俺とGANTZとさしす組 作:GANTZサイコー!呪術廻戦サイコー!!
「【領域展開】【反転術式】その他etc、etc......」
願田環は、1人で無限空間に篭もり、高専の書庫から当然のようにガンツスーツのステルス機能を使い、無断で【呪術】に関する本を盗み、勉強をしていた。
これは特段珍しい行為でも光景でもない。彼は昔から何か考え事をしたり、勉強したりする時は、必ずこの無限空間に居た。ここなら誰にも害されず、好きな事を好きなだけ行えるからだ。今まで呪力知覚から高専にバレるまでの13年間、
そして、この無限空間は【空腹にも、睡眠欲にも悩まされず、疲れることもない】という特性があり、彼は何かとこの空間を使っていた。
例え数十数百時間を過して【過去】へ帰還しても、転送から1秒も経っていないのだから、周りは【転送】の瞬間を目撃さえしなければ、彼の努力を知る事は無い。
............彼が幼少期からこの事を知り、呪術に対する造詣を深める事について、咎める人間は居ない。
この無限空間で過ごした時間と、【過去】で過ごした時間は、合わせると一体何十年......いや、ともすれば100年を超えている。
精神だけ言えばおじいちゃんである。
「反転術式ってのは本来自分にかける物なのか......」
それすら知らない。願田環は呪術に関しては素人もいい所である。【反転術式】については、てっきり家入硝子の術式かと思っていた程。
「本人に聞いてみるか」
携帯を開き、家入硝子にメールを送る。
この無限空間には、何故かインターネットが存在する。しかも、過去との通信も可能と来た。しかし、送ったはいいが返信は一度戻らないと受け取れない。なぜなら、【未来】と【過去】の時間の流れが違う故、返信待ち時間が【過去】と比べ【未来】の方が遥かに長いのだ。
一度現実へ戻る。
家入硝子からの返信は早かった。
《ちょっと待ってくれたらいーよ。10分くらいしたら無限空間送って。》
《了解》
「反転術式について教えて欲しい」との願田環のメールに、10分待って欲しいとの家入硝子の返信。高専で治療の真っ最中だっただろうか。暫くして、10分を過ぎた頃、高専に居るであろう家入硝子を強制遠隔転送し、自分も転送する。
「なんだっけ。反転術式について?」
「そう」
私服の家入硝子と対面する高専制服の願田環。実は、なんだかんだ言ってこの【無限空間】を1番気に入ってるのは、術者である願田環を除いて家入硝子がトップに君臨する。ここは唯一
「そうだなー......簡単に言えば、ひゅーっとやって、ひょい。分かる?」
頭の上で指をクルクル回転させる。
「分からん」
感覚論過ぎる。分かるわけが無い。
「センスねー。」
「まず基礎的なところからの確認なんだが、反転術式は【負のエネルギーである呪力を掛け算する事で生まれる正のエネルギーによる治療】なんだよな?」
「そーだね。だからぶっちゃけ、私は環に反転術式は必要ないと思うなぁ」
女の子座りで、GANTZに寄りかかるように座る家入硝子がそうこぼす。
「なんでだ?ホイミは覚えて損ないだろ」
「ないよ......いや正確にはあるけど、努力に見合った成果は無いんじゃない?って事。反転術式って普通の呪力の2倍食うから、環のクソザコ呪力総量じゃすぐ枯渇すると思うし、何より環が反転術式必要な場面ってそれもう【詰み】でしょ」
一理ある。ガンツスーツに治癒機能はないが、万全な防御がある。スーツが死んだらその限りでは無いが、少なくとも術師になってからスーツが死んだのは五条悟とのあの1戦のみ。術師になる前、GANTZに自分を撃たせ、ガンツスーツの耐久力テストをした事があったが、よっぽどの攻撃じゃなければスーツが死ぬことは無かった。
「同じ理由で、反転術式のアウトプットも不可。いざとなれば私召喚すりゃいいでしょ」
「そりゃそうだが......」
流石の貫禄と言うべきか。普段はヤニばっかり吸ってる不良未成年喫煙女だと思っていたが、変な所頼りになる。
「ありがとう。また呼ぶ」
「ん。じゃーね。環。GANTZちゃん」
『またなやにかす』
私服の硝子も可愛いなと思いながら、硝子だけを元いた場所に転送する。元いた場所が何処かは分からない。
「......さすれば、【領域展開】か」
