俺とGANTZとさしす組   作:GANTZサイコー!呪術廻戦サイコー!!

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歴史雑魚なので間違ってても許してください!なんでも許してください!(傲慢)


存在した記憶

 

 

「ハァッ!!」

 

 ズン......という音と共に、呪霊の顔が斜めに切り裂かれる。

西暦507年、古墳時代。

科学はもちろん、呪術もあまり発展していないこの日ノ本にて、呪霊を1人で祓う存在が居た。

 

「ふぅ。終わりかな!」

 

 名を雨宮氏張(あまみやのしきはり)。古墳時代の数少ない呪術師であり、【超科呪法】の使い手である。

彼女は古墳時代唯一の天式呪術師*1である。

 

「いやー。上も私を酷使し過ぎじゃないかなぁ〜。」

 

 そう言って、ガンツソード*2を太ももに装着する。

 

皇子(みこ)サマが即位して年号変わって......こりゃまた一波乱ありそうだなぁ。あ゛あ゛〜!呪術師辞めたい!!なんでこんな術式持って生まれちゃったんだろ〜!?」

 

 ガンツスーツを身にまとい、黒い綺麗なロングヘアをガシガシと掻きむしる雨宮氏張。呪術もそれ程発展していないが、呪霊も現代程多くはない。なので、なんとか少数の呪術師で現状を維持出来ている。

 

「こんな時はクロタマくんとこ行くか!」

 

 そう言い、その場で転送を始める。

30秒後、雨宮氏張はクロタマことGANTZの居る部屋に来ていた。

 

「クロタマく〜ん!」

 

『ぼくにようか?』

 

「用ってほどのもんじゃないよ。暇だから来ただけ」

 

『またかよ』

 

 天式(特級)術師の雨宮氏張は心の許せる相手があまりいない。同業者すら、天式術師という肩書きを見て寄ってこないのだ。心の許せる相手など出来よう筈もない。

しかしGANTZは別だ。生まれた時に8()()の縛りを結んだ運命共同体。実質もう1人の自分なのだ。

ただ1人だけ、空閑丈光(くがのたけみつ)という男にだけは、頭が上がらない。彼には天式術師としてやるべき雑務を全て押付けてしまっているのだ。

 

「今日はもう疲れたから寝るー!」

 

 近代的マンションに似つかわしくない藁ベッドに倒れ込む。GANTZは何も言わないが、雨宮氏張はそれから程なくして寝息を立て始めた。

 

『まったく......』

 

 GANTZの中の()はため息を吐きたくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!時間!」

 

 ぐっすり眠ってしまった!

慌てて元の時代へ転送する。

 

「うー!また上に怒られる〜!!」

 

 帰ってきてみれば、変わらぬ荒野に日が落ちていた。今日は朝イチに戦い始めて、すぐに終えてGANTZのいる空間で眠ってしまったので、丸何時間か眠ってしまっていたらしい。

ガンツスーツに呪力を込め、都に走る。

古墳時代は割とコロコロと年号も都の場所も変わる。とは言っても、雨宮氏張が生きた21年間では2回しか変わっていないが。

都に着くと、1人の正装の男に呼び止められる。

 

「雨宮氏張天式術師!今まで何を!?」

 

 それは、呪術師の中で唯一気を許している相手、空閑丈光(くがのたけみつ)だった。ちなみに彼は17歳である。

 

「丈くん!?......あー、いや、お姉さんは、強い呪霊と、戦ってました......はい」

 

「なんですかその喋り方!?というか、貴女程の方がこんなに苦戦する事は無いでしょう!?また術式の中で眠ってましたね!」

 

「ぐう」

 

「とりあえず、皇子様がお呼びです!来てください!」

 

 ズルズル引き摺られるように皇子様の元へと連れて行かれる雨宮氏張。本当は呪術師なんて成りたくなかったが、どうせ戦うなら人ではなく呪霊とと思って呪術師になった。それがあだとなった。天式術師なんて大層な名を与えられ、皇子様には睨まれる。全くもって厄介な仕事である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 皇子様とのお話を終え、茶屋に寄る。

店前で茶をすすっていると、空閑丈光が現れる。

 

「丈くん」

 

「氏さん、あんまり時間を術式の中で浪費するのやめてくれませんか......天式術師の自覚あります?」

 

「ないれふ」

 

 果物を丸かじりしながら雨宮氏張がそう言う。空閑丈光はもうため息しか出ない。

 

「次回のこの術式の使い手には、沢山時間をあげようかな」

 

「......お好きにどうぞ。後、あまり天式術師の貴女が術式について話すのは......」

 

「あーうるさいうるさい。丈くんっていつも私の事天式術師天式術師って。嫌がらせ?」

 

「べ、別にそういう訳じゃないです!気分を害したなら謝ります......」

 

 しゃく。と果物を頬張りながら、4つ下の空閑丈光の顔を横目で見る。本当に反省しているようで、暗い顔をしている。

 

「......そんな暗い顔しないでよ。丈くんは私の唯一の友達なんだから。」

 

「............誰のせいだと」

 

