私は頬を赤く染めた。
「はぁっ、はぁっ、んぐぅぅっ・・・・・・・・!」
体に巻きついた髪の毛のうねうねとした感触が布越しに伝わり気色が悪い・・・・・・・・・・
「そ・・・・・・・そうだ・・・・・・!裁ちばさみ・・・・・・・・!」
さっき見つけた裁ちばさみのことを思い出し私は上着の内ポケットに手を入れ、裁ちばさみを引っ張り出した。
「お・・・・・・・・お願い・・・・・・・・・・!届いて・・・・・・!」
裁ちばさみを持った右手を伸ばし、太腿に絡みつく髪の毛にざくりと刃を入れる。
「やった・・・・・・・・・・!」
右足に食い込んでいた髪の毛はバラバラに落ちてタイルの上に散らばった。
「これで他の髪の毛も・・・・・・・・・・・・・・・・・うぐっ!?」
他の髪の毛も切ろうとしたその時絡みついていた他の髪の毛たちが急に締めつける力を強くしていった!?
「うぁぁぁーーーっ!!」
鋭い痛みに私は高い声で悲鳴を上げ右手から力が抜けてしまい、握りしめていた裁ちばさみを落としてしまった。
「し、しまった・・・・・・・・! 早く、拾わなきゃっ・・・・・・・・・・!」
タイルの上に落ちた裁ちばさみを拾おうと私は懸命に手を伸ばした。
「も、もう少し・・・・・・・なのに・・・・・・・・!」
精一杯に体を傾け腕をいっぱいに伸ばすが壁際まで滑ってしまった裁ちばさみにあとわずかのところで手が届かない!
「はぅぅぅっ!?」
私が必死になっているのを嘲笑うかのように髪の毛が絞めつける力を強めていき私は大きくのけ反ってしまい体を引き戻されてしまった。
「うッ・・・・・・・くっ・・・・・・・・・」
裁ちばさみのあるところから離されてしまい体を痙攣させる・・・・・・・・・思考も徐々に鈍っていったところを髪の毛がさらに攻撃を仕掛けてきた。
「あぐぅぅっ!?」
両手を掲げ上げるようにされてしまいこれでは裁ちばさみを拾うどころかなにもすることができない!
「い、嫌ぁっ・・・・・・・!」
私は諦めずに脱出しようともがき続けたが手足を完全に伸ばされてしまいそれすらも困難になっていった。そして一際太く長い髪の毛が排水溝から伸び出てまっすぐに私の首元へと襲いかかった。
「うぁっ・・・・・・・・・」
首に太くて長い髪の毛が巻きついた。顎を引いて防ごうとしたけどまったく効果はなく、隙間から髪の毛が入り込んでいく。
「く・・・・・・・苦し・・・・・・・・い・・・・・・・・・・・」
私の抵抗も虚しく首への締めつけが強くなっていく・・・・・・・・・少しでも酸素を取り込もうと激しく呼吸するが全然入ってくる気がしない。
「し・・・・・・・死にたくない・・・・・・・・死にたくないよぉっ・・・・・・・・奈々ちゃん・・・・梓ちゃん・・・・・・・・杉元君・・・・・・・・・助けて・・・・・・・・・・」
ほとんど錯乱した状態で身体を激しく動かして抵抗するまではやめなかった。
「かっ・・・・・・・ぁ・・・・・・・・」
呼吸ができなくなっていき動きもどんどんと緩慢になっていき意識が薄れていく・・・・・・・・半開きになった口からは泡状のよだれが溢れ、手足の先が小刻みに震え続け下着の部分から温かく少し臭い液体がじわじわと出てくるのが感じた。
「も・・・・・・・・もう・・・・・・・・ダ・・・・・・・・メ・・・・・・・・・」
手足が脱力し虚ろになった両眼が白目へと裏返ったような気がし上体が後ろにゆっくりと倒れ、そのまま意識が遠ざかっていく・・・・・・・・・・・
ああっ・・・・・・・・・私死ぬんだ・・・・・・・・・・ここで・・・・・・・・・・・一人で・・・・・・・・・・・・・・・・・
「生駒ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」
「ここか・・・・・・・・・・・・・・・・」
生駒が隠れている205号室の前まで来た俺。幸い道中で着ぐるみ野郎と会うことなく無事に辿り着くことができた。
「入ってみるか」
ドアノブに手をかけドアを開けようと・・・・・・・・
「あれ・・・・・・?鍵掛かってるぞ・・・・・・・・?」
なぜか鍵が掛かっていて開けることができない。生駒が着ぐるみ野郎を部屋に入れないように掛けたのかな?
