1986年10月4日13時12分
私、戦人、譲治、朱志香、真里亞の5人は、屋敷の食堂で、昼食を終えてゲストハウスに戻ってきた。やることがない皆さんは、浜辺に行ったりしているが、私は推理に必要な伏線を探すために、屋敷に行くことを言って向かった。
(六軒島を調べなければ…いくら、探偵権限があっても、限界がありますからね。)
先ず最初に、ゲーム盤上の10月以前の物語で提示された森に向かうことにした。
(まだ、殺人事件は発生していないので、【ノックス第6条 探偵は偶然や勘によって事件を解決してはならない。】には、抵触しません。)
森に到着した私は、しらみ潰しに森内の探索を始めました。凶器が隠されていないか、秘密の隠れ場所が存在しないかどうかを徹底的に、探索しました。腕時計で時間を確認した私は、探索を中断した。
「【4日の13時40分時点で、凶器となる物はありませんでした。】【森の中に、秘密の隠れ場所は存在しません。】ですが、【大きな大木の近くに、小屋はありました】よし、赤き真実で、宣言できました。ですが…新第1ゲームと同じですね。違和感がありますが…ゲストハウスに戻りますか。」
森を出ると、私は急いでゲストハウスに戻りました。借りている客室に戻ると、扉をノックする音が聞こえてきました。
「ヱリカ様。」
「……鍵は開いているので、どうぞ…」
「失礼します。」
入ってきた人物は、黄色の長髪を靡かせている女性の使用人シェカである。
「私は使用人シェカと申します。郷田がクッキーを焼いたので、皆様にと…」
「ありがとうございます。」
「……やっと、素に戻れた。」
シェカは使用人の話し方から、本来の話し方に戻りました。
「あ、このしゃべり方は…だめだったかな?」
「私の前では、良いと思いますよ。夏妃さんには、内緒にしてますので……」
「ありがとうございます。使用人と普段の私は、使い分けないと、疲れちゃいますね。それでは、私は仕事に戻りますね。」
シェカは客室を出ていった。
(使用人と普段の私を使い分け……やはり、何かの伏線ですよね。ノックス第10 手掛かりなき他の登場人物に変装を禁ず、に抵触しませんよね?普通のミステリー小説なら、変装は高いレベルの技術ですが、この魔女のゲームでは、手掛かりがあり、ゲームマスターがその手掛かりを赤で認めれば、どのような変装も可能であるゲーム…ですが、手掛かりを認めない場合、魔女側はロジックエラーをしない程度で、手掛かりを配置しなければなりません。手掛かりが無ければ、ロジックエラーになりますから…)
手掛かり探しに疲労を感じた私は、シェカからもらったお菓子を食べて、休息することにしました。
1986年4月10日15時
ヱリカはゲストハウスを歩き回り、時間を潰していると、シェカと朱志香の2人を見掛けた。どうやら、戦人を探しているらしい。
「戦人さんは見ていませんね。屋敷に行ったのでは?」
「そうかな。私は屋敷に行ってみるね!」
シェカは屋敷の方に向かった。
私は朱志香と別行動をすると、ロビーで本を読んでいる真里亞を見掛けた。
「ヱリカお姉ちゃん!」
「少し暇なので、真里亞さんに教えてほしいことがあるんですが…」
「何が、聞きたいの?」
「この島に住んでいるベアトリーチェ関することが、聞きたいのですが。」
私のお願いに、真里亞は笑みを浮かべると、黄金の魔女、ベアトリーチェに関する情報を教えてくれました。
「ベアトリーチェは、他の人間に憑依ができるんですか?」
「うん…出来るよ。でも、波長の合った人間じゃないと、憑依が出来ないみたい…うー」
「ベアトリーチェに憑依魔法…面白いお話しありがとうございます。」
「役に立てた?」
「はい。真里亞さんの情報は、役に立てましたよ。」
嬉しそうな笑みを浮かべる真里亞に、私は客室に戻ると、手に入れた情報を整理する。
(黄金の魔女、ベアトリーチェは、他の人間に憑依できる魔法の存在…このことから…真犯人ベアトリーチェは、このゲーム盤では2人いる可能性があります。赤で宣言する場合は、ベアトリーチェと、名を持つ人物は2人いる…となりますが、まだ、確信はありませんので、赤で宣言はできませんね。)
休憩のため、私は客室に戻るのでした。