異世界クラス転生~君との再会まで長いこと長いこと   作:アニッキーブラッザー

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第415話 カオスの時間⑫

『ハッ、うっ、アア! ヴェルトッ! ヴェルトーッ! ッ、もう、なんてこと! 幻想でも、ん、現実でも! たった一つしかない純潔を二度も、二度も、この世で最も愛するあなたに捧げられるなんて!』

 

 

 お互いに二度の初体験が同じ相手になるとはな。しかも、こんなに早く再戦とは………

 

 

『ううう、あ、ウアウウウウッ! んちゅっ! ハアッハッハッ! ッ、どうして、どうしてこれまでここまでたどり着けなかったのか………お前と一緒に住んでいた時から、私はずっと………ずっとこうなりたかったんだ!』

 

 

 後々冷静に考えれば、親友の娘とこんな関係になるとは、あまりにも背徳感があるが、この時はただ、本能に身を任せて互を貪り合っていた。

 

 

『ん! んん~~~、ぷはっ! だめ、ん、もっと、口づけ、君との、口づけ! らめ、も、や、もっと! 唇が荒れてしまうほど、前世の分も取り返させて!』

 

 

 どんな態勢に移行しようとも、俺の唇を執拗に求めて離れようとしない前世のクラスメート。

 

 

『ヴェルトはま~! れろ、ちゅ、あむ、ん、ちゅ、ん、ろ、どうですか? ヴェルト様、おかしいところがあったら容赦なく仰ってください。誰よりも、ヴェルト様に御奉仕致します』

 

 

 丁寧に、時には吸い付くように激しく、その美しい天使の唇から卑猥な音を響かせながら、俺に尽くそうとする女神様。

 

 

『い、いい~~~、いたい~~~、ううう、いたい! いたい! うう、痛いよ~婿~、お願い~、ギュッと~、ギュッと~!』

 

 

 普段のツンとした態度とは真逆に、その表情を苦痛に歪め、涙を溢れさせながら俺の胸の中にしがみつく様に離れない、チビッ子。

 

 

『おほっおう! がっ……ちょ、ま、マヂ! ちょ、そ、想像以上に、や、ヤバ! は、腹が裂ける……ちょ、う、ま、待って! う、動いたらイク!』

 

 

 遊び慣れてそうな容姿のくせして、テンパりまくって、しかし初々しい態度を見せるギャル。

 振り返るだけで自己嫌悪に陥りそうな自身の行為に悶え死にそうになる。

 しかし、文字通り精根尽き果ててしまった今の俺は、まるで燃え尽きて残った灰のような気分だった。

 もう、これ以上は何も出ない。

 途中からブッ倒れそうになっても、いきなりエロスヴィッチが精力増強ドーピングを俺に注入し、一人残らず対戦した。

 俺も、そして皆も、エロスヴィッチの作り出した世界から飛び出してたたずんでいた。

 

「あ~~~~~、ここに居たんですねー、皆さんッ!」

 

 虚無の異空間の中、どれだけ逃げ回っていたのかは知らないが、そんな中で俺たちの姿を見つけたフィアリが嬉しそうにしながら俺たちの元へ飛んできた。

 

「は~、よかった。ほんと、下手したらずっとここに閉じ込められるかと思ってたんで」

 

 ホッと一息つきながら、フィアリに袖を引っ張られながらニートも来た。

 

「あら、恵那。土海君。無事だったのね!」

「綾瀬ちゃん! いや~、良かったですね~。危うくお互いの彼氏を奪われるところ……ん?」

 

 アルーシャに向かっていくフィアリだが、フィアリの笑顔が急に固まり、何か怪しむような表情になった。

 

 

「……綾瀬ちゃん……というか、皆さん。……どうして、そんなに肌がツルツル艶々ホクホクなんですか?」

 

「ッ!」

 

「っていうか、服も少し乱れて、何だか息も上がって……って、朝倉くんが試合を終えて燃え尽きたボクサーみたいになってるじゃないですか!」

 

