アイを甘やかしたい   作:甘えん坊将軍

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第9話

【推しの子】 Part 3

 

1:ファンクラブ会員番号は774です ID:2zM+A1bxo

 

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※前スレ

【推しの子】 Part 2

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177:ファンクラブ会員番号は774です ID:rEz1/NiAX

アイちゃんエッロ可愛い。ニーソとスカートの絶対領域から覗くチラリズムがタマンネェ

 

178:ファンクラブ会員番号は774です ID:Gd5uovRSV

>>177それな

表情も柔らかくなってる。

 

179:ファンクラブ会員番号は774です ID:yxBehjPBD

>>177>>178

お巡りさんこいつらです

 

180:ファンクラブ会員番号は774です ID:fcABzdZun

絶対領域はともかく。確かにアイの笑顔が自然になった気がする

ちょっと前まで南下人間っぽくなかった

 

181:ファンクラブ会員番号は774です ID:GFdrUjdh+

女が短期間で変わる

つまり男か

 

182:ファンクラブ会員番号は774です ID:HR/yNcMFG

>>181

氏ね

 

183:ファンクラブ会員番号は774です ID:jlGAdLxBs

ゆうてあのアッニの防壁突破できる男とか居るか?

 

184:ファンクラブ会員番号は774です ID:5Zdi976MY

む~り~

 

185:ファンクラブ会員番号は774です ID:CIMQ/4SJW

シスコンを超えてアイコンを自称する兄やぞ

 

186:ファンクラブ会員番号は774です ID:8XnZkFGmX

ヒカル「あんなに可愛い妹が「おにいちゃん」って慕ってくれば誰だってそうなる」

 

187:ファンクラブ会員番号は774です ID:luyJ6wCXe

ぐう分かる

 

188:ファンクラブ会員番号は774です ID:Cu3s1IkvA

わかるまーん

 

189:ファンクラブ会員番号は774です ID:GeYJrcNse

妹萌えとか幻想だぞ。妹いるワイからしたら狙い過ぎててキモイ

 

190:ファンクラブ会員番号は774です ID:faQX15DMi

>>189

それは単におまいが慕われる器量がないだけ定期

 

191:ファンクラブ会員番号は774です ID:GeYJrcNse

なんだァ?てめェ……

 

192:ファンクラブ会員番号は774です ID:q3ohxRl0I

ファンクラブ会員番号1番を職権乱用でゲットした男だツラ構えが違う(藁

 

193:ファンクラブ会員番号は774です ID:c1ME9JVk4

面構えって言えばヒカルも大人っぽくなったよな。身長も伸びてきてる

 

194:ファンクラブ会員番号は774です ID:uaupGihYt

以前は自信なさげで顔つきとか仕草がナヨッとしてたけど

それがなくなった感じするな

 

195:ファンクラブ会員番号は774です ID:Wc1L6tk9P

自信が付いたって事か?

アイドルなんて自信あるやつしかやらん仕事じゃねーの

 

196:ファンクラブ会員番号は774です ID:8XnZkFGmX

アイちゃん「おにいちゃんと一緒じゃなきゃヤダ」

だって、どっかの雑誌のインタビューにあった

 

197:ファンクラブ会員番号は774です ID:Wc1L6tk9P

それでアイドルデビューとかテラシスコンwww

 

 

 

 

パタンと音を立てて携帯を閉じる。

折り畳み式携帯。かつてはガラパゴス携帯、略してガラケーなどと言われていた代物で。

やっぱりスマホ欲しいなぁ……。なんて常々思う。あの便利さを知っている身としてはガラケーが如何に使い辛いことか。

まぁ、まだまだスマホは一般的とは言い難く、ツイッターやインスタも存在しない。SNSっぽいのはあるが浸透しているとは言い難い。

その為エゴサするのも一苦労で。専ら2chに相当する匿名掲示板が主なエゴサ先。

初期の方からスレを追ってるが、1スレ目が300にも届かずに過去ログ落ちしたのは地味にへこんだ。

 

