異世界クラス転生~君との再会まで長いこと長いこと   作:アニッキーブラッザー

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第441話 変人たちが狂宴を共演

「ふははははは、天地が震えている。世界を馬鹿にする愚か者どもに、世界の広さと高さと深さを教えろと我に告げている。ついてくるのは構わんが、我に踏み潰されぬように、注意せよ?」

 

 正直、あのメンツが全員揃ったとき、一体どうなってしまうかなどあいつら自身だって分からないだろう。

 

「ぐわはははは、ヴェンバイ~、さっきまで洗脳されとったくせにデカイ口叩くの~、やーいやーい、マヌケヴァンパイア~」

「ユーこそ、ミーのロックに意識を飛ばさぬように、ビーケアフル♪」

「とまらないわ~ん、興奮が。ぐふふふふふふ、そそり立って来たわね~ん」

「ん~~~、じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ、れろれろれろ~!」

「ぬうわああああ、やめんかああ、エロスヴィッチ。小生の鼻から口を離すゾウ!」

 

 七大魔王二強と四獅天亜人。

 一人動けば万の軍と万の命が動き、世界の行く末と歴史が左右される。

 正にこの惑星史上始まって以来のドリームチームに、戦場の勇敢な兵たちが心奪われる中、ついに六人が動いた。

 

「ゆくぞ、破壊神よ! 我が至高の種族の力を見せてくれよう!」

 

 まず動いたのは、弩級魔王ヴェンバイ。

 

 

「月光眼・メテオディープインパクトッ!」

 

 

 そしていきなり動いたのはいいんだけど、いきなりクライマックスじゃねえかよォ!

 

「ちょっ!」

「あの技は、確かジャレンガ王子がやっていた……」

「隕石の……」

 

 あの魔族大陸でのジャレンガの力を見ていた俺たちは、思わずゾッとしながら空を見上げた。

 すると、青天広がる空が突如赤らみ、天の向こうから破滅への使者が地上の破壊神に降り注いだ。

 って、あんなの巻き添えくらったら、俺たちまで死ぬんだけど!

 

『あ~ん、マッキ~~、アレ、マニーの魔法無効化でもどうにもできない~~~!』

『ひはははは、いきなりパナ! てか、一歩間違えたらそっちが、世界を滅ぼす破壊神じゃん! でも、いいね~、怪獣大決戦!』

 

 巨大な隕石。つっても、なんかもう目の感覚がおかしくなってる。巨大隕石といっても、ゴッドジラアの大きさから見たバスケットボールぐらいの大きさか? まあ、俺たちのサイズに換算すると何十メートル級の隕石なんだけど。

 すると、そんな巨大質量に対し、ゴッドジラアは?

 

『フィンガーガトリング迎撃ミサイル』

 

 ゴッドジラアが腕を空に向け、降り注ぐ隕石に向かって砲撃して砕きやがった。

 粉々に砕け散った隕石が散り散りになって降り注ぐのを見て、ヴェンバイは「やるな」と不敵に笑った。

 

『いやっほーーーう、すごいすごい! マッキーやっぱりすごいよ! おとさんカッコイイね~、ピースちゃん! アレ? どうして泣いてるの? ピースちゃん! 見てみて、今から、おとさんとおかさんが、プチプチっと色んなゴミを潰すところ見せちゃうから!』

 

 この状況下であのサイコ女は、子供になんつーところを。

 だが、マニーの意志を反映させ、今度はゴッドジラアが駆け出し……って、速ェ! なんで、あの図体であんな速度が!

 

「させぬっ! 月光眼ッ!」

『あはははは、そんな斥力だかなんだかよくわかんないの、貫いちゃえッ!』

「ぬぐっ!」

 

 ヴェンバイの巨大質量から繰り出される月光眼。洗脳されて全力を出しきれなかった状態でも、フォルナの暗黒カウントダウンでようやく攻撃を与えられたほどの威力。

 だというのに、ゴッドジラアは、ただの向かい風を受けているだけかのように進み、斥力の力などお構いなしにヴェンバイに突き進む。

 

「させぬゾウ!」

「おぶうぶ、ぷはっ! カイザ~、動くななのだ! そんなに動かれると、うまくしゃぶれないのだ!」

「正面からの力に強いのなら、上から押しつぶすまでだゾウ!」

 

 さすがはカー君。エロヴィッチに長い鼻をモゴモゴシャブシャブされながらも無理やり引き剥がし、そのまま遥か上空に飛び、オーラで巨大なマンモスの足のようなものを作り、上からゴッドジラアを踏みつける。

 

 

「戦象の圧殺拳骨ッ!」

 

 

