俺とGANTZとさしす組 作:GANTZサイコー!呪術廻戦サイコー!!
後日、ハピナ商店街にて。
想定外の1級呪霊と思われる存在との交戦を聞き、五条悟が調査に来た。
伊地知潔高の下ろした帳に二重に展開された帳。その犯人とは。
「......」
銃撃で荒らされた商店街。
報告による黒スーツの空けた天井の穴。
黒スーツの着地した時のクレーター。
ふと、上を見る。
そこには、商店街を見下ろせる橋のような物がかかっていた。
「(なんだ?この残穢......特級......しかも複数。3、いや4体か。)」
六眼で、微かに残った
「............」
「棘は生まれた時から呪言が使えて、昔は大分苦労したらしい。呪うつもりがない奴も呪っちゃったりしてな。境遇としては憂太に近い」
同級生のパンダと話す乙骨憂太。
窓の外では、狗巻棘が花にじょうろで水をやっている。
「環と棘の努力のお陰で何とか今の形に落ち着いてるが、その境遇で憂太と自分を重ねてな。入学当初から、憂太の事は大分気にかけてたんだ。結構良い奴だろ?」
「......うん。あだっ」
「おら!朝練行くぞ!」
後ろから、練習用の棒を持った禪院真希が現れ、乙骨憂太の後頭部を叩く。
パンダが茶化し、禪院真希がいつものように罵詈雑言を飛ばす。
「あっ真希さん!」
「あ?」
乙骨憂太が左手にはめられた結婚指輪を見ながら、禪院真希に聞く。
「刀に呪力をもっと上手く込めたいんだけど......家入先生の話なら、呪力の込め具合でも爆発の威力を調整できるらしいし......」
「知らん。呪力の事は私に聞くな」
にべもなく却下された事に、いつもの禪院真希とは違う冷たさを感じる。
「乙骨くん。真希ちゃんは天与呪縛で呪力がほとんど無いんだ。甚爾と一緒だよ。扱いを聞くなら、環辺りが適任だろう」
音もなく後ろから五条袈裟を着た夏油傑が現れる。
「夏油先生」
「や。乙骨くん。この前1級呪霊と会ったのは災難だったね。」
「そうですね......」
「実はその事で話したい事があってね。みんな、教室に集まってもらいたいんだ。用が用なんで、環も来てるよ」
地方を飛びまわる願田環も珍しく集まっているらしく、何やら話したい事があるらしい。窓を開け外にいる狗巻棘にその事を伝え、その場にいたパンダ、禪院真希、乙骨憂太を連れて教室に向かう。
「さて、みんな集まったかな」
メンバーは夏油傑、五条悟、願田環、夜蛾正道、パンダ、禪院真希、狗巻棘、乙骨憂太の8人。
「まずはこれを見て貰いたい」
夏油傑が空間に亀裂を発生させ、呪霊操術による呪霊の召喚を行う。
出てきたのは、黒髪ショートの黒いスーツの男。
「おわっ!?こ、これ......!」
「しゃけ......」
「やはり、かな」
目が虚ろで、とても人間とは思えない。夏油傑は、意思すら感じないその黒スーツの説明を始める。
「
徐に動き出したと思えば、掌から影を出し、刀を作り出す。その次に銃、短機関銃、薙刀、槍等、形を様々なものに変えている。
「少し違うけど、9割は似てます......夏油先生、一体どこで」
「千葉の木更津市だ。さっきも言ったが、捕まえたのは私の子供達......厳密に言えば違うけど、そのような人達さ。本来の任務は推定2級。そこに現れたこの1級呪霊。そして姿形はほとんど同じで、能力も同じ。呪霊操術じゃ記憶は読み取れないから分からないけど、美々子と菜々子......あぁ、私の子供達ね。その2人の話によれば、会話も出来たらしい。そして自分を呪霊と名乗った。事実、私の呪霊操術で取り込めている。悟。どうだい?」
立ったまま自我がない黒スーツを、包帯越しに六眼で見る。
「似てるな。ハピナ商店街の残穢に。商店街の方にいた奴らは、コイツの何百倍も強そうだけど」
「奴
五条悟の言葉に疑問を覚える乙骨憂太。
「あぁ。あの時伊地知の帳の上から二重に帳を下ろした犯人だ。4人の特級呪霊。恐らくソイツと同じ......傾向に準えるなら、黒スーツの人型呪霊の残穢が微かに残ってた。」
乙骨憂太、狗巻棘の倒した黒スーツは1級下位、準1級以上と判断されている。
「だが、商店街に残された黒スーツの血痕......血溜まりの解析結果。硝子曰く、
「だが、私の呪霊操術で使役する事が出来た。つまり呪霊だ。
