珍鎮のフリーレン   作:スピリタス3世

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年末忙しくて全然更新できませんでした!すんません!


第十話 卑猥事の匂い

  side ザイン

 

 俺たちはラオブ丘陵を馬車で移動していた。フェルンは春の暖かさに包まれ眠り、フリーレンの肩に寄りかかる。リーニエは相変わらずリンゴを貪り、オチンチンはシュタルクにエロ本を見せている。そして俺は………暇だし雑談でもするか。

 

「フリーレンたちは、旅をしてどのくらいになるんだ?」

「う〜んと………」

「私がフリーレン様と出てからですと、4年ほどになります。」

「俺は1年くらいだな。」

「我はシュタルクより少し後に加入致しました。」

「私はオチンチンの少し後。」リンゴムシャリ

「そうか。」

 

 どうやら後から変態が増えていった様子。最初は下ネタなんて存在しないパーティーだったんだろうな。

 

「おっ、次の村だ。」リンゴムシャリ

「とりあえずザイン殿、花街でエッチなお姉さんを探しましょうか。」

「そうだな‼︎」

「置いていっていいですか?」

 

 それが今ではこんな感じに。フェルンの辛辣なツッコミも、もはや見慣れたものだ。

 

 

 

 

 そんな事を思いながら、村に入ると…………

 

「どういうことだ?皆眠ってる………」

「息はありますね。」

 

 そこには異様な光景が広がっていた。こんな真っ昼間だというのに、村人が全員道端で寝ているのだ。なんなら買い物帰りに、買った物を庇う様子もなく眠っている人もいた。

 

「厄介事の匂いがするし、次の村に行こうか。」

「フリーレン様、怒りますよ。」

「冗談だよ。」

 

 明らかに突然睡魔に襲われた、としか言いようがない。となると………

 

「呪いだな。」

「やっぱりか。面倒だね。」

 

 これしかない。何らかの魔物が呪いをかけて昏倒させたとしか思えないからだ。呪いは人類が未だに解明出来ていない魔法。それ故に、人間の魔法では解決する術が無い。僧侶が使う女神様の魔法ならなんとかなるが、それを習得しているのは当然僧侶だけだ。他のものは女神様の魔法の使用はおろか、呪いへの耐性すら無いだろう。

 

「私は呪い耐性あるけど、皆大丈夫なの?」リンゴムシャリ

「俺も僧侶だからある程度耐性はある………が………」

 

 リーニエは元魔族で現淫魔(サキュバス)な事もあり、こんな時でも呑気にリンゴを食える。俺もリーニエほどじゃないが耐性がある。だが、他がマズい。恐らくミイラ取りがミイラになる未来が見えるな………

 

「こうしている間も、俺たちやられてるって事………っ⁉︎」

「なんかムズムズします………」

 

 マズいな、シュタルクとフェルンは危ないかもしれない。

 

「すまぬリーニエ、我に卑猥な事をしてくれ。」

「お前は何言ってんだ⁉︎」

 

 だが、オチンチンは平常運転。というかコイツはこんな時に、一体何を考えているんだ⁉︎

 

「我々ちんちん侍は、催眠術で昏倒させられた時を想定し、夢精出来るように訓練しておりまする。」

 

 その答えは、とんでもないものだった。

 

「夢精⁉︎」

「誰かに襲われても、カウンター出来るってことか。」

「左様で。しかしながら夢精をし易くするために、眠る直前の卑猥な記憶が必要なのです。それも射精しない程度の。」

 

 眠ってる時でも反撃できる。それだけ聞けばめちゃくちゃ凄いのだが、いかんせんやり方が頭おかしい。何も夢精じゃなくていいだろ‼︎

 

「そういう事なら分かった。射精管理は任せて。」リンゴムシャリ

「感謝する。」

 

 ただ、眠る可能性が高いオチンチンが無力化されないのはデカい。夢精だから方向をコントロール出来ないのがたまにキズだが………って何を俺は考察してるんだ……っ‼︎

 

「とりあえず、ザインは呪いの発信源と解決法を分析して。」

「分かった。」

 

 とりあえず、この呪いの発信源を探る事で、オチンチンから気を逸らすことにするか…………

 

 

 

 

 

 しばらく分析した結果、かなり厄介な呪いだという事が分かった。

 

「これは厄介だ。儀式がいるが………道具が足らん。」

「それじゃあどうするの?」

「発信源を直接叩いた方が早い。位置も割り出した。」

「話が早くて助かる。」

「「zzzzzzz」」

「皆さん!オチンチン様とシュタルク様が寝てしまいました!」

 

 しかもシュタルクとオチンチンが呪いにかかる。やはり魔法が使えない2人が1番早かったか。

 