「おーい!生駒!俺だ!杉元だ!ここ開けてくれ!!」
生駒に開けてもらうように頼むが返事がない・・・・・・・・・・・どうしたんだろう?
「ビデオ通話してみるか・・・・・・・・・・」
スマホを取り出し生駒にビデオ通話しようとしたその時
「きゃああああああああっ!?」
「!?」
部屋の中から生駒の悲鳴が聞こえてきた!一体どうしたんだ!?
「おい生駒!!どうした!?なにがあったんだ!?」
ドアを叩き呼びかけるが返事は聞こえてこなかった。
「くそっ!開けよこの!!」
ドアを開けようとドアノブを激しくガチャガチャ回すが開くことはなかった。
「こんちくしょー!!」
今度はタックルでドアをぶち破ろうとするがこれも効果が無くダメだった。
「早く中に入らないと・・・・・・・・・・・・んっ?」
ふと足元を見るとそこには災害救助用の万能斧が落ちていた。これならドアを壊して中に入ることができるぞ!!
「刃の部分が少しボロくなってるな・・・・・・・・・・もってくれよ!!」
俺は斧を振りドアに突き刺す。
「おら!おら!おらぁぁぁぁぁっ!!」
ドアが徐々に壊れていきそして
<バキャァッッン!!>
「よし!壊れた!!」
ドアが崩れ落ちこれで中に入ることができる!
「生駒!!どこだ!!」
部屋の中に入り生駒がいないか探す。
「いない・・・・・・・・・・・・・・バスルームか?」
俺はバスルームの方へ行き中を見るとそこには・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「!!?」
排水溝から伸び出ている髪の毛のようなものたちが生駒の体や手足や首に巻きついており生駒は白目を剥いて口から涎が流れ出ており上半身は万歳のようなポーズを取らされ下半身はM字開脚されパンツが見えてしまっていてそこから雫がぽたぽたと落ちている・・・・・・・まさか漏らしてしまったのか!?
とにかくあられもない姿の生駒がいた。
「生駒ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」
俺は傍に駆け寄り髪の毛を引き千切ろうとするが
「くっ!なんだよこれ!!」
髪の毛はワイヤーみたいに硬く千切れることができなかった。
「素手じゃ無理だ・・・・・・・・・・なにか切れる物があれば・・・・・・・・・!」
さっきの斧で切るか!?いや、だめだ!切りにくいし時間がかかって生駒が死んじまう!!
「くそっ!どうしたら・・・・・・・・・・んっ?あれは・・・・・・・・・・・・!」
壁際に裁ちばさみが落ちているのを見つけた。なんであんなところにあるのかは気にしている暇はない、あれなら髪の毛を切れる!
「おおおおおっ!!」
裁ちばさみを拾い生駒に巻きついている髪の毛をカットしていく。
「どりゃあああああああ!!」
首、両手、両足、体から順に髪の毛を切っていく。俺美容師に向いてんじゃないか!?
「はぁ・・・・・・・・はぁ・・・・・・全部切ってやったぜ・・・・・・・・」
髪の毛を全てり生駒を助けることができた。
「おい、生駒!しっかりしろ!」
倒れている生駒を起こそうとするが起きる気配がない・・・・・・・ていうか息してないぞ!?
「生駒!!目を覚ませ!!くそ!!こんな時どうしたら・・・・・・・・!」
とにかく酸素を入れなきゃ!でもどうしたら・・・・・・・・・・・・
「人工呼吸・・・・・・・・・・・・?」
女の子に口づけするのか?していいのか?彼女でもない子に?ええい!今はそんなことで迷っている暇はない!!
「生駒・・・・・・・・・悪い!!」
気道を確保して額を押さえていた手の親指と人差し指で傷病者の鼻をつまみ、吹き込む息が鼻から漏れ出さないようにして口を大きく開けさせおおうように密着させる。
「(うおおっ・・・・・・・!やっちまったぞぉぉぉぉぉっっ!?)」
命にかかわる緊急事態とはいえファーストキスをしてしまったぞ俺!?唇柔らか!?
