俺とGANTZとさしす組 作:GANTZサイコー!呪術廻戦サイコー!!
本日3話目。
オリジナル回楽しすぎる......!(※この作者、昨日の21:00から酒飲んでます)
2018年4月。
禪院真希、狗巻棘、パンダ、乙骨憂太*1は、呪術高専東京校2年生になった。
そして、新入生が1人。
「伏黒恵です。よろしくお願いします」
例年通り*2、停学中の3年生を除いた高専2年生組と先生組*3が1年生の教室にお菓子やジュースを持って現れた。
「事前に聞いてたけど......よく見ればマジで甚爾先生に似てるな〜お前」
「しゃけ」
「ホントに甚爾の息子なのか。」
禪院真希、狗巻棘、パンダが疑問を口にする。
一応だが、五条悟の口から「今年伏黒甚爾の息子が入学する」という事を聞いていた3人だが、信じられなかった。顔は確かに似ている。だが、空気が違う。なんというか、トゲトゲしいはトゲトゲしいのだが、伏黒甚爾に比べると丸っこいというか......
「というかバカ目隠し。今年の新入生は1人かよ」
「その僕の事「バカ目隠し」って呼ぶの辞めてくれない?いやね、本当はもう1人田舎から上京する女の子が居るんだけど、今なんか実家と揉めてるらしくてさ。入学遅れてんの」
「確か......
2人。例年に準えるなら、普通くらいである。3〜4人は多い、1人は少ない、2人が丁度くらいのバランスで高専は成り立っている。ここにはいない停学中の3年生も、2人だけである。
「ま、今はそんなこと置いといて!みんな飲んで食べよー!!」
「「............」」
「こら。甚爾、恵。似た顔でムスッとしないの」
「似てねーよ」
すぐさま伏黒甚爾が否定する。
「いや似てるね」
だが夏油傑が肯定する。
実際、2人は似ている。本人達に自覚はないだろうが、よく見れば目鼻立ちはそっくりだ。
「(なんで親父が居んだよ......)」
伏黒恵は別に伏黒甚爾を嫌っているわけじゃない。1度は捨てられ、話によれば自身を売ろうとしたらしいが、自身の感知しない所でやってくれるなら伏黒恵からしたらどうでもいい事だった。だが、歳を重ねるにつれ、伏黒甚爾を知るにつれ、段々と「まともな人間じゃない」事がわかって行った。
まず上げられるのはその金銭感覚。
1日で自身の半年分の金を稼いできたと思いきや、その半分はその日のうちにギャンブルで溶かしているらしい。伏黒恵からしたら信じられない事だった。
次に、伏黒津美紀が倒れた時の反応。
見舞いは最初の1度きり。病室から出ていく
「親父」
「先生と呼べ先生と。ここは学校だ」
「......甚爾先生」
伏黒先生だとなんか違う。だが甚爾先生というのも気持ち悪い。違和感がある方を除外して、気持ち悪い方を取った。
「なんで来てるんですか」
「息子の晴れ舞台に来ちゃ悪いかよ」
その言葉が、いやに頭に刺さった。
「ッ!!娘が倒れた時1回しか来なかったお前が言うのか!!!」
思わず机を叩いて立ち上がってしまう。
空気が固まる。伏黒甚爾は、相も変わらず顔も向けず前を見たままジュースを飲んでいる。
「......ッ!」
「恵くん!」
空気に耐えきれなくなった伏黒恵は、何も言わずに教室から出ていく。夏油傑が慌てて後を追いかける。
教室内は冷え切っていた。新入生歓迎所の話では無い。歓迎する新入生は激怒して出ていってしまったし、怒りの矛先を向けられた伏黒甚爾は何食わぬ顔でポテチを貪っている。
「甚爾」
「......なんだよ、悟」
「後悔するぞ」
「............」
伏黒甚爾の手が止まった。
伏黒恵は、自身の内からふつふつと湧いてでる怒りの感情をどうすればいいのか分からず、思わず教室を飛び出してしまった。
付いたのは、室外の自販機コーナー。本校舎とは少し離れている。
走ってきたので疲れた。何か飲み物を買おうと思ったが、金を入れた財布をバックごと教室に置いてきたことを思い出し、近くのベンチに座る。