「寝ているね。一時的にでも目覚めさせられない?」

「今使える魔法だけじゃ、5秒間目覚めさせるのが限界だ。」

「ないのと同じですね。」

「ならせめて私がオチンチンの夢精軌道上に魔物が来るよう、運んどくよ。」リンゴムシャリ

「助かる。とりあえず急がないと。」

 

 しかも、フェルンとフリーレンももうすぐ呪いにかかる可能性がある。その前に急がないと…………

 

 

 

 

 その後、俺たちは発信源まで到達したのだが…………

 

「フェルンもフリーレンも眠っちゃった。」リンゴムシャリ

「2人ともついにか。」

 

 次はフェルン、更に続いてフリーレンまで眠っちまった。これは俺たち2人で何とかするしかないか………

 

「一応オチンチンを軌道上に置いとくよ。」リンゴムシャリ

「助かる。」

 

 まあいい、俺にも戦闘用の魔法はある。そしてリーニエがいる。コイツは色んな魔法を模倣して使える。この2人なら、なんとかなるだろう。

 

 

 

 

 という事で、俺たちは遂に呪いの発信源までやってきた。それは植物型の魔物で、長い幹と蔦のような足を持ち、紫色のデカい花を持つ、人食い花のような魔物だった。背丈は4mくらい。

 

模倣する魔法(エアファーゼン)‼︎」リンゴムシャリ

 

 まずはリーニエが斧を発生させとびかかる。蔦を斬る戦法か!すかさず魔物は蔦を鞭のようにしならせ、リーニエを薙ぎ払おうとする。

 

「気持ち悪いね。早く切り落としてあげる。」リンゴムシャリ

 

 とりあえず、魔物がリーニエに集中している隙に………

 

「女神の三槍(さんそう)‼︎」

 

 俺は弱点のコアを狙う‼︎さて、これで倒れ…………

 

「ザイン、効いてないみたい。」リンゴムシャリ

「なっ⁉︎」

 

 ないか‼︎コイツめ、俺の魔法を反射させやがったな‼︎

 

「これは厄介だな。」リンゴムシャリ

「正確にコアを撃ち抜かないと、蔦の乱反射でどこに飛ぶか分からねえ。」

「しかもこの蔦、剣でも斧でも斬れない。」リンゴムシャリ

 

 更に厄介な事に、リーニエが繰り出す武器が悉く効かない。どうやら蔦の葉が硬すぎる様子。やはりフリーレンを5秒でもいいから起こすべきか………?でも、あいつは勇者一行の魔法使い。強力な魔法が反射したら、この森どころか村が消し飛ぶかもしれねえ………

 

「まあいいや。私には間接攻撃もある。」リンゴムシャリ

「マジか。」

模倣する魔法(エアファーゼン)。」リンゴムシャリ

 

 そう言って火を飛ばすリーニエ。確かに魔物の元が植物なら、かなり有効か………

 

「おお、燃えてるなぁ‼︎」

「だね。」リンゴムシャリ

 

 実際にそうだった。火が魔物に燃え移って、蔦がじわじわと焼き払われていく。火力こそそこまででは無いものの、着実にダメージを与えられている。

 

「お前の魔法、多種多様だから使い勝手がいいな。」

「火力が無いのが問題だけどね。シュタルクには何も通らなかったし。」リンゴムシャリ

「それはアイツが硬すぎるだけだ。」

「オチンチンのオチンチンに比べたらマシだよ。」リンゴムシャリ

「んなもんと比べるな。」

「私も早く固くしないと……」ニョキッ

「おいおい、生やすな。」

 

 逆にアイツのチンコの固さはどうなってんだよ。そんな事を言ってるコイツもチンコ生やして固くするし。大人しくリンゴ食ってればいいのに、なんでチンコなんか食うんだか………

 

 

 

 そんな事を思ってると、

 

「多分そろそろかな。」リンゴムシャリ

 

 リーニエが意味不明な事を言い始めた。

 

「そろそろってなんだ?」

「オチンチンが夢精する時間。」リンゴムシャリ

「なんで分かるんだよ⁉︎」

 

 しかもそれはまさかの事だった。コイツら本当に頭がイカれてるな‼︎

 

「とにかく隙を作ろう。精子は西からやってくるから。」リンゴムシャリ

「ことわざみてえに言うな‼︎」

 

 だが、決定力不足なのは事実。俺もリーニエも火力では今ひとつ。ここは圧倒的火力を誇るあの化け物に、なんとかしてもらうしかない‼︎

 

「それじゃあ西を向かせるか‼︎」

「うん。」リンゴムシャリ

 

 という事で、俺とリーニエは一目散に西に向かい、魔物を誘導する。コアが西を向くように。そして…………

 

夢精する魔法(エッチドリームズ)‼︎」

 

 オチンチンの夢精が命中するように。

 

 

 

 

 

 こうして、俺たちは魔物を夢精で退治したのだった。

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