俺とGANTZとさしす組 作:GANTZサイコー!呪術廻戦サイコー!!
20時頃に既に見たよーって方は見なくてもいいです。
「............ぁー......頭いてぇ」
次に五条悟が目を覚ましたのは、自分達が授業を受ける本棟からはまた別棟にある保健室だった。
眼と上半身には包帯を巻かれ、明らかに重症患者だった。
「目が覚めたか」
聞き慣れた声がし、状態を起こして横にいる夜蛾先生を見やる。包帯越しでも、六眼は夜蛾正道の全体像を捉えていた。
「夜蛾セン。身体はわかるけど、なんで眼にまで?」
「一応な。今はもう止まっているが、術式の過剰使用による六眼の疲労出血だ。
「ふーん......」
外は真っ暗だった。
「ねぇ夜蛾セン。
「半日程だ。日は越してない」
「
「............自室で寝ている」
「......ふーん」
両手を頭の後ろに組み、ボスッと枕に倒れ込む。
「今日は疲れた。また寝る」
「そうか。明日、傑と硝子の部屋に顔を出してやれ。明日は休講だ。」
「ん。りょーかい」
律儀に教え子が起きるまで付きっきりで見ていたであろう夜蛾先生の気遣いを感じながら、目を閉じる。
夜蛾正道はそんな五条悟を見やり、保健室を後にする。
「(......負けた)」
負けた。
完膚なきまでに。
最後。倒れる瞬間、なんでもないように、先程までの攻防が嘘のように歩いてくる、殆ど呪力消費を感じさせない願田環の姿を見た。
「これからよろしく」と、うざったい程に不敵な笑みを浮かべながらピースする、願田環の姿を見た。
負け。
負け。
負け。
ギリッと音が鳴る程、歯を食いしばる。
慢心していた。己が最強だと、世界で1番強いんだと思っていた。上がいるなんて思わなかった。考えたこともなかった。しかし、現実には居た。
「............」
自分の
いつか負けるなら、多分コイツにだろうと思っていた。
自分とはまた別ベクトルの最強。
単一で呪術界最強なら五条悟だろうと言われると同時に、複数で呪術界最強なら夏油傑だろうと言われていた。事実、五条悟は夏油傑を
ふと、夏油傑と願田環が戦うのならどちらが勝つのだろうと思った。
しかし、六眼でも見破れない得体の知れない願田環の術式。実力が未知数な相手と実力が既知の相手の脳内戦闘は、決着が分からなかった。
「............〜〜〜クソッ!!!」
ガバッと毛布を被り、包帯の下で目を瞑った。
負けたという現実から目を背けるように。
夏油傑は眠れなかった。
親友が目の前で倒れ、両目から止めどなく血を流し、体前面は皮が剥がれている光景を、今でも鮮明に思い出す。
その場で移動させる事が出来るまでに回復させた家入硝子は、「流石に頭とか眼とかはすぐには無理。私も五条も少し休ませて。とりあえず保健室で寝かせよう」と言い、五条悟の肩を持ち、保健室へ運ぼうとする。慌てて夏油傑も五条悟の肩を持ち、半壊した高専本棟とは別棟にある保健室へ五条悟を運ぶ。
ベットで眠る
だがそれは、紛れもない現実で、真実だった。
「夜蛾先生。
日も沈みかけた頃、願田環は本日何度目かの保健室を訪ね、いつ来てもいる夜蛾正道に質問する。
「まだ起きてない。」
「そか」
よっこらせ。と言いながら、夜蛾正道の横に椅子を持ってきて座る願田環。
「......何故」
「ん?」
もう元気ピンピンの願田環と、未だ意識不明の五条悟を見ながら、夜蛾正道はずっと疑問だった事を聞く。
「何故、ここまで戦った。」
五条悟が意識不明の重体。五条悟を知る人物なら、いやいやないでしょと一蹴する現状を見据えながら、夜蛾正道は願田環に向き直る。
「戦う理由は聞いた。納得もした。だが何故......」
「ここまでやった?って聞きたいワケ?」
言いたかったことを先に言われ、言葉に詰まる。
「別に、俺は悟を恨んじゃいない。夜蛾先生も、呪術界も、この
夜蛾正道の心を見透かすように、願田環はそう告げる。
実際そうだった。あの場にいた誰もが五条悟の余裕綽々で当たり前な勝利を予想していたし、事前に術式や階級を知っていた夜蛾正道ですら、「五条悟と戦う」と言った願田環に対し、「同じ特級同士、揉まれてこい」ぐらいでしか思ってなかった。
「悟は傲慢だよね。で、周りもやがて悟を真に見なくなる。盲目的に【最強】を信じ、負けるなんて当然思わない。それも、ある意味傲慢って言うんじゃない?もし五条悟が倒されたら?もし五条悟より強い存在が現れたら?もし五条悟が動けなくなったら?呪術界はどーすんのさ。他者に伝播した【傲慢】という名の【怠惰】は、聞いた限り、悟が生まれてから今の今まで続いた。夜蛾先生言ってたよね。【五条悟が生まれて、世界の
悟は強いよ。確かに強い。でも世界のバランサーでもない。1人で国家転覆が可能かもしれないけど、世界転覆は不可能かも知れない。
【特級】なんて曖昧な称号与えられて、周りは悟を持ち上げて、この呪術界は悟におんぶにだっこ。悟に【もしも】があったら、それを誰も信じない。
つい数ヶ月前まで呪術界がどんな所か知らなかったけど、夜蛾先生見て、
逆に聞くけど、なんでそんな悟を持ち上げたの?なんで
ま、思ったんだろうね。だからここまで、
「............」
