五条悟の妹は最強に並びたい   作:タカオ山

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 色々と忙しい。





面談

 

 東京都立呪術高等専門学校。呪術師になる人々が通わないといけない場所である。御三家と呼ばれる有名な術師の家はここを卒業しなくても、特別呪術師として登録され呪霊や呪詛師を攻撃することができる権利を得ることができるが基本は皆ここに通う。

 

「とんでもない無理をさせたね。あの目隠しは。」

「そんなことないです。私が油断しなければ勝てなくはない相手でした。」

 

 兄様のことを目隠しと呼んだ目の下に隈を作るこの美女の名前は家入硝子。兄様の同級生で、兄様にも不可能な反転術式のアウトプットができる天才だ。呪霊の研究や呪術師の治療を行っている。かくいう私もその治療を受けにきたのだ。腹にできた大きな痣や全身の擦り傷が消えてゆく。

 現在、この反転術式のアウトプットができるのは硝子さんと憂太先輩のただ二人だけ。そもそも反転術式を使えるのが両の手で数えられるほどなのに、アウトプットまでできるとか意味分かんない。

 

「ほい、終わったよ。良かったね。痣とか傷が残らなくて。痛みは?」

「お腹の痣があったところが少し痛むぐらいですね。それだけ強烈な攻撃をもらっちゃいましたから……。でもこの痛みを戒めに精進します!それでは失礼します!」

「頑張れよー。」

 

 反転術式による治療が終わったのででもこの調子なお腹の痛みも1週間ぐらいでなくなるかな。さて、今日は授業も任務もない。何しようかな。あ、そうだ。悠仁と学長の面談覗きに行こ。

 

 


 

「呪術師に悔いのない死などない。今のままだと、大好きな祖父を呪うことになるかもしれない。今一度問う。君は何しに呪術高専に来た?」

 

 うわっ難しいこと言うなぁ。私は高専に入る前から特別一級術師として任務にあたっていたからそんなこと聞かれなかった。んー。私が呪術師を始めた理由は兄様に近づきたかったからなんだよなぁ。兄様が任務に定期的に行っていたせいで構ってもらえなくなったのが嫌だった。だったら私も呪術師になってしまえば兄様と一緒に任務に行けるだろうって考えた私は天才。等級が違いすぎてほとんど一緒の任務には行けなかったけど。まぁ高専に入学できて一緒にいられる時間も増えたから結果オーライ。

 

 学長の呪骸を羽交い絞めにしている悠仁はなんて答えるのだろうか。

 

「宿儺を喰う。それは俺にしかできないんだって。死刑から逃げられたとして、この使命からも逃げたらさ。飯食って風呂入って漫画読んで、ふと気持ちが途切れた時『あぁ今宿儺のせいで人がしんでいるかもな』って凹んで。『俺には関係ねぇ』、『俺のせいじゃねえ』って自分に言い聞かせるのか?そんなのゴメンだね。自分が死ぬ時のことは分らんけど、生き様で後悔したくない!」

 

 かっこいいこと言うじゃん。他者を慈しむことができるのは美点で、私にはないものだ。ちょっと羨ましい。私はまだ悠仁のことを見くびっていたようだ。近くで聞いていた兄様と学長のどちらもにやにやと笑っている。これは無事合格だね。

 

「合格おめでとー悠仁!」

「えっ!?美悟?何でここにいんの?」

「硝子さんの治療が終わって暇だったから覗きに来てた。」

「見られてたのか……」

 

 恥ずかしがってるねぇ。まあ私もカッコつけてるところを恵に見られていたと考えたら死ねるだろうから気持ちは分かるよ。

 

「悟。寮を案内してやれ。それから諸問題の説明もな。虎杖悠仁。ようこそ呪術高専へ。」

 

 悠仁が学長の握手に答えようと手を出したタイミングで呪骸にぶん殴られる。目の前でコントするのやめてもらっていいかな?

 

 悠仁に寮の案内を済ませる。ちなみに私と恵の間の部屋でした。いやぁ友達に囲まれて悠仁は幸せだね。恵は若干キレてたけど。

 

「それより明日はお出かけだよ!4人目の1年生を迎えに行きます。」

 

 そういや田舎のほうから来る女の子の新入生がいるらしい。どんな子だろうなぁ?女の子の友達ほしかったんだよね。明日が楽しみだ。






 美悟からの恋愛系は(今のところ)書くつもりはないです。


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