珍鎮のフリーレン   作:スピリタス3世

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第十五話 夜這い

  side ザイン

 

 夜男部屋でシュタルクやひ孫オチンチンと喋ってると………

 

「村人全員が敵襲に来おる。はよこっそり逃げるのじゃ。」

 

 エロ爺こと初代オチンチンからとんでもない事を言われた。

 

「はっ、マジ⁉︎」

「嘘だろ⁉︎俺たちなんかしたか⁉︎」

「とりあえず、すぐに出発せねばなりませぬな。」

 

 特に何もしていないのに、どうしてそんなピンチにならなきゃいけねえんだ⁉︎本当に心当たりが無さすぎる。耄碌した爺さんの勘違い………はこのキレ者に限ってあり得ない。

 

「もしや、この宿の他の人に用があるとか………?」

「その可能性も否定は出来んが、逃げるに越した事は無いじゃろう。」

「まあそうだよな………」

 

 ただ、ターゲットが自分たちだとは分からない。ここの宿に泊まっている他のお客さんか、あるいは別のだからまだ逃げる余地がある。それが不幸中の幸い、といったところだ。

 

 俺たちは急ぐように荷物をまとめた後、部屋の外に出た。

 

「オチンチン、そっちは大丈夫?」

「大丈夫じゃ。」

「大丈夫でございまする。」

「そういや2人いましたね………」

「とりあえず、今は逃げるぞ。」

 

 出ると、隣の部屋に泊まってた女性陣も同じタイミングで出てきた様子。無事で助かった…………

 

「「そこの旅人たちよ。少し立ち止まってもらおう。」」

 

 そんな事はなかった。廊下の両端から俺たちを挟み込むように、宿の従業員をはじめとする村人たちが武器を持ってやってきたのだ。

 

「私たちに何か用ですか?」

 

 すかさずフリーレンが返答する。流石は勇者パーティーの魔法使い。こんな異常事態でも全く動揺を見せず、逆に相手を威圧するかのように冷静に問いかける。

 

「「ああ。」」

 

 それに対し、町の人らは淡白に返答する。ただ、コイツらの目的が分からない…………

 

 

 

 

「もしかして、夜這いでございまするか?」

 

 んなわけねえだろ‼︎

 

「それはコッチのセリフだ‼︎」

 

 どんな返しだよ⁉︎この町の住人は何を考えているんだ⁉︎俺たちがテメェらに夜這いするとでも思ってんのか⁉︎

 

「ひとまず、奴らを殺せえぇぇぇぇぇ‼︎」

「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」」」」」

 

 意味分かんねえキレ方してるしよぉ‼︎ったく、普通だと思ってたのに‼︎なんなんだ、この町の連中は⁉︎

 

「とりあえず、戦うしかないようだね。」

「そうじゃの。」

 

 それはそうと、向こうが敵意丸出しなのでこっちとしても戦わざるを得なくなった。男性陣と女性陣で綺麗に右左に分かれて向いており、それぞれの方向から挟み撃ち来る敵を返り討ちにする布陣。このまま無抵抗なら、俺たちが殺されちまう。人間相手に戦闘はしたくなかったが………。まあ仕方ねえか。そして、相手は普通の一般人だといいが…………

 

魔族を殺す魔法(ゾルトラーク)。」

射精する魔法(アイムカミング)‼︎」

「「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」

 

 そんな事思ってたら、フリーレンと初代オチンチンが一発で全滅させちまった。一般人じゃなかったのはこの2人だった。流石は魔王を討伐した勇者パーティー。俺とは次元が違うな。圧倒的魔法光線と射精光線だ。

 

 それにしても、この違和感は…………?

 

 

 

 

 その後も続々と押し寄せてきた街の人たちを次々と、それもあっという間に倒していった。そうしてなんとか宿の入り口まで辿り着いた俺たちだったが…………

 

「魔力の流れがおかしい。」リンゴムシャリ

「そうですね。倒した瞬間別の場所に逃げてくような……’」

 

 魔法使い組が感じた違和感を口にした。確かに魔力の流れは変なものを感じる。通常人が死んだからといって、その人に残留していた魔力がどこかに行くなんて事はあり得ない。でもこの人らは魔族ではないし………

 

「やっぱり。ここの人たちは人間じゃない。」

「そうじゃの。しかも………」

 

 そういうことか。ただ、魔族でもないのは確か。だとすると、これは一体…………?初代オチンチンが何やら核心を掴んだような言い方だけど…………?

 

 

 

 

 

 

「この街の人らは、全てダッチワイフなのじゃ。それも本物そっくりの。」

「「「「ダッチワイフ⁉︎」」」」

 

 どういうことだ⁉︎

 

「………ってなんです?」

「俺もしらねえ。」

「私も。」

「ダッチワイフとは、性行為を目的とした人形の事でございまする。」

「それ、普通の人形でよくないですか?」

 

 なんでこんな特大サイズの、それも本物と区別がつかねえほど言動が出来る人形が大量にあるんだ⁉︎確かに魔力の流れからして、それで動かしていた人形が壊れたから別の人形に移すのは妥当だが………

 

「我らが感じていたエッチな気配は、こういう事だったのですな。」

「村人の言動にも納得がいったね。」リンゴムシャリ

 

 にしても、これらが全部本当にダッチワイフだとしたら………それを動かしてる奴がどこかにいるはずだ。でないと、コイツのダッチワイフが尽きない限り、俺たちに勝ち目はねえ‼︎

 

 

 

 

 

  side ダッチワイフの魔族*1

 

 あーあ。普通のダッチワイフがやられちゃった〜。元々あった街の人を殺して作ったダッチワイフで街ごと偽装し、入ってきた人を殺して食べようと思ったんだけどな〜。私作るの上手いから、今までバレなかったのに〜。あの人たち、すごいね〜。

 

 それじゃあ、もっと強いダッチワイフで対抗しよっか。相手が7人なら、こっちも7体だね♪

 

 

 

 

 

  side ザイン

 

 ダッチワイフ使いの居場所を掘り起こし問いただす。もしそれが魔族なら殺す。そういう作戦で宿から出てきたが…………

 

「おいおい、こりゃとんでお出迎えだぜ。」

 

 なんとそこには、とんでもないダッチワイフが立っていた。

 

「俺の名はヴィルト・オルデン。お前らを殺しに来た。」

 

 シュタルクに顔の似た、オルデン卿の息子のダッチワイフ。

 

「「ヒャッハー‼︎殺しだ犯しだ大豊作だ‼︎」」

 

 史上最悪の強盗殺人強姦犯*2、ラヴォルタブラザーズのダッチワイフ。

 

「お父様、それに我が孫よ。久しぶりじゃのぅ。」

「お爺様、それに我が息子よ。久しぶりですな。」

 

 2代目&3代目オチンチンと思われるチンコ丸出しの大男のダッチワイフ。

 

「フェルン、オチンチン、フリーレン、久しぶりですね。それに、アゴヒゲの君もご一緒なのですね。」

 

 偉大なる僧侶、ハイター様のダッチワイフ。そして…………

 

「フリーレンにオチンチン、久しぶりだね。会いたかったよ。」

 

 勇者ヒンメルのダッチワイフ。

*1
CV.上田麗奈

*2
オリキャラ、CV.石田彰と河西健吾




ダッチワイフの魔族

性別:女
種族:野良魔族
年齢:23
身長:1.5m
体重:38kg
声:上田麗奈
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