(´・ω・`):ええのあるやん
(´・ω・)ノシ:使うか
対ロウリア戦争を決定したドイツであったが、最初の一ヶ月間その準備は遅々として進んでいなかった。
理由は単純だ、民間とのキャパの取り合いである。
ひと昔前まではこうはならなかっただろう。ナチ党の保守派が倒れシュペーア派が後を継いでから民主主義を多くとり入れてきたドイツでは軍隊よりも民間を優先する必要があった。
ドイツは元来ランドパワーの国だ、そのため陸軍重視なのである。
状況が変わったのはWW2終結後。ドイツは周囲に存在する敵対国家をすべて破壊した。たしかにウラルを分けて
ドイツはこの他にもアフリカやイラン・パキスタン国境、南米に北米と世界各地に部隊を展開していた。後顧の憂いを断ったドイツは、これを支えるためにも大規模な建艦をおこなった。
その規模は一時期、日本を超えたともいわれている。
ドイツと日本との冷戦、それは冷たく無機質な時代であったと同時にドイツ国防海軍ひいては国防軍の最盛期でもあったと言える。
しかし、それは長くは続かなかった。レーベンスラウムとミッテルアフリカの崩壊、それに伴う経済危機と近辺の情勢悪化、陣営の崩壊に日本陣営の拡大とドイツにとって悪夢ともいえる時代がやって来る。
ここまでくるといくら
ドイツはすぐに建艦計画を中止させその分余った資源を経済と陸軍・空軍の拡充に回した。いくら国の危機とは言えこれには、海軍は大変立腹しキール水兵反乱の再現をしかけたが、親衛隊と同じ轍を踏む*1のを恐れて中止した。
経済が縮小しているにも関わらず、拡大し続ける軍隊。ドイツ中央政府(まだ保守派が支配するナチ党)が再びメフォ手形という悪魔の片道切符を手に取ろうとした時、国民が動いた。後に歴史家がファシズムの崩壊の時という事件、シュペーア革命(なおシュペーアはとっくに没しているもよう)である。
国民と数多の大企業を味方につけたシュペーア派は見事、永遠の与党ことナチ党の掌握に成功した。
これをもってドイツは大規模な改革を推し進めることになる。それは国防軍とて例外ではなかった。
世界大戦を勝利に導いたドイツ国防軍。その威光はヒトラーですら容易に手を出せなかったと言われている*2。だが、その威光も国民の総意の前には無力、反対派はすぐに首を斬られ国防軍にもメスが入ることになった。
真っ先に改革の手が加えられたのは戦略だ。
今までのドイツの対日戦略は地方(海外植民地などを指す)は本国から派遣された部隊がそこで非対称戦を行い足止めを行う、主力の部隊はウラルやシベリア、インド方面に配置し日本及びそれら同盟国主力軍を電撃戦をもってして粉砕するというものだった。
しかし、当時のドイツにそんなことをする余裕はなかった。そこで考えられたのが後手からの一撃だ。
もし、当時のドイツが日本と戦争を始めたら必ずお隣さんのフランスとロシア諸国が攻めてくるだろう、ヘタリアであれば二個師団で十分だったかもしれないがこの二つはドイツを殺すためにそれぞれ100師団近い数の軍隊を保持しているのだ、これらを防衛しながら海外植民地に回す部隊がいるわけがない。そこでドイツは、部隊のほぼ全てを本国にとどまらせて置き、有事になったらフランスとロシア諸国を叩き潰した後、一度敵に取らせておいた領土の奪還とそのついでに相手もひき潰せばいいと考えた。もちろん上手くいくとは思っていない。しかし当時のドイツにできたのはこれぐらいしか無かったのだ。
そのために必要となったのは大規模部隊を輸送可能な海運力だ。
ドイツはこれの実現のために揚陸艦や輸送艦を大量に建艦した。
これらのおかげでドイツは異世界転移という未曾有の災害が起きたのにも関わらず軍事力の低下も限定的で、失われた民間の輸送船のかわりにあてる船もあったため経済成長の低下もある程度抑えることに成功したのだ。
それでも今までの輸送船の分全てをまかなえたわけではない、特にクワトイネやクイラでは大規模な開発が行われており、そのための資材を運ぶのにも一苦労というのが現状であった。では、ここに国防軍のために海運力を割いてやる余裕はあるか?
