俺とGANTZとさしす組 作:GANTZサイコー!呪術廻戦サイコー!!
GANTZの超科学と呪術のファンタジーをいい塩梅に混ぜる。
どっちもやらなくっちゃあ行けないのが、作者の辛いところだな......
覚悟はいいか?俺は出来てる。
白い部屋。
GANTZの鎮座するこの未来の世界(さしす組通称【無限空間】)は、その時間の流れの特異性故に、一種の休憩所と化していた。
どれだけ居ても眠くならない、空腹にもならない(但し過去の世界で眠いまま転送されたり、空腹状態で転送されたらその限りでは無い)この空間は、何をするにしてもとにかく都合がいいのだ。
最近は家入硝子が別室を保健室代わりにベットやら薬やらを持ち込んで好き勝手やったり、五条悟がゲーム機を持ってきて「これどっからネットと電気持ってきてんの?」って能天気にほざいてたり、夏油傑が筋トレする為の器具を置いたりと割と自由に暮らしてる。
この空間に入るのは、実に簡単である。
1度この空間に入り、GANTZが【覚えた】相手はいついかなる時、どんな状態でもこの空間に願田環の要請で入れる事が出来る。
欠点はある。
まず、過去から未来に転送された場所と、未来から過去に転生された場所は同じであるということ。つまり、高専東京校で【未来】に入り、高専京都校の【過去】に出る。なんて偽瞬間移動は出来ない。
次に、強制遠隔転送は、別に相手の状態がわかるものでは無い(誰かを強制遠隔転送し、願田環がその後転送されたら分かるが)ので、緊急時に使えそうだが地味に使えない代物なのだ。
第一、上記の欠点からして過去から未来に逃げても、どうにもならない。思い当たる使い方と言えば、緊急時に強制転送し、高専にいるであろう家入硝子を強制遠隔転送させ、反転術式にかける。くらいだが、実はこれも難しい。
第3の欠点として、【そもそも転送が遅い】というのがある。
全身丸々転送させるのに、たっぷり30秒はかかる。2級以下ならまだしも、準1級〜特級で、尚且つ転送を使わなければいけない緊急時において、30秒は致命的な隙になる上、体がバラバラに転送されるので、上手く呪力を練れない(らしい)。
そんな部屋に、2人の人影。
「で、どしたん傑」
「いや、そのだね......」
夏油傑と願田環である。
ちょっとしたお手軽空間として使われているこの部屋だが、最近は「なんでも相談室」みたいになっている。
ちなみに今の所この部屋に来たことがあり、真の術式開示を受けているのは【五条悟】【夏油傑】【家入硝子】【夜蛾正道】【庵歌姫】【七海建人】【灰原雄】だけである。七海建人と灰原雄に関しては、五条悟を介して紹介を受けた。何度か任務を共にしただけの仲で、
七海建人曰く「何考えてるか分からない人。まだそんなに知らないです。」
灰原雄曰く「良い人だと思います!!!術式はよく分かりません!!!」との事。
「今だから......いや、今でこそ言えるから言うんだが、悟と戦ってくれてありがとう」
「............おう。」
唐突な【俺の親友と戦ってくれてありがとう】の言葉に、意味は分かりつつも若干引き気味に答える願田環。
2006年7月。夏も始まりかけた初夏の頃。夏油傑は、2ヶ月経ってやっとこさ【
「驚かないんだね」
「いや、まぁ。想定通りというか......むしろ遅かったくらい。」
願田環が五条悟を倒してすぐ、願田環には呪詛師御用達のダークウェブにて懸賞金が掛けられた。その額なんと【2500万$】、日本円にして凡そ30億円にも及ぶ。(ちなみに五条悟の懸賞金は現在【4500万$(日本円にして及そ50億以上)】である)
ただの【出自不明の噂】が元にしては、掛けられた懸賞金が高過ぎる。上層部はスパイだなんだとお互い罵りあっていたが、結局【誰が漏らしたのか】は解らずじまいである。
「そうか......遅くなってすまない。と言うべきかな」
「いんや。別にんなこたねぇ。未だに
「悟が倒されてから考えたんだ......いや、考えざるを得なかったと言うべきだろうね。悟のあの【姿】が今でも鮮明に思い出せるよ......そして、こう考えたんだ。これから呪術界はどうなるんだろうってね」
「............」
願田環は無言で続きを促す。
「
頭を振る夏油傑。
「【弱者生存】。それが呪術師のあるべき姿だ。だが最近夢を見るんだよ......」
「夢?」
「あぁ。そこは暗い闇で、遠く照らされた場所には環と悟が居る。私は駆け寄ろうとするが、誰かが私の体にまとわりつき、私は動けない。後ろを向けば......数え切れないほどの、
