心霊スポットで動画撮影しにきたらほんとに出てきちゃった 作:ムツヒロ
「な、なにこれ・・・・・・・・・!?」
壁に突如浮かび上がる子供が描いたようなラクガキ。目や顔が不気味な人のようなものだった。
「美桜!こっち!」
「う、うん・・・・・・・・!」
「この部屋から出るぞ!!」
これはやばいと感じた俺たちは部屋から急いで出た。
「はぁ・・・・・・・はぁ・・・・・・・・な、なんなのよ、あの子たち・・・・・・・」
「と、突然現れた・・・・・・・・『遊ぶ』って何・・・・・・・?」
「生駒!ずっとあの子たち見えてたのか!?」
「ご、ごめん・・・・・・・・・!ホテルに入ったときからずっといたから・・・・・・・・・みんなにも見えてると思ってて・・・・・・・・」
「嘘でしょ・・・・・・・・」
「ご、ごめんなさい・・・・・・・・」
「あぁ、違うのごめん!怒ってるんじゃないの!気付かなかったのが怖いだけなのよ・・・・・・・・」
ここに入ったときからってそんな前からいたのかあの子供は・・・・・・・・・・・・・
「なぁ、生駒。あの子たち、持ち出してもらったって言ったんだよな?」
「う、うん・・・・・・・・・・・」
「えっと・・・・・・・・・・あった。みんなこれ見ろ」
俺ははスクラップブックのあるページを三人に見せた。そこには『遊園地、建設地から無数の子供の骨 相次ぐ事故 関係か?異例の地鎮祭、供養と共に』や『子捨ての山から取り替え子伝説まで』や『呪われた土地、Tの歴史を辿る』などのタイトルで書かれた当時の新聞記事や着ぐるみの中に入っていたあの人形写真が貼られていて写真には丸いペンで執拗に囲まれているページだった。
「『堵替塚が呪われた土地』って、どういうこと?」
「遊園地、建設地から無数の子供の骨、相次ぐ事故・・・・・・・・・・・」
「異例の地鎮祭行事、子捨ての山から取り替え子伝説まで・・・・・・・・・まさか!」
「もしかしたらあの子たちが事故やここのオーナーを狂わせた全ての元凶かもしれない」
「そ、そんな・・・・・・・・・・・・・」
「ねぇ、見て!この人形の写真、これとそっくりじゃない!?」
着ぐるみの中に入っていた人形と写真の人形を見比べてみると確かにそっくりだ。
「ほんとだ・・・・・・・・記事には奉納人形って書かれてるわね」
「この場所は40年近く遊園地があったしこのホテルも廃業されるまで長い間運営されてたはずだよな?」
「そうだけど・・・・・・・・・・・・」
「この人形があの子供たちを封印する鍵だったけど誰かがこれを持ち出して封印を解いたってわけだ」
「う、嘘でしょ・・・・・・・?」
「恐らく今の生駒と同じようにあの子供たちに魅入られた人がいてこの人形を封印から持ち出してしまった・・・・・・・・・・」
「じゃあ、今このまま外にでたとしても・・・・・・・・」
「多分、あのオーナー父娘と同じような道を辿る気がする」
「そんな・・・・・・・・!」
「ど、どうしよう・・・・・・・そんな・・・・・・・・あの子たち、私が危なくなる直前、いつも傍にいたから・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・人形を、元の場所に戻したら・・・・・・・・・」
「え?」
「あたしも今同じことを考えてた」
「俺もだ。この地図の場所を見てみろ」
ホテルの地図を広げとある箇所に指を置いた。
「ホテルの裏側・・・・・・・・・ほら、非常階段の方にチェックがついてるだろ?ここにもしかすると写真のお堂があるかもしれない」
「・・・・・・・・どうする?」
「行くしか無いんじゃない・・・・・・・?」
「でも非常階段のドアって髪の毛みたいなのが絡まって開かないんじゃ・・・・・・・・・・・」
「そういえばそうだったわ・・・・・・・・・・・・・」
「ちょっと見てくる」
「えっ、ちょ、桜井!?」
桜井は非常階段のドアの様子を見に行き走って行った。
「私達も行こ!」
「う、うん!」
「おう!」
俺たちも後に続き非常階段のドアの方へ向かった。
「ちょっと!見て!」
「どうした・・・・・・・って、おお!!」
非常階段のドアに絡まっていた髪の毛のようなものはなぜか無くなっていてこれならドアを開けて外に出ることができるぞ!!