息を深く吸い込み、深呼吸をする。
「............」
伏黒津美紀は原因不明の呪いで現在倒れている。もう1年は経つだろうか。最初は病気だと思った。しかし、五条悟の六眼曰く「これは呪いだ」と言われた。そんな姉の事が心配な伏黒恵に対し、冷えきった態度の
「恵くん」
「......夏油先生」
いつの間にか、近くには夏油傑が立っていた。
「(この人、結構な衣装着てるのに、音も気配もしなかった。息も切れてない......)」
脳内で驚いていると、夏油傑が呪霊操術で格納呪霊を取り出す。最初はびっくりしたが、中から財布のようなものを取り出した。
「なにか飲むかい?奢るよ」
「......水、を」
呪霊操術の無駄使いだね。なんて零しながら、財布から金を出して水を買う夏油傑。財布に金を入れ、財布を格納呪霊の中に戻し消す。
「ほら」
「ありがとう、ございます。」
ひんやりとした水を受け取る。
なんて言っていいのか分からなかった。自身を歓迎する為の会で、親子の関係の歪みで喧嘩してぶち壊してしまったのだ。
「恵くん」
「......なんですか」
「甚爾はね。クズだ」
そんな事分かりきってる。しかもなんで今そんな事を?と疑問を浮かべるが、夏油傑は二の次の言葉を吐く。
「でも、身内に関してはゲロ甘さ」
「......は?」
何を言われたか、意味が分からなかった。
「甚爾は恐ろしく不器用だ。愛を受けた事が君の母親以外ないから、愛を伝える事が出来ない。彼は誰がなんと言おうとクズだ。私だって嫌いだ。子供達は放っておいて、ギャンブルに腐るほど金を溶かして、環に
「......なんでわかるんですか」
「長く付き合えば君もわかるよ。なんなら試してみるかい?」
「試す?どうやって?」
「簡単さ」
夏油傑の作戦を聞いた伏黒恵は、めちゃくちゃ嫌そうな顔をした。
「正直言って......まだ夏油先生の事、信用出来てません」
「ハッハッハ。まぁ私を信用しなくていいさ。君が信用するのは、君の父親だけ」
「............」
「大丈夫。死にはしないさ。私も、甚爾も、ガンツスーツも。そんなに弱くないよ」
「............わかりました。やります」
父親の愛を知ってみたい息子は、覚悟を決める事にした。
「
「
「(チッ......どこ行きやがった。恵の奴)」
伏黒甚爾は呪力感知が出来ない。コントローラーによって何処に何が居るかは分かるが、別に強さとか個人が分かるものでも無い*4。なので、今の伏黒甚爾に伏黒恵の場所を見つけられる方法はない。
ふと、怖気が背中に走った。
嫌な予感がした。もしかしたら、
全神経を集中して、研ぎ澄まされた五感、第六感、経験全てを駆使して、違和感の方に最短距離で壁をぶち抜いて走った。
到達したのはグラウンド。その中央に、2人と
「恵ッ!!」
思わず叫ぶ。伏黒恵がこちらを向くと同時に、白亜に染められた巨人の剣が伏黒恵に振り下ろされる。しかし、夏油傑が伏黒恵の首根っこを掴み、無理やり回避させる。
「甚爾!息子が死ぬよ!良いのかい!?」
夏油傑の挑発的な声が聞こえる。
頭が沸騰しそうだった。
「(なんのつもりがは知らねぇが......!)許さねぇぞ傑!!」
すぐさま巨人に肉薄し、パンチを叩き込む。
巨人は吹き飛ばされたが、数十mですぐに体勢を建て直した。
「見ておきなよ恵くん。君の親父さんの愛を。
巨人が剣を振り下ろす。
しかし、伏黒甚爾が受け止め、手掴みで剣を握り潰し、破壊する。そして、
その瞬間、空間は歪み、黒く光った。
黒閃
本来なら有り得ない事だった。
天与呪縛により呪力の全くない伏黒甚爾にとって、黒閃は有り得ない。しかし、四肢を失い、天から授かった肉体はそのまま、呪力の流れる手足を手に入れた伏黒甚爾だからこそ、そして、息子を守りたいが為に出た黒閃だった。