矛盾しているんだよ。科学的に見れば人間、呪術的に見れば呪霊。甚爾曰く、この呪霊......分かりやすく【黒スーツ】と呼称しよう。黒スーツは、甚爾の目でもハッキリ見えていたそうだ。真希ちゃん。メガネを外してみて、どうだい?」
「......見えます」
禪院真希は特殊なメガネが無ければ呪いを目視する事が出来ない。しかし、メガネを外した状態で黒スーツを見ると、呪霊のハズなのにハッキリと見えている。
「そこで環だ。1番日本を飛び回っている特級術師としての意見は?」
今までの前提を覆す。という意味では黒スーツの先駆者である願田環の意見を問う。
「そうだな......血液に異常は?」
「ないらしい」
「肉は?」
「商店街の方は残ってなかったよ。私の黒スーツの腕を切断してまるまる硝子に解剖させたが、人間の血肉しかなかったと」
現在黒スーツに両手はしっかり生えている。夏油傑曰く、再生能力もあるらしい。これはいよいよ分からなくなってきた。
「ふむ......」
「心当たりがあるのか?」
少しの間静寂が訪れる教室。生徒陣は何故か緊張し、唾を飲み込む。
「......最近、俺はよく高専に来る」
「?」
唐突な自分語りに、全員がクエスチョンマークを浮かべる。
「俺は特級術師だ。その分任務も多い。悟は教職と任務半々で、傑はほとんど任務。九十九さんは相変わらず。それにしても、最近の俺は高専に居ることが多いし、最近はナナミンや灰ちゃんにもよく会う」
「何が言いたいんだ環」
まどろっこしい話が苦手な五条悟が、ストレートに願田環に問う。
「つまりは、準1級か、それ以上の術師が暇を持て余してる。悟なんてここ数日任務に行ってないんじゃないか?」
「......」
「ミミナナの話は聞いた。傑からも本人からもな。そこから推察出来るのは、この仮称黒スーツは呪霊を集めてる。って事だ。そこに悟が見た4人の特級相当の黒スーツの残穢。これはあくまで予想に過ぎないが......
黒スーツ共は近々
「せ、戦争!?」
いきなりのスケールの大きい話に、乙骨憂太が声に出して驚く。だが、夏油傑と五条悟は冷静だった。
「戦争か。なんでそう思う?」
「俺ならそうするからだ。特級相当の仲間が自分含め4人以上居て、準1級以上の仲間が未知数。それに加えて、2級以上の呪霊を集める手段もある。」
「理由は?呪霊と名乗り、私の呪霊操術で取り込める事実から見て呪霊と仮定するなら我々人間に戦争を仕掛ける理由は分かるが、逆にこの黒スーツが呪霊たらしめる理由は、恐らく術式の力による強引な蘇生と生存、影を武具に変換することくらいだ。科学的に言えば......より具体的に言えば、硝子は黒スーツを人間と判断してる。事実、真希ちゃんにも甚爾にも見えている。」
「それになんで
夏油傑、五条悟が疑問を浮かべる。
「戦争を仕掛ける理由はハッキリ言って分からん。コイツが呪霊なのか人間なのかはまだ結論が出てないからな。何故近々か、というのは、事を起こすタイミングだ。ここ数年......4年か5年か、特級以下準1級以上の任務が激減しているからだ。最初は悟か傑が頑張ってるか、九十九さんが戻ってきたかと思ってたんだが......どうやら違うらしい。俺が「減ったな」と思ってから随分経つ。ミミナナの話通り呪霊を集めて戦争起こそうってんなら、数も集まってきた頃だろう」
「何故それを早く言わなかったんだい?」
「普通に考えて、任務が減るのは良い事だ。「もしかしたら傑みたいに呪霊を集める手段を持ってる特級呪霊か呪詛師が居て、戦争を起こそうとしてる」なんて、普通は考えないだろ。この考えも、ミミナナから黒スーツが呪霊を集めてるらしいって話を聞いてから考えついた事だ。」
「それにしても......相手からしたらタイミング悪過ぎないか?悟も傑も環も居て、今は憂太も居る。4人も特級術師が居る状態で戦争なんて......」
「待て」
パンダが発言していると、五条悟の静止が入る。
「悟?......これは......」
「ガッデム!!!」
次に夏油傑、夜蛾正道が違和感に気付き、3人が教室から飛び出す。
「お前らはここに居ろ。あの場は3人に任せる」
願田環もコントローラーで違和感を目視し、生徒達に動かないよう伝える。
「い、一体何が......」
