急ピッチで仕上げた。
誰かに観て欲しくて……承認欲求モンスターが……クソッ!悪霊退散!悪霊退散!
尚、仕上げに5日かかった模様。
亀さんだったわ
私は眼前の光景に立ち尽くしていた。
「は?」
言葉が出て来ない。
「あ“?初対面の人の顔見て開口一番がそれって随分なご挨拶だな」
「まぁまぁ悟、落ち着いて。何処かで面識があるのかも知れないだろう。それに悟に向けての物じゃないかも知れない。物事は俯瞰した見てみるんだ。それが正解に繋がるんだよ」
「フッ、五条ケンカ売られてんじゃん。ウケる」
挨拶……そうだ、挨拶しなきゃ。
私は教室に居る
「初めまして、私は天津神 百合音です。お二人のお名前を聞いても宜しいですか?」
「あぁ、これはご丁寧に。では私から、私は夏油 傑、ここの一年だよ。おそらく君と同じくね。宜しく」
「私は家入 硝子、女子が私だけってのは嫌だったんだ〜。これから宜しくね」
「夏油さんと家入さんですね、よろしくお願いします。」
「オイ、オマエ俺になんk」
「夏油さん、前髪イカしてますね」
「……そうかい、ありがとう」
「おい!無視してんじゃn」
「家入さん、カワイイですね、どんな奴使ってますか?*1」
「え〜気になる?じゃあ今度一緒に買いに行こーか」
夏油さん、家入さんと目に付く部分を褒めていき、最後に五条と向き合う。
「……ウン、宜しく、五条」
「ハァン⁈やっぱりケンカ売ってるよなあ!オイ、表出ろよコラ」
「……君も、は?って言った。お互い様、かな?」
「〜〜〜!!!」←声にならない声
「それにね、争いって同レベルでしか起こらないの。私に降りて来いっていってるの?仕方ないなぁ」
五条や夏油さん達が何か言っている気がするが、そんな事より準備運動だ。
side夏油
ふんわりとした、可憐な少女。
それが彼女、天津神 百合音に抱いた印象だ。
私と硝子にフワッとした褒め言葉を送った後、悟の事をまぁ煽る煽る。
思考回路が餓鬼っぽい悟に対する煽り方としてはほぼ完璧な煽り方だ。
しかし、何故彼女は悟に対してここまで当たりが強いのだろうか。悟の対応を見るに、因縁があるわけではなさそうだが。いや、悟が覚えていないだけか。
そんなよくわからない流れで悟と彼女の模擬戦が始まってしまった。
「じゃあ、ルール説明と行こうか。アンタは俺に一撃与えれば勝ち。文句ある?」
悟がそう切り出した。明らかに挑発的な言い方をしている。先程の意趣返しのつもりなのか。
それがわかっているのかわかっていないのか、彼女は「うん、それでいいよ」と、そう返す。
「それじゃあ開始だ。何処からでもかかってこいよ」
悟はそう言って不遜な態度のままだ。
彼女は「じゃあ……」と言いながらキョロキョロと辺りを見回し、石を拾った。
「そーれ」という気の抜ける様な掛け声と共に石を悟に向かって投げた。
石は放物線を描きながら悟に向かっていき
ガツン!
「イッテ!……は?」
「なっ!」
「ワーオ」
悟の頭に直撃した。
百合音ちゃんはとりあえず褒めれば物事は円滑に進むと思っています。
そこには相手を想う気持ちなど一切ありません。
自分の事ですらわからないんだ。他人の事なんてわかるわけがないのだ。