珍鎮のフリーレン   作:スピリタス3世

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第十二話 卑猥なる社交会/長寿友達

  side ザイン

 

 俺たちがフォリーエという街に着いた途端………

 

「おい、そこのお前。」

「なんだ?」

 

 シュタルクが知らない男2人に話しかけられ………

 

「いい身体だ。容姿も悪くない。お前、私の屋敷に来い。」

「なんなのぉぉぉぉぉ⁉︎」

 

 お持ち帰りされた。

 

「これは男同士の性行為………ですかな?」

「んなわけねえだろ。」

「絶対に違うと思います‼︎絶対に………っ‼︎」

「はいはいフェルン、落ち着いて。」リンゴムシャリ

「すまねえが、俺たちも連れて行ってくれ。」

「まあいいが…………」

 

 ので、俺たちもシュタルクと一緒に男の屋敷に上がり込む事にした。

 

 

 

 

 屋敷はやたら豪華で広く、どう見ても名家の城といった感じだった。実際にフリーレンが言うには、この家は北側諸国の三代騎士、オルデン家の屋敷だという。そんないいとこの騎士が、シュタルクをスカウトしにでも来たのだろうか?俺たちはすぐに帰ろうとしたが手持ちの金が無く、相手方に沢山金を出すと言われて、渋々残った。

 

 そして、俺たちはその屋敷の中で、オルデン卿からの依頼を聞いた。

 

「この肖像画が長男のヴィルト、私の後継にしてこの街の英雄だ。」

「シュタルク様に似ていますね。」

「瓜二つだ。身なりを整えれば、家の者でもない限り見分けはつかん。」

「要はシュタルクに彼の代わりをして欲しい……ということでしょうか?」

「そうだ。一月前に魔族の将軍と戦って戦死してな。不幸中の幸いだったか、大規模な乱戦だったんだ。だからヴィルトの死を知ってるのはそこにいるガーベルと、一部の腹心だけだ。」

 

 どうやら、亡くなった息子の代わりをシュタルクにやらせたいのだと。なんでもここ要塞都市フォリーエは、この地方の守りの要らしく、消耗した兵力を立て直すまで、士気を下げるわけにはいかんのだと。とりあえず、存命する人の身代わりとかじゃなくて良かったが………一体何をさせるつもりだ?

 

「3ヶ月後に、この地方の有力者が集まる社交会が開かれる。そこでヴィルトの健在を示す。」

 

 なるほどな。大勢の人が集まる前で、ヴィルトを生きてる事にすんのか。確かにそれなら、士気は下がらないな。

 

「報酬は?」

「シュトラール金貨10枚。」

「1年は3食おやつ付きで生活できますよ。」

 

 報酬もだいぶ弾みそうだ。

 

「魔導書もつけて。」

「書庫から1冊、好きな物を持っていけ。」

「エロ本も添えて。」

「書庫から1冊、好きな物を……ってあるわけないだろう‼︎」

「超高速乳首開発魔導装置もちょうだい。」リンゴムシャリ

「そんな物存在するか‼︎」

 

 エロ本はともかく、超高速乳首開発魔導装置ってなんだよ?そんなのよく頼もうと思ったな。

 

 

 

 そんな事を思っていると、

 

「待ってくれよ、無理だって‼︎だいいち額の傷はどうすんだよ⁉︎」

「元々民衆には、ヴィルトは療養中だと伝えてある。そいつは名誉の負傷だ。」

「シュタルク様、お金のためです。」

「ええ〜。」

「ガーベル、シュタルクに作法を叩き込め。」

 

 シュタルクが駄々をこねた。まあコイツは社交界とか慣れてないだろうから、不安がるのも無理はあるだろう。しかも本人じゃないとバレたりしたら、それはまた大変だ。

 

「シュタルク、安心せよ。」

「どこが安心できんだよ〜!」

「我も作法とやらには自信がある。ならば共に頑張ろうぞ。」

 