アイのパワーアップイベント。もとい自然な笑顔は俺とミヤコさんの梃入れしてみた。

開設したブログに(事務所監修の)日常写真を掲載し、評判の良かったものを見せただけだけど。「覚えちゃったぞ~」というアレである。

ただな。アイは頭が良いが正直色々と考えすぎだと思う。

ミリ単位で表情を調律して笑顔を作るとか普通できない。というか普通は考えもしない。

 

力を入れっ放しでいられるほど人間は強くできていない。

大人になる事は手を抜く方法を覚える事だ。とは前世の職場の先輩の言。

「世の中もっとテキトーでいいんだよ。テキトーで」と軽く言われて。

それが出来るのはアンタみたいに世の中上手く渡って行ける優秀な人だけの話だ。なんて当時は内心で反発してたっけ。

当時は分からなかったけど今なら少しだけ意味が分かる。要はメリハリが大事だと言いたかったのだと。

手を抜くことと気を抜くことは違うのだと。

 

言葉を飾るなら八割の労力二割の余力。

余裕を持つ事が大切なのだと。それが最大のパフォーマンスを発揮する。

その辺りを自然に出来るようになれば、アイはもっとパワーアップしそうに思える。あれで結構完璧主義な所があるから。

俺も実践できているとは言い難いから、二人して今後の課題なんだが。

 

「そろそろ現場に着くぞ。初めてのテレビの撮影現場だ。いつもとはちょいと勝手が違うぞ」

「分かってます。注意事項は頭に入ってるんで」

「それならいい」

「注意事項ってなんだっけ?」

「……お前はヒカルの後ろについてけ。アイのフォローも頼むわ……」

「了解です……」

「ぶぅ」

 

アイ。そういうとこだぞ。

 

「余裕があれば挨拶回りしてきますね」

「その辺は、まぁ本業に障らん程度にな?」

「了解です」

 

 

 

 

 

「苺プロダクション所属、斉藤ヒカルです。本日はよろしくお願いします!」

「い、苺プロダクション所属の斉藤アイです……。よ、よろしくお願いします」

 

まだまだこういった場に馴染んでおらず、緊張して固くなり、精一杯かしこまったと表現すべき態度の兄と、やや人見知り気味な妹との設定で挨拶周り。

こうして一人一人に挨拶回りしていると、だいたい反応は3種類に分けられる。

丁寧に応対する人。笑顔で応対する人。最後にぞんざいに応対する人。

 

丁寧に応対する人。

年若く下っ端、というより新入りに多い印象。自分にまで挨拶に来ると思っていない人だろう。

 

次に笑顔で応対する人。

新入りとも言えず上役とも言えない中間層。

これが一番数が多く、しかも厄介。なにしろ本気で笑ってないから。おそらく興味すら抱いていないのが大半。仕事だから笑顔なだけで。

 

最後にぞんざいに応対する人。

基本的にこの手のタイプは年をとってたり、一目で偉いと分かる人に多い。大体は数字しか見ていない。逆に言えば数字を出せばいいから楽とも言えるけど。

 

年齢に応じた反応なのが少し面白い。

情熱を持ってこの世界に入り、酸いも甘いも嚙み分けて情熱を失い、最後に数字に取りつかれる。そんな感じだろうか?

 

五反田監督曰く、役者はコミュ力。と言うが、それは別に役者だけに限らない。

芸能界だって人間の社会の一部である以上、そこに居るのは人だ。極端な例えだが円滑に仕事が出来る相手と出来ない相手、同じ成果を出せるなら確実に前者を選ぶ。

こういったコミュニケーションは経験がものを言う。これだけはアイにだって負けないと自負している。

まぁ負けないというか、そもそも俺が居なければアイはこういう事やってなさそうだけど。

原作では周囲に馴染もうともせずプロ意識も低い。田舎から出てきたばかりの芋娘。なんて評価だしな。

その点、今のアイは服装に関してもミヤコさんプロデュース。安いだけで似合いもしない服装とは無縁と言っていい。

全体的にあどけなさを残したガーリー系で統一されたファッションセンスは流石の一言。

……その分俺にも容赦なくダメ出しが入るんだけど。そんなにダメだったかな?なんか黒過ぎて地味、ダサイと。ちょっとへこむ。

 