生駒って彼氏いるのかな?いたら初キス奪ってすいません!!
「(どうだ・・・・・・・・・?)」
胸が上がるのが見えるのがわかり息を吹き込む続ける。
「・・・・・・・・・・・・・・・・ぷはぁっ!!」
一旦口を離し胸が沈んでいくのが見えた。よし!上手く行ったぞ!
「・・・・・・・・・・う、うぅっ・・・・・・・・・・・」
「生駒!」
少しして意識を取り戻し目を覚ました生駒。
「杉元君・・・・・・・・・・?あれ・・・・・・・・私・・・・・・・・・・・・」
「お前髪の毛みたいなのに拘束されていて俺がそこを助けたんだよ」
「髪の毛・・・・・・・・・・・・・・っ!!」
なにかを思い出したかのように顔をはっとさせる生駒。そしたら
「うっ・・・・・・ううっ・・・・・・・」
急に泣き始めた生駒。ど、どうしたんだ?
「生駒?どうした?」
「私・・・・・・・・もう死ぬかもしれないって思って・・・・・・・苦しくてこんな暗いところで一人寂しく死ぬって思ったら怖くて・・・・・・・・・・・・・・」
「生駒・・・・・・・・・・・・・・」
こういう時どうしたらいいんだ?考えろ俺・・・・・・・・・・・・・・・ええい!!こうなったら!!
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「えっ・・・・・・・・・・?」
俺は生駒を優しく抱きしめた。
「杉元君・・・・・・・・・・・・・?」
「怖かったな・・・・・・・・・・・・でも、もう大丈夫だ。俺がいるから・・・・・・・・・・」
そう言って右手で生駒の頭を優しく撫でる。ああ~なんか少女マンガのワンシーンみたいになってるんだけど!?
「杉元君・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
さっきまで震えて泣いていた生駒は安心したようだ。とりあえずなんとかなった。
「・・・・・・・・・って、わりぃ。急に抱き着いたりして」
とっさに抱きしめるのをやめ少し離れた。
「ううん、なんか安心できた。ありがとう杉元君」
笑顔でお礼を言う生駒。やべ、なんか照れる・・・・・・・・・・・・・
「あ、あとそれともう一つ謝らないといけないことあってさぁ・・・・・・・・・・」
「えっ、なに?」
「お前呼吸してなかったからさぁ・・・・・・・・そのぉ、人工呼吸をしてしまったんだ・・・・・・・・・・・」
「えっ・・・・・・?それって・・・・・・・・・・」
「あ、ああ・・・・・・・・・・・口をねぇ・・・・・・・・・まぁ、そういうこと・・・・・・・」
「っっっ!!//////////////」
顔を赤くして茹でたタコみたいになる生駒。やっぱそうなるよね~
「ほんとごめん!でも緊急事態だったし・・・・・・・・・・・」
「ううん・・・・・・・・仕方ないよ。そういう状況だったし・・・・・・・・・・」
俺も生駒もお互いの顔を見れず別々の方を見ながら会話する。すると
<♪♪♪~♪♪♪~>
「んっ?」
スマホから着信音が鳴り相手を確認する。相手は白石からだ。
「もしもし?」
『あっ、杉元君!?大丈夫!?』
「ああ、大丈夫。生駒と一緒いる」
『良かった~』
「それよりお前いまどこにいる?」
『あっ、私今奈々と一緒に3階のリネン室にいるんだけど・・・・・・・・・』
桜井と合流できたのか・・・・・・・・・・でもなんか言いたげだな。
『二人にちょっと話したいことがあるの・・・・・・・・・来れそう?』
「?ああ、行けるぞ」
『そう、わかったわ。気をつけてきてね』
そう言って通話が終わる。話したいことってなんだろう?
「梓ちゃんなんて?」
「ん?ああ、なんか話したい事があるって」
「話したいことって何だろう・・・・・・・・?」
「さぁ?とにかく行ってみようぜ」
「う、うん・・・・・・・・・・」
俺と生駒は白石と桜井がいる3階のリネン室へと向かった
結構ギリギリな感じで書いたけど大丈夫かな?
こういうのがまだまだ出てくるのでお楽しみに~