うみねこのなく頃に   黄金の魔女の支配   作:ノック

13 / 61
第一の晩 その1

1986年10月3日17時

 

夜の六軒島に漂う黒い影は、静かに屋敷の方に忍び寄ると、入っていった。

 

 

 

金蔵の書斎では、右代宮家当主である金蔵が、主治医の南條とチェスをしていた。すると、夏妃、蔵臼が書斎に入ってくると、晩餐だけでも一緒にと、お願いしているようだ。

 

「うむ。それもそうだの…わかった。」

 

「本当ですか!?」

 

「だが、我が息子達と使用人の数名に話があるる。4日0時になったら食堂で待機していろ。」

 

「わかりました。」

 

「使用人に言っておきます。」

 

金蔵の命令に蔵臼は素直に従う。夏妃も当主の命令に背く理由は全くないので、頷いている。

 

「わかったら、書斎から出ていけ!」

 

蔵臼、夏妃は金蔵に怒鳴られて、書斎から出ていく。南條はチェス盤に駒を動かしながら金蔵に言った。

 

「怒鳴ることは、無いと思いますよ?」

 

「…………少し、言い過ぎたかの。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1986年10月3日17時30分

 

留弗夫、霧江が屋敷の客室で、寛いでいる。シェカが訪ねてきて、封筒を渡してきた。

 

「シェカちゃんこの封筒は?」

 

「預かっていた物です。他の皆様には、源次様から渡されています。なにやら…大事な物らしいので…」

 

「確かに…受け取ったぜ。」

 

シェカは頭を下げると、客室を出て仕事に戻った。

 

 

【留弗夫、霧江は、シェカより封筒を受け取った】

 

 

1986年10月3日19時45分

 

屋敷の食堂で、晩餐を終えた戦人、朱志香、譲治、真里亞はゲストハウスで、遊んでいたら朱志香が、屋敷に戻るようだ。

 

「悪い。ちょっと…部屋に忘れ物があって屋敷に行ってくるぜ!遅くなるかもしれないから、先に寝ててな。」

 

「わかった。気をつけるんだよ。」

 

「俺もいくぜ。流石に1人は危ない…」

 

「戦人…わかった。お願い…」

 

 

ゲストハウスを出た朱志香と戦人は、屋敷に着くまで、お互いに手を繋いでいる。

 

「もういなくならないでよ…戦人。」

 

「親父との問題は終わらないけどよ。いなくはならないぜ。」

 

「戦人はあの森を散歩したのは、シェカだけだったのか?」

 

「………そうだな。印象に残ってたのは、シェカだけだ。」

 

「そうか。ならいいや…」

 

 

屋敷に到着して、朱志香を見送り、ゲストハウスに戻ため、薔薇庭園を通り、薔薇を眺めているとシェカに声をかけられた。

 

「あれ、朱志香を見なかった?」

 

「屋敷の部屋に戻ってたぜ。」

 

「入れ違いになっちゃった…今から戻るのもな…」

 

「少し、会話なら良いぜ。」

 

「ありがとう。戦人君。久し振りに…魔法を見せてあげるよ。【勇気の魔女シェカ】の魔法を…」

 

(シェカは帰る前に手品を見せてもらったな。そう言えば朱志香も手先が器用だったな。料理は俺と同じ下手なのに…)

 

 

シェカの手品が終わると、拍手をする戦人。

 

「楽しかったぜ。」

 

「それはよかった。私は屋敷に戻るね!また明日…戦人君。」

 

戦人が薔薇庭園を出るのを見届け、シェカは屋敷に戻る寸前【シェカは屋敷からいなくなった】

 

 

 

 

 

1986年10月4日0時10分

 

【深夜の屋敷の食堂に集められた熊沢、郷田、嘉音、夏妃、蔵臼、桜座の6人】は、待機していた。

 

「遅いわね。」

 

「私語を慎みなさい。」

 

 

すると、食堂に金蔵が笑い声と共に入ってきた。

 

「良く集まった諸君。お前達には…我が魔法の生け贄となれ!」

 

「い、生け贄!?」

 

金蔵の指輪から魔力が発生して、影の者達が6体に出現した。

 

 

「影の者達…6人の肉体をやる代わりに、我が儀式に協力しろ!」

 

6体の影の者達が、熊沢、郷田、嘉音、夏妃、蔵臼、桜座に襲い掛かった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。