【領域展開】。呪術の極地とも言える技で、1級術師・呪霊の中でも数える程しか使い手が居ない。
しかも、禁庫によれば、過去には【閉じない領域】の使い手が居たとか。
「閉じる閉じないは別として、使えた方がいいよなぁ......しかし、超科呪法の領域展開なんて文献になかったし......意図的にGANTZ......【とある存在】の事を消してたのは意味ありげだったけど、これは単に術式の問題だと思うし」
【超科呪法】の使い手は、代々ランダムに選ばれる。
血筋も関係なければ、呪力の強弱も関係ない。願田環のように、ぽっと出の一般家庭に備わる事が多い。
そんな超科呪法は、謎な部分が多い。上げていったらキリがないので、ここでは省略するが......
何故【GANTZ】を【とある存在】と呼称するのか。それは、単純に【名前が無い】からである。
それか、過去の超科呪法の使い手が文献に残す際GANTZの事を【とある存在】と呼称し、代々それが受け継がれてきただけか......
謎が残る。
「領域展開ってどうやるんだ......?掌印とか結んだ事ないし......」
禁庫の書物によれば、呪術とは【引き算】らしい。
掌印、呪詞、舞、楽。それら呪術的工程をどれだけ省き、簡略化するか。
歌姫先輩の術式【
「引き算ねぇ......っても、俺の【超科呪法】には掌印も呪詞も何も無いからなぁ。」
【引き算】と言っても、そもそも引くものが無ければ意味が無い。常に全力100%なのは超科呪法のいい所だが、掌印等の簡略化による恩恵が得られないのはダメージが大きい。
ウンウン唸ること1時間。
「引き算......引き算......そうだ。なら逆に【足し算】してみるのはどうだ?」
術式の足し算。そもすれば無意味な事かもしれない。本来無くても100%の力を出せる超科呪法に置いて、それら呪術的要素を取り入れる事に何か意味を持たせ、100%以上を引き出すか。
「掌印とか呪詞とかよく分かんねぇしな......GANTZ。なんか分からん?」
GANTZの表面に文字が浮び上がる。
『じゅしならある』
「あんの!?なんで教えてくれなかったの!?」
『きかれなかったから』
「お前ホント俺の事嫌いだよな......」
1時間以上唸ってた自分はなんだったんだと思いながら、GANTZに聞く。
「で、その呪詞って?」
「【赤い空の終わりの始まり】【鏖殺される咎人共よ】【異星人を滅せよ】【潜在する血肉を上げろ】【集いて戦え】【戦え】」
GANTZから教えられた呪詞を詠唱する。意味は分からない。そういうものだと脳内補完する。
「......何も起きねぇな......って、そりゃそうか。ここじゃ呪力もクソもない」
無限空間に居たままだったことを思い出し、一度過去へ帰還する。そして、一応、一応だが、愛知県の宿泊してるホテルではなく、近くの森林に向かう。
すると、手の中にZガンの感触。見てみれば、案の定Zガンがそこに。
「呪詞による足し算。恩恵は呪力消費の削減ってとこか......」
試しに1発。目の前の地面に向けてZガンを撃つ。
特に威力が底上げされた様子はない。いつも通り陥没する地面。
「ほーん......俺にゃありがたいな。少なくとも、この前みたいに地面に惨めったらしく這いつくばって怒号を飛ばすよりかは、合理的だな」
庵歌姫との特級任務の際、この呪詞があれば、もしかしたら殆ど動けない状態でもXショットガンの1つくらいは召喚出来たかもしれない。
しかし、今そんなことを考えても意味は無い。思考を切り替える。
その場で無限空間へと自身を転送する。
「なーGANTZ。領域展開って何?」
『じぶんでしらべろ。あてしにきくな』
「ですよねー......」
【領域展開】。呪術の極地。
そう易々と出来るものでは無いと分かっているし、文献にも載っているが、それでも可能性の模索ぐらいはしたい。
「呪詞以外になんかねーの?」
『ない』
冷たく返すGANTZ。非情である。
結局【領域展開】については【模索中】とし、一度別の事に時間を割く。
禁庫から持ち出した別の文献を読み漁る。
ズバリ、他者の術式についてだ。
書物によれば、呪術界には【御三家】と呼ばれる名門一族が3つあるらしい。御三家なんて聞いてもポケモンしか思い浮かばない願田環は、書物を読み耽る。
【御三家】
それは、【
