重苦しい空気を感じながら、魔女の手紙を手に取ると、読み始める。
「〈右代宮戦人様。今宵のゲームを楽しんでいますでしょうか?生き残り3人ですが、1人が行方不明のため、挑戦者は戦人のみとします。ゲームの内容は、ただ1つ。犯人を捕まえるだけです。この六軒島に、犯人が潜んでいます。私からは手を出しませんが、5日24時にゲームオーバーとなります。隣にいるシェカ様は、手助けを禁じます。破れば、強制的にゲームオーバーとします。それでは、ゲームをお楽しみください。
黄金のベアトリーチェ〉
犯人を捕まえる?」
「戦人君…どうするの?」
戦人を心配そうにしているシェカだが、既に戦人の決心はついている。犯人を捕まえると決めていた。
「親族を殺されたんだ。犯人をぶん殴らないとな……」
「危なくないかな。私は……」
シェカの弱々しくなっていくのを見て、戦人は頭を撫でている。
「戦人君?」
「俺は絶対に負けない。何がなんでもな!」
戦人は屋敷内で、手掛かりを探し始めた。それを見たシェカは、一言呟いた。
「戦人君は…まだ、気づいてくれない。急がないと……黄金郷の扉を開けちゃうよ…戦人君。」
1986年10月5日9時58分
一旦、ゲストハウスのいとこ部屋で、5時間寝ていた戦人は、隣で寝ているシェカを起こさないように、いとこ部屋から出て、屋敷に向かった。
「あの魔女の手紙の内容をよく考えるか…俺がシェカといるのを知ってる人物だよな?」
戦人は頭を抱えながら、その考えを否定する。
「俺は……やっぱり、身内を疑いたくない。でも…朱志香と嘉音君以外にあの手紙は置けない。だめだ…違う。犯人は別にいる。」
戦人の仮説は、死亡した人間の中に実は、偽装死…生きている人間がいるのではないかと、考えた。
「そうだ。その仮説が合っていたら、探しやすくなるはずだ。」
屋敷に向かい、急いで調べようとしたのだが、魔遺体がある部屋にいったのだが、屋敷内にある紗音と譲治の遺体が無くなっていた。
「……あの魔女の野郎…何処まで、ふざけやがって!?」
部屋の扉には、魔女の手紙があり内容は、〈魔女を犯人にすれば、疑わなくていい〉と書かれていた。
「魔女を犯人にすれば?」(……そうすれば、誰も疑わなくても…身内を疑いたくない…でも、魔女を認めたくない。)
戦人は考えている内に、頭がいたくなって魔女の存在を認めてしまった。
「もう…疲れた。俺の敗北だ…魔女は確かに…存在する…だから、俺を…」
戦人はその場に倒れてしまった。魔女の存在を認めた戦人の近くに、ベアトリーチェが姿を現した。
「………最後の最後で、魔女の存在を認めた…か。妾も復活出来たし、黄金郷の扉を開こうぞ!」
ベアトリーチェの目の前に、シェカが姿を現した。
「何故、ベアトリーチェ卿は…」
ベアトリーチェの復活に驚いているシェカに、高らかに笑い声をあげた。
「戦人のおかげで、妾は復活出来たのだ!シェカ、戦人の2人は、無条件で黄金郷に招こうぞ!」
黄金郷の扉が開かれました。
魔女の棋譜
右代宮金蔵 ゲーム開始以前に死亡
右代宮蔵臼 第一の晩に死亡
右代宮夏妃 第一の晩に死亡
右代宮桜座 第一の晩に死亡
使用人郷田 第一の晩に死亡
使用人熊沢 第一の晩に死亡
使用人嘉音 第一の晩に死亡
右代宮秀吉 第ニの晩に死亡
右代宮絵羽 第ニの晩に死亡
右代宮譲治 第四の晩に死亡
使用人紗音 第五の晩に死亡
使用人源次 第六の晩に死亡
主治医南條 第七の晩に死亡
右代宮霧江 第八の晩に死亡
右代宮留弗夫 第九の晩に死亡
右代宮真里亞 第九の晩に死亡
右代宮朱志香 第九の晩に死亡
右代宮戦人 第十の晩に行方不明
勇気の魔女シェカ 第十の晩に復活
黄金の魔女ベアトリーチェ第十の晩に復活
勝者は黄金の魔女ベアトリーチェと、勇気の魔女シェカ。誰も犯人を発見できなかったため、18人は全員死亡。
ゲーム盤が終わりました。皆様は、魔女幻想の真相に気づいたでしょうか?
次回は魔女のお茶会 その5を投稿します。