俺とGANTZとさしす組   作:GANTZサイコー!呪術廻戦サイコー!!

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京都編はホントに短いので高専編と混ぜちゃいます。
テヘ(´>ω∂`)☆ラン(イランの首都)

※原作より1年前の0の話なので、階級が少し違ったりします。

氷川書きたくて0書いてるので、環くんがあまり活躍してない!!!


記録2017年12月24日 百鬼夜行 京都及び高専東京校にて

 東京で呪術師&呪霊VS吸血鬼&呪霊が行われている時、同時に京都の中京区でも同じ事が起きていた。

 

「領域展開!」

 

 自身の五指を開き、指先だけ合わせる掌印を結ぶ。

 

「乱銃防実在伝!」

 

 願田環の閉じない領域展開が京都に展開された。

 戦いが始まってすぐの事である。

東京と同じく、空から降ってくる無数の呪霊と吸血鬼達に、半径200m以内の【夏油傑の呪霊】と【呪術師】と【無機物】以外を無差別に破壊・攻撃する領域を展開した。

 

 京都に集まった主な(ネームド)術師は以下の12名。

【願田環】特級術師

【伏黒甚爾】特級相当

【楽巌寺嘉伸】1級術師

【東堂葵】1級術師

【庵歌姫】準1級術師

【枷場菜々子】2級術師

究極(アルティメット)メカ丸】2級術師

【加茂憲紀】2級術師

【伊野拓真】2級術師

【西宮桃】3級術師

【禪院真依】3級術師

【三輪霞】4級術師

 

 開幕ブッパの願田環による閉じない領域展開により、半数以上の呪霊・吸血鬼が地面に着く前に爆発し、死滅する。

これ以上深追いして攻撃すると無駄に爆発を催し、建物にも被害が出る。

ここは京都の中心繁華街中京区。あまり傷は付けられない。

 

「(半分程度か......要改善だな)」

 

 敵が現れると直ぐに領域を展開する事は聞かされていた京都組の術師達だが、改めて()()()()()()()()には脱帽させられる。

 

「大丈夫?環」

 

「えぇ......ありがとうございます歌姫先輩。術式は焼き切れましたが、まだ戦えます」

 

 バフを掛けてくれた庵歌姫の心配を受け取りながら、ガンツソードに呪力を流し込む。

領域展開により超科呪法は焼き切れた。これ以上の領域展開は無意味と判断し、再使用は考えない。

 

 戦闘開始から5分が経った。

 西宮桃の付喪操術(つくもそうじゅつ)により、空から広範囲の索敵がされ、それを究極(アルティメット)メカ丸が情報整理・必要な術師に通達される。

東京に比べ術師の全体平均階級が低いので、コンビネーションが光る。

 

「(特級呪霊(吸血鬼)は2体か......)甚爾。葵の首輪握ってこい。俺は面倒くさそうな奴らを殺る。」

 

「チッ。」

 

 伏黒甚爾の舌打ちは肯定と取られ、願田環はその場から離脱する。

 

 相対するは2体の吸血鬼(特級呪霊)

 黒髪ショートの吸血鬼と、短髪丸刈りの吸血鬼。

 

「お前ら。氷川はどうした」

 

「東京サ。俺達は京都、氷川ともう1人は東京って事」

 

「お喋りはここまでだ」

 

「血の気が多いな。もっと話してくれていいんだぜ。冥土の土産を増やしてやる」

 

 意外と気が楽そうな黒髪に比べ、短髪の方は血の気が多い。

 短髪の吸血鬼が踏み込み、胴目掛けて拳が振るわれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「葵。」

 

「甚爾先生か。何の用だ」

 

 ちゃんと東堂葵と合流した伏黒甚爾は、「首輪握ってこい」とだけ言われた事を伝え、自由に暴れろという事も伝える。

 

「甚爾先生は戦わないのか」

 

「誰が。」

 

 全くやる気のない伏黒甚爾に、東堂葵は少し辟易するが、まぁいいと立て直す。

 

「20時からのクリスマス生特別トーク番組に、高田(たかだ)ちゃんが出るんだよ!!こんな所でもたついてられるか!!」

 