【禪院家】相伝術式【
しかし式神は最初【玉犬】と呼ばれる犬型の式神2匹だけで、後の9種は自力で【調伏】しなければいけないらしい。それに......
「【
次に、【五条家】。相伝術式はみんなご存知【無下限呪術】。
文献によれば、【術式順転・蒼】による【無限の収束】と、【術式反転・赫】による【無限の発散】。この2つを扱うらしい。
それに【六眼】。術式使用効率の最大化や、相手の術式看破、呪力の流れの可視化等が出来る。
「【無下限呪術】持ってても蒼だけで脳みそと呪力パンクして、【六眼】だけ持ってても術式持ってなきゃただよく見えるだけの眼......悟は本当に【天才】なんだな。」
【無下限呪術】と【六眼】の抱き合わせ。過去にも居なかったわけじゃないらしいが、どうやら【禪院家】との親善試合で当時の【禪院家当主】の出した魔虚羅と相打ちになったそうな。魔虚羅が強いのか抱き合わせが強いのか......
「そんで最後に......」
【加茂家】。相伝術式は【
「他二つに比べると、赤血操術は安牌って感じだな......誰が持っても使いやすくある程度の強さに落ち着けそうだ。逆に言えば、それ以上にはなれないって事だけど」
禁庫から持ち出した書物を粗方読み終えた願田環は、パタンと加茂家の歴史についての文献を閉じる。そして、部屋の角に山のように積み上がった書物の1番上に乗せる。
「有名な術式については粗方分かった。やっぱ問題は掌印とかによる足し算だな......いっそ【縛り】を設けるか?いや、夜蛾先生にそんな安易に結ぶもんじゃないって言われたしなぁ......」
呪術歴の浅い願田環だからこう言えるが、本来【縛り】とは【絶対に破らない盟約】という呪いよりも呪いらしい呪術的要素なのだ。夜蛾正道の助言は正しい。破った時のペナルティは重い。
1日1歩、3日で3歩を地で行く願田環は、書物の中からまだ読んでないものを抜き取り、更に呪術に対する知見を深める。
そろそろ原作過去編行けるかな???カナカナ???
その前にナナミンと灰原との絡みを書きたい。てか書く。
〜みんなのお悩み相談室〜
Q.環がGANTZに【縛り】を強制したらどうなるの?過去の【縛り】で、GANTZは環の要請の一切を断れないんだよね?
A.メリットとデメリットの調和さえ取れてれば結べます。が、超科学以外取り柄のない黒い球体と一体どんな縛りを結べばメリットになり、デメリットになるのか。それが分からなければ、【縛り】を設けることは出来ません。
戒玉編。好きなキャラは?
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五条悟
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夏油傑
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家入硝子
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願田環
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夜蛾正道
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庵歌姫
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天内理子
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黒井美里
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伏黒甚爾
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七海建人
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灰原雄
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伊地知潔高
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GANTZ