我が名は
いやほんと全然訳わからんて。仕事から帰ってきてSw○tchで遊んでたはずなのになんで子供になってんだ。しかも今は1992年。バブル崩壊だったり議員の汚職だったりで騒がしい時代だ。でも何よりもまずは任○堂がまだGBやSF発売したばかりくらいなのでイカゲーも大乱闘も存在しない事が悲しい。大乱闘はあと7年もすれば初代が出るけどイカゲーなんか22年待たなくちゃなんないよ? 3が出る頃には三十路超えてるわ。これから伸びるの分かってんだから今のうちに株買いてぇよなぁ。
まぁそれはおいおいでいいや。仮想通貨黎明期に買えるだけ買っといたらなんとかなるでしょ。それよりも目下1番の問題はここが呪術廻戦の世界であろうという事。なぜかって? 呪霊がいるからだよ。アニメしか見てないけどあのヴィジュアルはそうだろ。しかもこの世界チェンソーマンほどじゃないけどもポンポン人死ぬでしょ。つまり弱けりゃ死ぬ。わぁお☆弱肉強食。じゃねぇんだよクソが。
不幸中の幸いなのは呪霊が見えてる事で自分に術師としての素養がある事が分かっている事。これで何もわからないまま死ぬって事はほぼほぼ無さそうだ。後は自分に術式があるかどうかなんだけど、一人で外出できる様になるまでは確認出来ないよなぁ。万が一威力のある術式だったらと思うとおいそれと家で試すわけにもいかないし…。とりあえずは呪力? ってやつを意識して使える様に練習しようと思う。心を燃やすんだっけ? あ、ちがう?
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あれから4年が経って今は1996年。もうすぐ7歳になる。つまりはピカピカの一年生。幼少期とか特筆する事なんて特にないから仕方ないね。強いて言うなら呪力で全身を覆ったり、特定の部位に集めたりの操作に慣れる事ができたくらい。コロコロコミックではギエピーの愛称で呼ばれる例の漫画が連載開始した年でもある。
任○堂から64がマリオと共に発売されたばかりの頃。もちろん買った。未来の超絶グラフィックを知っていてもGBのドッドからの3Dポリゴンへの進化には感動したよね。スターも120個コンプを果たした今、そろそろ自分に術式があるか試してもいいかなと思ってる。と言っても十中八九術式はあると思う。なぜかと言うと、呪力操作の練習で全身に呪力を流していた時、両手に流した呪力だけが全身に回らず溜まっていく感覚を覚えた事があった。そこで立てた仮説が、俺の術式は手を使う術式であり、呪力を一定以上込めなければ使えないのではないかと言う物。
近いのは格ゲーの必殺技ゲージかな。ゲージにエネルギーが溜まればそれを消費して強力な技が出せるみたいな。アニメで見た術式は呪力を回し続ければ継続的に使えるものばかりだったけど、描写されなかっただけでチャージ式の術式使いの人もいたのかな。いたなら師事したかった。
まぁとやかく言っても試してみないと分からないので早速家の近くの山にむかう。ここは春になると桜が見頃になる自然公園が山の中腹にあり、そこから住んでいる町が一望できる。すぐそばを流れる川を少し遡ると現地の人だけが知ってる遊泳スポットがあったりする。今は秋なので訪れる人は殆どいないので練習にはもってこいの場所だった。
目的地に到着して、周りに人がいないことを確認してから呪力を体の表面を周回する様に流していく。内側から全身に回すより、表面に呪力の膜を作って流動させておく方が呪力消費が少ない気がするのでそうしてる。呪力の流れる向きや速さを変えると予備動作なしで移動ができたりするのも便利だ。体じゃなくて呪力が地面を蹴って進んでいるので側からみると直立不動で動き回るキモい光景が目に入ってくるけど。
全身を包んだことを確認してから両掌に膜に使った呪力とは別の呪力を集めていく。感覚的に必要量の呪力が溜まった事を感じたので、それを掌で凝縮する様に握り拳を作り前方に向けて開いた。すると視線が向かっていた前方3mあたりの地面から『ニョッニョッニョ』となんとも言えない音を響かせながら人が1人スッポリ収まりそうな穴を持った緑の筒が生えてきた。予想外の音が出たため誰かに見られていないか急いで周りを見渡してみるが人影は見当たらず、ホッと胸を撫で下ろした。
改めて眼前に現れた2m近い巨大な緑の筒を確認する。綺麗な円柱の先端は鼠返しの様に蓋がついており、全体的に日の光を反射して光沢を放っている。よじ登って中を覗き込めば光は無く、パッと見た感じ下に底があるのかどうかも分からない位の深さがありそうだ。とりあえず一度離れて腰を下ろす。うん…
土管じゃねぇか
え、土管…? 俺の術式土管なの…? 見た目まんまマリオの土管。なんで?
ま、まぁ落ち着け。これが本当にマリオシリーズに出てくる土管なら逆にどんな効果を持っているか把握しやすいんじゃないか? 一概に土管と言ってもめっちゃ種類あるけど。やっぱり1番ポピュラーなのは別の場所に出るワープ土管だよな。どんな作品でも移動系の能力ってやっぱり便利で強いし、常に逃走手段があるという事実は心に余裕が持てる。
んじゃ早速入ってみようか。問題はどこに繋がってるか分からない事だけど…。流石に自分の能力で死ぬことはないでしょ。という事で土管によじ登る。流石に2m近い物体に飛び乗る脚力はない。あ、でも呪力強化してる今ならできるんじゃ? あとで試してみよ。
土管の縁に立つと改めて穴を見る。直径約1mほどで、人が一人すっぽりハマりそうな口を開けていて、相変わらず奥の方は何も見えない。俺はどこに繋がっているか分からない不安と、未知の体験に対するワクワク感を抑えながら穴目掛けて身を乗り出した。
体が浮遊感を感じる…ことはなく、俺は穴の上に着地した。穴の上は見えない床でもあるかのように立つ事ができ、穴に入ろうとしゃがんだり押したりしても入る事ができなかった。これが意味する事は
ただのステージオブジェクトの足場…ってコト⁉︎
そんなことある…? 俺の術式地面から土管生やすだけ???
いや、術式は解釈次第ってどこかで聞いた気がするから鍛えていけば術式の幅も広がるかな。というか広がれ。
土管への解釈か…。これがマリオシリーズの土管と同じ物なのだとしたら、それこそ解釈はいくらでもできる。今出ているものの様に、ステージにあるただの足場としての土管。違う場所へと移動するためのワープ土管。入ったものを射出する大砲土管などなど。考えつくだけでも色々出てくるから解釈を広げるのは案外簡単そうではある。効果を意識した状態で土管を出現させれば上手くいかないかな。あと土管は最大何本まで出せるのか。
一度考え出すと色々気になってきた為、変える頃にはあたりはすっかり暗くなってしまっていたので、親にしこたま怒られたのは余談である。
見切り発車なので続くかわかりません。