俺とGANTZとさしす組   作:GANTZサイコー!呪術廻戦サイコー!!

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ミミナナに降りかかる不運。又は幸運

 乙骨憂太が高専に入学する数日前......

 

「美々子ぉ。この後原宿行かね〜?」

 

 とある一般中学校にて。

ミミナナという愛称で親しまれてる姉妹、枷場美々子(はさばみみこ)枷場菜々子(はさばななこ)が東京にある某中学校にて2人仲良く話していた。ちなみに菜々子は椅子を逆向きに座っている。

 

「ごめん......放課後なにか任務受けようと思う......」

 

「え〜??マジ?今日じゃなきゃダメ?」

 

 基本この2人に任務はないし、強制もされない。しかし、一応階級はある(3級術師と2級術師)ので、任務を依頼として高専から受ける事が出来る。

 

「今度夏油様に会うから......プレゼント......」

 

「呪霊を?最近夏油様任務で会えてないもんねー」

 

「そう。菜々子は?何もあげないの?」

 

「そうだな〜......私も呪霊あげよっかな」

 

「それじゃあ2人で......菜々子の方が階級上だし......良い呪霊捕まえられるかも......」

 

 枷場美々子は3級術師だが、枷場菜々子は術式を見込まれて早々に2級術師に昇級した。

2人は夏油様こと夏油傑に呪霊をプレゼントする為、スマホで補助監督に依頼がないか確認するため電話をかけた。

 

《はい。伊地知です》

 

 電話先には伊地知潔高の声が。

 

「あ、伊地知さん?今度夏油様に会うから、なんか良い呪霊プレゼントしたいな〜って思うんだけど、今日、放課後に準1以下で良い任務ない?」

 

《いきなりですか......》

 

「ごめんね〜」

 

 少しも「ごめん」とは思っていない謝罪の言葉を聞き、伊地知潔高はため息を吐く。

 

《今ですと......少々お待ちくださいね......う〜ん》

 

「どした伊地知さん?」

 

 電話先で依頼リストを眺めているであろう伊地知潔高の事を考え、少し気になる。

 

《いえ......あるにはあるのですが......美々子術師は3級、菜々子術師は2級でしたよね?》

 

「そーだけど」

 

《そうなりますと......推定2級呪霊の任務があるのですが......》

 

「ですが?」

 

《少し遠いですね......お2人とも、お時間は》

 

「今日は放課後フリーだよ」

 

《了解しました。でしたら、放課後にそちらに補助監督の車を回します。連絡をお待ちください。》

 

「オッケー。待ってるね」

 

 電話を切る。

推定2級なら、ミミナナの2人にとっては余裕である。夏油傑にプレゼントするなら頑張って準1級レベルは欲しかったが、それは後日としよう。

 

「どうだった?菜々子......」

 

「ん。放課後に推定2級の任務。放課後ホジョカン(補助監督)が車回してくれるって」

 

「わかった......」

 

 そんな話をしていると、担任の教師が次の科目の教科書と教材を持って教室に入ってくる。

 

「はーい授業始めるよ〜。こらそこ。スマホ持ち込み禁止でしょ。」

 

「げ。没収?」

 

「没収よ。放課後取りに来なさい」

 

「え〜見逃してよセンセー。放課後好きピ*1から連絡あるんだって〜」

 

「またァ?貴方ねぇ、いつもそうやって......」

 

「先生......授業......」

 

 話が長くなりそうだったので、枷場美々子が横から助け舟を出す。

 

「あぁ......もう。わかったわ。後1限しかないし、今日は見逃したげる。次からは持ってこないように。せめてバレないように!」

 

「オッケー。センセー大好き〜」

 

「はぁ......」

 

「(ありがと美々子!助かった!)」

 

「(気を付けて......)」

 

 一応学校のルールでスマホ持ち込み禁止だが、枷場菜々子はそのルールを堂々と破っている。ちなみにバレていないだけで、枷場美々子もバックの中にスマホが入っている。

とりあえず難を逃れたミミナナは、授業を受ける為教科書を開く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Prrrrrr......

 Prrrrrr......

