異世界クラス転生~君との再会まで長いこと長いこと   作:アニッキーブラッザー

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第464話 世界全土の後押し

「やれやれ、話が脱線したが、ヴェルト・ジーハよ。本当に、今後はどうするのだ?」

 

「あ゛?」

 

「クロニア姫があんなことを世界に宣言しようとも、マニーラビットの正体はここに居る各種族の長は知っている。それでもなお、真実を捻じ曲げ、マニーも、ラブも、そしてクロニア姫をもお前が責任を持とうというのか?」

 

「けっ、その覚悟がもう出来たってことだよ」

 

 

 ヴォルドの真剣な問いかけに対して、俺は今更だと鼻で笑った。

 

「しかし、それでは各種族も、そして我ら人類側も納得がしないぞ? 力づくで押し通すか? そんな国の存在を、世界が認めるなど―――――――」

 

 そんな、メチャクチャな暴論を振りかざす国など、誰も認めないとヴォルドが言おうとした瞬間、豪快に笑ったこいつが口をはさんだ。

 

 

「ぐわはははははははは! なら、ワシは承認しようッ!」

 

 

 それは、イーサムから始まった。

 

 

「ッ、武神イーサムッ!」

 

「ぐわはははは、聖騎士、確かに言わんとしてることは分かるが、ワシは個人的に小僧を気にっており、何よりもワシの可愛い可愛い娘の婿じゃからな。つまり、こやつはワシの義息子。四獅天亜人・武神イーサムの名において、ワシは、ヴェルト・ジーハの掲げる国を承認し、同盟を結ぶっ!」

 

「なんだとっ! 馬鹿な、そんな簡単に、貴公ほどの存在がッ!」

 

「ただし! 条件がある! ヴェルトよ! ユズリハとの間に出来るワシの孫は最低五人じゃからな! ぐわははははははははっ!」

 

 

 メチャクチャなら、こいつも負けてなく、それでいて、「何か文句あんのか?」ぐらいの勢いで宣言するイーサム。

 すると、

 

 

「小生は元々死んだ身。この身はあの監獄からヴェルトくんに預けているゾウ。ヴェルトくん、小生は既に率いる部族も軍も国もないが……君の臣下として、国づくりに協力させてもらうゾウ」

 

「なにっ? ちょ、カイザー、それはあんまりなのだ! それでは、お前は亜人大陸に戻らないということなのだ?」

 

「そうなるな、エロスヴィッチ。そして、今度会うときは敵同士になるやもしれぬゾウ」

 

「いやなのだーっ! 絶対やなのだー! カイザーと戦うなんてやなのだ! だから、認めるのだ! わらわも、ヴェルト・ジーハの国を認めるのだ!」

 

 

 なんと、カー君は、自ら俺と一緒に国づくりに協力すると申し出て、カー君の存在ゆえにエロスヴィッチも俺の国の存在を承認しやがった!

 

 

「うふふふ~~~~ん、ヴェルトく~ん」

 

「うおっ、ママン!」

 

「さっき、ちょろっと聞いたわよ~ん、あんた、私の可愛いアルテアを抱いちゃったそうね~ん」

 

「ッ! い、いや、そ、それはっ!」

 

「むふふふ、幸せにしないと許さないわ~ん。だから、ぜひ、君の国のお姫様の一人として、末永く可愛がってあげてね~ん」

 

 

 そして、どさくさ紛れで、俺とアルテアが関係を持ったことにより、ママンはニコニコしながら、了承。

 

 

「ぐわははは、どうじゃ? ヴォルド。それに、カイレちゃんよ。これで、亜人大陸の四獅天亜人は、ヴェルト・ジーハの国を承認した」

 

「ッ、な……そ、そんな馬鹿な……」

 

 

 いや、マジでそんな馬鹿なだよ。

 今だけはヴォルドに同情するぐらい、この急展開に俺も心臓がヤバイバクバク言ってる。

 さらに、

 

 

「実は先日、ヴェルト・ジーハと余の国で会談した際に、既に余らの答えは出ている。ヤーミ魔王国魔王にして冥界魔王ネフェルティの名において、さらに、クライ魔王国魔王の冒涜魔王ラクシャサ、共に、ヴェルト・ジーハの掲げる国を承認する」

 

「………………………………………………コクり」

 

 

 って、あれええええ? なんか、こいつら、アッサリだけどいいの?

 

「魔王ネフェルティ、貴公まで! なぜ、そのように簡単に認める?」

「ん? 面白そうだから」

「………………………………なに?」

 

 ネフェルティさん。あんた、ウラとの結婚式でもそうだったけど、一番謎だ。なんか、おもしろがってるだけじゃねえか?

