思いつきで描きました。
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突然だが、どうやら俺は転生というものをしたらしい。
自分でも何を言ってるんだ?と思うのだけどそうとしか説明できない。
俺はいつものようにハゲ上司からの嫌味をのらりくらりと躱しながら、退社しコンビニで酒とつまみでも買って宅飲みをしようと横断歩道を渡った所で記憶が途切れている。
そして今、母親?らしき女性に抱き抱えられている。
そしてその女性の後ろの鏡を見ると俺?らしき赤ん坊がいた。
俺が生まれてから5年程の月日が経った。
どうやら俺はハイスクールDxDと言う生前愛読していたラノベの世界に転生したことが分かった。
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俺はどうやら悪魔に生まれ変わったらしい。
しかもただの悪魔ではなく、前世で愛読していたハイスクールDxDの世界での悪魔だ。
現在は天使、堕天使、悪魔の三大勢力が過去の大戦で魔王達が居なくなり、2代目の四大魔王達が表立って冥界を率いてるらしい。
ここら辺は原作通りの時系列と展開だった。
ただ俺が生まれた貴族の家がちょっと訳ありの家だった。
俺はナベリウス家と言う貴族の家系でルキウス・ナベリウスとして生まれた。
ナベリウス家は原作で深く関わっていた訳じゃないが、ナベリウス家は過去の大戦で
名家と呼べる家なのは間違いないんだろうが、恐らく今後の展開を見ると俺自身も騒動に巻き込まれる恐れは大いにあるだろう。
となると誰かに亡命ないし後ろ盾になって貰うのが安全だろう。
その相手として一番いいとなるとやっぱりグレモリー眷属の仲間になるのが手っ取り早いし、楽だろう。
それに、オタクとしてやっぱり好きなキャラを近くで拝める至福が享受できるなら是が非でもない。
となれば早速、グレモリー眷属の仲間になることを目標に自分を鍛えていこう。
俺は新たな目標を胸に悪魔として第二の人生を、このハイスクールDxDの世界を遊び尽くそうと決めた。
目標を決めてはや数日、俺は屋敷内を探索したり悪魔の特性である【魔力】を鍛えようと独学ではあるが訓練を始めた。
上級悪魔の貴族達は基本的に自己鍛錬をしようとしない。
何でも自分の生まれ持った才能を生かした戦い方だったり、その家系の持つ魔力の特性を持つ子供が産まれると英才教育を施したりするがそう出ない場合はあまり自分で鍛えようとはしないらしい。
基本的にはレーティングゲームを通して自己分析し、戦略や知識を増やしたり他の上級悪魔の眷属と自分の眷属をトレードしたりして強くなるのが主流らしく主やその眷属が自己鍛錬をして強くなる者も稀に居るらしいが、あんまり居ないのだとか……
それを知った時正直もったいないと思った。
せっかくすごい才能を持ったのにそれを生かそうとしたり、長所をより強く伸ばしたりできるのに何故しないのか?
それにハイスクールDxDの世界を満喫して遊び尽くすと決意もした事だ。
悪魔の特性である【魔力】は自分のイメージを形にする力だ。
オタクとしてイメージでほかの人に負ける訳にはいかない。
勿論、才能のありなしはあるから最強は無理だろうがそれでも上級悪魔の中でもトップクラスの実力である最上級悪魔クラスの実力になりたい!
その為にまず、魔力の使い方を覚えなきゃならないが、生憎悪魔と言えど五歳の子供に魔力の使い方を教えてくれる人なんていない。
ましてやうちのナベリウス家は本家とも言えるネビロス家共々研究畑の人が多い。
そのせいか自分の両親と使用人くらいしかこの屋敷で他の人と会ったことがないし知らない。兄や姉と言った年の離れた親類は居るらしいが、少なくとも俺が生まれてから一度も顔を見た事がない。
それに、名前も顔を知らない以上殆ど居ないも同然だろう。
幸い、さっきも言ったようにうちは研究畑の人が多いお陰か屋敷内を散策すれば何かしらの資料やら書物が出てくる。よく分から無いものが大半だけど魔力や魔術に関する本を見つけたので今はそれを読みながら何となくのイメージで魔力を使う練習中だ。
後は散策も続けれてなにか他にいい物がないか探すしかないだろう。
屋敷を創作すること数日、俺はとある部屋を見つけた。
屋敷自体が広くて見つけにくいのもあったが、奥の方へ隠すようにポツンとその部屋は存在していた。
俺は恐る恐る部屋を開ける。
「誰?」
中から小さな女の声が弱々しく聞こえてきた。
それは2人の幼女だ。
一人は幼女というか少女と言える程に成長している黒髪の子、もう一人は黒髪の子の陰に隠れ恐る恐るこちらの様子を怖がりながら伺う白髪の子。
どちらも頭には猫の耳が、腰の辺りには尻尾が生えている。おそらくは……
「君たちは?」
「私たちこの部屋に閉じ込められてるの。あなたこそ誰?」
「俺はこの屋敷の主の子供だよ。一応」
「一応って…なにそれ?」
「普段から親だの兄弟だの親類縁者と会う機会が無いからね。普段話す相手は使用人の悪魔が殆どだから実感無いんだよ」
俺は我が家のことながら家庭内の関係性の淡白さはどうかと思う。と暗に告げた
「まぁうちの家庭事情はこの際置いといて、俺はルキウス・ナベリウス。よろしく」
「……私は黒歌、こっちは妹の白音」
「……………」
「黒歌と白音か。改めてよろしく」
二人の名前が聞けたことでここがハイスクールDxDの世界だと言うことを本当の意味で実感した瞬間だった。
そしてこの日、二人との邂逅が後のルキウス・ナベリウスという悪魔の生き方に大きく影響したと知るのはまだ