「(呪霊よりもめんどくせぇなコイツ......)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 少し時間が巻き戻り、場所は変わり、高専。東京本校にて。

 

「闇より出でて、闇より黒く。その汚れを禊ぎ祓え......」

 

 高専の入口に立つ氷川が、帳を下ろした。

 

 

 1人除け者にされた乙骨憂太は、誰も居ない教室で椅子をギコギコ鳴らしながら暇を持て余していた。

 

「校舎も宿舎も誰も居ないし......ホントにみんな行っちゃったんだなぁ」

 

 ふと空を見ると、帳が下りていくのが見える。

 

「帳!?一体誰が......」

 

 同時に、隕石のような音と共に遠くで粉塵が起こる。

兎に角、自分の把握していない危険が迫っている事を想定し、武装する為ガンツソードを取りに行く。

 

 

「へェ......早いジャン」

 

 自身の下ろしたばかりの帳に穴を開けられた感覚を感じた氷川。恐らく救援か何かだろうと当たりを付ける。

 

「開けられた場所からここまで最短で......5分ッて所かァ?」

 

 次の瞬間、壁が破壊されパンダが飛び出てくる。

 

「(最短距離を壁をブチ破ッて来やがったかッ!)だがッ!」

 

 パンダの初撃を瞬間移動でかわす。移動地点はパンダの頭上。

 

「今回もオメェらには用はねェんだわ!!」

 

 パンダに蹴りを叩き込み、地面に陥没される。次に、逆さまになった自分の横腹を蹴られる感覚。一瞬見えた背中側には、禪院真希が足を蹴り抜いていた。

たっぷり数十mは吹き飛ぶが、背中から生やしたストッパーにより身体を固定させる。

 

「《落ちろ》!!」

 

 しかし、次に襲うは呪言。氷川自身への呪言は逆に自分にダメージが帰ってくるので、氷川を中心とした半径5mを対象に重力加重をかける。

氷川の体が潰れんばかりの重力が襲い、クレーターを作る。

 

「パンダ!大丈夫か!」

 

「大丈夫!まだスーツも死んでない!」

 

「おかか!」

 

 まだ氷川の呪力が消えていない事を察知する狗巻棘。

 

「塵も積もれば山となる......雑魚も集まりャめんどくせェ......」

 

 クレーターから飛び出した氷川に握られていたのは、RPG-7。世界一有名と言ってもいいロケットランチャーである。

それが二丁。両手に。

 

「纏めて吹き飛べ木ッ端共がよォ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「意外と結構......楽しめたなァ......」

 

 氷川が遠くに見える高専校舎に向かって歩き始める。

血だらけの禪院真希。

片腕のないパンダ。

ボロボロの狗巻棘。

もちろん、いずれもガンツスーツを着用していたが、銀色の液体を流しスーツが死んでいる事を示している。

 

「そッちから来てくれンだ。乙骨クン」

 

 氷川の向いた先には、立ち尽くす乙骨憂太が居た。

 自身の同級生3人が死に体になっている光景に声も出ない。そんな乙骨憂太の耳に、ボロボロの狗巻棘の言葉が入る。

 

「ゆう、た......《逃げ......ろ......》」

 

 あまりの呪力のなさに、呪言は発動しない。

口角を上げる氷川に対し、乙骨憂太の殺意が爆発する。

 

「来いッ!!里香ッッ!!!」

 

記録:2017年12月24日/高専東京校にて/特級過呪怨霊【祈本里香】初の完全顕現。

 

「ぶっ殺してやる......!」

 

「ハッハッハ」

 

 激情する乙骨憂太に対し、冷静な氷川。

片手に握られた刀を振りかざし、乙骨憂太に肉薄する。乙骨憂太が反応する前に祈本里香が反応し、刀を掴む。

その間に乙骨憂太がガンツソードに呪力を込め、刀身を出現させる。

 

「そんな簡単に行くと思う?」

 

 むき出しの氷川の腹にガンツソードで斬り掛かるが、氷川の体から生えた刃と鍔迫り合う。

 

「(この刀(ガンツソード)でも斬れない刀......商店街の奴とは別格!)」

 

