ソード・アートオンライン〈黒の剣士と白の拳士> 作:黒川可憐
どうも、はじめまして。黒川可憐です。あまりおもしろくないかもですが、見ていってください。
第1話
振り下ろされる剣を、後ろに体をずらしてかわす。
何度も見てきたが、慣れることはない。
何故なら、あの剣で斬られれば、自分のHPはそれだけ減ってしまう。言い替えれば、自分の命を削られている。
また相手の剣が振り下ろされそうになったとき、大きく後退する。
「あいつ、大丈夫かな……?」
今は近くにいない相棒のことを思う。
俺も、あいつも、そう簡単には負けたりしないが、それでも心配ではある。
だからといって、目の前の《敵》―――二メートルはあろうかというトラ男のようなモンスター《ビフロンスタイガー》は、情けをかけたりしてくれるわけじゃない。
今もまた、両手で握っている両手大剣でこちらに突撃しようとしている。
「考えてる暇はないか……」
そう言い、俺も攻撃に備えて身構える。
「グルオオオッ!!」
圧倒するような咆哮をあげ、こちらに突撃してきた。
―――両手用大剣スキル上段ダッシュ技、《アバランシュ》―――
そう判断した途端、俺は奴の懐に飛び込んだ。
本来なら、距離を置き、その状態で見切るのが、効率的だ。そう、本来なら。
そうして肉薄した俺に容赦なく、剣を振りおろしてくる。
俺はそれを紙一重でかわし、奴の顎に強烈なアッパーを見舞った。
―――体術スキルの単発重攻撃《ブレイドアッパー》―――
スキル発動後の一瞬、つまり、カウンターに成功すると、通常より威力が増加するそれを、ぶちこみ、残り半分にまで減った奴のHPを一も残らず奪いさった。
瞬間、奴は少しの断末魔をあげ、ポリゴンの欠片となって消えた。
俺はその場に腰を降ろした。直後―――
「お疲れ、カイト」―――
と、話しかけてきたプレイヤーがいた。
「いつから見てたのさ?」
「き、気づいてたのか?」
「当然だろ、キリト」
と、俺はそのプレイヤー、キリトに言った。
キリトも俺と同じく狩りをしていたのだが、どうやら終わったらしい。
「そろそろ帰るか?」
と、俺は少し疲れた様に言った。
「そうだな」
と、キリトが言ったため、俺は腰を上げる―――。
と同時に聞きなれない鳴き声を聞いた。
「なあ」
「ああ」
俺もキリトも少し上機嫌で言う。
こういった知らない音などは、なにかラッキーなことがあるかもしれないのだ。しかしその逆もあるのだが。
《索敵スキル》の熟練度が高いと、隠蔽〈ハイディング〉状態のモンスターやプレイヤーを見破ることができる。
それは樹上にいた。ウサギ型のモンスター《ラグーラビット》
「「っ」」
俺とキリトは同時に息をのんだ。
《ラグーラビット》は超のつくレアモンスターだ。
こいつから取れる肉だが、相場が半端じゃないのを知っている。
「どうする?」
キリトが聞いてきたが、俺は迷わず
「当然倒す」
と、俺は少し強めに答えた。
「倒すっていっても、あいつ逃げ足メチャクチャ速いっていうぜ。どうするんだよ?」
「忘れたのか?俺投剣スキル完全習得〈コンプリート〉しただろ?」
「あっ!そうか!じゃ、やってくれよ」
「いいけど、狩るの俺なんだからなにか出たら俺のな?」
「そ、それは……」
と、キリトは口ごもる。
「冗談だよ。じゃあもし出たら、公平にジャンケンな」
「ああ。悪いな」
「いいって。じゃ、やるぜ」
「ああ」
俺が言うと、キリトも強く答えた。
俺は投擲用のピックを抜き、ラグー・ラビットに狙いを着けた。そして―――
「セッ!!」―――
気合い一閃俺は奴に向かって投剣スキルの基本技《シングルシュート》を放った。
放たれたピックは狙い違わず、ラグー・ラビットに直撃し、一発で、そのHPをゼロにした。
「よし」
「お見事です」
俺の動作にキリトも平伏。
すぐさまアイテム欄をチェックすると、それはあった。
―――《ラグー・ラビットの肉》―――
「よし。肉ゲット。んじゃ、早速…」
「ああ。望むところだ」
俺の呼びかけにキリトも答えた。
そして
―――「「ジャンケン」」―――
「そんな…馬鹿な…」
「いや~悪いな~こんな高額なもの」
「お前がやれば良かったんだ…そしたら少なくともこんなことには……」
「まあそんな言うなって」
と、キリトは言うが、正直かなりショックだ。
結局勝ったのはキリト。
何にもしてないのに戦利品だけかっさらっていった。
理不尽だ。
「取り敢えず転移結晶使って帰ろうぜ」
「お前がだせ」
「わ、分かったよ。そんな根に持つなよ」
とは言うが、超レアアイテムを取られて、根に持たないのも、どうかと思う。
「で、その肉どうすんだ?」
俺はキリトに聞いた。
すると、
「うーん。料理スキルなんか上げてないから売るかな~」
「だろうな……ん?なんか忘れてるような……」
「じゃ、行こうぜ。準備はいいか?」
「あ?ああ…」
俺が少し戸惑っていると、キリトが聞いてきた。まあ気のせいだろう。
―――「転移!アルゲート」―――
改めて、はじめまして。黒川可憐です。はじめての投稿で少し緊張しました。
いろいろと他の方々の作品を見て、レベルの高さに、正直恐れ入りました。
こんなダメダメですが、読んでいただけると、幸いです。
感想、指摘など、ありましたら、いろいろください。お願いします。