気分が悪そうに、座布団の上で組む足を変える。
相も変わらずGANTZの上に座っている願田環は、そんな
「あー......なんつーか......さ。コレ、悟をぶっ倒した日に、夜蛾先生に言ったことなんだけど......」
そして、【あの日】夜蛾先生に語った事を、殆どそのまま夏油傑に言う願田環。
特に最後の所を語った時、夏油傑は目を伏せずに居られなかった。
【誰も【五条悟】を【五条悟】として見なかった。悟本人でさえ。】
夏油傑は「それは私も同じだ」と思った。
五条悟の親友である夏油傑でさえ、五条悟を真の意味で【見て】居なかった。夏油傑が五条悟を見る時、五条悟という認識をする前に、最強という
「私は......どんな顔をして、悟に会えばいいのか分からなくなってしまった......」
目を伏せ手で覆い、苦悩が溢れんばかりに浮かび上がる夏油傑に、いつも通り、能天気な風に言う。
「別に、いつも通りで良くね?」
「............えっ?」
パッと顔を上げる夏油傑。映るのは、GANTZの上であぐらを書いて頬杖を付き、こちらを見下ろす
「前も言ったけどさ。呪術師って頭かてぇんだよ。悟は
ビシッと指を突き付けられ、たじたじになる。
「そ、そんなにかな......」
「そーだよ。
俺が悟に勝ったからって、悟が弱くなる訳でもなし。ましてや、傑だけが気にする事なんてなにもない。俺が聞く限りだけど、みんなの悟への評価と、傑の悟への評価は何も違わない。」
「違う。違うんだ......そういう意味じゃない......さっき環も言ってたが、私達は【2人で最強】だったんだ......それが今や......なんだが、悟1人が......最強に......私1人が、置いてかれたように感じてしまうんだ......」
夢のせいでもあるだろう。とも思ったが、口には出さないでおいた。
「すまない......環のせいじゃない。」
「いや、俺のせいだな。」
ひょっと、GANTZから飛び降りた願田環が、夏油傑の前に座り直す。
「少なくとも、きっかけではあっただろ?俺が悟を倒したから、傑はそこまで悩んでる。その苦悩を産んだのは俺だが、俺は別に悪いとは思っちゃいない。いつかはぶつかる悩みだと思うしな」
それに、と言葉を続ける。
「俺は傑と悟。2人でサイキョー。いいと思うぜ。ま、今は3人で......硝子入れりゃ4人か......んで無敵ってとこ?」
「えっ?」
またポカンとした顔を浮かべる夏油傑に、願田環はニヤッと笑う。
「さっきも言ったが、俺は【パー】だ。悟は【グー】。そして、多分だけど傑は【チョキ】だ。」
「......私なら、悟に勝った環に勝てるって?」
面食らったように願田環を見つめる。
「そう。100パーでは無いと思うけど、少なくとも傑が勝ち越すと思うぜ。この前、歌姫先輩と雑魚呪霊群にやられかけた。って話はしただろ?あん時は歌姫先輩も居たし、事前準備を怠ったってのもあるけど、基本俺の【超科呪法】は多対一に弱い術式だ。通常装備だけじゃ、2級以下の呪霊群に殺されかねん。【追加装備】もフル装備すればどうにかなるが、今の俺じゃ一気に出せる程呪力はない。今の俺がフル呪力使っても呼び出せない装備だってある。そんな俺に、傑がもし俺を本気で殺しに来たら?統率が取れた4級〜特級まで選り取りみどりの呪霊軍団にぶちのめされそうだ。もちろんそっちの呪霊も無限じゃないだろうから、いずれは底を突くだろうが、それより先に俺の呪力の方が底を突きそうだ」
「............」
「傑。悟は最強だ。悟に勝った俺も最強と言える。なら、悟に勝った俺に勝てる傑は?」
「............」
「【弱者生存】【術師は非術師を守る為にある】か......ホンット、術師は頭が固くて、傑はその中でも随一の頭の固さだ。危うい程にな。」
ごろんと、ぐでぇっと解けるように横になる願田環。夏油傑は以前座ったまま。
「要は、アレだろ?置いてかれた事がどうしようもなく寂しくて、そんな自分に対しどうしようもない自分に怒ってるんだろ?」
「......環は、まるで夜蛾先生のようだ。」
「ナニソレ。褒めてんの?」
「褒めてるさ。夜蛾先生は尊敬すべき人だ。人としても術師としても、教師としてもね」
「............そ。まぁ、なんだ。俺から言えんのは、全部【杞憂】ってこった。」