 祈本里香に掴まれた刀を破片手榴弾に変え、ピンを抜きながら後ろへ飛ぶ。

祈本里香は手の中の手榴弾を見てから、覆うように破片手榴弾を握る。そして爆発。破片は飛び散らず、被害は祈本里香の手の中で完結した。

 

「硬ェなァ......流石に呪いの女王かァ......」

 

 手の中にクナイを創造し、投げる。それを乙骨憂太はかわし、ガンツソードで斬り掛かる。

 

「おッと。斬れ味はよォく知ッてるぜ」

 

 乙骨憂太の一撃は空を斬り、氷川の後ろに行く。

 その隙に祈本里香が同級生3人を確保。一旦同級生達を安全な場所に送る為、氷川を無視して遠くの境内に立つ。

 

 祈本里香が出した3人の傷は酷かった。

 禪院真希は死にかけで、狗巻棘も喉のダメージが凄い。パンダに至っては右腕がないが、出血はない。

 

「(死なせない......!)」

 

 ポゥ。という音と共に、同級生3人に乙骨憂太が()()()()()()()()()()()()()。死にかけで過呼吸だった禪院真希の呼吸が正常に戻っていく。

それを見た祈本里香が、禪院真希を掴まえて少し離れた所へ行く。

 

『ズルい!!ずるい!!!お前ばっかり!!!お前ばっかりい゛!!!!』

 

「何をしてる里香......」

 

 冷めきった乙骨憂太の声に祈本里香が反応し、振り向く。

 

「その人は僕の恩人だ......蝶よりも花よりも、丁重に扱え......!」

 

『......っ!』

 

 祈本里香は慌てて禪院真希を元の位置に戻し、乙骨憂太の傍に戻ってくる。

 

『ごめんなさいごめんなさい!怒らないで......!』

 

「怒らないよ」

 

『嫌いにならないで......』

 

「嫌いになんてならないよ......」

 

 ポロポロと目から涙を零す祈本里香に、優しく諭す。

反転術式をかけ終わり、手すりに立つ。眼下には氷川が居た。

 

『憂太、アイツ嫌い?』

 

「あぁ......大嫌いだ」

 

『じゃあ、里香も嫌い!!』

 

 手すりから飛び降り、電柱に飛び乗る。

 

「なんで攻撃を止めた?」

 

「他者への反転術式は高度だ。少しでもオマエの意識を逸らすのと、()()を作ってた」

 

 氷川の傍には、黒スーツ......吸血鬼が大量に居た。

そのどれも目が黒く、白目がない。

 

「コレは吸血鬼の()()みてぇなモンだ。意思も術式もないから弱ェが、俺なら周りの壁やら地面から大量に量産出来る。まずは質より量だ」

 

 その言葉と同時に、氷川の周りに居た大量の吸血鬼が人間とは思えない身体能力で飛び上がってくる。

 

「里香。アレをやる。」

 

 祈本里香の術式で、乙骨憂太の手の中にメガホンが現れる。

 

「(蛇ノ目と牙......狗巻家の呪印かァ)」

 

 薄々予想は付くが、そのまま吸血鬼を向かわせる。乙骨憂太はゆっくりとそのメガホンのスイッチを押し、声を出す。

 

「《潰れろ》」

 

 以前黒スーツこと吸血鬼と商店街で戦った事を思い出す。

黒スーツに狗巻棘の【死ね(呪言)】は効かなかった。アレが吸血鬼特有のものなのか分からないが、ここで変に効かない可能性のある言葉を選ぶより、単純に物理的に殺せる手段を選んだ。

 

 下から迫ってきていた大量の吸血鬼がその場で潰れ、肉塊になる。

 

「ハハッ。やばいな。(呪言は狗巻家相伝の高等術式。それを呪力を学んで1年未満の少年が真似た......呪いの女王(祈本里香)にだけ警戒を割くのはマズイなァ)」

 

「やっぱり難しいや......呪力が拡散して狙いが上手く定まらない......狗巻くんは凄いなぁ......!」

 

 ブツブツと言う乙骨憂太を見据えながら、氷川は冷静に祈本里香について考えていた。

 

「(やッぱり祈本里香の正体は変幻自在の呪力。底なしの出力。)ますます出してあげたくなるなァ......祈本里香ァ!」

 

「僕の友達は凄いんだ......なのに......なのに......ッ!

