俺とGANTZとさしす組 作:GANTZサイコー!呪術廻戦サイコー!!
キユゥン。
じゃんけん組の4人が【無限空間】に転送される。
「何で私まで?」
そう。じゃんけん組の紅一点。家入硝子も何故か転送させられた。一応事前にメールで確認したが、時間が時間なので高専制服ではなく完全に寝巻き。水玉模様のバジャマ姿である。
「硝子ってパジャマ派なんだな」
「そうだけど。意外?」
「いや別に」
桃鉄をたっぷり12年し、6年目辺りから【さくま】無双が始まり、途中から負けを悟った五条悟が明らかにやる気を無くし妨害に妨害を重ねまくったりした。
現在時刻は午前1時過ぎ。もちろん過去世界基準である。家入硝子は自室でバジャマ姿で庵歌姫と何やら電話をしていたらしく、メールの返信が遅かったので、こんな時間になった。夕食過ぎから6時間近く桃鉄をしていた3人は、【さくま】無双に耐えきれず3人仲良くスーファミのカセットをぶち抜いた。
「それで?結局話したんだ」
「最初に話したの
「まぁまぁ悟。時間の問題だった。流石に2ヶ月は長過ぎたよ。」
「で、悟。お前はこの2ヶ月で何が出来るようになったん?」
「成長してる前提かよ......」
この2ヶ月で家入硝子は体術を学び、3級呪術師の資格を取った。夏油傑は【極の番 うずまき】を会得し、悩んでいた呪霊玉の味を改善した。そして五条悟は......
「ふっふっふー。まぁ俺も!成長しちゃってるんですけどねーーー!!」
鳩胸になりながらかけているサングラスを中指でカチャカチャ弄ぶ五条悟。他3人が鬱陶しそうに見ているが、五条悟は関係なく喋り続ける。
「ズバリ!!術式反転が使えるようになりましたーー!!」
「「「おー」」」
今まで五条悟が使ってきたのは【六眼】と【無下限呪術】と【術式順転・蒼】だけだった。しかし、この選択肢の中に【術式反転・赫】が入ったらしい。
以前も説明したが、【術式反転】とは。
簡単に言えば、【術式のもう1つの使い方】である。
五条悟の場合は、【術式順転・蒼】による【無限の集束】。【マイナス1個のリンゴ】のような負の自然数、虚数を生み出し、何かを引き寄せたり、拳に纏って威力の底上げをしたり、集束反応を利用して擬似瞬間移動をしたりしていた。
それに対し、【術式反転・赫】は【無限の発散】。【無限の集束】の逆であり、内から外へ放出される力である。
【蒼】とはまた違った攻撃的な技である。
「術式反転使えるようになったし、反転術式ももうそろかな。これで【虚式】使えるかも」
「【虚式】?【無下限呪術】にそんなのあったか?」
書物で無下限呪術について粗方知っている願田環が、脳内データの検索にかかるが、そんなものはヒットしない。
「文献には残ってないからねー。五条家相伝、五条家の中でも極一部の人間しか知らないから、ナイショだよみんな」
そして語られる【虚式・
曰く、【術式順転・蒼と術式反転・赫。それぞれの無限を衝突させることで生成される、仮想の質量を押し出す】技との事。
「初めて知ったな。てか順転と反転、もう使えんなら茈はなんでまだ使えねーの?その理論なら出来るっしょ」
ぶつけ合わせるだけだし。そういう願田環に、そうはいかないと頭を振る五条悟。
「いやこれねー。使おうとすると術式焼き切れる寸前まで行くんだよね。多分反転術式会得してからじゃないとまともに使えないかと......後多分普通に練習量が足りてないかな」
だから今は練習中との事。
術式反転と反転術式は名前こそ似ているが、全く別の技だ。だがしかし、少し待って欲しい。
「なぁ悟。術式反転は使えるんだよな?」
「ん?おう。」
「なのに反転術式は使えないのか?」
全く別の技。だが、理論的には似ている所がある。
まず、どちらも【正のエネルギー】を使う事。【術式順転】が負のエネルギーである呪力で発生する現象なら、【術式反転】は正のエネルギーから発生する現象である。
つまりはおかしいのだ。
「術式反転は正のエネルギーで使うもんだろ?なら、反転術式も使えて当たり前なんじゃねーの?正のエネルギーは使えてるわけだし」
反転術式と術式反転。習得する順番で言うなら、【反転術式→術式反転】の順でなければおかしいのだ。五条悟は、サッカーで例えるならドリブルからではなくまずシュートを覚えてしまったみたいなものである。ドリブルがなければシュートもない筈。