 ピッ。

 

「は〜い菜々子で〜す」

 

《菜々子2級術師ですか。補助監督の高宮泉(たかみやいずみ)です。》

 

「イズミンじゃん!お久〜」

 

 20代後半頃の女性の声が聞こえ、いつも自分達を担当してくれる補助監督だと気付きラフに話し掛ける。

 

《お久しぶりです。学校の裏手に既に車を用意して待って居ますので、準備が出来次第、お願いします》

 

「りょーかい。すぐ行くね」

 

 ピッ。

 

「なんて?」

 

「裏に車回してるって。行こ!」

 

 枷場美々子と枷場菜々子が帰り支度をし、枷場菜々子がロッカーから、少し高そうだが古いポラロイドカメラを出す。

 

使()()の?」

 

「まーね。夏油様にあげるなら、やっぱ写真の方が良いっしょ!」

 

 枷場菜々子の術式、停現呪術(ていげんじゅじゅつ)は、カメラ*2を媒介にした術式。夏油傑曰く、高専を卒業する頃には1級に上がれるポテンシャルを秘めている、と言う。

 

「美々子は?()()()()?」

 

「一応保険もある......」

 

 枷場美々子の術式、首吊呪術(くびつるしじゅじゅつ)は縄を媒介にした術式。こちらは対呪霊と言うより、対人、対呪詛師に強い術式なので、年齢も加味して枷場菜々子よりも低い3級に落ち着いている。ポテンシャルはあるが、1級はキツい。とは願田環談。

そんな枷場美々子のバックから取り出されたのは、直径3cm、長さはまぁまぁな程の麻縄。年齢にしては物騒だが、術式上仕方ない。

 

「保険?()()?」

 

「そう......」

 

「2級だよ?使い所あるかなぁ」

 

「一応......夏油様に貰ったものだから、お守りとしても使える......」

 

「確かに!」

 

「菜々子2級術師、美々子3級術師。学業お疲れ様です。」

 

 ミミナナで話していると、どうやら学校の裏門に到着したらしい。少し坂道になっている裏門から出ると、先程電話で話した高宮泉に会う。

 

「やっほーイズミン!」

 

「こんばんは......」

 

「どうも。外は寒いでしょうから、中で話しましょう」

 

 季節は4月下旬。雪は降っていないが、まだ春の訪れは遠い。気温は今日は低く4月に珍しく1桁台である。

片目を眼帯で隠した水色のショートヘアの補助監督の女性が、後部座席を開く。

 

「うーさむさむ」

 

「ありがとうございます」

 

 手を息であっためながらそそくさと乗車する枷場菜々子と、補助監督に頭を下げる枷場美々子。

 

「(本当に非対称な姉妹だな......)」

 

 高宮泉はそう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今回の推定2級呪霊は千葉です。場所は木更津市、【ホテルみほし館】。今は廃業になった大型宿泊施設です。有名な心霊スポットという事もあり、推定2級呪霊を筆頭に、推定3級以下の呪霊が複数、頻繁に【(まど)*3によって目撃されています。」

 

「【卍おばけ出た。】だって。ウケる」

 

 目的地の写真を見て、ゲラゲラ笑う枷場菜々子。

 

「他の術師は行ったんですか......?」

 

 しっかりとブリーフィングを聞くタイプの珍しい術師である枷場美々子が、高宮泉に質問する。

 

「はい。準2級術師が1人行っていますが、推定2級呪霊に返り討ちに合っています。」

 

「生きてんの?」

 

「はい。大きな怪我もなく、家入準1級術師に治療を頼み、今は回復しています。その者からの報告もファイルに。」

 

 窓、そして任務に行った準2級術師によれば、群れている3級以下の呪霊が数体。ボスと思われる推定2級呪霊が1体居るらしい。

 

「夏油様にあげるなら質よりやっぱ数かなぁ美々子?」

 

「どっちでも喜んでくれると思う......でもどっちかって言うと、最近の夏油様は数を好んでる気がする......」

 

 数は特級任務に行けば自ずと群れている雑魚呪霊を無制限に取り込める。特級クラスともなれば、その笠を隠れ蓑にしたい1級や、単純に強い力を求めて現れる準1級等が居る。2級以下は逆に特級呪霊に恐れをなし、あまり近付かない。ので、最近の夏油傑は3級以下の呪霊を大量に取り込める低級任務もよく受けていた。最も、あまり受けすぎると上層部が茶々を入れてくる*4ので、ひかえめにしているが、夏油傑の体内に居る呪霊は年々右肩上がりに上昇している。