 拗ねる空閑丈光を見て、可愛いなと思う雨宮氏張だった。

 

「なんか食べる?奢るよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 数年後、雨宮氏張と空閑丈光は結婚した。

天式術師と弐式(2級)術師という事で、反対多数だったが、2人は関係ないとばかりに添い遂げた。

子には長らく恵まれなかったが、晩年に1人だけ、男児を産むことが出来た。

 

「可愛いですね」

 

「そうね。」

 

 未だ喃語しか喋れない赤ん坊を見て、2人が笑顔を浮かべる。

命に変えてもこの子は守る。そう誓った。

しかし、その2年後。西暦527年11月、磐井の乱(いわいのらん)が起きる。最初は呪術界は関与しなかったが、半年もすれば呪術界にも朝廷から要請が来た。

天式術師として、41歳の雨宮氏張は前線に出た。雨宮氏張からすれば、なんて事はない戦い。天式(特級)呪霊の方が強い。問題は、雨宮氏張に対し恨みを持った磐井軍の呪詛師による個人的な恨み、術式だった。

 

「許さぬ......許さぬぞ、雨宮氏張......!」

 

「お前程度に許されなくても構わないよ」

 

 そう言って、敵軍呪詛師にトドメを刺す。

確実な致命傷だった。もう助からない。

 

「ふっ......ぶふっ!......儂の術式は死して初めて発動する!......せいぜい苦しむがいい」

 

「何?」

 

 首を指し貫いた右手に、赤い文様が浮かぶ。

と同時に流れ込むこの術式の詳細。開示が行われた。

 

「丈!」

 

 爆速で都の自宅に帰り、我が子と夫を見る。すると、我が子と夫の右手にも同じ文様が。

 

「氏さん!これは......!」

 

「............ッ!!」

 

 呪詛師の術式は、簡単に言えば道連れの術式だった。自身の命を代償に、術式対象の家紋の者を24時間以内にランダムで必ず2()()殺す。という術式だった。

雨宮氏張は天涯孤独の身。空閑丈光もそうだ。

 

「............丈、くん」

 

 分かっていた。術式が流し込まれた時から、どうすればいいのか。だが不安だった。

 

「行きましょう。氏さん」

 

 子を抱え、空閑丈光が立ち上がる。

ゆっくりと雨宮氏張も立ち上がり、その後を付いていく。

 

 着いたのは、皇子様の場所。天式術師の名を使い、謁見する。

 

「皇子様。どうか最期に、私めの願いを聞いて頂けませんでしょうか」

 

 そして、自分が受けた呪いの話をする。

これから、我が子を救う為自害する事も。

 

「ならぬ!お主は天式術師ぞ!?子や夫はまた作ればよい!」

 

「なりません。(わたくし)ももう歳です。私は生き過ぎました。人としてはもちろん、呪術師としても。もう長くない私の命より、我が子を優先したいこの気持ちを汲んではくれませんか。お願いいたします」

 

「お願いいたします」

 

 足を畳み、頭を地に付ける雨宮氏張と空閑丈光。

雨宮氏張は41歳、空閑丈光は37歳だ。この時代にしては生きすぎな方だ。いくら反転術式で外傷は治せるとはいえ......

 

「......わかった。その子は余が預かろう」

 

「「ありがとうございます」」

 

「......して、その子供の名はなんという」

 

 その問いに、雨宮氏張が子を撫でながら答える。

 

「【慈悲】という意味で【羂】。【救済】という意味で【索】。合わせて名を......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

羂索(けんじゃく)......?」

 

「何?」

 

 氷川が本名を言われ固まる。

獄門疆が発動する。願田環の脳には、1分所か41年分の記憶が一気になだれ込んだのだ。

 

「(呪力を感じない。体の力も抜けていく......積み、か)」

 

「なんで俺の名前を知ってる」

 

 自身(願田環)が【羂索(けんじゃく)】と言った頭に縫い目のある氷川に対し、丁寧に質問に答えてやる。

 

「お前、超科呪法って名前に聞き覚えあるか」

 

「......お前の術式だろ。それが?」

 

「(コイツ、まさか知らねーのか?()()()()()()()()()()()()使()()()な事。)お前の時代にも居なかったか?超科呪法の使い手」

 

「あぁ......居たらしいな。後から知ったし文献でしか知らねーが」

 

 やっぱりな。と当たりをつける。氷川......否、羂索は事実を知らぬまま皇子に育てられたらしい。しかしなんの因果か。命を助けた我が子と1500年後に願田環越しとは言え殺し合いをしているとは。

 

「(こりゃGANTZには言えねーな)」

 

「質問に答えろ。お前はなんで俺の名前を知ってる?」

 

 今度は答えてやらない。

 

「答えるかよ。そのままずっと考えとけ。お前の術式はもう知ってる。脳みそ入れ替えて肉体を転々とする術式だろ。大体1500歳さ。おじーちゃんだな」

 

「......どうしてそこまで」

 

 自身の術式。そして年齢まで大凡だが言い当てられた羂索は驚いたが、これ以上願田環を出しておくのは不安だ。幸か不幸か、封印は成功したのだから。

まだ課題(五条悟)は残っている。

 

