ホロライブ ~彗星と珈琲~   作:こもくれは

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第7話 バイト募集

夢を見ていた。いつもと同じように店に顔を見せてくれるホロメン達。お客さんと楽しそうに会話をしている美咲の姿。昔から叶えたかった喫茶店の風景がそこには広がっていて、幸せな景色がそこにはあった。

 

「光何してるの?早くこっちに来なよ」

透き通るような声で僕のことを呼ぶ星の目をした少女。その声に僕はいつも胸が躍る。君は知らないかも知れないけど昨日もずっとドキドキしてたんだ。十年以上も会っていない君がこんなにも綺麗になって、昔に語ったアイドルの夢を叶えようとしている。

 

そんな姿が僕にはとても眩しく、とても綺麗に見えた。

 

「…さん お…て。兄さん!」

妹の声が聞こえて、静かに目が覚める。

「…朝か。おはよう、美咲」

「おはようございます、兄さん。珍しいですね兄さんが寝坊なんて」

基本的に兄妹どちらも朝には強い方ではあるが、お互い仕事の忙しい時や、イラストの締め切りが近くなったりすると朝起きるのが遅くなったりするが光が寝坊するのはかなり珍しいことであった。

「昨日のことが楽しすぎたからかな」

そういいながら、洗面所で顔を洗って、朝ごはんの準備をする。

 

喫茶Stellaは、10:00~19:00までの営業としているが予約がある日、ない日で営業時間を変えたりしている。個人経営でやっているがお得意様がいるおかげでのんびりとできているのはありがたいことだ。

 

「とはいえ美咲が最近絵の仕事を抱えている分、バイトが一人ほしいところではあるよな」

前々から考えていたことではあるが、バイトを一人増やしたいとは思っていた。それに踏み切れなかったのは主にお金の問題である。これまでは稼ぎは少ない中で営業していたがカバーのみんなが店によく足を運んでくれることもあって店としては以外にも稼ぎが出ていた。

考えていても仕方ないとも思い、店の片隅にバイト募集の張り紙を張って様子を見てみることにしてみるのだった。

 

昼過ぎに、ホロメンが遊びに来ており、今日は自称えりぃ~との神社の巫女ことさくらみこが来ていた。

「コーさん聞いて聞いて!この前来た星街すいせいって子めちゃめちゃ声が綺麗だったんだよ~。数々のギャルゲーをしてきたみこならわかるよ。あれは伸びる逸材だにぇ~」

「みこさん、すいちゃんと話したんですか?」

 

いつも通り、わかっているのかわかっていないような雰囲気を醸し出していたが、みこちに注文されたミルクティーを運びながら聞いてみた。

「みこだってやればでぇきるんだよ!コーさんは少しみこを甘く見すぎだよ」

えっへん!としたり顔をするみこちを見ていたが、おそらくすいちゃんのほうから話しかけて、みこちと仲良くなったんだろうと察した光だった。案の定あとで話を聞いてみるにすいちゃんがみこちを質問攻めにしてみこちは目を回していたようだった。

 

(けど、すいちゃんホロメンとも仲良くなれそうで良かった)

気にしてはいたが、すいちゃんが他のホロメンと仲良くできるかは少し気になっていたところもあって、こういった話を聞けるのは安心できるものだった。

 

「ところで、この店で新しくバイトの人雇うの?」

張り紙に気づいたみこちが、光に話を聞いてみた。

「そうですね。最近は美咲もイラストの仕事が増えてきてこっちのほうを手伝うことが難しくなりそうなのと、常連さんも増えてきて僕一人だと対応が厳しいこともありますので」

「コーさんも大変だにぇ~。なんだったらみこが手伝ってあげようか~」

「それだけは勘弁してください」

「なんでだよ!みこちゃんにだって接客くらいできるもん!」

そうはいっても、皿を割ったり、コーヒーをこぼしたりとなかなかに悲惨な光景が容易に想像できるのが悔しいところだ。

 

「コーさんってみこに対して失礼だよね」

考えていることを読まれたのか、みこちに図星をつかれて少しヒヤヒヤしていたところに入口の方から美咲が帰ってきた。いつもであれば裏口のほうから家のほうに荷物を置きに戻るところが珍しいこともあるのだと思っていたが、美咲がお客さんを連れてきたみたいだった。

 

「お帰り美咲。どうしたの店のほうから入ってきたりして」

「ただいま兄さん。実はこの前、バイトさんが欲しいと兄さん言っていましたよね?」

「そうだね。実際、美咲にもアルバイト募集のイラスト描いてもらったけど、それがどうかしたの?」

 

得意げな顔をする、美咲の後ろのほうから金色のポニーテールをなびかせた少女が店に入ってきた。

「初めまして!美咲殿から、バイトの話を聞いてきました。風真いろはでござる!」

 

なんだか、新しくバイトとしてくる人はなかなか個性的な人みたいだ。

 




前回書き忘れていたので、ここで報告しておきます。
長らくお待たせして大変申し訳ございませんでした。

自分のペースにはなりますが、なるべく作品を完成できるように頑張ります。
※感想を書いてくださる方がいらっしゃり、大変励みになりました。楽しみに待っててくださり、ありがとうございます(^^)
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