 

「なら沢山捕まえよっか!」

 

 頑張ってもらうぞーと言ってポラロイドカメラを撫でる枷場菜々子。

そんな枷場菜々子を見て、高宮泉が運転しながら前々から気になっていたことを聞く。

 

「そういえば、新しいカメラ等は買わないのですか?夏油特級術師に買って貰った特別なもの、というのは分かるのですが......」

 

「んー。ぶっちゃけ私の術式的には、スマホのカメラの方が使い勝手良いんだけどね?最近は加工アプリも多いし。でもほら。今回は夏油様に取り込んでもらう為の呪霊集めだから」

 

「あぁ......なるほど。その場で写真に出来るポラロイドカメラの方がいいと」

 

「そゆこと」

 

 そんなこんなで1時間と少し車に揺られていると、目的地の【ホテルみほし館】の前に着く。

時刻は17時過ぎ。辺りはもう暗い。

 

「ぶぇ〜さむい」

 

「泉さんは寒くないんですか......?」

 

「それはもちろん寒いですが......お2人の方が寒そうです」

 

 普通のスーツ姿の高宮泉に対し、枷場美々子はロングスカートだがタイツやヒートテックは履いてない。枷場菜々子はなんとミニスカである。寒そう。

 

「ほら、チャチャッと済ませちゃお」

 

「行ってきます......」

 

「行ってらっしゃいませ。では私は帳を下ろします」

 

 闇より出でて闇より黒く、その汚れを禊ぎ祓え。そんな呪詞の言葉を背後に聞きながら、ホテルみほし館の中に入る。

 

「うへーボロボロ。中の方が暖かいと思ったけど、こりゃ変わんないね」

 

「菜々子、せめてヒートテックぐらい履けばいいのに......」

 

「えー?かわいくないんだもん」

 

『ギエッ』

 

 廊下を歩いていると、前から2体の呪霊が。即座に枷場美々子が縄を天井に突き刺す。

すると、呪霊の上の天井から縄が伸びて、2体の呪霊の首(と思わしき場所)を締め、空中に浮かばせる。

 

 枷場美々子の術式【首吊呪術(くびつるしじゅじゅつ)】は、【物体に縄を伝播させ、目の届く範囲にある術者が【首】と認識した場所を絞める】術式である。呼吸の概念がある対人ならまず負けず、相手を殺す事が出来る。しかし呼吸の概念がない呪霊に対しては、殺傷力ではなく拘束力が光る。縄の耐久度は縄自身の耐久度に依存するが、絞めつける力は呪力に依存する。つまりは、呪力を込めれば込めるほどより強く相手を拘束する事が出来る。

 

『ギエッ!?』

 

『ギッ......ギッ』

 

「菜々子」

 

「オッケー。はいチーズ!」

 

 カシャ!という音と共に、ポラロイドカメラが光る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雑魚しか居ないね〜。何体目?」

 

「うんと......十......何体かな。わかんない」

 

 数十分後、3階を散策し終えた2人は、4階に上がる階段を昇っている。

しかし、どうやら屋上のようだ。

 

「ボスはここかな?RPGなら絶対そう。」

 

「外だと私術式まともに使えない......」

 

「私居るから大丈夫だよ」

 

 首吊呪術はその名の通り相手の首を対象に吊るす術式である。天井の無い場所で戦えないことも無いが、全力は出せない。

 

 ガチャ、とドアを開ける。

 

「アレ?」

 

 そこには広い屋上しか無かった。呪霊の姿は無い......が。

 

「菜々子、あそこ」

 

 枷場美々子が指差す先に、黒髪の黒いスーツを着た男が立っていた。

 

「(一般人?他の術師かな......?)あのー」

 

 一応呪詛師だった事も視野に入れ、近付かず、ポラロイドカメラから手を離さずに話し掛ける。発見した枷場美々子も縄を手に持ったまま。

黒いスーツの男が振り返る。

 

