年末年始までゴタゴタしてたので投稿が遅れましたm(_ _)m
やっぱり描きダメしてから投稿始めるべきだったか……
黒歌と白音の二人と出会ってから数日、研究畑で放任主義の家だが、貴族ということもあって少しずつだけど俺も貴族として必要な作法を学ぶ為の教育が始まった。
とは言ってもさっきも言ったようにうちは研究畑の家庭内であり、皆胸の内に秘めている野心こそあれど社交界自体にはあまり興味が無いらしく、貴族としての振る舞いが及第点に達していれば割とどうでもいいとの事だ。
その為、知識と経験の基礎的な部分は徹底的にしごかれ、訂正教育され少しずつ俺も悪魔の社交界として必要なマナーを覚えていった。(あくまで子供が身につけてる範囲内で)
俺は貴族として教育を覚える合間に魔力を扱うための訓練も行なう。
流石、断絶していない旧72柱の悪魔なだけあってか、手探りで扱う五歳児の魔力でも見よう見まねで何となく扱えている事を感動を覚えた。
とはいえ、俺は別に魔力に置いても戦いにおいても天才って訳じゃない。
このまま独学でもそれなりに使えるようにはなるんだろうが、DxDの連中に付いていくって言う目標を立てた以上は強さは勿論、危険度だって高い。
まぁグレモリー眷属の様にバトル一辺倒でなくとも、シトリー眷属のように裏方からサポートって言う手も無くはないが俺も男の子だ。
最強とは行かなくも強くなりたいって欲は湧いてくる。
第一、この世界は後の情勢を考えると鍛えなきゃ今後の生死に関わりそうだし必須事項ではあるだろう。
………話が逸れてきたな。
ともかく、独学じゃ限界があるのでどこか魔力の扱いに長けたもしくは詳しい師匠が欲しい。
家庭教師みたいなのを雇うのが一番手っ取り早いんだろうけど、家は引きこもりの研究者ばっかでそういう展開はほぼないというのが辛いところだ。
そんなこんな魔力の訓練が行き詰まりそうだという話を黒歌に愚痴混じりで話していた。
「それで?なんで私がそんな話を聞くことになってるの?」
「しょうがないじゃん。うちの家に居る奴だと使用人だから一歩引いて会話してくるし、家族はそもそも顔知らんやつ多いし、白音ちゃんはまだあんま俺と話してくれないから」
「だからって私に話されても困るんだけど……」
黒歌は自分の毛先をクルクルと弄りながら苦言を呈してきた。
「でも実際問題、独学じゃ限界があるし、せめて教科書だの取り説くらいは欲しいなぁ」
「あんた、人の話聞いてた?」
「聞いた上で敢えて愚痴&相談してるんだよ。あ、黒歌は魔力使えたりしない?」
「…………そりゃ今悪魔に転生したから魔力は使えるけど」
「あ、そっかじゃあ俺より上手く使えんじゃない?教えてよ」
黒歌は何か言いたげな、複雑そうな顔をしながらも諦めたような顔をしていたが、有難いことに渋々俺に魔力のことを彼女が分かる範囲で教えてくれた。
その甲斐あって、手のひらサイズの火の玉を飛ばす、目の前に突風を引き起こすと言った簡単な技くらいなら上手く扱えるようになった。
うん、やっぱり知ってる人から教えて貰うのはいい。手探りの独学で学んでいた時に感じた迷路の中をひたすらグルグルさまよっていた感じが薄い。
それ以降、俺は屋敷で貴族の振る舞いを覚える傍らに黒歌と魔力のコントロールをする訓練を日課にするようになった。
そこから一年程月日が流れたある日、俺は社交界に出ることとなった。
何でも魔王様が主催で子供が主役で周りの貴族達に我が子をお披露目する事を目的としたパーティらしい。
父親は特段興味なさげな感じだが主席するのは義務らしく、それに備えて準備をしなきゃ行けないらしく俺もそれに備えて置くように言われた。
とはいえ、普段からあまり社交界に出ない家だからこそなのか、出ることになった時は挨拶回りと人脈の開発ちゃんとすること。また、自分がどの貴族の派閥についてどのように立ち回るのか等の重要性を簡潔に語られた。
うん、俺は元々前世の知識があるから理解できるとはいえ普通五歳児に話す内容じゃないだろう。何だこの父親?
そんなこんなで社交界の当日、俺は使用人にスーツを着させられ髪も整えられてもいざ社交界に出席することとなった。
キラキラと輝く煌びやかな内装、テーブルに所狭しと並ぶ豪勢な料理の数々、そして正装に身を包んだ悪魔達の美辞麗句を並べ立て、いかに自分に有益なことを引き出せるかの駆け引きに俺は初めての社交界というのも重なって圧倒していた。
とはいえ、あくまで大人達が会話しているのは父であり俺は初めに挨拶をして顔合わせする。くらいなものであと雛鳥のように後ろからちょこちょこついてまわり、大人達の会話を横で話半分に聞き流すだけのお仕事。
それでも自分の知ってる世界とはまるで違うのもあって精神的にかなり参っていた。
どうやら父はこれから懇意にしている悪魔と突っ込んだ内容の話をしてくるらしく、子供同士で交流して来いと言われた。
正直もう疲れたので少し離れた所で休んでいたい。
と言うかもう帰りたい。最初は普段食べられないこんな豪勢な料理を満腹になるまで食べようと思っていたが、今はもうそんな気分ではない。
俺は会場の隅のほうへ行き、休憩していた。
「貴方、少し顔色が悪いようだけど大丈夫?」
声のした方に振り返った俺は驚きのあまり大声が出そうになるのを必死に抑えた。
赤よりも赤い紅の髪を背中まで伸ばし、青い瞳は凛々しく真っ直ぐとこちらに向けていた。
「私の名前はリアス・グレモリーよ貴方の名前は?」
「俺はルキウス、ルキウス・ナベリウス」
そう、ハイスクールDxDの本編で活躍していたグレモリー眷属の主 リアス・グレモリーだ。
「貴方、大丈夫?顔色が優れないみたいだけど?」
「大丈夫だよ。普段こんなに人が集まる所に行かないから少し疲れただけだよ。君こそ、大丈夫?」
「えぇ、私は大丈夫よ」
「リアス、こちらにいましたか」
俺とリアスが話してると奥から凛とした声の少女がこちらに歩いてきた。
「あら、ソーナもこっちに来たの?」
「リアス、急にいなくなったのでどこに行ったかと思ったらこんなところに……」
あとから来た黒髪の少女はこちらに気づいたようで俺に挨拶をしてきた。
「はじめまして、私はソーナ・シトリーです。リアス、彼女の友人です」
「はじめまして、俺はルキウス・ナベリウスよろしく」
黒髪の少女ことソーナが俺に続くようによろしくお願いしますと会釈する。
自身の目の前に原作に出ていたキャラが並んで話し、ましてや自分もその会話に混ざって居ることに俺は内心感動と興奮でいっぱいになっていた。
しかし、改めて二人を見ると可愛らしい顔立ちをしていて将来美人になるのが分かる。
「二人は仲がいいんだね」
「えぇ、私達だけじゃなくてうちがソーナの家と交流が多いからソーナと会うことも多かったからすぐ仲良くなったわ」
「私がリアスの家に行くと毎回私について回って振り回してで大変なのよ」
目をキラキラさせながらどこか誇らしげなリアスとは反対にどこか疲れたようなソーナの反応が帰ってくる。
これを見ると二人の関係性がよく分かる。
そんなこんなで俺、リアス、ソーナの三人でパーティを過ごしていた。