 

 

ぐちゃぐちゃにしてやる」

 

 激情に駆られる乙骨憂太。

電柱から飛び降り、吸血鬼の死体と血肉が転ぶ通路に着地する。

 

「どうだァ乙骨憂太。初めての激情。呪力による身体能力の向上、万能感......懐かしいなァ。(烏合共じャ相手にならねェか......直に叩くしかねェな)」

 

 刀を創造し、両手で構える乙骨憂太と氷川。偶然にも、両者の構えは似通っていた。

 

「合わせろ。里香」

 

 そして、両者同時に踏み込む。

激しい剣戟が行われるが、若干氷川の方が上手。しかしそのカバーを祈本里香がする事により、両者追随を許さない。

ガンツソードと刀が交差する度、小さな爆発が両者を襲う。その余波で壁や地面が破裂し、浮き上がる。

ガキィン!と鍔迫り合いになる。

 

「乙骨クン。俺がなんでキミを今殺したがッているか......分かるか?」

 

「知った事かよ......!」

 

「祈本里香だよ。彼女は魅力的なンだ。キミを殺し主従契約を破棄させ、吸血鬼にする。そうすれば後は俺のモンだ」

 

 ゾワッと怖気が走る。

鍔迫り合いを自ら放棄すると、氷川の膝から拳銃の銃口が生えている事を視認する。光り、発砲される。

あのまま鍔迫り合いをしていればまともに食らっていたが、祈本里香が間に入り銃弾を受け止める。

 

「俺はなァ。お前も欲しいんだぜェ?乙骨クン。前も言ッたがキミは吸血鬼に成りやすい。キミも死なず、祈本里香も手の中のまま、()()出来る。なんでお前は」

 

「ベラベラベラベラと......御託はいいんだよ......!」

 

 祈本里香の背後から前に出て、走る。

 

「(速ェ!さっきよりも!!)」

 

 唐突な加速に反応しきれず、氷川が刃を前方に振るう。しかしそれは空振り、乙骨憂太は氷川の背後に現れる。

氷川は慌てて右手を盾に変え、刃を受け止めようとするが、乙骨憂太の持つガンツソードの斬撃は黒く光り、瞬く。

 

黒閃

 

 盾ごと腕を斬られ、爆発が()()から襲う。氷川は爆風で遠くに吹き飛ばされる。

 

「分かんないよ!!お前がなんでそこまで僕達に構うのか!!なんでそこまで吸血鬼にしたいのか!!僕には分かんない!!でも僕が、みんなの友達で居る為に......!僕が!僕を【生きてていい】って思えるように!!お前は、殺さくちゃいけないんだ!!!」

 

 右上半身が無くなった氷川が、遠くで再生しながら立ち上がる。

 

「自己中心的だなァ......自分の為に家族を殺した俺に言えた事じャねェけどよ......」

 

 再生を終えた氷川が、右肩を回す。

 

「しッかしジリ貧だなァ......いや、下手すりゃ俺のマケ......作戦は失敗か。もう質も量も妥協しねェぞ。

俺の術式は始祖の吸血鬼(ロード・オブ・バンパイア)。効果は俺の血に流れるウイルス......いや、ナノマシンみてぇなもんを操作して、武器を創造する事。ナノマシンは他のモンに干渉する事で、生物を俺と同じ吸血鬼にしたりする事も出来る。そんでこれが俺の()()()。」

 

 氷川の影が波打ち、広がる。地面が陥没し、巨大な弾頭が現れる。

 

 

 

 

()()()だ」

 

 

 

 

 核を生成した氷川に対し、乙骨憂太は背を向け祈本里香に向き直る。

 

「里香」

 

『なぁに憂太。』

 

「いつも守ってくれてありがとう。僕を好きになってくれてありがとう。最後に、もう一度力を貸して。

アイツを止めたいんだ。その後は、もう何も要らないから......