「んあ?術師か。めんどくせ」

 

「そーですけど。帳、下りてるじゃないですか。貴方も術師ですか?それとも呪詛師ですか?」

 

 うーんと頭を抱える黒スーツの男。

 

「どッちかッていうと、()()かな?」

 

 黒スーツの男の手の中で影が蠢き、銃が現れる。

 対応は早かった。短機関銃で銃撃されたが、左右別にその場から飛び退く事で避けるミミナナ。

呪霊と名乗る黒スーツの男を【敵】と認識する。

 

「っ」

 

「よッ。あぶねー」

 

 枷場美々子の投げた縄が、いつの間にか現れた黒スーツの男の刀によって切り落とされる。

 

「(武具の制作......創造?それが術式かな。なんか環さんに似てる?)」

 

 タタッと位置を変え、()()()()()()()()()()()()()()()移動した枷場菜々子が、ポラロイドカメラを構える。

 

「なんかやばそッ」

 

 シャッターを押すが、人間とは思えない腎力で跳んだ黒スーツにかわされる。黒スーツは空中で【ホテルみほし館】と書かれた看板に爪を立て着地する。

黒スーツを追うが、ポラロイドカメラの性質上連写が出来ない。出てくる写真を待ってられず、ポラロイドカメラをその場に優しく置き、ポケットからウサギのスマホカバーが付けられたスマホを取り出す。

 

「縄に、カメラ......目的は()()()()()し、逃げるか。」

 

 看板を蹴ってその場から脱そうとするが、看板の壁が波打ち、縄が飛び出して黒スーツの首を絞める。

 

「ぐえッ。」

 

 潰されたカエルのような声を出しながら、枷場美々子の首吊呪術により首を吊られる黒スーツ。

看板に磔にされるように吊るされる。

 

「なんだこれ......呪力が練れねェ......?」

 

「使ったんだ。美々子」

 

 手にあった刀も銃も取り落とし、壁に首を吊られたまま動かない......否、動けない黒スーツを見て、枷場菜々子がスマホをしまう。

 

「うん。夏油様に感謝」

 

 枷場美々子の手に握られているのは、2本程の細く黒い縄。

名をそのまま黒縄(こくじょう)というこの特級呪具は、以前夏油傑が捕まえた【ミゲル】と名乗る呪詛師が持っていた物の一部。

特級呪具の名は伊達ではなく、黒縄に触れた使用者以外の術師は、呪力を乱し、上手く練れなくなる。それは、五条悟の【六眼】と【無下限呪術】も例外ではなく、黒縄をそのまま手に握り殴れば無限バリアを張る五条悟のバリアを乱し、攻撃が通るようになる程。

 黒縄を危険視した夏油傑は、ミゲルの持つ黒縄を格納呪霊に枷場美々子に渡した2本以外を全て格納。親しい者以外には話しておらず、上層部も存在を知らない。黒縄の存在を隠す為ミゲルの存在も隠さなければならず、今は夏油傑の元でお手伝いのようなものをしている。

 

「菜々子、ほら早く」

 

「あぁそうだった。ちょち待ってね。ポラロイドカメラ持ってくるから」

 

 黒縄はその細さからは想像出来ない耐久度を誇るが、弱点がある。

それは、使用する度摩耗すること。なので、あまり長時間使用することが出来ない。今黒スーツを拘束している黒縄も、少しずつ焼かれて行っている。

ポラロイドカメラを持ってきた枷場菜々子が、無駄打ちした1枚を捨てる。

黒縄にあまり負担をかけない為、枷場菜々子が停現呪術を使用し、パシャッとポラロイドカメラで写真を撮り、黒スーツの男と黒縄を()()させる。

 

「けほッけほッ......あ?」

 

 黒縄から解放された黒スーツが、不思議そうに変わらず看板に爪を立て立っている。何をされたのか理解出来ていないらしい。

 

「まいッか。やばそうな縄あるし、逃〜げよ」

 

 看板を強く蹴り、その場から逃げようとするが、空中で()()にぶつかる。

 

「痛ッ......は?」

 

 空中の壁にぶつかったと思いきや、今度は自分が空中に転んでいる。

 

「......は?」

 

