ーーー本日は、難波新聞の取材に応じて下さり、ありがとうございます。
ーーーえー、まあ、そうですね、はい、どういたしまして?
ーーーもしかして緊張されていますか?
ーーーはい。何か面白いこといわなきゃーって。難波新聞でしょ?大阪の人が沢山見るんですよね?
ーーーそうですね(笑) でも面白いこといわなきゃダメって訳じゃないですよ(笑)ハーメルンさんはどこの出身の方なんですか?
ーーー出身、ですか。実は私、記憶を無くしていまして。自分がどこで生まれたのか、何歳なのか、名前はなんなのか、ここら辺は全部、正直わかんないんですよね(笑)
ーーーすいません、お辛いことを聞いてしまったでしょうか。
ーーーいえいえ、まったく。取材を受ける前からされることを分かりきった質問に答えたくないなら取材は受けてませんよ。ぜひぜひどんどん質問していってください。今日はそのためにここに来たんですから。
ーーーありがとうございます。では、早速一つ目の質問。「巷を騒がせている化け物について」知っていることをなんでもお願いします。
ーーーそうですね、まず彼らの名前は『メアリースー』と言います。彼ら『メアリースー』は人を襲い、人から創作物との繋がりを奪います。創作物との関わりを奪われた人は昏睡状態となり、『テキー』という雑魚モンスターを産みます。
『メアリースー』を倒すことによって、昏睡状態になった人々は創作物との関わりを取り戻し、テキーは消滅し、昏睡状態は解けます。
『メアリースー』自体は、過去に創作物に対するトラウマがある人間が変わり果てた姿で、ただ倒すだけでは『メアリースー』は消滅しません。『メアリースー』の心の中の世界『アンダーグワールド』に入って、『メアリースーノモト』を破壊しなければなりません。
『メアリースー』自体は普通の怪人と言ったらなんですが、ヒーローものに出てくるありきたりな怪人という感じがしますが、『メアリースーノモト』は異形の物体であることが多いですね。なんせ人のトラウマの力が凝縮されたものですから。
ーーーそのメアリースーは、メアリースーノモトを倒すとどうなってしまうんですか?
ーーー『メアリースー』に襲われた人と同じく、普通の人に戻ります。ただ、『メアリースーノモト』は再発の可能性があるので、『メアリースー』のその後の精神的ケアは必須業務内です。
ーーー業務?仮面ライダーはどこかの企業のボランティアなのでしょうか?
ーーーあまり知られていないんですが、仮面ライダーは地方公務員なんですよ。もともと非営利で行っていた慈善活動だったのですが、段々と認知され、さらに『メアリースー』目撃件数も増えてきて、仮面ライダーは国と連携して活動できるようになったんです。偶に警察の方や自衛隊、消防隊の皆さんと共同で作戦を行うこともあるんですよ。
ーーーそれは知りませんでした。その情報は一般公開されていないですよね?
ーーーえー、正直わかんないなあ。もしかしたら昔に誰かがポロッと言ってるかも。でも仮面ライダーやメアリースーが認知され始めてきたのはつい最近ですからねぇ。
ーーーそのような情報を本当に頂いてよろしいのでしょうか?
ーーーいやだからこれも業務の一部なんですよ(笑)逆に国としては正しい認識を国民に持って欲しいんじゃないでしょうか。
ーーーありがとうございます。ちなみによろしければでいいんですが、お給料の程は…?
ーーーははは(笑)本当に他の地方公務員と同じですよ。私実は市役所で働いていて、健康診断の時にライダーの適性が見つかり、転職したんですよね。正直転職というより部署が変わっただけみたいな感じで、給料もそのまま引き継いでますし、他のライダーも似たような人が多いです。
ーーーそうなんですか。では二つ目の質問になります。ハーメルンさん含め仮面ライダーの皆さんは普段創作物の力で戦われていますがここで質問『創作物で強い能力の登場人物が現れた時、どう思うか』です。
ーーーそうですね、『メアリースー』も創作物の力で戦うので、人によりますが、僕に関しては「何も思わない」ですかね。第一、『メアリースー』は人に危害を加えることができないので、そこまで焦って処理する必要はないんです。
あと、創作物の力を借りているのは本当なのですが、実はその力って作品通りの能力じゃなくて、ライダー自身がどの程度その創作物と心の繋がりがあるかによって決まるんです。だから、ポッと出の漫画の能力はあまり使い物にならないんですよね。最近のやつで言えば、『葬送のフローレン』の『ゾルトラーク』とかね。あれ、もし現実で使えるなら結構強いですよ(笑)まあ、もし創作物の能力がそのまま使えるんだったら、適当に紙に『超最強になる魔法』とか書いちゃえば良いだけですもん。そんな簡単なもんじゃありませんよ(笑)
ただ、『メアリースーノモト』は、仮面ライダーを殺しうるパワーがあるので、全く技のバリエーションがなくていいという訳では無いです。まあマニュアルもありますし、そんなに怯えることはないですね。
ーーー先程から、『仮面ライダー』を一般名詞として使われていますが、やはり日本中には仮面ライダーは何人も居るのでしょうか?
ーーー日本どころか、世界中にいますよ。日本だけでも数百人ほど居ます。これは『日本仮面ライダー協会』のホームページから確認できます。
やっぱり、仮面ライダーは最近認知されてきた職業なので、まだまだ知名度や理解は少し薄いですね。ですが、皆さんの創作物との繋がりを守っていきたいと思っています。是非、 これからも『仮面ライダー』を応援ください!
ーーー今日はお忙しい中、難波新聞の取材を受けて下さりありがとうございました。最後に何か一言あればお願いします。
ーーー今やアニメ、マンガ、特撮などは日本のサブカルチャーを超えてメインカルチャーといって差し支えありません。そういった創作物との繋がりは、現代社会において人を支える重要なものの一つだと思います。ですから、『仮面ライダー』はこれから重要な役割となっていくと思います。一つ忘れないで欲しいのが、『メアリースー』は人の悲しみを元に生まれます。ですから、皆さんは毎日を楽しく過ごして欲しいです。仮面ライダーの仕事は少なければ少ないほど、社会にとってはいいんですよね。しかし、最近は出動件数は右肩上がりで、とても悲しいです。だけれども、辛い世の中でも仮面ライダーは君と共にある!これを忘れないでほしい。以上です。