うみねこのなく頃に   黄金の魔女の支配   作:ノック

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第一の晩 事件発覚 その1

1986年10年4日7時15分

 

ゲストハウスの客室で、寝ていた戦人は、魘されるように目を覚ました。目覚めが悪く、冷や汗をかいている。

 

「嫌な…夢だったな…」

 

鞄からタオルと着替えを取り出して、バスルームに向かう直前。室外の方が、何やら騒がしい。気になった戦人が、バスルームに行くのを諦めて、客室を出ていく。すると、朱志香を見掛けたので声をかける。

 

「どうしたんだよ。」

 

「それが…」

 

今朝、源次から屋敷にいる筈の桜座、熊沢、郷田、嘉音、夏妃、蔵臼、シェカの7人が突然といなくなったらしい。

 

「屋敷にいないとなると、外なのか?」

 

「ゲストハウスを探してみたけど、何処にもいなかったんだ。」

 

戦人には、嫌な予感を感じ取っていた。朱志香と手分けして探すことに。

 

(……まずは森から探すか。あの森は広い…何かを隠すには、都合がいいはずだ。)

 

戦人は誰にも知られない内に、ゲストハウスを出ていき、森に探索に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

1986年10月4日7時30分

 

森を探索しているが、何も発見されなかった。暫く考えて、大木の近くにあった小屋を探ることに。

 

(この小屋だな。10年前には無かったはず…俺が見ていない可能性があるが。)

 

小屋の中に入ると、布切れ等が散乱していた。埃などがなく、最近利用された形跡があった。

 

(…金色の紐?……布切れ。とりあえず、シェカはいないな。ゲストハウスに戻るか。)

 

戦人がゲストハウスに戻ると、紗音と朱志香が屋敷の再度の捜索を終えて、ゲストハウスに戻っていた。

 

「戦人様。屋敷にはいませんでしたが…」

 

「【この手紙が食堂に置かれてたぜ。】」

 

片翼の鷲が刻まれた洋形封筒である。戦人が朱志香から封筒を受け取り、中身を見ると1枚の紙が入っていた。

 

「……《熊沢様、郷田様は園芸倉庫に、夏妃様、蔵臼様、桜座様は、礼拝堂に…鍵は施錠されていますので、真里亞様から礼拝堂の鍵を受け取ってください     黄金のベアトリーチェ》

 

ふざけやがって! 嘉音君とシュカの名前がない!?無事ならいいけど……それ以外は、何も書かれていない。俺が親父達を呼んで、見てくるから、ゲストハウスに残ってくれ。真里亜の手提げ袋に多分、手紙があると思う。」

 

「わかりました。」

 

「私は譲治兄さんに、伝えてくる。」

 

「絶対に許さねえ!」

 

戦人、朱志香、紗音は、各自行動を開始した。

 

 

 

 

 

1986年10月4日7時55分

 

朱志香、戦人、霧江、留弗夫、秀吉、絵羽、原次、南條、紗音の9人で、礼拝堂に向かった。譲治、真里亞は、ゲストハウスに待機してもらっている。雨が降っているので、地面が抜かるんでいる。

 

(再度、嘉音君とシェカを探してみたけど、何処にもいなかった。森、ゲストハウス、屋敷の何処にも…)

 

礼拝堂に到着すると、留弗夫が源次から封筒を受け取り、封筒の封蝋を破り中身を確認すると…

 

「鍵が入ってるな。」

 

封筒から鍵を取り出すと、紗音に見せて、確認してもらう。

 

「………確かに、礼拝堂の鍵です。」

 

「わかった。お前らは離れていろよ…万が一…犯人が隠れてるかも知れねえからな。」

 

留弗夫が、礼拝堂の鍵穴に鍵を差し込んで、鍵を開ける。

 

「【鍵で開いた…礼拝堂は…施錠されていやがった】」

 

中に入ると、夏妃、蔵臼、桜座の3人の遺体が、横たわっていた。南條が検視を行う。

 

「【…駄目です。もう死んでいますな。】」

 

「父さん、母さん!?なんで…」

 

(くそが!犯人を絶対に許さねえ!)

 

戦人は犯人に、怒りを宿していた。

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