「あー......俺の言い方が悪かったな。反転術式【らしきもの】は使えるんだけど、まだ実戦投入レベルまで行ってないってこと。紙で指先切った傷すら治せない。」
「確かにそれは【らしきもの】だねー......なら赫もその程度なの?」
「いいや?【蒼】レベルには使える」
「
五条悟本人すら発動原理をよく分かっていないらしく、それ以上、つまり茈はお手上げ状態らしい。
「俺はそんなもんかな。傑と硝子は?【お前は】って言うくらいだから、なんか成長したんだろ?」
「ホントにお互い何も知らねーんだな......」
「私は【極の番】を使えるようになったよ。結果ではなく過程で、だけどね」
「私は別に。階級取ったくらい」
「「硝子が階級!?」」
「あーもういいその反応。環とおんなじ。」
それからは、お互い近況の報告をし始めた。ここ1〜2ヶ月は4人揃う事なぞ座学以外になかったので、なんだか新鮮な気持ちだ。
「って忘れてた。【領域展開】だよ【領域展開】。その為に集まったんだ。何が【最近ぬか漬け始めた】だよ。知らねーよ勝手にしろ。オカンか。」
「悟。私のぬか漬けを馬鹿にする気かい?出来ても悟にはあげないよ」
「いらねーよ。環、領域展開について教えてくれ」
【最近の近況報告】が脱線に脱線を重ね、夏油傑の「そういえば私ね、最近ぬか漬けを始めたんだよ」という言葉であまりにもどうでもいい無駄な会話だと気付いた五条悟が話を軌道修正する。
「ってもなー。俺の場合異例だからなぁ......」
「そういえばなんだが、環は【
【黒閃】。打撃との誤差0.000001秒以内に呪力衝突が起こった時に発生する、黒い閃光の通称。だがしかし、黒く光るだけが黒閃ではない。
黒閃は、まず決めた瞬間決めた術師は所謂【ゾーン】状態になる。気分がハイになり、より技が洗練される。ちなみに黒閃を決めて24時間以内は連続での黒閃発動が多く、それが所謂ゾーン状態なのではないかと言われている。
次に、黒閃の打撃は通常の威力の【2.5乗】のパワーになる。
単純かつ強力な物で、その希少性から【黒閃を狙って出せる術師は居ない】と言われている。
「あぁ。決めたよ。よく覚えてねーけど、記憶が確かなら2000年くらい経った時かな。GANTZ覚えてる?」
『ほまえがきてから、
「よく覚えてんな。秒で言うなよ。分からんだろ。
それとさっきも言ったけど、俺の場合異例なんだよね」
「というと?」
「なんつーか......ほら。黒閃って、決めた後丸1日くらいゾーンに入るだろ?」
「らしいね」
「ここって過去と時間の流れ違うじゃん?それで、黒閃の【丸1日】ってのは過去世界基準であって......」
「......あー......」
つまり願田環はこう言いたいわけだ。
未来世界に来てから63,697,169,734秒は通常の鍛錬をしていたが、黒閃を決めた瞬間
「そうか......それで、そのゾーン状態で領域展開を習得するのにはどれくらいかかったんだい?」
「いうてよ。1000年もかからなかった。」
「え!?」
「ならなんでその約3000年で出てこなかったんだい?」
驚く五条悟と、冷静な夏油傑。
家入硝子は術式を持たないので、いくら頑張っても領域展開なんて出来ない。【GANTZ】となにやら話している。
「領域展開自体は、ゾーン状態になってから1000年で出来たんだけど、如何せん【閉じない】がポイントでね。【閉じる】領域展開だったら呪力のない
考え込む2人。
黒閃を決め、ゾーン状態に入れば確かに領域展開の習得は容易いかも知れない。しかも通常24時間しか続かないゾーン状態を、願田環は数万年もゾーン状態で過ごしたのだ。それにより鍛えられた呪力総量と質は計り知れない。まぁ、持って生まれた呪力総量がカス過ぎるので数万年頑張って一般特級レベルだが。
「なにやってんの硝子」
「恋バナ」
「GANTZと!?」
『もんくあっか』
確かにGANTZは前超科呪法の使い手だ。いつどの時間で使っていたかは分からないが、確かに【GANTZ】が【GANTZ】ではなく【ただの特級呪術師】だった期間はある。なので、この......まぁ一応【女性】ではある【GANTZ】と同性の家入硝子が夜にコソコソ話するなら、納得の話題だが......