 

 

「ひゅ~、ミーは言うまでもない。既に、ジーゴク魔王国では政権失ったが、ミーはミーとして、個人的にヴェルトとこれからも協力していく」

 

「叔父さんだけではない。現、ジーゴク魔王国の魔王キロロの名において、ヴェルト兄さんの国を承認し、同盟を結ぶ」

 

 

 キシン………キロロ………………

 

 

「ま、待て、キロロ姫。魔王キシンはまだしも、貴公はそれほど、ヴェルト・ジーハと関わりが無かったはずでは?」

 

「妹になった。でも、国を認めるには条件がある。ヴェルト兄さんの弟のラガイアを私の夫にすること……ポッ♥」

 

 

 おい、キロロ、いい加減ヴォルドの目が点なんだけど。

 

 

「ちょっ、何でそうなるんだい? いや、まあ、それは置いておいて、僕はもうサイクロプスの国とは関係ないけど、お兄ちゃんの弟として、これからもずっとお兄ちゃんの力になる」

 

「ラガイア。サイクロプスのことは問題ない。あなたとノッペラとの戦いのあと、私がノッペラを『平和的』に『説得』した。ので、マーカイ魔王国の今後の方針は、ジーゴク魔王国の傘下国として既に併合することは了承済み。よって、マーカイ魔王国についても問題ない」

 

 

 平和的? その言葉に、随分と恐ろしい何かを感じるが、そうい言いながらラガイアの手を繋ごうとするキロロ。

 だが、

 

 

「待てッ! 我ら天空族も承認する! もとより、ヴェルト・ジーハは我ら天空族の盟友でもある、天地友好者の称号を与えられ、我が妹でもある天空皇女エルジェラの夫。そして、その弟のラガイアは我が夫! 天空族全土、ヴェルト・ジーハを支持する!」

 

 

 私を忘れるなと、その存在感を主張するリガンティナ。

 さらに、

 

 

「旧ヴェスパーダ魔王国、ウラ・ヴェスパーダ! 姫とはいえ、既に滅んだ国ではあるが、その残存兵、及び、私自身はヴェルト・ジーハの『正妻』として、今後も共にあることをここに誓うッ!」

 

「ガーッハッハッハッハッハッハ! この俺様の国も既に滅んだ。だから俺個人として、ポポポ魔王国の爆裂魔王チロタン様改めてチーちゃんは、そこのクソガキの娘の教育係として、新たに任命される予定なんでなっ!」

 

 

 ウラ、チーちゃん。

 そして、

 

 

「既に先ほどの戦いで、我もその小僧に賭けてみたくなった。ヤヴァイ魔王国魔王、弩級魔王ヴェンバイの名において、他国同様に、ヴェルト・ジーハの国と、このラブ・アンド・ピースに関わる一連の結末の筋書きを了承しよう」

 

 

 っていうか、全く話したことない、世界最強の魔王が普通に後押ししてるんだが、どーなってんだよ!

 

 

「バ、馬鹿な、四獅天亜人……さらには、七大魔王国が全て……天空も含めて承認するだと?」

 

 

 こればかりはヴォルドも完全に予想外だったのか、全身をガクガク震わせている。

 いや、気持ちわかる。俺も自分で国の宣言しておいて、あまりのサポートに全身が震えている。

 そして、

 

 

「僕も同じです。光の十勇者にして、アークライン帝国王位継承権を持つ第一王子、ロア・アークラインの名において、ヴェルト・ジーハさんの設立する国を承認します」

 

「ロア王子!」

 

「そして、その承認の証として、我がアークライン帝国の姫、アルーシャをヴェルト・ジーハさんの后として頂きたい」

 

 

 ロアッ!

 

 

「エルファーシア王国王位継承権を持つ第一王子、ファルガ・エルファーシアの名において、エルファーシア王国は遥か昔からヴェルト・ジーハを全面支持すると国家の方針で決まっている」

 

「ファルガ王子まで!」

 

「無論。その証として、エルファーシア王国の姫でもある愚妹は愚弟の嫁になることは十年以上前から決定事項だ」

 

 

 ファルガまで。

 気づけば、アークライン帝国とエルファーシア王国の王族が、その名において便乗してきやがった。

 そんな光景に、もう呆れたように一人のバーさんが溜息はいた。

 

「ふ~~~仕方ないのう。チェーンマイル帝国には、ワシから話をしておくかのう」

「カイレッ! お前まで…………」

「ヴォルドよ。今回のことは全て、ワシらが引き起こしたこと。これで償いになるとも思えんが、マニー、ラブ、そしてクロニアが僅かでも救われるのなら……ワシらが折れるべきではないかのう?」

「ッ……ぐっ、……」

 

 なんとも豪勢すぎる支持。胃もたれするぞ………………

 

 

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