「誰も【五条悟】を【五条悟】として見なかった。悟本人でさえ。1人の人間だって自覚も、意識もなかった。撃たれようが切られようが貫かれようが、【五条悟ならなんとかする。なぜなら五条悟だから】で片付けようとする。だから、こーなる」
未だ目を覚まさない五条悟を指差す。
「実際、俺は強い。言うまでもなく悟もね。特級の条件......【単独での国家転覆が可能】だっけ?そうだね。出来る。俺も悟も、話しか聞いてないけど
簡単に例えようか。悟はジャンケンで言う【グー】で、俺は【パー】だ。悟も、悟に勝った俺も、【グーチョキパー】にはなれない。恐らく、
俺が悟に勝ったのは、相性が良かっただけ。
最初の疑問に戻ろう。【なんでここまで】だっけ。ま、その答えは【悟がここまでやる気だった】から、かな。悟の拳の骨が折れるまで殴りあったのも、悟がやる気だったから。俺がXショットガン持ち出して、出力を死なないギリギリまで上げたのも、悟がやる気だったから。
で、言外に気になってるであろう質問にも答えとくよ。【納得した】とか言ってたけど、本当は分かってないっしょ。【なんで五条悟と戦いたがった?】って。
夜蛾先生は、俺の術式知ってるでしょ。んで、言ってなかったけど、俺が呪力を知覚したのは4歳で、術式を知覚したのは5歳の頃だ。【とある存在】とも【縛り】を結んだ。半強制的ではあったけど。
それから今まで、俺はこの
そして、数ヶ月前、
呪霊とかなんとか、俺は見えてたけど祓おうとしなかったし、たまたま見た【
んで、【
もう耳にタコができる程聞かされたよ。俺の術式聞いた上層部のジジイ共と話した時も、俺が特級って言われた時も、必ず【五条悟】という名はついてまわってた。そして確信した。【五条悟】とは、【
そして夜蛾先生から悟が産まれてから世界のバランスが云々聞かされて、俺は【危うさ】を感じた。【特級】って、単に1つの称号として与えられたと思ってたけど、五条悟の場合は違う。世界と悟とを繋ぐ【鎖】みたいなもんなんだ。って思った。
だから、切ってみたくなった。その【鎖】を。その【柱】を。
そんな曖昧な1つのものに縋るしかない世界で生きていくのは、
俺が言いたいこと、わかるよね。」
沈黙を貫く夜蛾正道。
何も言えなかった。
確かに、もしここに寝ているのが五条悟ではなく願田環で、横に座っているのが願田環ではなく五条悟で。
「俺に喧嘩売ったくせに完膚なきまでにやられてやんのwウケるw」と軽口叩いてても、窘めはしても【なんでここまで】なんて疑問に思わなかっただろう。
誰だってそう思う。
五条悟を知っている術師なら。
「ま、いい薬になったでしょ。悟にとっても、呪術界にとっても、
最後にそれだけ言って、立ち上がる。
保健室の扉をガラッと開け、
「それじゃ、今日は俺はもう寝る。悟も起きなさそうだし。明日は?」
「......休講だ。好きにしてていい」
「ん」
ピシャッ。
保健室の扉の閉まる音がする。
夜蛾正道は、最後まで願田環に対して、何も言えなかった。
5000〜7000文字くらいが読みやすいよね。
〜みんなのお悩み相談室〜
Q.悟がグーで環がパー。なら他の特級は?
A.九十九はグーで、これから特級になる夏油はチョキ。乙骨はパー。
あくまでも例えです。
夏油(特級)と環がガチバトルしたら、7割は夏油が勝ちます。
九十九と環がガチバトルしたら、7割は環が勝ちます。
乙骨と環がガチバトルしたら、五分五分です。
戒玉編。好きなキャラは?
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五条悟
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夏油傑
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家入硝子
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願田環
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夜蛾正道
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庵歌姫
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天内理子
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黒井美里
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伏黒甚爾
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七海建人
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灰原雄
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伊地知潔高
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GANTZ