「無駄だよ。私の停現呪術からは逃れられない」

 

 枷場菜々子の術式、【停現呪術(ていげんじゅじゅつ)】は、【写真の中の時間と空間を固定する】術式である。

拘束力はもちろん、殺傷力もあり、撮った写真をバラバラにしたら、中に居る被写体もバラバラになる。基本呪力のある生物しか止められないという条件はあるが、例外など天与の暴君こと伏黒甚爾ぐらいしか存在しないので、弱点とも言えない。

 

「どうする?菜々子」

 

「呪霊って言ってたし、夏油様に報告かな。とりあえず戻ろっか」

 

 ポラロイドカメラから出てきた写真をヒラヒラと風になびかせ、現像する。

 

「おい。ガキ共。」

 

 手に握られた真新しい写真と、空中に存在する黒スーツの男から同時に声がする。

 

「ウケる」

 

「出せ!俺の仲間が黙ってねぇぞ!」

 

「台詞が三下過ぎ。呪霊にしろ呪詛師にしろ、私達の管轄外だから。」

 

 ギエッギエッ。ガギギギ。ウボァー。様々な声を発する()()()と共に、バックから出したファイルに、黒スーツの写真もファイリングする。防音仕様の特別品である。

 

「ほんじゃ、2級呪霊も感じないし、帰ろうか美々子」

 

「うん」

 

 2人は【ホテルみほし館】を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後日、夏油傑のアポを前々から取っていた2人は、高専で落ち合う事にした。

そしてその日、枷場美々子と枷場菜々子は夏油傑と会っていた。

 

「そうか。黒スーツの男ね......」

 

「うん。自分で自分の事呪霊って言う呪霊居るかな?」

 

「分からないね。しかし人型で、しかも人語を話す呪霊なら、1級か......それ以上は行ってても不思議じゃないよ。とりあえず見せておくれ。」

 

 枷場菜々子がバックからファイルを取り出す。

 

「おぉ。こんなに。ありがとう菜々子」

 

「えへへ」

 

 様々な呪霊の写真を渡され、写真をそのまま呪霊玉にする夏油傑。自分の子供*5からのプレゼントに涙を流しそうになるが、グッと堪えてウィダーインゼリーと共に複数の呪霊玉を飲み込む。

 

「それで?その黒スーツはどれだい?」

 

「んーと。コレ!」

 

 ファイルの中の1枚を取り出す。そこには、あの時から変わらない【帳を背景に【ホテルみほし館】の看板と共に映る黒スーツの男】が居た。

写真の底で寝そべっている。

 

「腹減ッた気がする......気の所為か?......ん?」

 

 中にいる黒スーツがこちらに気付く。

 

「あっ!おいガ......」

 

 しかし、夏油傑を見て口を噤む。

 

「ふむ。私を見て黙ったね。しかも見た感じ、人間じゃないか。何処が呪霊なんだい」

 

「さぁ?私にもわかんない。けど夏油様なら!分かるかなって!」

 

 キャーと言いながら夏油傑に抱きつく枷場菜々子。夏油傑も仕方なさそうにしていて、反対側に枷場美々子が現れる。

 

「私も......」

 

「あぁ。おいで美々子。」

 

 まさに両手に華である。

黒スーツの男は何を見せられているんだと思ったが、夏油傑の手前、口には出せない。

しかも汗が吹き出してくる。

()()()によれば......

 

「さて。話もここまでに......やってみようか」

 

 夏油傑が黒スーツの男の写真に手をかざす。すると、シュルシュルと写真が呪霊玉と化す。

 

「こりゃ驚いたね。本当に呪霊だ」

 

 夏油傑が掌にある豆粒程の大きさの呪霊玉を見て驚く。

 

「そーなの夏油様?」

 

「あぁ。私の呪霊操術で使役出来るのは呪霊のみ。呪霊玉に出来るのも、名前の通り呪霊のみなんだ。しかも菜々子の術式ありきでも無条件で呪霊玉に出来た所、恐らく......良いとこ準1級って所じゃないかな。飲んで見なきゃわかんないけど......」

 

 ゼリーと共に黒スーツの呪霊玉を飲み込む。

 ゴクンと飲み込んだ夏油傑が、また頭をひねる。

 