 そんなシュタルクを、オチンチン()慰める。確かにコイツは変態のくせして礼儀とかはしっかりしているから、シュタルクと一緒に参加させるのはいいだろう。シュタルクも一緒に頑張る仲間がいたら、心強いだろうし。これならオルデン卿も納得するはず………

 

「いや、貴様はダメだ。」

「何故です⁉︎」

 

 と思ったら、意外にも断られた。

 

「下半身丸出しの大男が社交会に居たら大問題だろう。」

 

 全然意外じゃなかった。

 

「貴様がズボンを履いてその勃起を抑えるのならまだなんとかなるが………」

洋袴(ズボン)を履きますと、ちんちん侍としての機動力が大幅に低下します。なので我は丸出しなのです。仕方がないでしょう。」

「そう誇りを持って言われても無理なものは無理だ。」

 

 コイツが今まで堂々とチンコをぶら下げてる理由がやっと分かった。確かにいちいちズボン脱いでたら時間もかかるし、ズボンを後で回収するのが面倒くさいからな………って何納得してるんだ、俺は‼︎

 

「それに………洋袴(ズボン)から、」

「チンコが、」リンゴムシャリ

「はみ出していく。」

「………はみ出していく。」リンゴムシャリ

「それが、」

「新しい恰好のアベンジャーズ。」リンゴムシャリ

「いやらしい恰好のモンスターズだろ。」

 

 コイツのデカいチンコならはみ出る可能性も高いしな。

 

 そんな事を思ってると………

 

「ならスカートを履くとか?」リンゴムシャリ

「おパンティーが邪魔になるな。」

 

 リーニエがそれっぽい提案をしたが、オチンチンに却下された。つーかパンツは普通にパンツって言えよ。

 

「ノーパンスカートというのは?」リンゴムシャリ

「なるほど、その手があったか………っ‼︎」

「ダメに決まってるだろう。」

 

 ガタイのいい大男がノーパンスカートで社交会に参加する。うん、どう考えてもアウトだな。

 

 その後はシュタルクの相方………ということでフェルンも参加しての特訓となった。まあダンスには相手がいた方がいいしな。そして、無事に社交会は終了。なんとか報酬を受け取る事が出来たのだった。

 

 

 

 

 俺たちはフォーリエを出た後、クラー地方の小さな村へと向かっていた。

 

「本当に強い戦士なのか?」

「400年近く村を守ってきたドワーフだからね。」

「ドワーフの寿命って、どのくらいでしたっけ?」

「300年くらいかな……?」

 

 どうやらそこには強いドワーフがいるらしい。だが、平均寿命をとうに超えている。かなりのお爺さんドワーフって事だな。

 

「フォル爺って言ってね、私の長寿友達。死ぬ前にゆっくり話がしたくてね。」

「洒落になっておりませぬな。」

「でも確かに。フリーレンと昔の話が出来るのって、中々いないからね。」リンゴムシャリ

「たまには、こんな寄り道があってもいいかもな。」

「10年くらい滞在しちゃおうかな。」

「1週間までですよ‼︎」

 

 俺も後数十年生きたら、そんな話をするのだろうか。そんな事を思いながら、俺たちは足を進めた。

 

 

 

 

 村に着くと、外には爺さんらしき人がいた………

 

「フォル爺よ、この『清楚系ビッチがクラスの男子を貪り食う 〜ここの皆、私が全員卒業させました〜』はどうかのぅ?」*1

「要らぬ………な。」

 

 2人も。

 

「おいおい、フォル爺だけじゃなくてエロ爺もいんぞ。」

「しかもフォル爺はヨボヨボなのに、エロ爺はガタイがいいな。」

 

 なんならエロ爺の方は俺よりもガタイがいい。流石にオチンチンほどではないものの、圧倒的な筋肉を持っている。皮膚とかはしわしわだが、それでも普通の年寄りは元気そうだ。そして、チンコが丸出し…………まさかっ‼︎