 周囲何十メートルも覆い尽くすほどの巨大な象の足! だが……

 

『ひはははははは、どうしたの? カー君』

「ぬぐっ! マッキー……」

『あのカー君の拳骨が、ひははははははは! まるで、ピコピコハンマーで殴られた程度にしか感じないよ!』

 

 ほんの僅かゴッドジラアが揺れただけで、無傷! っていうか、ほんの僅かでも揺らす時点でスゲーけど。

 

『逝っちゃえ、カー君。監獄で暇なときに喋れて、いい退屈しのぎにはなったよ。でもバイバイ♪』

 

 だが、マジい! ゴッドジラアが片腕を上げて、上空のカー君を叩き落とそうとしてやがる! 

 いくらカー君でも、まともにアレを食らっちまえば……

 

「そうわさせないわああああああん! カイザーほどの剛直は亜人の宝よん! それを滅ぼさせたりわしないわーーーん!」

 

 えっと、……まず、見たままの光景を言わせてもらおう。

 一人の珍獣人が超高速で、ゴッドジラアの体を走って垂直に駆け上がり、そのまま空中に居たカー君にショルダーチャージ。

 カー君はそのショルダーチャージでっふっとばされて難を逃れた。

 しかし、カー君を庇うように飛んだ、その珍獣人はハエたたきでもされるかのように、ベチャッと音を立てて潰され……

 

「マ……ママーーーーーン!」

 

 ママンだよ! てか、やべえ! ママン、死んだか?

 思わず俺たちが、最悪の事態を想像してゾッとした。

 すると……

 

「うふ、うふふふふ、うふふふふふふ! ぐふふふふふ、素敵ね~~~~~ん、あなたのぶっといパンチ♪」

 

 ゴッドジラアの巨大な手のひらで、全身血まみれになり、肉体も多くの骨折が見られるほど重傷ながら、ママンはまだ生きている。

 いや、生きているどころかして、その血の下で見える恐怖の笑顔は、俺たちを戦慄させ、すると……

 

「ぐわーはっはっはっはっは! やりおったな~、あのデカブツ」

「ワオ。ミーも、あれはノーサンキュー願いたい」

「ふん。我と戦った時と同じように、一番最悪なのを目覚めさせたものだな」

 

 世界最強の三人組、イーサム、キシン、ヴェンバイがニタニタと笑みを浮かべる。

 すると、どうだ?

 血まみれのママンが……

 

 

「もっと、もっとちょうだああああいい、はげしくぶってええええんん、おいしいいのちょうだあい、いかせてええ、いかせてくれないと私がたべちゃうわああんん!」

 

 

 えっと……はい?

 ママンから溢れるオーラが、爆発的に増大し、狂ったように笑いながら……

 

「ちょうだいっていってるじゃなああいん!」

 

 柱のように巨大なゴッドジラアの指一本にコアラのようにしがみつきながら、えっと、なんか、腰を激しく前後に動かしながら、ピストン運動して……

 

「どこかにないのん? どこかに穴はないのん! どこでもいいわん、いかせてん! 私、もう耐えられないわ~~~ん、この熱のこもった金属に、私はもういっちゃうわん!」

 

 これは、さすがのマッキーもマニーも、どう反応していいか分からず、硬直したままゴッドジラアは僅かな間停止した。

 すると、ママンが腰の動きを目に見えないほど激しくし、やがてはメキメキと音を立てて、ついにはその腰の動きだけでゴッドジラアの指を一本へし折りやがった。

 

 

「「「「「なんじゃありゃあああああああああああ!」」」」」

 

 

 いや、マジでなんじゃありゃあ!

 

「うちゅん、んん、かたいわ~ん、おいしいわ~ん、もう、ジュポジュポしちゃうわーーーん!」

 

 へし折ったゴッドジラアの指とともに地上に落下するママンだが、そんなの関係ねえとばかりにゴッドジラアの指を死ぬほど愛でている。

 これは……と、とりあえず、コスモスの目だけはずっと塞いでいた。

 

「そ、そういえば! あたし、聞いたことある!」

 

 おう、アレの娘なんだから解説してくれよ。

 誰もが青ざめた表情でアルテアに振り返った。

 

 

「確かママンは、一定以上のダメージを食らうと脳内麻薬がどうとかいうのが働いて、どんな相手にだろうと恋する乙女に変貌し、体の痛みも麻痺してメッチャパワーアップしながら相手に襲いかかり、相手が男だろうと魔族だろうと獣だろうと関係なく、相手がどれだけ泣き叫ぼうと、壊れるまで愛して犯しちゃう狂獣だって」

 

 

 ………………………………………………おい……

 

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