1986年10月3日13時
朱志香は森で散歩していると、ベアトリーチェが姿を現した。何故か、普段とは違う真剣な表情になっている。
「どうしたんだよ?ベアトリーチェ。」
「シェカ卿は戦人の魔法完全否定結界があるため、シェカ卿と会話できないはずなのだが…」
「……………そう?別に良いよな?」
朱志香は笑みを浮かべながら、森を進んでいくと大木がある場所に到着する。
「この場所は、私のお気に入りな場所なんだ。」
「朱志香は六軒島から出たいのでは、なかったのか?」
「私が出たい理由は【戦人と会えなかったからだぜ。】六軒島は狭すぎるよな。」
諦めた笑みをして、森を抜ける朱志香に、ベアトリーチェは何も言わずに、姿を消した。
「………屋敷に戻るぜ。」
1986年10月3日14時55分
霧江、留弗夫が、用事を終わらせて、六軒島に到着すると、使用人の姿のシェカに出迎えられた。
「留弗夫様、霧江様…六軒島にようこそ。」
「シェカちゃんじゃねえか!久し振りだな。」
「久し振りね。使用人は辞めたって聞いてるわよ?」
霧江の質問に、6日の朝まで使用人だと言ったら、「頑張ってね。」と霧江に応援された。荷物を預かってゲストハウスまで、運んでいった。
「シェカは力持ちだな。」
「戦人君が聞いたら拗ねるわよ。」
霧江に言われてしまった留弗夫は、笑って誤魔化しながら屋敷に向かうと、秀吉、絵羽、桜座と合流した。
「遅くなった。手が離せない用事があったもんで……」
「それは仕方ないで。客間に行くで、源次さんから呼ばれとるんや。」
「源次さんから?」
霧江、留弗夫、秀吉、絵羽、桜座は、客間に向かっている最中、譲治、朱志香、戦人、真里亞は、島の海岸で遊んでいた。
「譲治兄さんは、紗音と結婚しないの?」
「朱志香ちゃん!?」
「譲治の兄貴は、大人だもんな。」
「戦人君まで、何言ってるの!?」
戦人、朱志香に言われてしまい、何も言えなくなってしまった譲治。だが、戦人にも同じ質問をする。
「戦人君も、学校だとモテるんじゃないのかな?」
「……そんなことないぜ譲治の兄貴。俺は…ワイワイ皆で、遊べたらそれで十分だよ。」
「何、言ってんだよ戦人。シェカとは、どうなんだよ?」
朱志香がニヤニヤしながら、聞いてきたのだが、戦人は少し無言になると、何も言わずにゲストハウスに行ってしまった。
「あれ、戦人は?」
「真里亜。戦人は少し疲れただけだからゲストハウスに、戻ってるよ。」
「そうなの…?」
「僕達も、暫くしたらゲストハウスに行こう。」
真里亞は譲治の言葉に頷きながら、笑みを浮かべた。すると、紗音が屋敷の食堂で準備ができたらしいので、譲治達を呼びに来た。
「戦人様は一緒では?」
「疲れたのか…ゲストハウスに行っちゃったぜ。」
紗音は譲治達を先に食堂に行かせる。
「戦人様を呼びましょうか。」
六軒島上空に、渦巻きが突如発生した。その渦巻きから、黒い人影10体が姿を現した。その黒い人影達は、屋敷に入り込むと、気配を消した。
ゲーム盤の裏側の世界では、シェカが現れて、盤上の駒に触れると邪悪な漆黒の駒に変わった。
「これで、ゲームが面白くなります。戦人君と一緒になるには…私の駒を殺す必要があります。」
シェカは黄金郷の扉を開くため、行動を開始した。
次回は第一の晩その1を投稿します