真実を知るもの   作:なす水島

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「皆がお師さん」

現在はIS実習。

先ほどまでセシリア&凰VS山田先生による戦いが行われていた。

凰、セシリア共に油断無く自分の長所を生かした攻めをみせるもインスタントダッグの連携力の低さを攻められ敗退した。

普段はおとぼけな先生だと思われていたがやるときはやるのだということを生徒たちに見せた瞬間でもあった。

 

「あー負けたわねぇ・・・あれがベテランってやつなのかしら・・・あぁ~悔しい~!」

「己の未熟さを痛感するばかりですわ・・・やはりもっと冷静に戦況を判断する能力を身に着けなくては・・・」

 

直接戦った凰とセシリアも負けた原因が自分でわかっているのだろう。

悔しさもあるが改善できる部分がはっきりとわかっていてリベンジをする気満々である。

 

ちなみに山田先生が一夏に突っ込んできたときはいつかのように真条が渾身のドロップキックにより威力を減退させた。

もちろんその後はいつかのように千冬先生に怒られたのは言うまでもない。

 

 

 

そして今は専用機持ちが一般生徒にISを用いた歩行訓練の教員係としてそれぞれの班に別れているのだが。

 

「あぁ真条」

「はい、何でしょうか織斑先生」

 

真条が千冬に呼び止められる。

 

「お前は専用機こそ無いが歩行訓練を受ける必要など無いだろう?だからお前には訓練機を貸すから指導役になれ」

「これまた唐突な・・・ですがお受けしましょう」

「悪いな、指導役は多いほうがいいからな。ただし、ちゃんとわかりやすく教えろよ。お前はいきなり正拳突きを教えかねんからな」

「ばれましたか」

「素直でよろしい、よって貴様には指導する役割と同時にデコピンをくれてやろう」

 

その言葉どうり真条は千冬からデコピンを食らうのであった。

 

 

――――――――――

 

 

(さて、織斑先生に指導役として指名されましたがまぁ閑古鳥が鳴いてるわけですね)

 

そう、現在ほとんどの人数が一夏さんとシャルルさんの方に行ってるわけです。

まぁそんなフリーダムな状態が許されるわけも無く。

 

「何をしている!どこの班に行くかはあらかじめ決めているぞ!」

 

ほら雷が、あぁまるで蜘蛛の子を散らすように四散しましたね。

そしてこちらにも結構な人数が流れましたとさ。

 

「ままま真条さん・・・でででですよね!よよよよよろしく!」

 

あぁこれはものすごく怖がられてる。

この目の具合といかにも不健康そうな肌は結構威圧感あるのかしらね?

昔からそうだった。

 

「・・・怖がらなくていいわよ、別にはらわた取り出して一品料理にするつもりは無いですし」

「ひぃぃ!この人こわいいい!!」

「声にでてるわよ・・・?」

 

あぁ~もう~あぁ~もう~。

もういいや、面倒なときはこうしましょう。

 

私はおびえている子の頭に手を置きそのまま撫でてあげた。

 

「あ・・・」

「知らない人に教えを請うのは結構勇気がいるものね。落ち着くまではこうしてあげるわよ」

 

昔、ずっと昔に母さんが私を落ち着かせるために頭を撫でてくれたことがあった。

私が知る限りもっとも気持ちが落ち着く方法なのだ。

後ろから凰とラウラがなにか騒いでるけどまぁ気にしない。

 

「あ、あの・・・もう大丈夫です」

「あらそう?」

 

どうやら落ち着いたようだ。

早速私は打鉄に乗せるように指示し起動の方法を教えた。

そして歩行を行うように言ったのだが。

 

「あ、あれ?なんか動きが重い?」

 

やはり視覚から情報を得るとどうしてもISが「硬くて重い物質」としてイメージしてしまうようだ。

そういうときの解消法を教えることにした。

 

「あぁうまく生身としてイメージできてないのね。そういう時は目をつぶって日常生活をしている自分を想像してみなさい。身体が軽くなるはずよ」

「そ、そうなの?ちょっと怖いけど・・・おぉ!?軽い!!」

 

こういうときは「原因・打開策・それによって得られる効果」の手順で教えるとわかりやすいというのが私の持論だ。

現に目の前にいる少女は最初の数歩を目をつぶってやった後は問題なくISを動かしていた。

 

「そろそろいいわね。では次の子に移行するからおりなさい」

「あ、はいっとと」

 

どうやら解除しようとしたときにISを直立させたまま解除してしまったらしい。

コクピットの位置が高く次の子が乗れないと目で訴えてきている。

そこへ山田先生が来て。

 

「あ、ほかの班のIS持ちの子にきてもらいましょうか?」

 

と、助け舟を出してくれたが・・・

 

「いえ、大丈夫ですよ。私にはこの足と腕がありますから」

「ほへ?」

 

そう言うと私は次にISに乗せる子をお姫様抱っこで持ち上げジャンプをしながら打鉄のコクピットに乗せた。

その瞬間周りから黄色い悲鳴と拍手。そして凰とラウラの怨嗟の叫びが聞こえた。

 

「う、うらやましくなんか・・・・ムッキー!」

「静まれ・・・静まるんだ私の左目よ!!」

 

もう、なんかあの二人はなんか波長が合うんじゃないかなぁ・・・・

 

 

 

そういえばラウラはどうしているのだろう。

ああいう叩き上げの軍人というのは一般人とは波長が粟無そうなのだが・・・。

そう思いラウラに目を向けたが。

 

「え、じゃあ真条さんって軍人さんとも戦ったことがあるってことなの!?」

「あぁ、私の知る限りではお姉さまはシレーヌというポーランド出身のエージェントとも殴りあったと聞いたことがある」

「すご!そりゃはじめてのISであれだけの動きができるわけだよ・・・」

 

・・・なんだか私の話で盛り上がっているようだ。

実習自体は早々に終わってしまったのだろう。相変わらず仕事が速いというべきか。

まぁ彼女が周りに溶け込めるのはいいことだ。

 

次にシャルルさんの方ですが・・・あぁやはり周りの女性人は完全に男の人だと思っているようですね。

あんなの一目見ればわかりそうなものですが・・・

まぁ大きい嘘というものは案外ばれないと言うのが世の常ですからね。

 

自分には関係ないことと断じていましたが。

やはり話をつけておこうかしら。

彼女もこの星を守る理由になってくれるかもしれません。

 

多少はデリケートなことかもしれないので実習は終わってからですがね。

 

 

――――――――――

 

このときの真条が見せた跳躍により。

校舎裏に生息する忍者は真条ではないかという噂が立ったが

真条が知る由も無かった。




仕事が終わると謎の睡魔に襲われるという自体が続き遅くなりました。
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