俺とGANTZとさしす組 作:GANTZサイコー!呪術廻戦サイコー!!
幼魚と逆罰編も、テコ入れしましょうか!
「チキチキ!みんな直ぐに特級結界師!環先生の結界学を始めるよ〜!!」
「悟。うるさい」
交流戦まであと1ヶ月と少し。
珍しく高専に来た願田環が、いつものように結界学の授業を行う。
「しつもーん!」
「はい悠仁!」
「え?ちょっと待って。なんで俺の授業なのに悟が司会進行してるの?」
自身の授業の筈なのに、何故か居る五条悟が主導権を握っている。
「結界学ってなんですか?」
「......まぁ、いいか。さて、いい質問だな、悠仁。お前はまだ結界学について知らないもんな」
結界学。
呪術高専にある科目の1つで、帳といった基礎的な結界から、簡易領域、空性結界といった様々な結界の説明をする。
「細かい説明は後々するとして、今回君達には帳の応用を鍛えてもらう。本当はもっとステップアップしたいが、
「「「帳を?」」」
「帳ぐらいなら私でも使えるけど、今更何を鍛えるんですか?」
釘崎野薔薇がそう疑問に思って言う。
帳は基本呪力を必要とするので、禪院真希、伏黒甚爾といった天与呪縛のフィジカルギフテッドには使えない。しかし、禪院真希は任務の時補助監督が下ろしてくれるし、伏黒甚爾は帳の編み込まれた呪符を使用することで帳を下ろしている。
「簡単に言えば、お前らの帳の認識から変えていく。帳をただの【目隠し】じゃなく、防御にも攻撃にも使える汎用性の高い結界にするんだ。」
結界にはいくつかランクのようなものがある。
優れた結界を
「俺が使うのは天元様ありきだけど、梵界の帳だ。まずはこれを見てくれ」
願田環の周囲に、14個の極々小さな黒い球体が浮かぶ。
「これは、俺が今同時に展開出来る最小かつ最多の帳だ」
「帳?これが?」
ふよふよ浮かぶハエのような小ささの球体を見て、五条悟を含めた全員が首を傾げる。
「そうだ。付与された効果は【何者も侵入を禁ずる】代わりに【何者も脱出を許す】帳だ。もちろん中に人は居ない。だから、【何者も侵入を禁ずる】縛りが有効だ。」
くるくる回り始めたかと思いきや、残像を残す程スピードを上げ、14個の帳がまるでブレードのように願田環の周囲を覆う。
「こうすれば、水の高圧カッターみたいに色々な物を切ったり出来る。実際は削り取っているという方が正しいんだが、見てくれは切ってるようなもんだ。」
「最小でそれぐらいなら、最大でどれくらいの結界結べるんすか?」
「そうだなぁ。このレベルを日本全土は無理だが、関東地方全域くらいならコレと同じ条件の帳を下ろすことは出来る。広さだけに重点を置いた帳......条件の差し引きで言えば、帳外から内が見えなくなる至極簡単な帳なら、日本全土に下ろせるぞ」
「凄っ!環先生ってすげーんだな......」
「まぁ全て領域展開を学ぶ過程で手に入れた副産物。応用も気になったから試したら出来ただけだ。
だがこれが馬鹿に出来ない。特に今俺が下ろしてるこの帳。こうやって......」
ブレードのようになっていた帳が止まり、14個の帳が1つになる。そして、薄い壁のように目の前に広がる。
「盾みたいに使う事も出来る。俺の実力に、天元様のバフもあるから、物理攻撃じゃまず壊せない。悟の
「はぁ!?私達が!?常に!?」
釘崎野薔薇が驚愕した。釘崎野薔薇は元々田舎で呪術師をやっており、祖母から呪術についてのイロハは学んでいる。なので、今願田環が言った無茶な事の難しさがわかる。
「もちろん、俺レベルに使いこなせって言いたいわけじゃないし、最初は小さな帳を下ろすだけでも一苦労だろうな。寝ていても、なんて半年たっても無理かもしれん。だが憂太は2ヶ月、棘は9ヶ月で、パンダは2年で出来るようになったぞ」
「しゃけ」
「(正道が最初連れてきた時は驚いたなぁ......すっごい無茶言うんだもんなぁ......)」
「でも......常に?」
釘崎野薔薇がオウム返しに聞く。
「常に。」
それに願田環は同じくオウム返しで答える。
「でも狗巻先輩もパンダ先輩も、今帳下ろしてるようには見えないですけど......」
伏黒恵がパンダと狗巻棘を見るが、近くに黒い球体なんぞ見えない。
「帳はなにも体外に下ろすだけが帳じゃない。帳は結界術の基礎。自身の体内、生得領域を意識するんだ。領域展開習得に繋がる足がかりにもなる。」