「お前......違和感とか......そういうのないの?」
「ないけど」
「凄いなお前」
『もしかしていまあてしばかにされた?』
まぁ家入硝子とGANTZの恋バナとやらも気になるが、今はそんなことどうでもいい。未だに考えている五条悟と夏油傑の元に戻る。
「環。君が特殊な環境下で領域展開を習得したのは分かったんだが、それでも聞きたい。領域展開とはどうやるんだい?」
「んーー......そうだなぁ。帳。結界術について学ぶのが最短ルートかな」
「結界術?」
領域展開とは、細かく言えば【自身の生得領域に術式を付与し、具現化したもの】。願田環の【閉じない領域展開】は論外として、そもそも領域展開は【閉じる】事に重きを置いた【結界術】の1つである。
「だから、とにかく結界術を極める。俺は時間かけて頭に叩き込んだけど、2人はそんなことしたくないっしょ。あの時と違って時間も有り余ってるし。ならまず【色んな縛り】の【色んな帳】を出せるようにしてみる。ほら、俺はこーんな事も出来るんだぜ」
水風船程の大きさの黒い球体が願田環の手に現れる。
「なんだい?これは」
「帳だよ。【小さい】代わりに【何者も出入りを禁ずる】という【縛り】の元作られた帳。」
「......こんなこと出来るのか。」
「出来ても殆ど得ないけどな。」
シュンと帳を消す。
「結界術を磨く、か......」
「簡単に聞こえるけど、難しい道のりだね」
「俺から言えるのはこんなもんだ。さ、今日はもう解散しようぜ。後は明日考えてくれ。乱用禁止はお前らが決めたルールだろ」
キユゥン。
五条悟、夏油傑、願田環が夏油傑の部屋に転送される。家入硝子は結局「なんで私呼ばれたの??」という問に答えられることはなく帰って行った。今頃は寝ているだろうか。
「ほんじゃ、俺帰るわ」
立ち上がる願田環。
「あぁ。今日はありがとう。またよろしく頼むよ」
「気にすんな。じゃあな傑、悟」
「またなー環」
そして、夏油傑の部屋を後にする。
願田環は、あの部屋での【数万年の修行時間】の事を思い出していた。
苦い思い出ではない。いや、最初はキツかったか。入り初め数年間は酷い
その後は黒閃を決めるまではただひたすらに限られた書物を頼りに勉強。いずれ勉強出来ることも無くなり、「対戦相手が欲しい」とガンツスーツを自律させる事に数年、自律させた後はひたすらに体術訓練。過程で黒閃を決め、呪力の核心を掴む。その後反転術式・領域展開を習得、【閉じない領域展開】の為に更に数万年試行錯誤する。
黒閃を決めゾーンに入ってからは何も苦に感じなかった。ただひたすら精神的に【
「......アイツら、いつ領域展開覚えるかな」
自分では黒閃のゾーン込みで3000年以上かかった領域に、彼らはいつ到達するだろうか。流石に生きてるうちに覚えるだろうという事を漠然と感じ、なんだかセンチメンタルな気持ちになる。
自分は普通の人の人生の30倍の時間をかけて覚えた技を、
呪術の世界は8割が才能。初めて会った呪術師にそう説明を受けた。その時、「あぁ、自分には才能はないんだな」と思った。
自分が1を学ぶ努力で、天才は100や1000を学ぶ。
しかしそんなに絶望はしていなかった。呪術は8割が才能。つまりは2割は努力なのだ。
地力を上げればいい。上限を上げればいい。
8割が才能?そうか。なら残りの2割で
要するに、
「凡人舐めんな」
という事である。
〜みんなのお悩み相談室〜
Q.悟はいつ術式反転(反転術式)を覚えたの?
A.実家の鍛錬場と、対特級任務でひたすらに【赫】を打つ練習をし、まぐれ打ち出来た時その感覚を忘れないうちに鍛錬場か高専グラウンドで【赫】を【打つ】練習をし感覚で覚えました。
なので、まだ理論的な理解が必要な反転術式は十分にできず、感覚で六眼込みで反転術式を使っても極々小さな擦り傷を治すくらいしか出来ません。
Q.硝子ちゃんはGANTZちゃんと何話してたの?
A.恋バナです。ちなみに歌姫先輩とも恋バナしてました。思春期女子ですね。理子ちゃんは早く厨二病卒業しようね。黒井さんが心配してるよ。
Q.環が初めて会った呪術師って誰?
A.ネームドキャラじゃないモブなので特に覚えてなくてもいいです。伏線でもないです。
戒玉編。好きなキャラは?
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五条悟
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夏油傑
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家入硝子
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願田環
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夜蛾正道
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庵歌姫
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天内理子
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黒井美里
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伏黒甚爾
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七海建人
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灰原雄
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伊地知潔高
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GANTZ