「獄門疆・閉門」

 

 羂索がそういうと、獄門疆が閉じられる。

また小さなキューブ状になり、羂索の手の中に収まる。

 

「懸念点はあるが......まぁいい。真人、無事か」

 

「んっんー!僕はね。でも時戒も漏瑚も死んだっぽい。どうする?」

 

「あぁ、まぁ仕方ない。お前が生き残っただけマシだ。後は......」

 

 ガタガタガタと獄門疆が鳴り、違和感を感じると共に急激に重くなる。

 

「うわっ!?」

 

「クソが!!」

 

 獄門疆が地面に埋まり、サイコロのように目が付いた獄門疆が黒い瞳から涙を流す。

 

「なにこれ。氷川、どういう事?」

 

「獄門疆が【願田環】という情報を制御しきれてない。奴は数万年以上の経験値がある。考えてみりゃ当然か」

 

「ふーん......どうするの?」

 

「俺はここで獄門疆を見てる。お前らは好きにしてろ」

 

「ら?」

 

「脹相。お前だよ」

 

「......」

 

 1人で我関せずを貫いていた脹相だったが、その言葉に少しピクリと反応する。

 

「俺は弟の仇、虎杖悠仁を殺しに行く」

 

「え〜?......とは言いつつ、僕もさんせー!虎杖殺したいよね!」

 

「少しは漏瑚の遺品と思いを汲み取ってやれ。宿儺復活の道もまだあるだろ」

 

 そう言って、願田環の領域展開でも破壊されなかった両面宿儺の指しめて11本を持ってくる羂索。

 

『ぶふぅー!』

 

「ん?陀艮が持つか?」

 

『ぶふ』

 

 陀艮はどうやら漏瑚派......つまり、宿儺復活派らしい。とりあえず陀艮に指を預ける。

 

「まぁ賭けだな。」

 

「俺が先に虎杖悠仁を見つけたら殺すぞ」

 

「それはそれでいいよ。とりあえずそのルートでやってみようか」

 

 そして、B5Fを離れる真人と脹相と陀艮。

1人になった羂索は、その場に座り、タバコを咥えて考え込んでいた。

 

「(なんで俺の名を願田環が知っていた?超科呪法となんの関係がある?何故俺を見て脳内時間1分を1秒で達した?......同じ時代......か)」

 

 いくつも可能性が浮かぶが、可能性の域を出ないものばかりだ。

 

「面白い」

 

 1人で笑っていると、後ろに気配。

 

「環は何処だ。氷川」

 

「来たか。五条悟」

 

 真人と脹相、陀艮が去ってから銀沙羅(ぎんしゃら)は既にB5Fに展開済み。後は待つだけで()()()五条悟は死ぬ。

 

 特級呪具【銀沙羅(ぎんしゃら)】。4つの球体から成り立つこの呪具は、その4つの球体を繋ぎ合わせた線の()に居る物を急速に()()()()()呪具である。効果は常に発動しており、4つの球体の場所には気をつけなければならない。羂索の今の身体(ボディ)は氷川の物。つまり不老の吸血鬼であり、銀沙羅の効果は受けない。

五条悟のみが老いていく空間となる。

 

「来いよ。遊んでやる」

 

「何言ってんの?遊んでやるのは僕の方だけど」

 

 勝たなくてもいい。時間さえ稼げれば。

羂索には1500年の呪術経験値がある。五条悟が動けなくなる程老いるまで5分もかからない。こちらは相手に違和感を感じさせない程度に戦えばいい。

 

 羂索vs五条悟が始まる。

*1
今で言う特級呪術師

*2
当時は別の名だったが、分かりやすいように現代の名で呼ぶ





※12/31
一部設定改変


〜みんなのお悩み相談室〜

Q.雨宮氏張(あまみやのしきはり)=GANTZちゃん?
A.そうです。それより前は知りませんし深堀しません。
ちなみに俺の中で声は最近ハマってる葬送のフリーレンのフリーレン役種﨑敦美さんです。

Q.空閑丈光(くがのたけみつ)は?
A.エロ同人誌風に言えばただの竿役です。深堀しません。

Q.呪詛師の術式強くない?
A.命を代償に発動する系は強いって原作でも言われてるから......(震え)

Q.生き過ぎ?41歳で?
A.古墳時代の平均寿命は14歳らしいっすよ((ボソッ

〜じゅじゅさんぽ〜

GANTZ『みんなしっちゃったね。わたしのかこを』

GANTZ『まぁこんなもんよ』

GANTZ『かくていじこうだった』

GANTZ『みらいはかえられない』

GANTZ『けんじゃくとたたかうのはうんめいだった』

GANTZ『わたしはこんごそれをしらないし、そんなびょうしゃもださない』

GANTZ『でもわたしは1500ねんごしにわがこところしあってる』

GANTZ『それはなんだかすこし......いやだね』

じゅじゅさんぽどう?大丈夫そ?いや、結果で辞めるとか消すとか無いけど。

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  • どっちかって言うと嫌い
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