「領域展開......私に?」
呪術の極地、領域展開。
もちろん全術師がこんな簡単な事で領域展開出来てしまう程甘くはない。単なる足掛かりになるというだけで、出来ない奴はとことん出来ない。願田環のように黒閃込みで3000年かかるやつも居れば、
「まぁ俺の結界学は領域展開が主な終着点だが、別に全員出来るようになれとは言わん。帳の有用性、汎用性をしっかりと理解すること。そしてそれを扱えるようになること。普通の学校で言う
「俺?」
「今の所悠仁は術式を持ってない。しっかり結界学を学んで、物にすれば、その辺の術式より役に立つぞ。頑張れよ」
「押忍!」
「自販機のメニュー。もっと増えないかしら」
「無理だろ。入れる業者も限られてる」
「でもモンエナくらい置いて欲しいよな」
五条悟が漏瑚と戦った翌日。虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇は2年の先輩の
そこに現れる2人の人影。
「お前らが......乙骨と3年の代打か」
「......来てたんですか。真依先輩」
高専京都校3年、
高専京都校2年、
その2人が、高専東京校1年sの前に現れた。
初対面の東堂葵の事は無視して、知り合いの禪院真依に話し掛ける伏黒恵。
「久しぶり。伏黒くん」
「お久しぶりです。真依先輩」
「あの女の人と知り合いか?伏黒」
顔見知りのような態度の禪院真依と伏黒恵に虎杖悠仁は疑問を持つ。
「禪院真依先輩だ。真希先輩と双子のな」
「あっやっぱり?なんか似てると思った」
釘崎野薔薇はさっきから気になっていた事が解消された。
「それで?何の用ですか」
「私は真希と環先生と甚爾先生に会いに来ただけよ。私がここに居るのは、東堂がどうしても貴方達に会いたいって言うもんだから。リードを繋ぎにね」
犬か何かなのか?
高専東京校1年の3人はそう思ったが、呪術師として、なにより人として言ってはならない気がしたので口を噤む。
「俺はただ、お前ら3人が乙骨の代わり足りえるのか気になっただけだ。伏黒......それに虎杖とか言ったか。
どんな女がタイプだ!!」
「「「は?」」」
「つまらん返答なら、今すぐここで半殺しにして乙骨......最低でも3年は交流会に引っ張り出す!」
上に着ていた紫色のシャツをビリビリに破り、戦闘態勢に入る東堂葵。
訂正。犬ではなく狼であった。
「......なんで初対面の人と女の性癖話さなくちゃいけないんですか」
「そうよ。むっつりにはハードル高」
「初めまして!!東堂先輩!俺は虎杖悠仁!好みのタイプは
元々体育会系のノリに近い虎杖悠仁はすぐさま順応し、釘崎野薔薇の言葉を遮るように頭を下げながら叫ぶ。
瞬間、東堂葵の脳内に流れ込む存在しない記憶――――
それは、虎杖悠仁との学年生活*2。同じ中学で過ごした記憶。
涙を流す東堂葵。
ギョッとする虎杖悠仁。
ドン引きする釘崎野薔薇。
同じくドン引きする禪院真依。
ある程度話には聞いていたのでそんなに驚かない伏黒恵。
「地元じゃ負け知らず......虎杖悠仁。どうやら俺達は......親友のようだな」
「今会ったばっかなのに!?」
あまりにも唐突な展開に、東堂葵以外誰もついていけない。
「
「なんか話進んでんだけど......なに?兄弟?」
「惜しい......!惜しすぎる!!今すぐにでもラーメンを食べに行きたい!!」
「いや、それくらいなら今からでも......」
片手をあげる虎杖悠仁を無視して、涙と鼻水を流しながら伏黒恵に向き直る。
「伏黒!貴様の好みの女のタイプはなんだ!男でもいいぞ!!」
「えっ!?次は無視!?ブラザーじゃないの!?」
「......そうですね」
東堂葵。
学生ながらに1級術師として活躍しており、去年氷川によって行われた百鬼夜行では1級呪霊5体、特級呪霊1体を、自身の生得術式を使わず祓ったと言う。
実の所、これは半分デマである。本人曰く、特級呪霊相手には使ったと......つまり、1級呪霊相手には使っていない、ということになる。
「別に、好みとかありませんよ。その人に揺るがない人間性があれば、それでいいです」
「つまらん!!!」
勝手すぎる。自由すぎる。それが東堂葵という男である。