「奴らのお出ましだ。」
直後、高専のアラームが鳴り響く。
「ちわーーーすッッッ!」
高専のアラームがけたたましく鳴る。
そんな高専のグラウンドにて、4人の黒スーツがグラウンドの真ん中に立っていた。
「誰だ。お前ら」
高専に偶然居た1級以上の術師約24名がグラウンドに集結している。そんな中でも、余裕の表情を崩さない黒スーツのうちの1人、五条悟に負けず劣らずの長身に、タバコを加えた金髪の男が1歩前に出る。
「どーーも。
「何もんだって聞いてんだよクソホスト」
包帯の下の六眼で金髪の男を見据える五条悟。
「ひでーー。俺達はまァ......吸血鬼ッす。別に十字架とかにんにくとか銀の釘とか日光とか?そんなの弱点じゃないッすけど、人の血よく吸ゥんで。」
「それで、その自称吸血鬼さんがなんの用かな」
「怖ェッすよ夏油サン。ま、後は後ろの3人に聞いてくださいヨ。俺は乙骨クンに用があるんで」
吸っていたタバコを捨て、靴で踏んで消す氷川と名乗った黒スーツの男。
その体がブラックホールに吸い込まれるように消えてなくなる。
「!?悟ッ!」
「移動したな。教室だ。安心しろ傑、環が居る。俺達はあの3人から話聞こうじゃねぇの。で!!お前ら何の用だ!」
「............」
丸刈りの黒スーツの男が口を開く。
「来たか」
教室の教壇の上の空間が歪み、中から氷川が現れる。生徒達は教室後方に飛び退き、願田環はXガンとガンツソードを持ちながら生徒達の前に立つ。
「どォも皆さん。願田サンにィ、乙骨クン。氷川って言います。よろしく」
「(僕!?)」
「(瞬間移動......悟の言ってた特級呪霊か)」
問答はナシだというようにXガンを向ける。
「おッとッとちョッと待ッてくださいよ。別に今は戦いに来た訳じャねェんすから」
両手をあげる氷川の言葉を無視してターゲットロックトリガーを押し、XガンがX状に展開する。
ショットトリガーを押そうとした瞬間、また空間が歪み消える。そして、Xガンのターゲットロックが外れる。
「(Xガンのロックが外れた......!?)」
「乙骨クン」
背後から氷川の声。
後ろを振り向く。
「シッ!」
「オラァ!」
「《潰れろ》!!」
「おッ」
同時に、狗巻棘の呪言、パンダと禪院真希の拳が氷川に突き刺さるが、呪言は効かず、拳は両手で受け止められる。
「ま、お前らに用はねェの」
そのまま拳を掴まれ、左右に投げ飛ばされるパンダと禪院真希。壁と窓を突き破り、瓦礫に消える。狗巻棘は返ってきた呪言のダメージに喉を痛め、その場に這いつくばっている。
「呪言師は少し厄介だけど......ま、俺は大丈夫か」
這いつくばっている狗巻棘の腹を蹴り、窓の外に吹き飛ばす。後ろから呪力を込めたガンツスーツで願田環が殴り掛かるが、ひらりとかわされる。
「おッと。流石にそれはヤベーんで。話聞いてくださいよ。今は戦う意思はないッて。」
「(守りながらの防衛戦......いや、実質的人質戦か。しかもXガンのロックから外れる瞬間移動持ち。話に応じるしかないか)そうかよ。なら手早く済ませてくれ」
コントローラーでパンダと禪院真希、狗巻棘の無事を確認、背後にいる乙骨憂太を気にしながら、ガンツソードを構える。
「えェ。まァ。まずは勧誘。
乙骨憂太くん。キミ、
「えっ!?」
唐突に引き合いに出された乙骨憂太は驚く。自分を氷川から守るようにたっている願田環を見るが、何も言わず、こちらも見ない。
「人間ッて不便でしョ。俺達なら里香チャンを
乙骨憂太が、恐る恐る口を開く。
「手伝うって......なにを......」
「術師全員、俺達吸血鬼にして、非術師をエサにするンだ」
「ッ!」
願田環が息を飲む。
「生存戦略ッてヤツ?あ、別に非術師でもいいヤツなら吸血鬼にしていーよ。めんどくせェから吸血鬼に適応し辛い非術師と適応し易い術師に分けてるだけで、非術師でも吸血鬼成れるし。でも成るなら術式持ってる強いヤツがいーじャん。だから、術師だけを吸血鬼にして、後はエサとして生かす。どう?乙骨憂太クン。」
「お断りします」
その言葉を聞いた乙骨憂太は、にべもなく断る。
「......へェ?」
