1986年10月4日14時55分
ゲストハウスのいとこ部屋で、休息している戦人、譲治、朱志香、紗音、真里亞の5人たが、戦人だけは眠くないようで、推理小説を読みながら、客室を見張っていた。
(殺人事件が発生してんのに、冷静になれる。嫌な感じだな。)
すると、目が覚めた朱志香が読書をしている戦人を見ている。視線に気づいた戦人は、読書をやめた。
「朱志香、起こしちまったか?」
「大丈夫だぜ。嫌な日だよ…」
「冷静になれるのが、異常なのかもな。」
「戦人は…シェカのことが…心配?」
「心配だよ。朱志香だって…そのひとりだ。」
戦人は急に横になり、布団を被った。
「戦人!?」
「俺は寝る。」
「おやすみ。」
朱志香が背伸びをした時。いとこ部屋にある内線電話がなった。受話器を取ると、電話の向こうから叫び声が聞こえ、寝ていた戦人が起き上がる。
『なにするんや!?何処から……や、やめろ!?』
「秀吉伯父さん…大丈夫ですか!?」
戦人が必死に秀吉を呼ぶが、電話が切れた。この異常事態に、急ぎ戦人はいとこ部屋を出ると1階にいる留弗夫に、異常事態が発生したことを話した。
「姉貴が!?すぐに屋敷に向かう。皆は残ってくれ!」
「この電話が犯人の罠で、秀吉伯父さんにわざと電話をさせたんなら、留守番を残すのは得策じゃない!明らかに、犯人は複数犯だ!」
「……だが、俺、戦人、霧江はなんとかなるが、真里亞ちゃんはどうするんだ!?全員で動けば、犯人に狙われるぞ!」
「……仕方ない。俺と親父…霧江さん。お願いだ。」
「良いわよ。私と留弗夫さんで、銃を持つわ。本当なら、戦人君は残ってほしいけど…聞かないわよね?」
霧江の言葉に、頷いている戦人。留弗夫は溜め息するが、戦人に笑みを浮かべる。
「仕方ねえ。戦人。一緒に来るんなら、張と付いて来い!源次さん。後は、頼みます。」
「畏まりました。」
留弗夫、霧江、戦人の3人は、屋敷に向かう。その頃、屋敷にいるベアトリーチェは、影の者に憑依された秀吉と絵羽に襲われていた。
「影の者に憑依された人間は、強化されるなど、聞いてないわ!」
秀吉の魔法を必死に避けるベアトリーチェに、絵羽がライフルをベアトリーチェに、向けて発砲する。
「反魔法毒素の弾丸か……撤退するしかない!」
ベアトリーチェは一時撤退するため、姿を消したが、絵羽と秀吉がベアトリーチェを捜索するため、その場から姿を消した。
1986年10月4日15時15分
戦人、霧江、留弗夫が屋敷に到着して、2階客室に到着したが、秀吉、絵羽の姿はなかった。扉のチェーンロックが切断されていたのだ。
「遅かったか。」
「シュカちゃんと嘉音君が犯人かしら。」
(本当に…そうなのか?)
戦人は客室内を調べると、黒い袋と大量の缶詰、細かく刻まれた紙の欠片を発見した。
(細かく刻まれた紙の…欠片)
「戦人、屋敷内を探すぞ。」
「わかった。」
屋敷内の捜索が始まった。