ホロライブ ~彗星と珈琲~   作:こもくれは

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第6話 お邪魔とまたね

星街と約束した月曜の朝、店は休みだか朝食を作るため光はいつも通り朝早くに目を覚ます。慣れた手つきで、食卓にはトーストとバター、スクランブルエッグとサラダが添えられたプレート、そしてスープを並べ、学校に間に合うように妹を起こす。

 

「美咲、昨日遅かったかもしれないけどもう朝だよ」

兄妹ではあるものの親しき仲にも礼儀ありの言葉にもあるように、扉の外から声をかけて美咲を起こす。店を閉めた後でも美咲の部屋は、電気がついていたことを覚えており、おそらく遅くまで絵を描いていたのだろう。

扉の向こうから、物音が聞こえ起きたことを確認してから、光は食卓に戻った。

 

「兄さん、おはようございます」

身支度を整えた美咲が、食卓に来て食事を始める。いつも通りの光景のなか光が美咲に約束のことを伝える。

 

「昨日少し話したけど、今日の夜は大丈夫そう?」

「はい。昨日のうちに絵の仕事は目処が付きましたので今日は大丈夫です。すいせいさんのお家に行くんですよね。私もいって大丈夫でしょうか?」

「うん、招待された後に美咲も連れてきてって頼まれたからね。それに美咲も姉街さんに会いたいでしょ?」

 

小さい頃、4人でよく遊んでいたが美咲はよく姉街さんと遊んでいた。傍から見ると、本当に仲の良い姉妹のような感じだったことを今でも覚えている。美咲は光の話に嬉しそうに頷き、星街の家に行くことを光に伝える。

「じゃあ決まりだね。学校が終わりそうな時間に迎えに行くから」

「はい、多分17時くらいになると思います。終わり次第、連絡します」

 

朝食を食べ終わり、美咲を送り出し店の仕入れや家の掃除、洗濯などのいつもの日課をこなす。当たり前のようにやっていることだが店の清潔感や、光の人当たりの良さはこういった当たり前のことをできるところにある。いつも通りの日課をこなした後は、趣味であるゲームにも手を出す。光は昔からのゲーマーであり、自分でゲームをすることはもちろんのこと、未プレイのゲームについても情報通なのである。そんなこともあり、普段のホロメンからの相談はおすすめのゲームを紹介したり、今のはやりや、これからのはやりについての助言を行ったりする。

 

そんなこんなで、時間も夕方になり美咲の迎えのために自前のバイクを乗り学校までの道のりを走る。学校につくと美咲が校門の前で待っているのが見えた。学校に着くなり、校門の前に人が集まりなにやら騒ぎのようになっていた。

(あれ!美咲さんのお兄さんじゃない!?)

(あのカフェの店長さん?すごくかっこいいね!)

 

「兄さんが来ると、やっぱり学校が騒がしくなりますね」

光から、ヘルメットを受けとるタイミングで美咲は嬉しそうに光に話した。

「あんまり目立ちたくないから、早くいくよ」

少し照れたような顔を見せた光は、美咲が後ろに乗ったことを確認してからバイクを走らせる。星街に教えてもらった情報をもとに、目的地に近いところにバイクを駐車し、その目的地に足を進める。

目的のマンションにたどり着き、事前に聞いていた部屋の番号をオートロックに打ち込む。インターホンを押すと、星街からの声が聞こえてきた。

『いらっしゃい!早くあがってきてよ』

 

ドアが開き、部屋の階までエレベーターに乗り、ドアの前に立ち再度インターホンを押すと星街が顔を見せた。

「改めていらっしゃい、光、みーちゃん。今お姉ちゃんが夕ご飯作ってるから上がって」

「「お邪魔します」」

 

二人は星街に案内され、リビングにつき、カウンターキッチンから姉街がこちらに顔を見せる。

「お姉ちゃん。私が連れてきた2人は、光とみーちゃんでした!」

「お久しぶりです。姉街さん、元気にしてましたか?」

「美咲ぃ!」

 