「その吸血鬼って存在がなんなのか、僕には分かりません。だけど......同級生を投げ飛ばして、足蹴にするような人の手伝いは、僕には出来ません!それに......僕は呪術高専に、里香ちゃんの呪いを
「......そォ。残念」
ポケットからタバコを出し、掌からライターを創造した氷川がタバコに火をつける。
「ほんじャ次ね。宣戦布告。アッチでも俺の仲間が話してンだけど
高専東京校のお膝元、新宿。
高専京都校のお膝元、中京区。
来たる12月24日跳梁跋扈の百鬼夜行を行う。
各方それぞれに2級以上の5000の呪いと俺達吸血鬼2500人。呪いに下す命令は勿論
地獄絵図描きたくなかッたら、死力を尽くして止めに来い。
思う存分、呪い殺し合おうじャねェの」
それだけ言って、空間がねじ曲がり、その場から消える氷川。
願田環はコントローラーで氷川の反応を探すが、反応は無い。本当に逃げたようだ。
「乙骨くん。怪我は」
「ありません。パンダくん、狗巻くんや真希さんは......」
「生きてる。保健室に運ぶぞ」
乙骨憂太は廊下に吹き飛んだパンダを、願田環は外に吹き飛ばされた狗巻棘と禪院真希を助ける為歩き出した。
「氷川と名乗った男......失礼。呪霊を筆頭にした4名の特級呪霊。宣言によれば、独自の方法で集めた2級以上の呪霊を1万、【吸血鬼】と名乗る呪霊が5000体居ます。願田特級術師の報告と調べにより、ここ5年間の2級以上の呪霊発生被害は、確かに低い。2013年の大災害で発生したであろう呪霊も、例年に比べれば規模に対して被害が低過ぎます。そもそも呪いを集め始めたのが、吸血鬼を増やし始めたのがいつからか分からない以上、2級以上の呪い1万体、吸血鬼5000体も、ハッタリとは言いきれません」
後日、高専にて。
五条悟や夏油傑を初めとした特級術師と、今集められる準1級以上の術師が数十名、高専東京校に集まっていた。
「傑。今出せる2級以上の呪霊何体だ」
「多く見積っても8000......いや、7500と言った所かな。東京と京都に分散させるなら、単純に考えて3750体だ。吸血鬼が全員1級呪霊と考えるなら、絶望的な数だね」
対して相手は2箇所それぞれに7500体。数では半分も負けている。
「ガッデム!!!高専卒業生含めた連絡の取れる準1級以上の術師全員に御三家、呪術連に入っている海外の術師も集めろ!この際上層部なぞ知った事か!環!スーツを全術師に配れ!責任は俺が取る!!これは呪術界と吸血鬼どもの総力戦だ!!!」
五条悟を筆頭とした特級術師。
七海建人を筆頭とした1級術師。
灰原雄を筆頭とした準1級術師。
呪術界VS吸血鬼の生存競争が始まる。
原作→夏油一派による2000の呪霊
本作→吸血鬼一派による15000の呪霊
うーむ。
ファンブック更新しました。
主に術式の効果、オリジナル術式の元ネタetc......
No.23に「氷川」の情報も。
〜みんなのお悩み相談室〜
Q.氷川原作とキャラ違くない?なんか......バカっぽい。あの寡黙な氷川はどこやった!?
A.氷川は犠牲になったのだ。
「リーダー格だし原作夏油みたいにベラベラ喋らせたろ!」という作者の思惑によって......!
寡黙な氷川は死んだ!もう居ない!(デデーン本編終了!)
Q.瞬間移動なに?
A.オリジナル能力です。
Q.日光弱点じゃないの?
A.この世界線では克服してます。
Q.スーツ配って大丈夫?
A.流石にヤバいと判断した夜蛾学長の判断により、上層部の命令を待たず配られました。
責任は夜蛾学長が負ってくれるってさ!やったね!
Q.結局吸血鬼って人間?呪霊?
A.人間でもあり呪霊でもあります。
〜じゅじゅさんぽ〜
宣戦布告後、アジトに戻ってきた氷川一行。
氷川「疲れたなァ」
短髪「乙骨はどうだッた」
氷川「フラれたわ」
黒髪「ま、そりャそうだ」
白髪「当日はどうする。」
氷川「作戦どォりで。ほんじャ今日は何やる?UNO?」
黒髪「人生ゲームしようぜ」
氷川「俺達にとっちゃ実際に人生がゲームだろ。」
短髪「言い得て妙だな」
白髪「はァ......」
氷川「まァまァ。ため息つくと幸せ逃げるぜ」
黒髪「人生ゲーム!!」
じゅじゅさんぽどう?大丈夫そ?いや、結果で辞めるとか消すとか無いけど。
-
好き
-
嫌い
-
どっちかって言うと好き
-
どっちかって言うと嫌い
-
どうでもいい。