僕の未来も、心も体も、全部里香にあげる。

これからは本当にずっと一緒だよ。

愛してる。

 

一緒に逝こう」

 

 そして、祈本里香に口付けを落とす。

 

『あ......あ゛、あ゛あ゛あ゛!!!憂太!!憂太あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!大大大大大好きだよお゛お゛お゛お゛!!!!』

 

 目をギョルンと露出させ、激しく興奮する祈本里香を見て氷川は冷や汗を垂らす。

 

「自らを犠牲にした縛りで成り立つ呪力の制限解除!!そう来るかァ女誑しめェ!!!!!」

 

 核爆弾(リトルボーイ)を向け、爆発させる。

 

「失礼だな......

 

 

純愛だよ

 

 乙骨憂太の単純な呪力出力と、氷川の作り出した核爆弾が交差する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「憂太!」

 

「おい憂太!しっかりしろ!」

 

「たかな!」

 

「......っあ」

 

 半径5kmが瓦礫と化し、一切の壁が無くなった学校だとは思えなくなった高専の爆心地にて、乙骨憂太が目を覚ました。

周りには、自分が治した同級生3人が。

 

「あ、起きた」

 

「あっみんな......怪我、真希さん!狗巻くん......うわぁー!?パンダくん!?腕、腕!」

 

 片腕の取れて中の綿が露出したパンダの腕がフリフリされる。

 

「安心しろ。全員今のお前より元気だ。」

 

「俺の腕は2人と違って、後からどうとでもなる。助けてくれてありがとうな」

 

「しゃけ」

 

『憂太ぁ......』

 

 3人の無事を喜んだのも束の間。少し遠くから祈本里香の寂しそうな声が聞こえる。

乙骨憂太が立ち上がり、3人は疑問の声を出す。しかしその声を無視して、祈本里香の元へ歩き出す。

 

「ごめん里香ちゃん。待たせたね」

 

「ん?どうした。憂太。憂太?」

 

 パンダの問いかけに、流石に肩を跳ねさせる。

 

「ぃゃ......力を貸してくれる代わりに、里香ちゃんと同じ場所に行く約束を......」

 

「ハァ!?お前それ、死ぬって事じゃねーか!」

 

 やいのやいのと言い合っていると、祈本里香の体が溶ける。

驚愕する4人は、溶けた祈本里香の中から、女児が現れるのを見る。

 

「里香ちゃん......?」

 

 乙骨憂太がそう呟く。

特級過呪怨霊、祈本里香の中から出てきたのは、人間時代の祈本里香だった。

 

「おめでとう」

 

 どこからか歩いてきた五条悟が、手を叩きながら現れる。

 

「「「「誰?(こんぶ?)」」」」

 

「グッドルッキングガイ五条先生ダヨー」

 

 目隠しを外した五条悟を五条悟と認識されなかった事に少し悲しみを覚える。

 

「以前憂太が硝子に言った仮説。面白いと思ってね。家系の調査を依頼した。里香の方は随分前に終了してたけど、憂太の方はザルもいいところだったからね。それで判明したんだけど、君、菅原道真(すがわらのみちざね)の子孫だった!!超遠いけど僕の親戚!」

 

「「菅!?」」

 

「え?誰?」

 

 1人ポカンとしてる乙骨憂太。

元気ハツラツな五条悟は無視して、禪院真希が解説する。

 

「菅原道真っつったら日本三大怨霊の1人だよ!超大物呪術師だ!」

 

「ツナ」

 

「憂太が正しかった。里香が君に呪いをかけたんじゃない。君が、里香に呪いをかけたんだ」

 

 過去を思い出す。

 

「(そうだ......僕はあの時、里香ちゃんの死を()()()()())」

 

「呪いをかけた側が主従契約を破棄したんだ。かけられた側(祈本里香)がペナルティを望んでいないのであれば、解呪は完了だ......ま、その姿を見れば分かりきったことだよね」

 

 その場に崩れ落ちる乙骨憂太。

涙を流し、膝に手を当てる。

 

「全部......全部僕のせいじゃないか......沢山の人を傷付けて......氷川に狙われたせいでみんな死にかけて......!僕は......僕は......!!」

 

「憂太。」

 

 頭を抱え嗚咽をこぼす乙骨憂太の頭を、小さな腕で祈本里香が抱く。

 

「ありがとう。時間もくれて。ずっと傍に置いてくれて......里香はこの6年が、生きてる時より幸せだったよ?」

 