「ペラペラの薄い好みだな......だがまぁいい。許してやる。
「いや、だから今日あったばっかだよな?俺達」
「何やってんだお前ら」
「しゃけ」
「パンダ先輩。狗巻先輩。」
東堂葵と問答をしていると、いつの間にかパンダと狗巻棘が歩いてきていた。
「喧嘩か〜?お?」
「場合によってはな。だが今回はそうはならなかった。けどこれだけは伝えろ。乙骨、お前も出ろ。とな!」
めんどくさい。
「オレパンダ。ニンゲンノコトバワカラナイ」
「シャケ」
思わず棒読みになるパンダと狗巻棘。
恐る恐る伏黒恵と虎杖悠仁がパンダに聞く。
「あの、東堂......先輩ってどんな人ですか?」
「実力だけの頭パイナップルだ。気にするな」
「俺なんかブラザー判定されたんだけど」
ショック!!!
とある前例を知っているパンダと狗巻棘は雷に打たれた感覚がしたが、虎杖悠仁と伏黒恵にはバレないように立ち回る。
「そ、そういう奴だ。気にするな。海外流ってやつだ。知り合いイコールブラザー的な......」
「あーはいはい。そういう事ね。気さくな人なんだ」
「(どう見ても違うだろ......!)」
「(こんぶ......!)」
パンダのギリギリの説得により、なんとか納得する虎杖悠仁。
そして......
「会うのは久しぶりだな。真依」
「そうね。真希」
「仲良いんですか?真希先輩」
禪院真希、禪院真依、釘崎野薔薇が自販機前で話していた。東堂葵達は完全無視である。リードを繋ぎに来た筈の禪院真依も。
「まぁな。昔から甚爾先生と環先生に扱かれた仲だ。双子だしな」
「そういえば、環先生と甚爾先生にも会っておきたいのだけれど。今何処にいるか知らない?」
「私は知らないですね」
「環先生は神出鬼没だから知らねぇけど、甚爾先生なら職員室に居るんじゃねぇか?」
「待て真依。どこに行く気だ」
どうやら虎杖悠仁らと話していた東堂葵が戻ってきたらしい。
「別に。貴方の目的は達したから、今度は私の目的を達しようと思って」
「ダメだ。東京にはマイベストフレンド虎杖悠仁に会う*3為以外に、もう1つ予定がある。これから高田ちゃんの
うげぇ〜と口に出したくなるが、淑女としての理性がそれをなんとか抑え込む。
「貴方1人で行きなさいよ。乗り換えならメカ丸に聞けばいいじゃない」
「ダメだ。来い」
「あんたねぇ......」
ダメだダメだ。東堂葵と真っ向から話し合うなんて馬鹿のする事。禪院真依は早々にそう思い、話を切りあげる。
「まぁいいわ。真希。私はそのコアク?とやらが終わった後にまた来るわ。」
「そうか。じゃあな」
手を振る禪院真依に禪院真希は手を振り返し、上着を拾った東堂葵と禪院真依は去っていく。
「真依先輩、上着のセンス良いですね。夏服ですかね?私も欲し〜」
「そうか?知らん。私に聞くな」
「夜蛾はまだか。老い先短い年寄りの時間は高くつくぞ」
高専東京校本校舎。
高専京都校学長、
室内には、付き人の高専京都校2年、水色の長髪に特徴的な前髪の
そんな部屋の扉が開かれ、夜蛾正道が......否、五条悟が入ってくる。明らかな異邦者に三輪霞は驚きの表情を浮かべるが、楽巌寺嘉伸は顔色ひとつ変えない。
楽巌寺嘉伸の前にドカッと座り込み、足を組む。
「夜蛾学長は来ないよ。嘘のスケジュールを伝えてあるから」
もちろん伊地知潔高を脅して。
「ちょっと!これは問題行動です。然るべき所に報告させて頂きますからね。」
三輪霞が五条悟にそう言うが、
「好きにしなよ。僕も長話するつもりは無いよ」
「......」
この時、三輪霞の脳内は「生の五条悟だ!!」「あの五条悟と喋っちった!喋っちった!!」と外ぶりからは想像出来ないテンションだった。
「昨晩、未登録の特級呪霊2体に襲われた」
「ほう......?それは災難じゃったな」
「勘違いするなよ。僕にとっては街でアンケート取られたくらいのハプニングさ」
「(くぅ〜!!かっけぇ!!)」
2級呪術師の三輪霞にとっては、目の前で行われている話のレベルについていけないが、とにかく五条悟がかっこいいという事だけは分かった。
「その特級呪霊達は意思疎通が出来たし、
「少し......お喋りが過ぎるの?」
楽巌寺嘉伸の鋭い眼光が五条悟を射抜く。
「おーこわ。言いたいこと言ったし、退散しよーっと。あ!夜蛾学長なら2時間で来るよ!」
