はるか上空。
はるか高みにヤツラは居た。
数多の軍勢が突然空間に現れたのだ。
彼らの攻撃目標はない。
目に付いたものを破壊するだけなのだ。
今、不幸にもIS学園は彼らの眼下にある。
学園が火の海になるのは時間の問題だと思われた。
しかし、突然爆発が彼らを襲う。
小型の戦闘機の編隊が瞬く間に蒸発したのだ。
彼らは索敵を行い周囲を警戒する。
居た、居たのだ。彼らを撃破した敵。
彼らを殲滅するものが。
人類を守る鳥が。
銀色に輝く機械の鷹がそこにはいたのだ。
機械の鷹の名は「シルバーホーク」
そしてそれは、同時に人類を破滅へと導く鷹ともなりえる存在だった。
―――――――――――――――
ヤツラは数多くの戦闘機で構成されている。
大きさは様々で火力・運用法もやや異なる。
その外見は地球の航空機とはまるで違う外見をしている。
その軍勢がシルバーホークに襲い掛かる。
小型機と中型機を交えた編成である。
シルバーホークは肥大化した腕に仕込まれたバルカンを乱射し、迫り来る機体を次々と破壊していった。
敵機からの攻撃は連続したブースト移動で回避する。
そして背中に装備された羽の先端にある大型の砲からミサイルを乱射し一機、また一機と敵を撃墜する。
シルバーホークの外見はISに似ている。顔には鷹のようなシルエットをした仮面のような装甲が施されておりその顔をうかがうことは出来ない。
火力・スピード共に常軌を逸した機体に戦闘機の編隊は撤退を始める。
どうやら後続と戦力を入れ替えるらしい。
だがシルバーホークは追撃をした。
逃げ惑う戦闘機を次々と落としさらに敵の後続すらも巻き込んだ。
やがて敵機の姿が少なくなったときである。
シルバーホークの警告が響く。
WARNING!!
A HUGE BATTLE SHIP
IRON FOSSIL
IS APPROACHING FAST
突然風景が変わる。
周りの空間がおどろおどろしい空間になったのだ。
シルバーホークを操縦するものは知っている。
自分がヤツラのフィールドに引きずり込まれたのだと。
ヤツラはこの『次元気流』で闘うことで自分の能力を強化することが出来るのだ。
そしてこの空間を発生させれるのは大型の戦艦しか居ない。
「オオオオォォォォッッッ!!!!」
来た、来たのだ。
人類の敵。銀河を支配しようとするもの。
『ベルサー』の巨大戦艦が。
「私の・・・・」
シルバーホークのパイロットが呟く。
「私の両親の故郷を壊した貴方達を・・・私の故郷を壊そうとする貴方達を・・・生かしてておく訳には行かないッッ!!」
それは覚悟の言葉であった。
現れしアイアンフォスル。その姿は魚、それも太古からの形を保つシーラカンスを模していた。
しかしその大きさが規格外であった。
シルバーホークを軽く飲み込めるほどの大きさを持った戦艦だ。
対峙する者はそのプレッシャーに圧倒されるだろう。
「でも、退く訳には行かない・・・この空間に取り込まれたときから退けもしない。生きるか死ぬか・・・それだけの話ッ!」
銀の鷹を纏った少女の戦いは今始まったのだ。