「よし!このままホテルの裏側へ向かってみましょう!」
「おお!」
「ええ」
「う、うん!」
「凄い・・・・・・・・・・本当にこんなところにお堂がある・・・・・・・」
非常階段で外に出てホテルの裏側へ向かった俺たち。そこには古ぼけたお堂がぽつんと建っていた。
「地図の通りね。でも写真のお堂とは少し違うみたい・・・・・・・人形はどこに置かれていたのかしら・・・・・?」
「多分、このお堂を開けたらわかるかな・・・・・・・?」
「鍵がかかってるみたいだな・・・・・・・・・」
「開くのかしら、これ?」
お堂の扉は鍵がかかっていて中央の金属でできた飾りには溝が彫られている。
「ねぇ、この飾りの周りのところ外れない?」
「えっ?ほんとに?」
「どれ・・・・・・・・・おっ、外れた」
飾りの周りの部分を少し力を入れて引っ張ると外れることができた。
「多分、これを飾りに嵌めればここが開くんじゃないかしら?」
「さすが梓。冴えているわね」
「よし、やってみる!」
この木製のパネルを飾りに嵌めていけばいいんだろ?簡単だぜ!!
「えっと・・・・・多分ここがここで・・・・・・・・・あれ?違う?じゃあここか?」
「何やってんの杉元。ここはここで・・・・・・・・・・・あ、あれ?嵌らない・・・・・・・・・」
「いやここはこうだって・・・・・・・・・・んんっ!?」
「向きが違うんじゃないの?って、こうでもない・・・・・・・・・」
「こうでもない・・・・・・・・・・・・」
「ああでもない・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「うきーーーーーーーーーーっ!!」
「うきーーーーーーーーーーーーっ!!」
だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!わからん!!!パズルは苦手なんだよ!!
「二人とも・・・・・・・・・・・・・・」
「どいて、私がやってみるわ」
白石にバトンタッチし下がる俺と桜井。すまん、あとは頼む。
「ここがこうで・・・・・・・・・こうして・・・・・・・・・よし!」
<ギギギギギギィィィィィィ・・・・・・・・>
「開いた!!」
お堂の扉が開き中の様子がわかるようになった。
「な・・・・・・・・・・」
「何これ・・・・・・・・・・・」
「隠し階段・・・・・・・・・・?」
中には地下へと続く隠し階段があった。一体どうゆう作りになってんだこのお堂は?
「なんか、凄く生暖かい風が・・・・・・・・・・」
「ど、どうするのよ?」
「・・・・・・・・・・俺が行く」
「一人で?この下に?」
「ああ」
「杉元君、だめよ。一人じゃ危ないわ」
「大丈夫だ。人形置きに行くだけだし・・・・・・・・・・」
「なにかあったらどうするのよ?全員で行けばなにかあった時に対処できるでしょ?」
「そ、そりゃそうだな・・・・・・・・・・・」
なんかいつの間にか頼もしくなったな白石のやつ。
「じゃあ全員で行きましょ」
「そうね・・・・・・・美桜も行けそう?」
「うん、大丈夫。行こう」
こうして全員で地下へと向かうことにした。
「何ここ・・・・・・・・・」
「洞窟・・・・・・・・・・?」
「こんな地下空間があるなんて・・・・・・・・・・」
地下は洞窟のようになっていてかすかに水の音がしている。
「水の音・・・・・・・・・?」
「川が流れているのかしら・・・・・・・・・・?」
「どんな水量か分からないから迂闊に近寄らないほうがいいな・・・・・・・・・」
「うっかり落ちて溺れるのだけは嫌だわ」
「先へ行くか」
「ね、ねぇ!ちょっと待って!」
「ど、どうしたの!?急に・・・・・・・・・?」
生駒が急に声をあげて驚く俺たち。まさか今になって引き返すとか言わないよな?
「ご、ごめん・・・・・・・・あのさ、すごく入り組んでるし、何か目印を残していったほうがいいんじゃないかな・・・・・・・って」
「あぁ、それがいいかもしれないわね。来た道さえ分かればちゃんと戻れるだろうし」
「そうね。こんな地下で迷子になったらまず助からない自信があるわ」
「壁がいいな・・・・・・・・・じゃあこの蛍光スプレーで目印を付けておこう」
カバンから蛍光スプレーを出して壁に蛍光塗料を吹きかける。
「これでよしっと・・・・・・・・・・」
「それじゃあ行きましょう」
目印を付け地下空間を散策していった。
それからどれくらい経ったかわからないがその時だった。
「ふ、二人とも・・・・・・・・・・あれ・・・・・・」
「どれよ?」
「ほ、ほら、あれ」
白石が指指した方を見るとそこには大きな古いお堂があった。
あと2話で終わるんです・・・・・・・・・・・・・