「(2時間!?)」
それだけ言って、本当に退散する五条悟。
楽巌寺嘉伸はため息を吐き、三輪霞にお茶を買ってきて欲しい事を伝える。
「わかりました。失礼します」
ピシャッ。
ドヒュン。
扉を閉めて、たっぷり1秒待った後、五条悟の後を追いかける三輪霞。背中に追いついて、一緒に写真を撮ってもらうまで後――
記録:2018年9月。神奈川県川崎市。キネマシネマ。
上映終了後、男子高校生3名の変死体を従業員により発見。
死因:頭部変形による脳圧上昇・呼吸麻痺。
「あの......映画館の、貴方がやったんですか?」
「......へぇ。俺が見えるんだ?」
「............」
少し時間は巻き戻る。
「すみません......」
「......」
「すみません。」
「............」
「すみません!」
「あ!?」
「......ミミズ人間、大人1枚で」
普通の男子高校生、
なんてことは無い、いつもの日常だった。
彼は学校で虐められ、先生も見て見ぬふり。耐え難くなって学校をサボり、好きな映画を見に来ただけだった。
しかし、中に入ってみればどうだ。
自分の嫌いな男子高校生3人が同じ映画を見ているではないか。
いや......見てはいない。体のいい場所とでも思っているのか、そもそもしっかり金を払って見に来ているのかすら分からない。
映画館......キネマシネマのミミズ人間3の中には、
「(うるさい......)」
自分の好きな映画に集中出来ない。
「(うるさい......!)」
Prrrrr!
「あ、もしもし!?」
「(映画館では携帯電話の電源を切れ!)」
そう思っていると、自分と、3人の男子高校生、そして5人目の人影が、3人の男子高校生の背中側にいつの間にか立っていた。
「君達、マナーは守ろうね」
ツギハギ顔の人影が3人の顔に触れると、いやに静かになる。
「(......?)」
吉野順平は疑問に思いながらも、佳境に入った映画を見た。
異変に気付いたのは、見終わって、映画館内が照らされた後の事だった。
「......これは」
頭部が変形し、生きているとは到底思えない姿になった男子高校生達を見て、嘔吐感より、期待が先に溢れた。
「(こんなの誰がやったんだ!?あの人......か?そもそもこんな事出来るのは......人、なのか?)」
映画館を飛び出し、ツギハギ顔の男を探す。
路地裏に入っていく背中を追い掛け、声をかけた。
そして、記録へ戻る。
「俺がやったから、どうする?彼らは君にとって......特別、だったのかな」
思い出す。
彼らにされた
歯を食いしばる。
「僕にも......同じ事が、出来ますか」
後日、神奈川県川崎市、事件のあったキネマシネマ。
「凄惨な現場です。覚悟はいいですか。虎杖くん」
1級呪術師、七海建人が、ゴーグルのようなメガネを正し、雨の中傘をさしながら隣にいる虎杖悠仁にそう問いかける。
「......はい」
そして、中に入る。
事件のあったホールへ着く。
「見えますか。これが呪力の
七海建人の指さす地面と、扉を見るが、虎杖悠仁の目には何も見えない。
「......いや、全然なにも見え」
「それは見ようとしてないからです。私達は普段何も気にせず呪いを視認しています。術式を行使すれば普通痕跡が残ります。それが残穢。だが残穢は呪霊と比べ見辛い。よく見てください」
よ〜く目を凝らしてみると、足跡のような物が虎杖悠仁の目にも見える。
「見えた!」
「当然です。見る前に気配で悟るのが1人前ですから。」
残穢を追って、廊下に出る。
「もっとこう......褒めて伸ばすとかさぁ......」
「褒めも貶しもしませんよ。事実に即し己を律する。それが私です。一時期は社会もそうだと勘違いしていた時期もありましたが。まぁその話は置いておいて、追いますよ」
「押忍!気張ってこうぜ!」
「いえ、そこそこでいいならそこそこで」
ガクッと出鼻をくじかれる。
「(なんか噛み合わないなぁ......打てど響かず......って感じ)」
虎杖悠仁は、この任務に出る前の五条悟との会話を思い出していた。
「ごめんね〜今回僕は引率出来なくて。でも信用出来る代わりを用意したから。僕の後輩」
「代わり?」
そして紹介されたのが......
