何かの手違いで反転術式を習得してしまった伊知地潔高


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伊知地、覚醒

 

 

 十月三十一日、渋谷の夜。毎年ハロウィンで賑わうが、今年は様子が違った。

 本来呪術、呪霊という存在は非術師には秘匿されているため、その存在を知るものは例外を除いて呪術界に身を置く者のみである。それは呪術界で現代最強とされ、呪術師、呪詛師共に知らない者がいない五条悟も同様に非術師にほ認知されていない。

 しかしその五条悟を出せ、と一般人が要求している。更に非術師を閉じ込める帳が下されている。そのため、術師、補助監督などが渋谷へ赴く。

 

 そして歩道橋で状況を的確に判断を下し、電話する男――伊知地潔高も渋谷へ。

 

「状況を確認次第、新田さんはもう一度帳の外へ。中で電波が断たれる以上、誰かぎ外にいなくてはならない」

 

 二台のスマホを用い、指示をする伊知地。しかし、その背後に忍び寄る人影(ゲス野郎)。それに伊知地は気づかずに続ける。

 

「アナタにはその役をやってもらいたい。今から補助監督役だけで何としても連絡網を確立する。非番と窓の一部も動員すれば可能でしょう」

 

「えいっ」

 

 伊知地の背後から声が聞こえるのと同時にブスッ、と背後から腹へ呪具で貫かれる。

 

「えいっ、えいっ、えーいっ」

 

 何度も何度も刺す男――重面春太(歩く粗大ゴミ)

 伊知地はそれに耐えられず、崩れ落ちる。

 

「やっぱ俺には弱い者イジメが向いてるなー」

 

 伊知地から溢れ出る大量の血液を見て、口角を上げる重面。そして彼は背後にいる白髪の中性的な顔をした人物に声をかける。

 

「これでいいんでしょ?」

「はい。貴方はこのまま帳の外でスーツの人間を狩り続けてください」

 

 どうやらこの二人はグルのようである。

 

「はーい。終わったら中行っていいよね?」

 

 こうして二人はその場を後にした――ピクリ、と手を動かした伊知地を置いて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 伊知地を痛めつけて数十分後、重面(ゲキキショサイドテール)は二人の女性――釘崎野薔薇と新田明(可愛い)を追い詰めていた。

 

「ねぇ、立てない? ねぇってば」

 

 顎を攻撃され、ダウンする釘崎に重面はしゃがみ込み、煽る。

 

「君さ、前に会った時よりすごく強くなったでしょ。俺、最初気づかなかったもん。

 でもさぁ、ただ強いだけで勝てる世界じゃないんだよ。特に俺の術式が絡むとね」

 

 釘崎は少しでも時間を稼ごうとするが、上手く口が回らない。

 重面は刺されて横たわっている新田の肩を呪具で斬りつける。

 

「やめろ!!」

「やめさせてよぉ〜」

 

 釘崎は立ち上がり、重面に攻撃を仕掛ける。しかし、今の釘崎には勝ち目がない。あと一歩で殺される、その時――ある男の足音が戦地に響く。

 

「釘崎さん、そちらの相手は私がするので下がっててください」

 

 現れたのは数十分前に重面によって殺されたはずだった伊知地だった。

 

「あれ? まだ生きてたんだ」

「伊知地……さん?」

(でも、ナニカが違う。本当に伊知地さん?)

 

「釘崎さん、少しだけその男から離れてください。上手くできないかも知れないので」

 

 そう言われた釘崎は数歩下がる。

 

「なに? どうする気? そこから動いたらここにいる女の子が死んじゃうよ」

「死なせませんよ」

 

 挑発めいた発言に伊知地は不気味な笑顔で答える。

 

「この状況見て言ってん――」

 

 伊知地は腕をスッと挙げる。すると、重面は薄暗い壁に閉じ込められた。

 

「は? 何だよコレ!? 早く出せ!!」

 

 壁の中で騒ぎ立てる重面を無視して歩く。

 

「私は呪力量が少ないどころか術式すら持ってません。なので自分が反転術式を使えるなんて思ってもみませんでしたよ」

 

 一歩一歩。重面との距離を縮める。

 

「お、おい!」

「私は貴方に刺されてから、必死に呪力を回しました。このままでは五条さんに怒られてしまうと必死に」

 

 どんどん縮まっていく重面との距離。

 

「早く出せって!!」

 

 重面はドンドンと薄暗い壁を叩くが伊知地は止まらない。

 

「私には五条さんから押し付けら……頼まれた仕事が沢山ありましたから」

 

 そして、とうとう伊知地は手を伸ばせば触れることができる距離まで縮めた。

 

「何が言いたいかというと、コレでまた仕事が増えたんです」

「く、来るな!!」

 

 重面の目に映る男は歩道橋で刺殺したはずの貧弱な男とオーラが全くの別物だった。そんなオーラに当てられ、重面は尻もちをつき、後ずさるが壁に阻まれてこれ以上下がらない。

 

「な、なんでだよ!? 早く出せって!!」

「貴方に聞きたいことがあります。仲間の数と配置を教えてください」

「し、知らない!!」

「そうですか……」

 

 伊知地は少しの間考える、この男をどうするべきかと。しかし、伊知地は反転術式の習得、そして結界術の進化によって今までと違う感覚を覚え、少しハイになっていた。だから――

 

「知らないんだから、いいだろ? ここから出せよ!!」

「……補助監督は一応戦闘は禁止ですが、この場合は仕方ないですね」

 

 ――伊知地は結界を縮小する。

 

「は、はあ!? なんで狭くなったんだよ!!」

「状況が状況です。貴方に構ってる暇はありません」

 

 伊知地は一拍置いて、重面の目を見て言い放つ。

 

「情報提供できないならば―――ここで死ね!!」

 

 伊知地は結界を縮小していくと、重面の術式が発動した。すると結界が壊れ、慌てて逃げ出す。しかし伊知地は逃さない。再び結界を作る。また結界が壊れる。そしてその過程で伊知地はさらに結界術を磨き、結界に閉じ込めて、瞬時に結界を縮小する。縮小速度が速くなり、術式を発動する間も無く、重面は圧力に耐えることができなくなり潰れてしまった。

 

 最後に響き渡った断末魔に伊知地はほんの少しだけ心を痛めた。

 

 

 

 




なに書いてんだろうか。

続き……なんているか?こんなもの!!(ガチギレ)

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