美咲の姿を見るや、キッチンが飛び出し美咲に抱き着く。同じような光景に、美咲はやっぱり兄妹だなと思いながら星街と同じように姉街を受け止める。

「あたしもあんな風だったのかなw」

「僕は見てないから何とも言えないけど、なんとなく想像がつくよ」

 

そばから見ていた星街と、光は二人が落ち着くまでその光景を眺め続けるのだった。しばらくして、二人が落ち着いたところで、姉街がつくった鍋をみんなで囲み、みんなで夕飯を食べ始める。

星街姉妹が上京してきたときのことや、光と美咲が地元を離れた後のことなど積もる話をしているとあっという間に時間が過ぎていった。

 

「光、今日はありがとうね」

話しの途中で星街は光に感謝の言葉を伝える。今日家に来てくれて、急な申し出に応えてくれてなどいろんな意味が含まれているような言葉だった。

「ありがとうはこっちのセリフだよ。美咲も姉街さんと話ができて嬉しそうだったし、何より僕もすいちゃんと昔の話とかができて嬉しかったよ」

「そっか… それならよかった」

自慢の青い髪をクルクルといじりながら、微笑む星街は光のほうから視線をそらした。

 

家にあがってから、かなり時間が経ち夜も遅くなったこともあり光が美咲に帰りの準備をするように促す。

「もうこんな時間になってたんですね。」

姉街と夢中で話をしており、時間に気づかなかったのだろう。残念そうな顔をしつつも、帰りの準備を整える。テーブルにある食器やごみを片付け自分の荷物を片手に星街家の玄関に向かった。

 

「すいちゃん、姉街さん今日はありがとうございました。ご飯もおいしかったです。」

「うん。良かったらまた食べに来てね。今度来た時は、昔見たいにまたゲームでもしようよ」

「いいですね! また今度時間があるときにお邪魔しますね」

玄関先でも、話こんでしまいそうなり、光が気を聞かせて美咲に目配せしてお暇する意思を伝える。

 

「それじゃまた今度。今度はウチに寄ってください。ごちそうしますから」

そういうと二人は玄関を開けて、外に出る。つられて玄関先にあるサンダルに足を通して、二人を追うように星街は外に出る

 

「お姉ちゃん、私二人を見送ってくるね~」

「うん、あたしは片付けが少し残ってるからお願いね」

そういうと二人の後を追って、玄関先を飛び出す。エレベーターを降りてマンション下の駐車場でバイクに乗る二人に星街は声をかけた。

 

「ッハ…やっと追いついた」

「すいちゃん、わざわざ見送りに来てくれたの?」

少し息を切らす、星街に光が声をかける。

 

「わざわざって、ふーんすいちゃんが見送りにきたのにそんなこと言うんだ。って冗談はさておきそれって光のバイク?」

わざと怒ったような態度を見せるも、光と美咲の乗っているバイクのほうに目が行った。

 

「ごめんて。うん店の買い物とか美咲の迎えに行ったりするのに使うからね」

「かっこいいね!今度すいちゃんも乗せてよ」

「うんそうだね、機会があったら」

「兄さんのバイクの後ろに乗るのすごく気持ちいいんですよ。おすすめです」

 

光の乗る後ろに美咲が手をまわして乗っている姿をみて、うらやましいと思った星街だった。バイクに気を取られていたが光に話があって下まで降りてきたのを思い出した。

「ちょっと光に言っておかなきゃいけないことがあって、また今度カフェのほうに行くからさ、おすすめのゲーム何個か見繕ってよ。今度配信でやってみたいんだよね」

「配信の許諾が取れてるやつで、おすすめできるのをリストアップしてるから今度カフェに来た時にでも一緒に見よっか」

 

またねと手を振り見送った星街は、また光と話ができることにワクワクしながら家に戻るのだった。

 

 

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