「そろそろ用意お願いします!」

「分かりました!」

 

仕事の邪魔にならないように全員に挨拶回りは出来なかったが、精々邪魔にならないアピールが出来れば感触としては上々。切り替えよう。

そもそも今の俺たちに仕事を取ってくることは求められていない。それは社長の仕事。もちろん取れればしめたもの。だけど、それは2の次。

 

『まずは現場で結果を出さなきゃ話は始まらねぇ。他は全部余禄と考えろ』

 

大丈夫。テレビカメラの前だろうと関係ない。いつも通りにアイドルの俺を演じればいい。

 

「行こ。おにいちゃん」

「おし。行こう」

 

 

 

 

 

 

時刻は日付が変わる0時を過ぎ、そろそろ1時を指そうとしている。

いつもならとっくにベッドの中で寝ている筈だが、今日ばかりは全員がリビングに集まっていた。

 

「はい。ヒカル君、ホットミルク」

「ありがとう。ミヤコさん」

「こっちはアイちゃんの分ね」

「そろそろ起こした方がいいかな?」

「ま、もうちょい寝かしといてやれ」

 

当たり前のようにアイはソファの大部分を占領し、俺の膝、というか太ももを枕に夢の世界に旅立っている。

12時くらいまでは頑張って起きていたんだけど。今はスヤスヤと可愛らしい寝顔を……て、涎垂れてるじゃないか。ったく。

 

「……世話の焼ける」

「……んむぅ」

 

ティッシュで口元を拭ってやるが、一向に起きる気配がない。この辺りは性格なんだろうな。こういう図太さは見習いたくないが。

 

「そうしてるとマジで兄妹みてぇだな」

「しっかり者のお兄ちゃんと手のかかる妹って感じね」

 

微笑まし気に見つめられて、なんだか気恥しい様な、照れくさい様な。

家族の団欒ってこういう感じなんだろうか。全員に血の繋がりがある訳でもないのに家族って思えるのは不思議な気分だ。

血の繋がった父相手でさえ親子ではあっても家族と呼べる関係とは言えなかった気がするのに……。

 

「お、始まったぞ」

 

なんだかおセンチな気分に浸っていたらどうやら時間が来たらしい。

 

「ほらアイ。起きろ」

「……んんっ……」

 

本当にガチ寝しているらしくちょっと揺すったくらいじゃ起きない。

 

「……あふぅ……」

 

目をショボショボさせ大きな欠伸。こら。せめて口元隠しなさい。

 

「むぅ……ねむぃ……。なんでこんな時間に放送するの……」

「深夜番組だからだよ。ほらホットミルク飲みな」

 

俺たちの、もとい苺プロ初のテレビ出演はゴールデンタイムの音楽番組!なんてことは当然ない。

弱小芸能プロにそんな枠なんぞ獲れる力があるはずもなく、取れた枠は深夜番組の地下ドル特集。

それも8組出演する中の1組。1時間の番組枠。CM抜いた放映時間を参加数で割ると1組辺りはちょっとしたトークと1曲分。まぁそんなもんだよねーとしか。

それでも初のテレビ出演な事には変わりなく、誰が言いだすでもなくこうして全員集まって視聴する運びとなった。

 

「でもこんな時間に見てる人いる~?」

「おいおい。これでもやっと取れた枠だぜ」

「地方ローカル番組って訳じゃなく、全国放送だからね」

「そう言うこった。うまく刺されば次に繋がる」

「ホントかなぁ……」

 

ホットミルクをちびちび飲みながらアイが愚痴とも疑問とも取れる感想を零し、壱護社長とミヤコさんが応じる。

一応。と注釈が付く気はするけど。全国放送なのは間違いない。

とは言え深夜番組の視聴率は有名どころでさえ5%が良いところだというし、本当にどれくらいの人が見てくれているのやら。

 