「じゃじゃーん!脱サラ呪術師の七海建人くんでーす!」
「その紹介やめてください」
ゴーグルのような特徴的なメガネ......グラサン?をかけている七海建人を見て、この人といい夜蛾正道といい五条悟といい、何故呪術師はグラサンを掛けたがるのか疑問に思った虎杖悠仁だったが、それは口には出さなかった。
「脱サラって、なんで1回サラリーマンなったんですか?最初から呪術師になれば良かったんじゃないですか?」
「まずは初対面には挨拶を。初めまして虎杖くん」
「あぁ初めまして......」
思えば、この時から少し七海建人とは合わなかった気がする......
「私が高専で4年学び気付いた事は、
そして一般企業に入り気付いたことは
同じクソならより適正の高い方を。出戻った理由なんてそんなもんです」
何処か遠くを眺める七海建人を見て、五条悟と虎杖悠仁はコソコソと話を進める。
「暗いね〜」
「そうだね〜」
「虎杖くん。私と五条先輩は同じ考えだと思わないでください。私はこの人を信用しているし信頼している」
フフン。とドヤ顔になる五条悟に辟易する。
「だが尊敬はしていません!!」
「あ゛ぇ゛ん゛!?」
なんだその声は五条悟。
「
「......俺が弱くて使えない事なんて、俺が1番よく分かってる。だけど俺は強くなるよ。強くならなきゃ、死に方すら選べない。だから......もうちょい待っててよ。嫌でも認めさせてやっからさ」
「いえ。私ではなく上に認めさせてください。
ぶっちゃけ私はどうでもいい!!」
「あーはいはい!!」
そして時間はキネマシネマに戻る。
「監視カメラには何も写ってなかったんだよね?」
残穢を追って階段を登り、屋上に出る。
「はい。被害者の他には
背後と真横に呪霊の気配を感じた七海建人は、傘を下ろしてスーツのボタンを外し、ネクタイを緩める。
「私は前の方を。虎杖くんは後ろのを頼みます。勝てないと思ったら即座に私を呼んでください」
「俺こんなのにも勝てないと思われてるの......?」
明らかに低級の呪霊。恐らく4級。釘崎野薔薇と戦った廃ビルでの呪霊の方が明らかに強い。
「勝てる勝てないではありません。私は大人で、貴方は子供です。もしもの時私は私より貴方を優先する義務があります。いくつか死線をくぐりぬけてきたようですが、それで大人になった訳じゃない。
朝起きた時枕元の抜け毛が増えていたり、
お気に入りの惣菜パンがいつの間にかコンビニから消えていたり、
そういった小さな絶望の積み重ねが、人を大人にするのです。」
「私の術式、
「俺!?ぐおっ!」
七海建人の言葉に意識を逸らしていると、呪霊に投げ飛ばされる。虎杖悠仁としては呪霊に集中したいが、七海建人の話も聞かなくてはならない。
「まず!そんな術式の話していいの!?」
なんとか戦いながら七海建人に問いかける。
「大丈夫です。話しても問題ない術式だったり、話しても問題ない相手だったり。もしくは話す事で術式を開示し呪力の底上げをします。こんなふうに」
七海建人の呪力が膨張し、加速する。
戦っていた呪霊の四肢7:3の位置を突き、四肢を刈り取る。
「私からは以上です。」
「すんげー......(あんななまくら......いや、そもそも刀身が布でぐるぐる巻きにされてるから斬れない筈なのに。しかも峰打ちで相手を倒した)」
「虎杖くん。後ろ」
「え?うおっ!」
呪霊のパンチを寸前の所で防御するが、モロに食らってしまったので後ろに吹き飛ぶ。
「よそ見は感心しませんね」