 

 その瞬間、アルーシャたち全員が「ギクッ」とした動作を見せ、慌てて誤魔化そうとする。

 しかし……

 

「恵那、ち、違うのよ! あのね、これは……ッ! はうっ!」

「へっ?」

 

 だが、次の瞬間、アルーシャが急に腰を抜かしてヘナへなとと倒れ、まるで生まれたての子鹿のように両足をプルプル震わせてしまった。

 

「あ、足に、ち、力が……入らない……」

 

 それは、アルーシャだけじゃない。顔を赤くしてそっぽ向く、フォルナ、ウラ、エルジェラ、ユズリハ、アルテアも皆同じだった。

 これは流石に異常事態。フィアリも一体何があったのかと、不思議そうに首を傾げる。

 

「みなさん、揃いも揃って一体何を……へっ?」

 

 だが、その時、フィアリは気づいてしまった。いや、見てしまったのだ。

 

「あの、ゆ、ユズリハちゃん……でしたっけ?」

「ん?」

「なんかスカート……太ももに……何か赤と白の混じったものが……垂れてますよ?」

 

 それの正体は、とてもじゃないが口に出しては言えないもの。

 

「あうっ、溢れちゃ、うう~、やだ、せっかくいっぱいもらったのに……えへへ……」

 

 ユズリハは慌ててその場にしゃがみこみ、内またになって、その液体が続いて体外に出ないように抵抗している。

 そして、それを見た瞬間、フィアリ、そしてニートが絶句し、そして稲妻が体に落ちたかのような衝撃を受けた表情を俺たちに向けた。

 

「「ええっ? ちょ、まさか!」」

 

 答えにたどり着いたようだ。

 そして、次の瞬間、二人は俺を見た。

 

「あ、朝倉、お前……」

「朝倉くん……ちょ、ちょ、ちょおおおおおおおおおおおおお! こ、こんな時に、な、ナニをやってるんですかっ!」

 

 ちいっ! やはり、バレたか……

 

「綾瀬ちゃん! 備山さんも、それにあなたたちも! ちょ、まさか、全員ですか? 全員なんですか!」

「お、おま、いや、そ、それは、引くというか……どこの企画物AV?」

 

 俺を、そしてフォルナやアルーシャ全員を含めた軽蔑な眼差しを向けるフィアリとニート。

 仰るとおりであり、言い訳のしようもない状況下に、六人の女たちは…………

 

 

「「「「「「ん~~~~~………………えへ♪」」」」」」

 

「えへ、じゃないですよおおおおおおおおおおっ!」

 

 

 笑って誤魔化すしかなかった。

 

「ワリ、今の俺は何もツッコミを入れられねえ」

「なはは。さっきまで、これでもかと、あたしらに突っ込んでたからな」

「……ダメだ……もう、それにすらツッコミ入れられねえ」

 

 というか、獣のように本能に任せてヤリまくってしまったが、おかげで俺も、そして皆も既に脱力状態。

 まあ、何だか女たちは肌がツヤツヤなんだが、どちらかというと満腹の後に訪れる眠気みたいなものに包まれ、どこか大人しくなっていた。

 

「だが、これでアルテア姫も穢れまくって、力が上がったのではないか?」

 

 どうなんだろうな? アルテアを見る限り、あんまり変化は無さそうだが……

 

「まっ、こっちは貴重な処女をあげちまったわけだし、ママン助けるために、彼氏でもねえ男に抱かれたんだ。強くなってなきゃ困るってーの!」

 

 アルテアに関しては、まあそうだろうな。これで強くなってなかったら哀れ過ぎる。

 