「……こうして見るとやっぱり皆上手いな」

 

地下アイドル。というと低く見る人も多いが、ダンスに歌のクオリティは地上アイドルにだって引けを取らない。

むしろ大手の様に大々的に売り出せない分、必死に芸を磨いている。中途半端に売れているアイドルより熱量が違う。

 

「ダンスに歌が必要ないとまでは言わねぇ。だが、それだけで通用するほど甘くねぇ。

 ひいき目抜きでもお前らは頭一つ抜けてるぞ」

「それ、慰めてます?」

 

別に負けてると思って落ち込んでいる訳じゃないんだが。

ダンスや歌が俺やアイより上なのは画面に映ってる彼女たちだけじゃない。B小町の面々だってそうだ。

その辺りを気にするのはもうやめた。競うな!持ち味を生かせ!って。

 

「そうじゃねぇよ。目には見えねぇ、人を惹きつけるなにか。お前らにはそれがある」

 

人を惹きつけるなにか……ね。

星の眼。人を騙す眼。嘘を真実だと思わせる力。本当に何なんだろうね。これ。ツクヨミ曰く元々俺が持っていたというし。

それに俺だけが目が光って見えるの未だに分からないんだよな……。転生者だから見えるのだろうか。

 

それにしても……自分がテレビ画面に映ってるのって思った以上に恥っずい。

ちらりと横に居るアイを見るが、特に恥ずかしいとかは感じていないようで。

こっちは収録中も収録後も緊張で心臓バクバクしてたもんなんだが。アイはその辺りもケロッとしていた。心臓に毛でも生えてんのかね。この子は。

 

「出番これで終わりー。みじかいなぁ」

 

俺としてはさっさと終わってくれて助かる。

慣れなきゃいけないんだけど、これがかなり難しい。たぶん一生治らないんだろうなと諦め気味。

黒星モードだと動揺が顔に出ないから。ある程度誤魔化しは効くけど。

 

「ま、今はこんなもんさ。だがお前らならドームだって夢じゃねぇ!俺の目に狂いはねぇさ」

「ふーん」

「おいおい。リアクションうっすいなぁ……」

「あー、たぶんドームがどれだけ凄いのか分かってないだけかと」

 

前回のライブホールが収容人数1000人。ドームの収容人数は55000人。

ようするに今の55倍の人数を集客できるようになれるという事で。

ミヤコさんがドームライブが出来る事が如何に凄いのかを語るが、多分アイは半分くらい分かってない。

その辺りをアイにも分かり易くかみ砕いて説明する。

 

「さき長そー」

 

あ、うん。今の説明聞いて出てくる感想がそれとは。なんというかアイらしいわ。

でも俺はアイなら出来ると知っている。だから俺は―――

 

「一緒に。だよ」

「ああ。一緒にだ」

 

アイの隣に立つと決めたんだから、このぐらいはやって見せないとな。

 

それにしても、時々アイに考えを読まれてる気分になる事があるんだが……。

気のせいだよな。




時代背景の考察。
推しの子の時代設定マジでどうなってんねーん!
漫画だとさりなちゃんはスマホ?を持っているっぽい。アニメだと携帯。
アイが妊娠した時ツイッターぽいもので活動休止が知らされた。

その他様々な要素を勘案すると、この時期は2006~7年くらい?

でもそれもそれでおかしくなるんですよ。もう意味不明。これが本気で分からない。
おそらく赤坂アカ先生および横槍メンゴ先生もそこまで深く時代考察して設定していないのでしょう。
原作開始が2020年。スマホにTwitterにYouTubeにSNSは当たり前のように普及していましたが、遡ってみるとアイ編の時代設定が非常にこんがらがる。あるぇー?(・3・)となる。
おそらく推しの子二次創作者あるあるだと思います。
もう色々自分独自の味付けをするしかないな。と匙を投げました。


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