『ッッッ!!!!!!』
まるで液体かのように、白亜の巨人の胴体が吹き飛ぶ。
白亜の巨人の頭の上にある舵輪のようなものが回ろうとしていた。
しかし、白亜の巨人......否、
黒閃
次に繰り出されたアッパーカットは、魔虚羅の頭を吹き飛ばした。舵輪を両手で掴み、膝で割ろうとする。
黒閃
舵輪は見事に真っ二つになった。
その場に残った魔虚羅の四肢は、影のようにどぷりと消えた。
「「............」」
「ハハッ。」
言葉を失う伏黒恵と、未だに怒り心頭で黙って立っている伏黒甚爾と、あまりの強さに笑ってしまう夏油傑。
伏黒甚爾がズカズカ歩いてくる。
「甚爾。せめてスーツの機能は切っ」
伏黒甚爾の拳は、夏油傑の頬を穿った。
背後の森に吹き飛ばされた夏油傑の手には、天逆鉾が握られていた。
「......親父」
ハッとして、伏黒恵は自身の背後に立っていた夏油傑を殴り飛ばした伏黒甚爾の顔を覗き見る。
「......大体、予想は着く。だがあえて聞く。なんでこんな事した?」
「......それ、は」
伏黒甚爾は怒っていなかった。少なくとも、
「......知りたかったんだ。親父の事」
「もっと別の方法もあったろ。死んでたかもしれないんだぞ」
「でも死ななかった」
間髪入れず伏黒恵が答える。
「............」
「親父が助けてくれた。そうだろ」
「............」
伏黒恵の言葉に、伏黒甚爾は答えられない。
伏黒甚爾自身、疑問だった。なんで魔虚羅の事を察知出来たのか。なんで今まで12年間このスーツで数々の任務を受けて来て出なかった黒閃が、今出たのか。
《恵をお願いね》
頭の中に女の声が響く。
そうか。俺はもう、知ってるだろ。
「......恵。俺は、お前を愛してる」
「!?」
「津美紀もだ。初めて津美紀が倒れているのを見て、俺は無力だと思った。何も出来なかった。声も届かなかった......状況は違えど、お前もそうだと思ってた」
伏黒恵は、
その日は学校の放課後だった。唐突に倒れた事を電話で知らされ、大急ぎで学校から病院へ向かった。伏黒甚爾は、そんな自分より早く病院について、伏黒津美紀の傍に立っていた。自身が病院に着いたのを見ると、「後は頼む」とだけ言って、答えを待たず病室から出ていく伏黒甚爾の背中を見た。
今思い返せば、そのガタイからは考えられないほど、小さな背中だった気がする。
「俺は怖かった。
禪院甚爾が、禪院甚爾になる前、まだ禪院の名を名乗ることすら許されなかった時。
そんな家が、どうしようもなく嫌いだった。
同じくらい、その血を流す自分も嫌いだった。
「誰にも肯定されない人生だった。それでいいとすら思った......けど、お前の母親に会って変わっちまった。愛される事を知った。愛する事を知った......それを失う事を知った」
伏黒恵に向き直る伏黒甚爾。
「俺が愛する人間はみんな死ぬ。津美紀を見て、そう思った......けど、もう迷わねぇ。俺はもう禪院じゃねぇ。今は伏黒だ。クソッタレな血筋は捨ててやる。
謝って済む事じゃねぇのは分かる。今更だってのも分かる。それでも言わせてくれ。」
目の前に立つ伏黒甚爾が、頭を下げた。
「今まで悪かった」
「............」
伏黒恵は、さっきとは別の意味で言葉を無くしていた。
最初は、歴代十種影法術使いの中に調伏出来たものはいない、とまで言われた魔虚羅をたった2撃*5で倒した
今は、そんな親父の、情けなく、弱い、
「......「誰かを呪う暇があったら、大切な人の事を考えていたい」......津美紀の言葉だ」
「............」
「俺は、アンタの事を嫌いだとか好きだとか。そんな感情は抱いちゃいない。昔からそうだ。環さんと一緒に初めてあったあの日から。
だが......そうだな。俺を、愛してるのか。親父は......
