魔女の喫茶室で、第一の晩を見終えたラムダデルタとベルンカステルの2人は、紅茶を楽しんでいるベアトリーチェを見る。ロノウェはクッキーが無くなったので、新しいのを焼いてくる。
「ベアト。このゲーム盤は未完成じゃないわよね?」
「明らかに、登場人物設定に悪意があるわよ。特に【勇気の魔女シェカは、探偵戦人に認識されている】説明を求めるわ。」
「復唱拒否。妾の第4のゲームを応用しただけに過ぎぬ。ルール違反ではない。ロジックエラーを起こしてもいないのだ。」
「でもね。魔女が探偵に認識されたらダメじゃないの?」
「ゲームマスターの妾の自由だ。あの頃のゲームではない。第5のゲームでは、ヱリカが駒の妾と会話していたではないか?」
ベルンカステルが、ゲーム盤を再度見直すと、溜め息をしながら言った。
「ベアト。伏線不足を見つけたわ。第一の晩以降に登場は、大丈夫でも犯人は名乗れないわね。」
ベルンカステルに言われて、ゲーム盤の確認すると、青ざめた表情で、修正を施した。
「……なにやってんのよ?」
「なんとか、修正が終わったぞ…」
ベアトリーチェが疲労を感じると、喫茶実に戦人が入ってきて、ロノウェから紅茶を貰う。
「ベアト。ドラノールのお菓子を勝手に食べて、説教されてただろ?紅茶を飲んだら、謝ってこい。」
「戦人!?今それ…」
「ベアトリーチェ卿。私のお菓子を食べた許しまセン。」
異端審問官であるドラノール・A・ノックスが、赤き太刀を持って、入ってきた。それを見たベアトリーチェは一目散に、黄金蝶に変わり逃げ出した。
「逃げられてしまいました。」
「ロノウェにまた、頼むか?ドラノール……」
「はい……」
ドラノールは出ていくと、戦人はゲーム盤の進行状況を確認する。
「ラムダデルタ。ゲーム盤はどうなってんだ?」
「見たらわかるわ。滅茶苦茶になってるわよ…」
「第一の晩が終わったところよ。」
「どれどれ……………は!?」
戦人は驚き過ぎて、声をあげている。ラムダデルタも同じ気持ちのようで、溜め息をしている。
「探偵駒である俺が、魔女駒のシェカを認識してるのかよ…犯人がバレバレじゃねえか!?」
「ベアトのことだから、犯人がバレても問題ないわ。トリックがバレなければ問題ないし。」
「いや、この魔女のゲーム盤そもそもは、人間側が有利なゲームだよな?諦めない限り、負けないから。」
「戦人はそのゲームを5回したのよね?未知の人物Xとか……」
ラムダデルタに言われて、戦人は思い出して、頭を抱えてしまう。
「やめろ!それは、俺の黒歴史だ!」
戦人は煙のごとく、姿を消してしまった。ベルンカステルは笑いながら、紅茶を飲み干した。
「今の戦人は、面白いわ。退屈してたから……」
「さて、ゲーム盤の続きを見るわよ。」
ゲーム盤が動き出した。
伏線不足だったので、再会の物語を一部修正しました。