1986年10月4日20時15分
私、戦人、譲治、朱志香、真里亞、南條、嘉音の7人は、ゲストハウスに戻ってくると、ロビーにあるソファーに座ると、戦人の様子がおかしい。
「どうしたんだい?戦人君…」
「親父達の真里亞に対する仕打ちだ。手紙のことで、散々真里亞に当たりやがって…」
私は真里亞の様子を見ると、少し怯えていたため、頭を撫でると、笑みを浮かべました。
(この真里亞は、ゲーム盤の駒なんですがね。変な気分です…)
「ヱリカちゃんは、ベアトリーチェを名乗る女性を目撃したんだよね?どんな人だった?」
譲治からの質問に、私は思い出しながら教える。
「そうですね。髪の色は夜で暗かったので…少し、わかりにくいですが、黒いドレスの女性ですね。真里亞さんは、その女性がベアトリーチェと認識していました。」
「確かに、ヱリカの言った通りだぜ。その女性と真里亞は、仲がよかったな。」
私と戦人の話を聞いた譲治は、ある仮説を提示した。
「この六軒島には、20人しかいない。まさかと思うけど、20人の中にベアトリーチェと、名乗った人物がいるんじゃないかな?」
「俺達20人の中に?でも、ありえない話ではないな。俺、ヱリカ、紗音、真里亞の4人は、白確定だな…と、思いたいが、ベアトリーチェの魔法は、悪い人間に憑依することで、お仕置きされると、昔…祖父様に聞かされたな。」
「ベアトリーチェに、憑依された人間ですか。」
「良い子にも、憑依するらしいとは言われたぜ。」
戦人のベアトリーチェの昔話を聞いて、いろいろな仮説を構築していく。
「21人目がいる可能性も、無くはないよな?」
「今こそ、チェス盤を引っくり返すぜ。真里亞に手紙を渡すには、薔薇庭園に行くことを事前に知らなければ、真里亞に手紙は渡せない。俺達が薔薇庭園にいたことは、ベアトリーチェの想定外のはずなんだ。手紙を渡す方法は、真里亞に薔薇が無くなっていると言って、薔薇庭園に行かせればいい。俺の推理では、21人目は存在しない。」
(駒戦人さんは、かなり頭の回転が速いですね。ゲームマスターの戦人さんが、操ってるんだとしたら、何を企んでいるのでしょうか?)
私は戦人の推理を聞きながら、隅っこで待機している嘉音に、話し掛けてみた。
「嘉音さんも、立ってないで、ソファーに座ったらどうですか?」
「僕は家具ですので…一応、仕事中です。」
「……紗音さんのことで、聞いてもよろしいですか?」
「……何をでしょうか?」
嘉音が、私の話を聞いてくれるみたいなので、幾つか質問してみた。
「紗音さんは、変わった服とか…お持ちですか?」
「………僕からしたら、姉さんは…確かに変な服を持ってます。質問は以上ですか?」
「ありがとうございます。」(変な服…手掛かりとしては、弱いでしょうか?ですが、【ベアトリーチェを目撃時…私と一緒にいた戦人、紗音の2人は、真里亞に手紙を渡していません。】タイミングが良すぎますが、どうなのでしょうか?)
私、戦人、譲治が討論を続けていると、使用人である十八が、クッキーを持ってきた。
「皆さん。夜食のクッキーを焼いてきました。」
「ありがとうございます。」
「頂くぜ。」
「……次は、屋敷に戻らなくては。」
十八は忙しいのか、屋敷に戻っていった。