うみねこのなく頃に   黄金の魔女の支配   作:ノック

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疑心暗鬼

1986年10月4日11時

 

ゲストハウスには、生き残りである…朱志香、戦人、霧江、留弗夫、秀吉、絵羽、譲治、真里亞、原次、南條、紗音の11人が留まっている。今現在も、【金蔵、嘉音、シェカは行方不明となっている】

 

 

殺人事件が発生したため、昼前の時間帯だが簡単な朝食を食べている11人。だが、外部犯、内部犯の判断ができない状況では、信頼関係など薄まる。

 

「源次さん。マスターキーの本数、教えてもらえません?」

 

「【使用人6人が1本ずつ所持しています。】ですが、郷田、熊沢のマスターキーが盗まれているのと、嘉音、シェカが行方不明のため、今の本数は、紗音と私のマスターキーだけです。」

 

源次から言われたマスターキーの紛失で、危機を増している。その事実に戦人は、次なる一手を考える。

 

(犯人の狙いは?5人の人間を殺し、3人が行方不明…犯人は複数犯だ。外部犯の可能性は低い。本当は疑いたくない…)

 

戦人の悔しそうな表情に、譲治が心配になって、声をかける。

 

「戦人君。休んだ方がいいよ。」

 

「休めるかよ。犯人をぶん殴るまでは……」

 

「戦人…休んだ方がいいぜ。ゲストハウスには、11人の人間がいるんだ。犯人も簡単には手が出せない。」

 

「犯人は魔女だよ。どうやったら、礼拝堂の密室に入れるの?」

 

真里亞の疑問に、全員が互いを見ている。少なくとも、戦人、朱志香、譲治、紗音の4人は、信じたい気持ちが強い。真里亞は魔女が殺ったと発言している。

 

 

「俺はいとこ部屋で休むよ。」

 

「そうか。だったら、子供達と、紗音ちゃんも休んだ方がいいだろ。13時なったら、呼びに行くからな?」

 

留弗夫の提案に、戦人達は承諾。いとこ部屋に移動することに。

 

 

 

 

 

1986年10月4日11時15分

 

いとこ部屋に移動した戦人、譲治、朱志香、真里亜、紗音の5人は、気分を変えるために思い出話をすることに。真里亞は疲れたのか寝ている。

 

「戦人君は背が伸びよね。」

 

「10年経てば伸びるぜ!朱志香の方は、性格変わってないみたいだな?」

 

「なんだよ!私だって、幼い頃はまだ……」

 

朱志香が話を途中で、止めてしまった。冷静になり、少し変えて話を続ける。

 

「それよりも、紗音も結構変わったよな?」

 

「そうですか?」

 

「だって、紗音は昔…私らの後ろから歩いてたじゃんか。」

 

「今もそうなんですが…家具ですし。」

 

「服もたくさんあったよな?変わったのとか…」

 

「私は今の服装で、大丈夫です。そんな変わりませんから。」

 

「幼い頃の記憶なんて、あんまりだしな。」

 

戦人は苦笑しながら言っているが、紗音と朱志香の表情が少し、暗くなっている。

 

「………俺、ヤバイこと言ったか?」

 

「戦人様は、印象に残った記憶は?」

 

「…森に散歩に出てたんだけどよ…それが、印象に残ったかな。」

 

「確かに、それはありましたね。」

 

思い出話で、気分が変わった時。下から言い争いが…

 

 

 

 

1986年10月4日12時20分

 

 

「私達は、屋敷に避難させてもらうわ。」

 

「姉貴!?何を言って…」

 

戦人達が下りてくると、絵羽が敵意を出して、騒いでいた。

 

「親父、何があったんだよ!」

 

「それがな……」

 

留弗夫の話だと、絵羽が生き残っている人間の中に、犯人と共犯者がいると言い始めた。秀吉が落ち着かせるが、そうはいかないらしい。

 

「少なくとも、行方不明になっている人間は、犯人だと思えないわ。逆に警戒されるわよね?少なくとも、私の中では…戦人君は白。犯人なら外部犯を言いそうだもの。作戦で、内部犯と言った可能性はなくもない。」

 

「絵羽様…落ち着いてください。」

 

「絵羽伯母さん…皆と離れたら危険じゃ…」

 

「だったら、戦人君と留弗夫で一緒に来なさい。私達がチェーンロックをするまで、見届けたら安心するわ。銃もあるし…」

 

源次が4丁のライフルを取り出してきた。金蔵の書斎にあったコレクションらしい。

 

「ゲストハウスは安全のはず…」

 

「逃げ場は少ないわね。」

 

戦人が絵羽の提案を承諾した。

 

「……親父、代わりに銃を持ってくれ。」

 

「わかった。秀吉さんも銃を…」

 

「わかったで!譲治はどうするんや?」

 

「僕は皆と残る。疑いたくないんだ!」

 

秀吉、絵羽は、譲治の気持ちを優先にして、承諾した。紗音が缶詰が入っている黒い袋を秀吉に渡した。

 

絵羽、秀吉、戦人、留弗夫は、ゲストハウスを出ていった。

 

 

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