「何の価値もない紙屑のように、跡形もなく燃え尽きるのさ!」
人理保障機関カルデアの顧問を務める
「――
洞窟の天上を突き破り、黄金の光が目前のレフに降り注ぐ。突然、目の前で発生した異常事態にレフと対峙していた少年少女たちは呆然としてしまう。彼等の傍にいる小動物の「フォウ」という声で正気に戻ったその時には、黄金の柱は消え去り、レフは全身をズタボロにしていた。
「今のは……!?」
『凄まじい魔力反応だ……! 都市を丸ごと焼き払えるレベルだぞ!?』
驚愕を露わにする彼等の前に、天上に開いた穴から一つの人影が飛び込んできた。
漆黒のドレスを身に纏う赤い長髪の少女。片方の目を雷霆の如き黄金に輝かせる彼女は、機械の如き一対の翼をバサリとはためかせ、藤丸立香たちの前に舞い降りる。
その少女の姿を目にしたレフ・ライノールは、信じ難いモノを見たかのように目を見開いた。
「……ありえん。何故、貴様のようなモノが……!!」
「罪なるかな。咎なるかな。悪なるかな。言ったな。人類史は跡形もなく燃え尽きると」
「……!」
「――おまえたちの願いは叶わない! レフ・ライノール・フラウロス!!」
その細身からは想像もつかないほどの膨大な魔力反応。それは、まるで神の雷霆のようで……
「
黄金の雷がレフの肉体を跡形もなく消し飛ばす。神霊――否、正真正銘の神の権能に等しい神秘の行使に誰もが呆然とする中、ただ一人、一般人出身のはずの藤丸立香だけが声を上げた。
「お母さん!?」
「『お母さん!?』」
「フォウ!?」
「探したぞ、立香」
周りの声を気にすることもなく、その少女は慈しむような眼差しを立香へと向けた。
テュフォン・E・藤丸
幼い頃に藤丸立香の両親が命を落としたことに反応した抑止力が、藤丸立香を人類最後のマスターに育て上げるために召喚したサーヴァント。
第四特異点では魔術王ソロモンとタイマン。第七特異点では反願望機としての性質でティアマトの願いを叶えないことで、ケイオスタイドを逆侵食する形で真体を生成、ティアマトと怪獣大決戦を繰り広げた後に終局特異点に向けて直行する。
カルデアスが全ての黒幕であるのを知っている彼女は、第二部開始前にカルデアスを全力攻撃で消去することで第二部を開始させず、残りのビーストをカルデアと共に討つことになる。