「あの~、朝倉君。エッチしたら強くなるとか、もはやその時点でどう考えてもおかしくないですか?」

「いや、朝倉……その、あれか? 過去に、ギャルゲーとかで魔力の補充とかってそういう展開になったりするものがあったが、それ系?」

「……ちょっと待ってください、なんで、ニート君がそんなの知ってるんですか? っていうか、ひょっとして私もそういうことすると、パワーアップしたりしますかね?」

「まあ、同じサイズの男にしてもらえば?」

「はっ? むっかー! ニート君、さては私とイクところまでイク気ありませんね! ジョートーですよ! いざとなったら妖精族の秘薬で……」

 

 まあ、二人はどうか清い交際の末、自然な流れで最後まで行って欲しいものだ。

 それが、今日、卒業した俺から言える、旅立ちの言葉みたいなもんだ。

 

「よっしゃ! んじゃあ、さっそくこの空間ぶっ壊すから! いくよ、邪悪魔法・暗黒終末《ダークエンド》!」

 

 アルテアが手を上に掲げ、呪文を唱えた瞬間、世界に歪みが発生。

 周囲が陽炎のように歪んでいく。

 

 

「おお、今まで以上の手ごたえじゃん! これ、マジいけね?」

 

 

 まさか、本当にパワーアップしているとはな。だが、これならいけるか?

 さっさと、この空間から飛び出して……

 

「ぬっ?」

「……あれ?」

 

 世界は揺らいだものの、すぐに元に戻り、結局何も変わらず「し~ん」とした空間のままだった。

 どういうことだ? 俺たち全員が首をかしげてアルテアを見る。アルテア自身もよく分かっていない。

 すると、エロスヴィッチが……

 

「どうやら、デイヂが無理やり世界の崩壊を戻したようなのだ」

「えっ?」

「つまり、アルテアは確かに強くなったが、それでもデイヂの方が強かったということなのだ」

 

 …………って

 

「ってうおおおおおおおおおおおおおい! そ、それじゃ意味ねーじゃん!」

「うむ。どうやら、デイヂとやらは、想像以上のようなのだ」

「はあ? ちょ、それじゃ、なに? あたし、ヤラれ損じゃん! ざけんなっての! あたしの膜返せっての! ファーストキスも! つか、全部中に出されて、マジデキちゃう可能性があったのに、それでもヤって、そりゃねーっての!」

 

 哀れ過ぎる……そして、俺も、色々と言葉をツッコミたかったが、既に燃え尽きて声も出ねえよ。

 

「ちょ、ありえねーし。こんなロマンチックの欠片もねえ場所で、コクったりコクられたりもなしで、風呂もなしで、いきなり脱ぐヤルの作業だけして、マヂ痛かったし、ファーストキスがベロチュウだし、ヴェルトの野郎はあたしの耳を舐めたり、二回も中に―――――――」

「そこを事細かく振り返ってるんじゃねえッ!」

 

 あっ、ツッコミ入れられないと思ったけど、さすがに出来た。

 

「ふふ……でも、ヴェルトとの口内を蹂躙し合うような口付けは気持ち良かったですわ」

「そうだな。だが、私の一番は、ヴェルトと全身を隙間無く密着したままシテもらうことだな」

「あっ、私もそうね。前世でクラスメートから没収した同人誌というものにあったわ。『だいしゅきホールド』というらしいわ」

「私はヴェルト様にシテ戴くのも幸せでしたが、ヴェルト様のモノを私の胸で挟んで口で奉仕することによって、ヴェルト様が気持ちよくなってくださるのが至福の瞬間でした」

「私は、婿に抱っこされながらが一番いい」

 

 おい!

 

「だから、やめろテメエら! ニートとフィアリが聞いてんじゃねえか!」

「…………ニート君。何で若干、前かがみなんですか?」

「……あの、綾瀬が……だいしゅきホールドとか……多分、『あの時』、『橋口』が持ち物検査で没収されてたアレ……中身読んだのか……」

 

 お願いだから時と状況と周りを確認しろといいたいが、何だか皆、色々と満たされまくって細かいことがどうでもいい的な雰囲気になっている。

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