「ふーむ?菜々子。写真に映っていたのは黒スーツの男だけだよね?」

 

「そーだよ」

 

「その場に他の呪霊は?」

 

「居なかった......」

 

「そうか。何故だろうね。この写真を飲み込んだ時、呪霊が2()()増える感覚がした。普通の2級呪霊と.....1級下位程度の呪霊の2体だ。」

 

 ミミナナは当時の現場を思い出す。

確かに居たのは黒スーツの男だけだし、2級呪霊なんぞ居ただろうか。

 

「しかも黒スーツはともかく、2級呪霊の方はかなり大きいよ。今出すとアラーム鳴っちゃうから出せないけど、恐らく4mはあるね。」

 

 そんなの居なかったよね。と顔を見合わせるミミナナ。

 

「うーん......なんだろうね。」

 

「あっ!なんか、あの黒スーツの男。目的は手に入れたとか言ってた!」

 

「目的?手に入れた?......ふむ。つまり私の呪霊操術のように、呪霊を使役出来るのかな。あるいは呪霊玉にするように持ち運びを可能にするとか......

兎に角、今考えても答えは出ないね。この事は上層部と悟や環達に共有するよ。ありがとう2人とも」

 

「いいえー!」

 

「ふんす......」

 

 夏油傑に褒められてご満悦なミミナナであった。

*1
補助監督の事。嘘である

*2
カメラならなんでもいいが、枷場菜々子は幼少期夏油傑からプレゼントされたこのポラロイドカメラを好んで使用している。

*3
呪霊が見える一般人の事。多職種に励んでおり、呪霊の発見などを高専に報告する事でお金を貰う

*4
特級のくせに雑魚任務ばかり受けるな。下の仕事を奪うな等

*5
のような存在




【ホテルみほし館】は2023年現在、既に解体され更地になっています。

原作で死亡済みだったりなんだりで情報が少ない・これから出ないであろうキャラで好き勝手するの楽しい。

てかファンパレの話していい?最近ハマってる。
釘崎強過ぎん?五条センより火力出るんだけど。
虎杖が黒閃(必殺技)で頑張って相性有利で5万とか出してるのに、釘崎は共鳴り(通常技)で5万。芻霊呪法【簪】(必殺技)で相性普通で18万とか出すんだもん。
まぁ五条センの術式順転【赫】(必殺技)は全体5万ぐらい出すけど。釘崎は単体火力がヤベー。
ちなみにメインSRナナミン、SSR東堂1凸、SSR釘崎1凸、SSR虎杖。
サブにSSR五条で組んでます。
しかし9章で詰んでいる......!
レベルが......足りないのか......


〜みんなのお悩み相談室〜

Q.不運と幸運って何?
A.1級下位の黒スーツに会った不運と、夏油様に褒められた幸運。
黒スーツに会えたのは不運でもあり幸運でもありますね。

Q.もし菜々子が着いてこなかったら美々子はどうやって呪霊を夏油様に持ってくつもりだったの?
A.吊るして引きずります。

Q.美々子の術式聞き覚えが......
A.一体どこのブラックトリガーでしょうね。

Q.菜々子の術式聞き覚えが......
A.一体どこのスタンドでしょうね。


〜じゅじゅさんぽ〜

補助監督、高宮泉と伊地知潔高の話。

伊地知「はい。今回の任務、補助監督には、貴方にお願いします」

泉「私ですか。まぁいいですが......前から気になってたんですが、何故あの2人の任務には毎回私が?」

伊地知「............」

泉「伊地知さん?」

伊地知「いえ......美々子3級術師も菜々子2級術師も、高宮さんの事を買っているので」

泉「私をですか......」

伊地知「えぇ。お2人には内緒でお願いいたします」

泉「わかりました。では」

伊地知「では。(言えない......夏油先輩から「美々子と菜々子の任務の補助監督には、女性を付けてくれ。あんまり年寄り過ぎると2人とも気を使うから、若いの。男性はダメだよ。絶対に。何歳でも。」と念押されている事を......!)」

伊地知「......胃......胃が痛い......」

じゅじゅさんぽどう?大丈夫そ?いや、結果で辞めるとか消すとか無いけど。

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