うみねこのなく頃に   黄金の魔女の支配   作:ノック

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図書の都 その3

物語の朗読している縁寿と、手掛かり、伏線を予想しながら、考察を楽しんでいるフェザリーヌ。

 

「………お兄ちゃんは、別の幻想勢を追加したわね。」

 

「黒き真実を扱う戦人。黒戦人と呼ぶとしよう。」

 

縁寿は物語に登場している黒き真実に、考え始める。その様子に、フェザリーヌから説明がされる。

 

「縁寿が気になっているのは、黒き真実のことであろ?」

 

「黒き真実は、そもそもなんなの?」

 

「物語に記されている通りだ。黒き真実は人間の心の真実を宣言できる。赤き真実と同等の効力を持つが、赤き真実と青き真実には、弱いのだ。黒であるため、人間の悲しみ、怒りなどの真実を宣言できる。魔女のゲーム盤では、使われることのない真実だ。」

 

「何で、お兄ちゃんはそれを追加したの?」

 

縁寿は戦人のゲーム盤の物語をまだ、余り理解ができていないようだ。フェザリーヌも、まだのようだが、多少の理解はできるようだ。

 

「人間の黒き感情をゲーム盤で、表したかったのかもしれん。物語を追えば、まだ何かわかるだろう。」

 

「幻想のベアトが、朱志香お姉ちゃんとシェカと、会話してるわね。」

 

「幻想のベアトリーチェが描写されている場合は、登場人物の独り言の場合が、多い。今回は、朱志香とシェカの会話に、ゲームマスターが幻想のベアトリーチェを描写することで、2人の会話を代弁をしている可能性も、ゼロではない。この会話の内容は、真実と見ていいだろう。伏線の可能性がある。」

 

「只の幻想描写の可能性は?」

 

「それの判断は、観測者次第だ。物語を信じるならば、ヒントになるが…信じなければ、只の幻想となる。」

 

フェザリーヌは物語の幻想描写をヒントとして、判断しているようだ。

 

「朱志香お姉ちゃんが、真里亞お姉ちゃんの魔法を認めてるわね……え、黄金の真実!?」

 

「朱志香は泣いている真里亞に、優しい真実を語っている。だから、魔法を認める時に、黄金の真実を宣言できる。ゲームマスターの解釈だと、思うが…」

 

「………探偵が登場したわね…駒の真里亞お姉ちゃんに、優しく接している!?あのヱリカが…」

 

「探偵の登場。物語内の伏線、手掛かり探しを主にするために、移動しているな。」

 

物語内のヱリカの行動を注意深く、観測するフェザリーヌと縁寿。

 

「やっぱり、伏線探しは簡単じゃないようね。」

 

「簡単だったら、面白くないだろう。真里亞が興味深い発言をしている。」

 

「ベアトの憑依魔法?何かの伏線?」

 

「探偵ヱリカは、このゲーム盤には真犯人ベアトリーチェが、2人存在していると、推理しているようだ。」

 

ヱリカの推理に、フェザリーヌが笑っている。退屈はしていないようだ。

 

「……お兄ちゃんは、大胆なことをしたわね。魔女駒のベアトをヱリカに目撃させたわ。」

 

「戦人の考えはわからないが、面白くなりそうだ。さて、朗読を休憩しよう。」

 

フェザリーヌはお茶菓子を用意したのだが、縁寿が気づいていない。

 

「お茶の用意が出来た。朗読を休憩するのだ。」

 

「気づかなかったわ。使用人の人数も増えてるから、気になったわ。」

 

「誰が追加された?」

 

「十八と名を持つ男性が追加されたわよ。お兄ちゃんに少し似てたげど、駒のお兄ちゃんとは別人ね。」

 

フェザリーヌが十八の名前を聞いて、少し無言になっている。縁寿は声をかけるが、反応しなくなったのだった。

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