 

「嘘でしょ、オチンチン。フォル爺のところにいたの?」

「ひいお爺様、お久しぶりでございます。」

「おお、フリーレンに我がひ孫オチンチンよ、久しぶりじゃのぅ。」

 

 初代オチンチン………だとっ⁉︎

 

「儂の名はオチンチン。昔フリーレンやヒンメルらと共に旅をした剣士じゃ。そして此方がフォル爺。呆けた振りをしておるが、とてつもなく強い戦士じゃ。」

「久しぶりじゃのぅ、フリーレン。」

 

 確か勇者ヒンメルらと旅をしてたって事は、相当な年齢のはず。ヒンメルが約30年前に75歳くらいで亡くなったから………この変態、100歳を超えてるじゃねえか‼︎

 

「フォル爺、ごめんね。最近オチンチンがフォル爺の口調真似しててね。」

「別に構わん。」

「最近………?儂は40年前孫が生まれた辺りでフォル爺に倣い、爺言葉に変えたからのぅ。」

「たった40年前じゃん。」

 

 100歳超えにしてはあまりにも元気すぎるだろ⁉︎せいぜい70歳くらいの老戦士の見た目だぞ⁉︎どうなってるんだ、コイツ⁉︎全く、とんでもない爺さんだなぁ‼︎

 

「にしても………」

「どうされました、ひいお爺様?」

射精する魔法(アイムカミング)‼︎」

「ぬっ………‼︎」

遅漏(おそ)いな、ひ孫よ。強くはなったが、まだまだじゃのぅ。」

「うぬ………やはりひいお爺様には勝てませぬ………」

 

 しかもひ孫の方のオチンチンより圧倒的に強えのかよ‼︎なんなんだよ、このエロ爺は‼︎色々バグってんじゃねえか‼︎

 

 そんな事を思いながら、俺たちは宿に向かったのだった。

 

 

 

 

  side フリーレン

 

 村に泊まってから数日が経ち、私はフォル爺と話し終えた後、初代オチンチンと話す事にした。

 

「ヒンメルの葬式以来じゃな。」

「あれからずっと会ってなかったもんね。」

「ハイターも死んでしまったからのぅ。最期くらい会って猥談したかったものじゃが………」

「ハイターは晩年、毎月オチンチンからエロ手紙が送られてきて、苦笑いしてたよ。」

「そうかのぅ。」

 

 アイゼンと別れて以来、あの頃の旅のメンバーとは会ってなかった。それがここにきての再会。なんだか昔を思い出すなぁ。

 

「こうしてると懐かしいのぅ。」

「だね。」

「儂が猥談して、ハイターが爆笑して、ヒンメルが鼻血を出して、アイゼンが突っ込んで、フリーレンが眺めておる。たまに其方もエロいグッズ持ってきてたっけ。」

「服が透けて見える薬ね。ハイターには爆笑されて、ヒンメルには鼻血を出されて、アイゼンに捨てられたなぁ。」

「ヒンメルはホント初心じゃったからのぅ。すーぐ妄想しては鼻血だしおってからに。それも誰かさんのせいじゃが。」

「誰かさんって………?」

「なんでもないのじゃ。」

 

 そういやオチンチンも、もう100歳超えてるんだっけ。今は元気そうにエロ本探してるけど、いつ死んでもおかしくない歳。人間は、すぐに儚くいなくなってしまう…………

 

「そういや、エロ本探してるんだっけ?」

「うん、そうじゃが………」

「なら、一緒についてきなよ。」

「いいの………かのぅ?」

「いいよ。私がいるし。」

「それなら、一緒に探す事にするかの。」

 

 そう思うと、気がついたら彼を誘ってたのだった。

*1
CV.千葉繁




初代オチンチン

性別:男
職業:ちんちん侍
年齢:105
身長:1.9m
体重:92kg
声:千葉繁
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