一度廊下に出て、キッチンにある冷蔵庫から冷えたジュースを持ってくる願田環。
この空間において一切の飲食は殆ど無駄に近い行為だが、趣向品としては良い。
「杞憂?」
「杞憂。悟はグーで、傑はチョキで俺はパー。
ぐびっとキンキンのジュースを飲む。この空間に暑い寒いの季節感はなく、春夏秋冬適温に保たれているが、やはり飲み物は冷たい方がいい。
「その関係は、悟がどれだけ固いグーになろうが、傑がどれだけ鋭いチョキになろうが、俺がどれだけ厚いパーになろうが、変わらない事だ。お前は置いてかれてねーよ傑。だからそんな泣きそうな顔すんな。気持ちわりぃ」
無言の夏油傑を後目に、スーツの力で缶をぐしゃりと潰す願田環。
「......はぁ。まったく。君や悟と話してると、なんて私は酷くちっぽけな事で悩んでいたんだって気持ちになるよ......」
「おっ。褒め言葉?褒めて伸びるタイプだよ俺は」
「皮肉だよ」
「おい」
ぽいと投げられたミートボール程の大きさになったジュース缶を受け止め、夏油傑はいつものニヒルな笑みを浮かべる。
「そうか。そうだね......」
「そうそう。別に傑の思ってる程、俺も悟も薄情じゃねー。」
「......今日はありがとう。」
「おう。またなんか悩み事あったら言えよ。GANTZ。帰してくれ」
今日みたいにメールでもいいからな。そう言う願田環を後目に、【転送】されていく夏油傑。
現在願田環は任務の為愛知県にいる。夏油傑は高専である。
それだけ離れていても、メール1つでこの空間に【転送】され、対面で相談事が出来る。ここなら秘密のコソコソ話もし放題だ。
「............」
【転送】される。
「(............頭が固い、か......)」
広域的な解釈。自由な発想。前に願田環がそう言っていたのを思い出す。
自分の
高専の自室のど真ん中に【転送】された夏油傑は、ベットに座り、そして横たわった。
「(考えるのは、また明日にしよう......)」
明日も夏油傑1級術師には、講義と任務が待っていた。
五条悟の懸賞金は「強さの割に割に合わない金額」としか原作明記されてなかったので、勝手に決めました。
てか【特級術師】=【国家転覆出来る】=【4500万$】は割にあってないよなと思います。
〜みんなのお悩み相談室〜
Q.【チョキ】の夏油はなんで呪術廻戦0で【パー】の乙骨に負けたの?
A.【うずまき】という、大量の
まぁ、あの時は乙骨くんも純愛砲という名の【グー】使ってたんで、あいこでしたけど。あいこの場合、より強い方が勝つので。
Q.九十九は【グー】【チョキ】【パー】のどれ?
A.グーです。
Q.魔虚羅は【グー】【チョキ】【パー】のどれ?
A.あいつぁ【最強の
Q.なら両面宿儺も【グーチョキパー】?
A.詳しくは言えないけど違います。
戒玉編。好きなキャラは?
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五条悟
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夏油傑
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家入硝子
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願田環
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夜蛾正道
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天内理子
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黒井美里
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伏黒甚爾
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七海建人
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灰原雄
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伊地知潔高
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