ない、あるわけがない。
結果、クワトイネにおける軍事基地の設置は遅れに遅れ。まともに取り掛かれるようになったのは大規模な港が完成しインフラ整備もひと段落してからであった。これまでにかかった時間はドイツがパーパルディア皇国やクワトイネ公国に対して対ロウリア戦争を宣言してから1ヶ月後であり赤っ恥をかいた外務省はガチギレした。
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クイラ王国 北部砂漠地帯
普段であれば人っ子一人いない枯れた地。
しかし、今そこには多くの人々がたむろしていた。だが、決して華やかとはいえない。
そこに居るのは、砂漠迷彩の防弾チョッキと軍服を身にまとい銃を片手に持つブランデンブルク師団なのだから。
そこから一歩奥に行ってみればその雰囲気は一変する。
南の方向が一面ガラス張りなこと以外特にこれと言って特徴のない不格好で巨大な建物。
その中では華やかさこそないが賑わいがあった。それぞれが好き勝手に席から立ちあがり、話し合っている。
「これはクイラ王。お久しぶりです」
対面に共を連れて見回るクイラ王に礼をするのはクワトイネ公国首相のカナタだ。
「カナタ殿もお久しぶりですね」
中肉中背で日に焼けていること以外これと言った特徴のない優男。それが彼、クイラ王だ。
「なんでもドイツはここから僕の星を打ち上げるようで」
僕の星つまり人工衛星の打ち上げだ。ドイツがこの世界に転移し最も被害を被った物があるとすれば宇宙資産もその一つだろう。
人工衛星が消えるならそれでいい。しかし、ドイツの場合フロリダとカリブにある打ち上げ場もろとも消えたのだ。ロケットや衛星は本国で作れるが、打ち上げ場となると緯度の高いドイツ本土は向かない、そのためドイツは打ち上げ場を一から作る羽目になった*3。
その場所に選ばれたのは海に近く資材の輸送がしやすい、それでいて緯度がある程度赤道に近い場所、クイラ王国であった。
「ええ、大使の説明を聞いたときは何かの冗談かと思いましたが、この層々たる面々を見ればいやでも本当だと思わされますね」
その目線の先にはパーパルディア皇国第一外務局局長のエルトやアルタラス王国国王のターラ14世と王女のルミエス、他にもパンドーラ大魔法公国にリーム王国、トーパ王国などドイツと国交を結んだ国々の要人らがいた。
その中でもとくに目を引いたのは。
「まさか、ムーも参加するとは」
「ええ、私も驚きましたよ。参加したこともそうですが2万kmも離れているのです。パーパルディア皇国が間を取り持ったという話も聞きませんし、この短時間にどうやって関係を結んだのか……」
「ドイツのことです。これからも驚かされることがたくさんあるでしょう。これぐらいで驚いてはこの先持ちませんよ」
「ハハハ、確かにその通りですなカナタ殿」
彼らが話題にする人物たち、ムーの技術士官のマイラスとラッサンはムーの後ろ盾を欲する国々にたかられていた。しかし、彼らはあくまで技術士官でありたかっても何も出ないとわかるや否や皆彼らから離れていった。
「ですが、不思議ですね。第三文明圏や周辺の国々はたくさん見えるのにフェン王国やガハラ神国の方々が見えない」
クイラ王は友人に接するようにカナタに疑問を投げかけた。
「確かに言われてみれば、あの二か国はドイツの隣国と言っても差し支えない場所にあるはず……分かりませんね」
「いやだからですよ」
国家元首の二人の会話に乱入する者がいた。
「む、貴方は?」
「これはレードリッヒ殿お久しぶりですね」
「失礼、クイラ王とはお初にお目にかかりますね。私、大ドイツ国外務省第三文明局大東洋課所属アードマン・レードリッヒと申します。カナタ首相もお変わりのないようで」
「ほう、カナタ殿とレードリッヒ殿はお知り合いなのですな」
「はい、彼は元々我が国の臨時駐屯外務官でしたのでそれなりに顔を合わせる機会がありましてね。レードリッヒ殿もお元気なようで安心しました。して、先程の発言はどういう意味でしょうか?」
先程までの温和な雰囲気とは打って変わってカナタは目を細めて聞いた。
「難しい話ではありませんよ。フェン王国とガハラ神国は立地的に我が国の安全保障上大切な場所です。最初は政府も外務省も国交の樹立には前向きでした。しかし、国民が反発したのですよ」
カナタとクイラ王は首を傾げる。
「一体、どうして貴国の国民は反対したのですか?」
「かの国らの文化が我が国がいた前世界の最大の仮想敵国と酷似していたのですよ。我が国の体制は民主主義ですからね国民の声には逆らえません」
「そうだったのですか。納得しました」
「話している間にも、そろそろ打ち上げの時間ですよ」
レードリッヒが指さす場所にはデジタル時計がありそれは残り30秒とカウントを刻んでいた。
周りに目を配れば先程までの喧騒が嘘のように皆、巨大な窓から豆粒ほどにしか見えないロケットを眺めている。
『打ち上げまで
女声の機械音声がカウントダウンを始める。
「さぁ、皆さん歴史的瞬間ですよ」
機械音声とレードリッヒの声だけが会場に響く。
――――
遠く離れても聞こえる轟音を立て、ロケットは加速しながら上昇する。
次第に見えなくなるロケット、それはついに第一宇宙速度を超え、宇宙にたどり着いた。
観測機器から送られてくる情報。
それに、ドイツの科学者と技術者たちは歓喜し、各国要人は畏怖し、一部
この瞬間からドイツの黒い光はこの星の反対まで照らすこととなった。
\_ヘ(ω゚`*)カチャカチャ:ムーともう国交結んでるよ。そのへんはロウリア滅亡RTA 終わってからやる予定。
・この世界線の歴史
この世界ではユーゴスラビアで政変は起こらず素直に枢軸国に加盟した。そのため史実のように独ソ戦開戦が1ヶ月遅れることはなく計画通りソ連はシバかれた。冬将軍は間に合わなかった。
ちなみに、ユーゴスラビアは運命なのか何なのか結局崩壊して悲惨なことになってる。
中央暦1639年4月27日我々はロウリア王国に対して外交団を派遣した。しかし、彼らは我々と話すこともなく蛮国と罵り、挙句の果てには火矢を用いて攻撃を行ってきた。そのため我が国ドイツは国家の威厳を保つための懲罰行為が必要だ。だが結果は見えている。やつらはどのように我が国に貢献してくれようか?
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ラウリーア国家弁務官区の作成
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我が国が管理するほど豊かとは思えん
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仲間たちに分け与えよう(分割)
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ゲルマン人の箱庭を再び(完全併合)