......なぁ、なんで俺に、「恵」なんて名前付けたんだ?」
伏黒恵の問いに、伏黒甚爾が顔を上げる。
居心地悪そうに、首を撫でている。
「あ〜............ぶっちゃけ、覚えてねぇ。悪いな」
「......そうかよ。まぁ、俺がお前を愛せるかは分からん......言ってしまえば、俺と津美紀を捨てた所でマイナススタートだ。」
「だが、愛する努力はしてみる。」
「......そうか。ありがとな」
伏黒恵は笑っていた。
伏黒甚爾も笑っていた。
ここに1つの家族の絆が、また1つ産声を上げた。
設定消化。
これやりたかった。
〜みんなのお悩み相談室〜
Q.甚爾はなんで魔虚羅倒せたの?
A.初召喚で初っ端覚醒したフィジギフおじさんの
前書きの通り、
Q.甚爾が魔虚羅倒したけど、調伏は成功した?
A.してません。あの場は傑を攻撃対象に、自身と傑で調伏の儀を行ったので。
Q.傑が居なくて、恵が1人で調伏の儀を初め、甚爾が乱入、倒した場合は?
A.それでも調伏は「複数人で行った」と判断され無効化されます。
これは前々から悩んでいた、決定していた数少ない事です。
「甚爾はフィジギフの呪力0だから魔虚羅から見たら調伏カウントされない」
「甚爾はフィジギフの呪力0だけど一応人間だから魔虚羅から見たら調伏カウントされる」
どちらもありうる。そんだけだ。と鹿紫雲節を披露したいところですが、本作では後者を選択させて頂きました。
ちなみに、私は覚醒真希パイ=伏黒甚爾とは思ってません。
覚醒真希パイ<<<<伏黒甚爾<<<<覚醒伏黒甚爾だと思ってます。
Q.黒閃キメた甚爾は【呪力の核心】を掴んだの?
A.呪力持ってない奴が核心掴めるわけないやろ。
Q.もし甚爾が魔虚羅倒せなかったらどうするつもりだったん?
A.天逆鉾で魔虚羅を強制送還します。傑も大概フィジカルをギフテッドされてるので、硝子に治せる怪我の範囲内で刀身を触れさせる事は出来ます。
Q.で、その傑は?
A.誰だって?
〜じゅじゅさんぽ〜
お通夜になった新入生歓迎会に戻る伏黒甚爾と伏黒恵。
恵「戻りました」
甚爾「......」
硝子「おかえり。この最悪の空気どうにかしてよ」
恵「......すみません......親父。」
甚爾「......悪かったな」
パンダ「マジビビったぜ。いきなり大声出すんだもんな」
棘「しゃけ」
恵「......あれ、五条先生は?」
硝子「五条なら、甚爾先生が出ていって少し経った時、焦った顔で何も言わずに走ってったよ。」
傑「あぁ......おじいちゃんが......川の向こうで手を振っているよ......」
悟「傑ーーー!!!何があったーーー!!!死ぬなぁぁぁーーー!!!」
じゅじゅさんぽどう?大丈夫そ?いや、結果で辞めるとか消すとか無いけど。
-
好き
-
嫌い
-
どっちかって言うと好き
-
どっちかって言うと嫌い
-
どうでもいい。