「話しかけたのだぁぁぁれ!?」
思わず傍観する七海建人に話しかけてしまう。
しかし、よそ見していたのは事実。深呼吸をして、呪力を身に纏う。
五条悟と体術訓練をしていた時のことを思い出す。
「悠仁の呪力はさぁ、遅れてやってくるね。悠仁の瞬発力に呪力が追いついてない。呪力を留める技術もおざなりだから、それが逆に変則的な呪力の軌跡を描いてる。拳がぶつかった衝撃に、遅れて呪力がやってくる。だから、1度の打撃に2度の
「
虎杖悠仁の逕庭拳が、呪霊の胸を穿つ。
1発。呪霊の胸が陥没する。
そして遅れて呪力が到達。呪霊の胸を貫通する。
素の身体能力が人間離れしている虎杖悠仁は、初撃の呪力は少ないが、それでも並の術師の120%の威力。そして遅れてくる本命の呪力。やられた方は想像以上にたまったものではない。
虎杖悠仁の100%の体術に100%の呪力を乗せられれば、何倍にも化ける。
「(あの人が連れてくるわけですね......)」
「ぎぃぃ......!」
「......失礼。今トドメを」
相対していた呪霊にトドメを刺そうと、四肢をもがれた呪霊に近付く。そして、腕に違和感を持つ。
「これは......虎杖くん。トドメは待ってください!」
「え?」
そして呪霊の腕を撮影し、虎杖悠仁に見せる。
「これは私が戦っていた呪霊の腕です。腕時計がはめられています」
「え?呪霊って腕時計とかすんの?......ていうか呪霊ってカメラとかに写らないんじゃ......」
「うろたえず聞いてください。今まで私達が戦っていたのは......」
「人間です」
ちなみに本当にどうでもいい本編と関係ない事なんですけど、俺、GANTZ全履修してるんですよ。
その中でも漫画の次に好きなのが実写版で。アレは良かったですね。俺は特に本郷奏多さんが大好きなので、西くんに本郷奏多さんをキャストした方には不義遊戯を送りたい。
なので、俺の中では、ですけど、環くんは本郷奏多さんの容姿と声で再生されてます。
〜みんなのお悩み相談室〜
Q.長い。
A.ごめん。
Q.真希真依は姉妹仲良好?
A.良好です。良好であれ(願望)
Q.メカ丸体のいい機械として扱われてない?
A.ケッ。メカ丸なんてそんなもんですわ。ぺっぺっ。
Q.三輪ちゃん2級!?
A.はい!役に立つ三輪です!
〜じゅじゅさんぽ〜
結界学の授業を終えた願田環と五条悟。
悟「実際のところさぁ」
環「あん?」
悟「常に24時間自分の中の生得領域に帳を下ろし続けるなんて、出来るの?」
環「俺は出来る。ここだけの話、生まれた頃からな」
悟「生まれた頃から?」
環「ほら。無限空間っていつも夜だろ?俺、数万年あの空間で過ごしたけど、1度も朝日なんて見てねーんだよ」
悟「そういえば......」
環「思うに、俺の生得領域......まぁ厳密には違うんだけど。あのマンションには常に帳に似た結界が下ろされているんだ」
悟「なら環は生まれた頃から結界の天才ってこと?」
環「馬鹿言うなよ。赤ちゃんが生まれた時腕なかったら驚くだろ。俺の帳もそういうもんだ。
悟「へぇ〜」
環「俺の唯一の才能は超科呪法っていうグンバツな術式を持って生まれた事だ。それに付いてきた付属品まで才能に含めちゃ、欲張りってもんだろ」
悟「(数万年もたった1人で修行出来るのは
じゅじゅさんぽどう?大丈夫そ?いや、結果で辞めるとか消すとか無いけど。
-
好き
-
嫌い
-
どっちかって言うと好き
-
どっちかって言うと嫌い
-
どうでもいい。