 その言葉に、どれ程の愛がこもっていたのか。どれ程の想いがこめられていたのか。ここにいる誰にも、祈本里香本人でさえ推し量る事は出来ない。

 

「ばいばい。元気でね......あんまり早くこっち来ちゃダメだよ?」

 

「......ッうん!」

 

「またね」

 

 そう言って、泡の光の中に消える祈本里香。

彼女の最期を、5人の術師が見送っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後日、高専にて。

 

「今更だけど、氷川の件は憂太に非はない。憂太が居るにしても居ないにしても、どっちにしろ氷川は近々呪術界に戦争仕掛けてた。それから、これ」

 

「あっ。学生証!先生が拾ってくれてたんだ。」

 

「いいや。京都に居た特級呪霊(吸血鬼)が持ってたらしいよ。環から貰ったんだ」

 

「......先生。氷川は」

 

「分からない。死体は見付かってないけど、氷川自身が作った核爆弾と、憂太の呪力で木っ端微塵に吹き飛んだかもしれない。残穢を追おうとしたが、途中で不自然なように切れていた。

まぁいずれにせよ、東京も京都も無事、全呪霊全吸血鬼撃破さ。」

 

「コラ憂太!いつまで待たせんだ!行くぞ!」

 

 遠くから、禪院真希の声が聞こえる。

そちらを向けば、同級生達の姿が。

 

「うん!」

 

 相変わらず、乙骨憂太の左薬指には、結婚指輪(エンゲージリング)がはめられていた。




前日譚・完。

次回から原作スタート!
渋谷事変までサクサクテキトーに進めたいな。

追記:全然次回原作じゃないです。
嘘言ってごめんなさい!
許してください!!なんでも許してください!!(傲慢)

これ死語ってマ......?


〜みんなのお悩み相談室〜

Q.氷川核爆弾作ったけど被爆しないの?
A.爆発の威力がわかりやすい広島原爆ことリトルボーイに例えただけで、放射能は出ません(核反応は起きてるのでウランは含んでいるが、呪力により作られたものなので放射能といった【残るもの】はなかった)。
というご都合主義爆弾です!!放射能とか核爆弾とか調べたけど、イマイチ被爆とか二次被害分からんかったので、単純にTNTの塊(15kT)として考えて頂ければOKです。

Q.半径5kmも爆破されたなら3人無事ですまないんじゃ?
A.彼ら彼女らは乙骨の呪力の膜で守られてました。
てか原作もそうだと思ってる。
じゃなきゃあの規模で無事で済まないでしょ。

Q.なんで同級生3人が放り込まれたの?
A.原作と同じく乙骨憂太の起爆剤として放り込みました。
でも原作夏油と違って、氷川が3人を殺す可能性もありましたが、最後は過去自分の命を救ったガンツスーツを信じ送り出しました。
まぁ結局スーツはオシャカになったんですけどね!!
悟!お前目節穴だよ。六眼捨てろ()

Q.氷川の目的は?
A.単純に呪術界の転覆と全呪術師吸血鬼化による支配。
宣戦布告の時に言っていた事が全て本当です。
祈本里香と乙骨憂太を欲しがったのも、その足掛かりの為。
氷川は1万の呪霊と5000の吸血鬼、そして祈本里香と乙骨憂太をダメ押しにする事で、本気で五条悟を含む呪術界を倒せると思ってました。
原作夏油の台詞、たった2000ぽっちの呪霊で勝てる確率「2割」らしいので、別に無謀な数字ではないかと......

〜じゅじゅさんぽ〜

 任務に出る乙骨憂太と......

乙骨「う〜ん!おいひ〜!」

???「美味イダロ。ロコイッテ調味料使ッテル。ロコイヲ入レレバ、何デモケニア味ダヨ......ソレヨリ、アイツハモウ帰ッタンダロウナ?」

乙骨「うん」

???「ナライイ」

乙骨「これ本当に美味しいね!肉じゃがみたい!」

???「ビーフシチュート言エ。ビーフシチュート......ン?」

乙骨「うん?どうしたの?」

???「......ナンデ、オマエガココニ?」

乙骨「ん?......先生!」



「や。久しぶり」

じゅじゅさんぽどう?大丈夫そ?いや、結果で辞めるとか消すとか無いけど。

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