10月1日16時30分
ゲストハウスを出た戦人は、10年振りの思いで巡りのため、昔にあった少女と散歩した森の中を歩いていた。
「あの頃と、余り変わってないな。」
思い出に浸りながら、森の奥を進んでいく。すると、大きな大木の横に、小屋を発見した。
「大木は知ってるけど…10年前に、あんな小屋はなかったはず。」
小屋に近づこうとした瞬間。誰かに声をかけられた。そこにいたのは、朱志香である。戦人が心配になって、尾行していたようだ。
「戦人、ゲストハウスに戻ろうぜ!」
「…そうだな。戻るよ…」
戦人と朱志香がゲストハウスに戻るため、森を後にした。すると、大木にぶら下がっているシェカが見ていた。
「……魔女の私では、戦人君と一緒にいられないのかな。」
シェカから黒いオーラが発生すると、ベアトリーチェが姿を現した。
「シェカ卿。何をやっているのだ!?」
「ベアトリーチェ卿。私は戦人君と一緒にいたいだけですよ。」
「何をする気なのだ?」
シェカの表情が、黒い笑みに変わると、右手から黄金の槍を出現させる。
「ベアトリーチェ卿が、復活の儀式ができないのなら…私が代行して、13人の生け贄を集めます。ですが、そのためには時期を待たなくてはなりません。暫しのお別れです。10月4日にまた…」
シェカは霧となって、姿を消した。
1986年10月1日18時30分
屋敷の食堂で、蔵臼、夏妃、朱志香、戦人が夕食を食べていると、夏妃から戦人に聞いてきた。
「そう言えば、シェカさんが六軒島に来ていましたよ。」
「な!?それは本当なんですか!」
「【確かに、シェカさんと会話しました。】」
夏妃の言葉に、戦人は冷静になるために、グラスにある冷たい水を飲み干して、頭を冷やす。
「……今は何処に?」
「屋敷の客室にいますよ。源次が呼びに行って…」
食堂に源次が戻ってくるが、焦っている表情である。
「奥様…大変でございます。」
「どうしたのですか?源次…」
夏妃に冷静になるように、言われた源次は、落ち着いて報告する。客室にいるはずのシェカが、いなくなったようだ。
「他の部屋は探したのですか?」
「はい【屋敷内の部屋を探したのですが、いないようで…】」
「外に散歩に行ってるのでは?」
「ですが、【今現在、外は大雨でして…】明日には晴れるようですが…」
「それは大変だぜ!?早く探さないと!」
「そうだな。皆で、シェカ君を探さなくては。」
蔵臼、夏妃、朱志香、戦人は、ゲストハウス
源次、紗音、嘉音、郷田が屋敷を探したのだが、シェカは発見できなかった。
1986年10月1日21時
戦人は屋敷内を再度捜索をしていた。だが、シェカは何処にもいなく、発見できないでいた。
「どうして…見つけられないんだ。」
「戦人様。まだ、探しておられたのですね。」
屋敷内の確認をしていた嘉音が、戦人に声をかけた。
「嘉音君。」
「確認の次いでに、僕も一緒に探しますよ。戦人様。」
「ありがとう。」
その後。22時まで、【戦人、嘉音が屋敷内を全て探したが、シェカは発見できなかった。】