1986年10月4日22時55分
屋敷にいる紗音は、見回りを終えると、いるはずのない戦人が、近づいてきたため、警戒している。
「どうしたんだよ。紗音ちゃん…」
「貴方は…戦人様ではありませんね?」
紗音に言われた戦人は、鋭い目付きで、笑みを浮かべると、黒い蝶が発生して、黒戦人が姿を現した。更に、右手には黒い太刀を構えている。
「全くよ。俺に気づかなかったら、痛みもなく終わらせてやるのに…」
「私は只の家具ではありません。もう、覚悟は決めました。ベアトリーチェ様…私を第一の晩の生け贄にする代わりに、力を貸してください!」
紗音の願いが通じたのか、黄金蝶が発生して、黄金の魔女、ベアトリーチェが姿を現した。
「紗音。ソナタの覚悟は、立派であるぞ!その願い、叶えようぞ。」
「会いたかったぜ…ベアトリーチェ!」
「戦人に似ているが、黒き魔法を感じる。」
黒い蝶を纏わせながら、両手を広げながらいった。
「俺は複数の偽書の中にある、六軒島殺人事件の戦人犯人説の存在から構築された、黒き解釈の戦人だ。[俺はこの物語をハッピーエンドに終わらせない]」
黒戦人から発生した、黒い楔が発車された。ベアトリーチェは、黄金の太刀を出現させると、黒い楔を切断した。
「俺の黒き真実に対抗できたとはな。面白いぜ!」
「……複数の偽書に、このような残忍の存在がいるとは…」
「俺はこの六軒島を黒き魔法で、覆い尽くしてやるよ!魔女犯人説は優しすぎるんだよ!真実を暴いて、何が悪いんだ!」
黒い楔を大量に発生させて、ベアトリーチェを追い詰める。苦戦を強いられると、隣からワルギリアが姿を現した。
「ベアト…助けに来ましたよ。」
「お師匠様!?それは助かるけどよ…奴を倒さねば、妾の儀式が遂行できぬ。」
「儀式をする必要があるのですか?」
ワルギリアが、ベアトリーチェに儀式の必要性について、聞いている。
「この六軒島の人間は、黒き真実によって影響を受けている。妾の儀式の生け贄で、黄金郷の扉を開けば、黒き真実は消滅するはず…」
「そうですか。では、今回に限り、ベアトの儀式遂行を手助けしましょう。」
黒戦人は暇そうにしているが、ワルギリアとベアトリーチェの会話の邪魔をせずに待っている。
「話し合いは、終わったか?」
「ベアトと行きますよ!」
「行くぜ!お師匠様。」
ベアトリーチェの黄金の楔とワルギリアの神槍が、黒戦人を貫く寸前に、結界に阻まれて消滅した。
「この結界は…!?」
「俺の対魔法抵抗力…エンドレスナイン。お前らの魔法なんざ…全て、否定尽くしてやる。」
「く…魔法が聞かない相手では、勝ち目はありません。ベアトだけでも逃げなさい!」
「お師匠様!?」
「じゃあな…ワルギリア。[俺は白き魔法を否定する]」
黒い楔がワルギリアを貫いて、消滅した。その隙に、ベアトリーチェは黄金蝶となり、姿を消した。
「逃げられたか。だが、第一の晩の生け贄が2人。残りは4人…急がないとな。」
黒戦人は熊沢と紗音の遺体を抱えて、姿を消した。