戦闘描写難すぎる。
すべては僕の責任だ。宿儺の実力を見誤り、無茶な戦いをさせてしまった。絶対に宿儺に殺させれないようにすぐに助ける準備をしていたし、一発で命を刈り取るような攻撃は端からさせるつもりはなかった。実際、奴が美悟の命を一発で刈り取る攻撃は術式しかなかったが、術式を使わなかった。
僕が失念していたのは宿儺が
それだけじゃない。僕が美悟に重圧をかけたから彼女は重く受け止めた。僕の期待を裏切ってしまったと落ち込ませてしまった。期待を裏切っても良いということを彼女は知らないのに。
「術式反転"赫"」
強烈な無限級数の発散反応を空間に発生させることで相手を吹き飛ばす技。今の宿儺ならこの技の出力を最大にするだけで殺せる。1000年現れなかった天才を殺してしまわないように出力を30%程度にまで下げる。
吹っ飛んでいる宿儺の上に瞬間移動し、もう一度"赫"を叩き込む。宿儺が天を向く形で吹っ飛んでいたので、自然と地面に向かって放つことになる。
地面に激突した宿儺と僕との間に"蒼"を発生させて宿儺を僕のもとにひっぱり再び"赫"を打つ。
赫を打ち蒼で引き寄せる。これを数回やった所で、宿儺の反転術式の出力が落ち、明らかに回復が遅くなっている。予想より早く回復が遅くなったな。美悟の攻撃が効いているのか。
美悟の攻撃が無意味ではなかったことが分かり笑みがこぼれる。見てるだけでは分からない威力が彼女の攻撃にはあったのだ。彼女は自分の無力さに打ちのめされているだろうが、宿儺にダメージを通せるだけの威力がある時点で相当な攻撃力だ。
攻撃をやめて宿儺の攻撃を待つ。奴が美悟に無力だと思い知らさせたように、今の状態では絶対に勝てないと思わせなくてはならない。いつでも祓うことができることを思い知らさせることで、宿儺に指を回収するメリットを作り出す。すべての指を回収してこの少年を完全に乗っ取ることができたのであれば僕が引導を渡せばいい。
乗っ取れない。つまりこの少年が完璧な器であったのなら、僕の生徒として育て上げる。そしてこのクソみたいな呪術界を改変する。我ながら完璧な作戦だ。
そんなことを考えていると、宿儺の体の中で呪力の起こりが見える。腹から指鉄砲の銃身である指に向かって呪力が集まっていく。ある一定の量に達するとはじけるように体外へ放出される。
「解」
不可視の斬撃が僕を無視して後ろの建物のみを切り裂く。でも残念、僕には当たらない。僕の術式は「無下限呪術」。収束する無限級数を現実に持ってくる術式で、0に収束する級数を僕の周りに展開している。無限大の時間や加速度を持ってこない限り、決して僕との距離を0にすることはできないという寸法だ。
「貴様の術式か。」
「その通り。君が切り裂いたのは僕と君との間にある無限だよ。僕に近づくほど攻撃は遅くなり、決して到達することはないのさ。」
「クク。だったら無理矢理
宿儺が領域展開をしようとするが何も起きない。それも当然だ。あれだ僕の赫連打に加え、美悟からもあそこまでボコボコに殴られたんだ。指一本程度の宿儺では領域を展開するだけの呪力は残っていない。自分が生きている時代の感覚でいたからこそのギャップだ。
「美悟にやられたのが案外効いてるおかげで呪力が足りてねえじゃねえか。あんなに煽り散らかしといてみっともねえなあ?」
「指一本の俺をすぐに殺せない時点で貴様の底が知れるぞ」
「わざと殺してないってことを理解しろよ。……そろそろかな。」
一瞬宿儺が顔をしかめた後、体に走っていた刺青が消えてゆく。十分が経過し少年が意識を取り戻したようだ。器としての才能は抜群だね。
「驚いた。本当に制御できているよ。」
「でもちょっとうるせーんだよな。」
「それで済んでいるのが奇跡だよ。」
そう言い少年の頭を指でつついて気絶させる。重っ。高校生の筋肉量じゃないだろこいつ。これで目覚めた時に宿儺に乗っ取られていなかったら器だろう。千年間も停滞していた呪術界が大きく動くきっかけになりそうだ。恵たちのところにいこーっと。
文字数少ねえなぁ